東京Vが16年ぶりのJ1での戦いへ始動…昨季主力担った宮原、染野、林が決意語る

2024.01.16 19:00 Tue
東京Vが15日に始動
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東京Vが15日に始動
東京ヴェルディの2024シーズンが始動した。

昨シーズン、城福浩監督の下で明治安田生命J2リーグを3位でフィニッシュし、J1昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1復帰を果たした東京V。
16年ぶりに帰ってきたJ1の舞台で名門復活を印象付ける重要な1年に臨む城福浩体制3年目のチームは、15日にヴェルディグラウンドで新シーズンに向けた初のトレーニングを行った。

初のトレーニングはフィジカルメニューを中心に約2時間行われ、各選手が自身のコンディションを確認しつつ、14名の新戦力を迎え入れたなかでコミュニケーションを取り合う形となった。

2023シーズンのJ2ベストイレブンに輝くなど鉄壁の守備でリーグ最少失点に貢献したDF宮原和也は、J1の他クラブからの関心も取り沙汰されたなかで最終的に新シーズンも緑の名門でのプレーを決断。その決断や、チームと共に覚悟を持って臨む新シーズンへの思いを語った。
「いろいろなことがありましたが、自分のなかでヴェルディで戦うということを決めたので、しっかりとヴェルディのために戦っていきたいです」

「J1に定着することがヴェルディにとって大事。そこは最低限のところだと思うので、そこから順位をしっかりと上げていけるようにしていきたいです」

「(個人としては)しっかりとキャンプで状態を上げていってケガしない身体づくりをして、1年間戦えるようにしたいと思います」

「若い選手が増えたので、良い意味で勢いもあると思いますし、そういうところをしっかりとまとめていくことも(年齢が)上の選手は大事だと思います」

クラブとして久々のトップカテゴリーでの戦いとなるなか、まずはJ1定着が目標となる。サンフレッチェ広島、名古屋グランパスでJ1基準を知る右サイドバックはあくまでこれまでの戦いをベースに個々、チームとしてのレベルアップが重要になると語っている。

「チームとしてのベースは絶対に大事になってくると思います。そこのベースを作っていくことが大事」

「去年やってきたことをベースにやっていくと思いますが、その部分で自分たちがシーズンをうまく戦っていくためにキャンプは大事になると思いますし、個人個人のレベルアップももちろんのこと、チームと個人でしっかりと上げていくことが大事だと思います」

「どことやっても相手は強いと思いますし、去年に比べて間違いなくレベルは上がってくると思うので、その個人の能力やチームとしての強さは変わってくると思いますが、そこは自分たちもリスペクトし過ぎずに自分たちが目指すやりたいことをやれるようにやっていかないといけないです」

また、宮原と共に主力としてJ1昇格に導いたFW染野唯月、DF林尚輝は昨季に続いて期限付き移籍の形での残留が決定。ともに鹿島時代には実現できなかった主力として臨むJ1での戦いに向けて決意を語った。

2シーズン連続の途中加入でチームトップの6ゴールを挙げた上、清水エスパルスとの昇格プレーオフ決勝でチームを昇格に導く重要なPKによるゴールを決めた若きストライカーは、「一番自分を成長させてくれる場所」と語るヴェルディでは新シーズンは2桁ゴールを目標に掲げる。

「一番自分を成長させてくれる場所だと思ったのでヴェルディに決めたという感じです。いろんな状況がありましたが、自分のなかで決めた決断だと思います」

「自分は途中から来てもヴェルディに順応できることを示せたと思うので、あとは得点の部分。そこで2桁以上取れるようにしていきたいと思います。それがシーズン初めから来た理由でもありますし、結果を出したい」

「僕自身チームを勝たせることが大事だと思っていますし、そこに得点という結果を出していければと思います」

「(背番号9へ変更)希望は出していないですが、付けたい気持ちもありましたし、そこをチームも理解してくれた上で選んでくれたと思います」

一方、負傷離脱はありながらもシーズン序盤は守備的MF、以降はセンターバックの主力として堅守構築に貢献した林は、チームと共に今の自分の力がどれだけJ1で通用するかを試したい考えだ。

「鹿島自体も戦力として考えてくれているという話をしてくれましたが、そのなかでいろんなことを話し合った末にこの形に落ち着きました。自分としてこっちでやりたい思いがあって、そこを鹿島の強化部の方にも伝えました。そこからいろんな話を聞きましたが、やっぱりこっちでやりたい気持ちが強かったです。ヴェルディからは去年の夏の段階から来年もという話をいただいていたので、また1年ここでやれることはありがたいです」

「J2で自分たちがなんとかしてJ1に上げることができました。そのなかでこのメンバーでJ1でどのぐらいできるのか、そこは少し楽しみですし、自分自身鹿島からのレンタルでJ2の舞台に来ましたが、1年ここで過ごしてJ1に上がって自分がどれぐらいできるのか、どれぐらい成長できたのかをこのチームで表現したいと強く思いました」

「誰が出るかはどうなるか分かりませんし、自分自身は去年スタートで出ていましたが、自分自身でもっと成長しないといけないとすごく思っていますし、今シーズンはもちろん多くの試合に出場して貢献したいですが、自分自身の成長や立ち居振る舞いの部分では去年とまた違うものを見せていかないといけないなと思っています。その自分の成長に期待しています」

「自分自身、ここに来たときから周りの選手たちのボールをつなぐ技術だったりはすごく高いと思いましたし、そこを自分はもっと成長していかないといけないと感じています。守備の強度とかは自分の強みだと思っていますが、そこは引き続き表現しながらポゼッションやビルドアップの部分はもっと成長させていきたいと思います」

宮原同様にJ1基準を知る数少ない選手でもある2選手は、30代がわずか3名でチーム平均年齢が25歳以下の非常に若いスカッドにおいてよりリーダーシップが求められるところだ。

22歳の染野は「自分の役割は試合で100%を出すことがまずは大事だと考えています。そこは年齢関係なく練習からバチバチとやりながら、本当に年上とか関係なく自分を含めて若い選手のそういう姿勢が大事になると思います」と、昨季終盤戦にも見せた勝負へのこだわりを引き続き示していく考えだ。

今年6月に26歳となる林は「自分が先陣を切ってという形にはならない」としながらも、新チームでは中堅以上の年齢層に身を置くなかでリーダーとしての自覚を感じている。

「今の年齢を見ても自分は真ん中よりも上ですし、年下の選手が多い状況になっています。リーダーシップの部分はすごく求められていると思いますし、それはピッチ内外でだと思います。これまでヴェルディに長い期間在籍してくれた選手たちが去ったこともあって、新しいチームに生まれ変わる感じもあります。そのなかで今までそういうことをしてくれていた人たちの役割をこれから誰が代わりを務めるのか、それはひとつ大事なポイントになります。むちゃくちゃ自分が先陣を切ってという形にはならないと思いますが、そういう人たちを支えられる存在になりたいと考えています」

さらに、2選手は残留を最低限のノルマに厳しい戦いも想定されるJ1の戦いに向けた思いを語った。

染野は現チームの生命線でもあるデュエル、判断面を含めたスピードの部分をキーワードに掲げながら「自分たちらしさ」を貫くことが重要と語る。

「やっぱり戦うところ。一個一個の局面で負けないというシンプルなところが大事。J1ではそこのところのレベルがひとつ上がりますし、サッカー面では判断スピードを含め全体のスピードが上がっていきますし、いろんなところので速さは重要です。J2だと一個タメを作って時間を作ることもできますが、J1ではそれが難しいところも感じてきましたし、そこは試合を重ねながらみんなが理解してそこに追いつければと考えています。自分たちらしさを出して戦っていくだけだと思っていますし、それを結果につなげていければと思います」

同じく林も個々のレベルアップと共にチームとしての強みをより明確にしていくことが、J1の舞台で結果を残す上で重要な要素だと主張した。

「自分たちの強みを明確にしていく必要があると思いますし、今までのヴェルディはボールをつないだり、技術レベルの高さがありましたが、去年はそれにプラスして守備的な要素が加わったことで勝てるチームになったと思っています。それがJ1ではどうなるかは分からない部分もありますが、自分たちがやってきたことを自信を持って表現した方が良いと思いますし、その上でどういった対策を取っていくかが、J1で戦っていくために必要な部分かなと思います」

「(横浜FM、浦和との開幕2試合について)そこはすごく分かりやすい部分でもあると思います。J1のトップに位置するチームと、現状ではもしかしたら一番下かもしれない自分たちがそこで戦うことで得るものはたくさんあると思いますし、自分たちがどれぐらいできるのかを表現できる一番の場所になると思っています」

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東京Vの谷口栄斗が明治大との練習試合で実戦復帰! 3バックの感触は「思ったよりも難しい」

東京ヴェルディのDF谷口栄斗が明治大学とのトレーニングマッチで約1カ月ぶりの実戦復帰を果たした。 今シーズンの開幕から8試合連続でスタメン出場を果たし、自身初のJ1の舞台でも奮闘を見せていた谷口。しかし、4月13日に行われた明治安田J1リーグ第8節のFC東京とのダービーで筋肉系のトラブルに見舞われ、約1カ月の戦線離脱を強いられると、先月12日に行われた第13節の鹿島アントラーズ戦の途中出場で復帰を果たしたが、今度は右ヒザの負傷によって再離脱を余儀なくされた。 以降はメディカルスタッフ、コーチングスタッフと共に慎重にリハビリ、コンディション調整に励んできた中、徐々にトレーニングの負荷を上げて状態を上げると、7日に行われた明治大とのトレーニングマッチ(40分×3)で戦列に復帰。 3-1で勝利した1本目(1-0)では3バックの左と、味方のアクシデントによるボランチでのスクランブル起用を含め40分ほどプレーし、公式戦復帰に一歩近づいた。 その谷口について城福浩監督は「正直、様子を見ながらですけど、今日あれぐらいやってリバウンドがなければ、もっと追い込めると思いますし、さらに試合に近くなると思います」と慎重を期して送り出した主力DFの復帰に安堵の様子を見せた。 さらに、「試合勘はやらないと戻らないところもあると思うので、できれば天皇杯も少し経験をさせてやりたいし、その次のJリーグに向けても、コンディショニングはしっかり様子を見ながら、整えさせたいと思います」と、今後の状態次第では12日に行われる天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦での起用を検討していることを明かした。 谷口は試合後の囲み取材で、疲労と共に充実感を窺わせる表情で「ケガは大丈夫。コンディションは上がりました」と久々の実戦を振り返った。 自身の離脱時にチームは[3-4-2-1]の新布陣を採用し、以降はレアル・ソシエダとの親善試合、今回の試合を含め4試合連続で同じ布陣を継続している。その3バックの感触については「思ったよりも難しい」と率直な思いを語った。 「思ったよりも難しいというか、ボールを持つ時にすごく難しさを感じていて、真ん中のセンターバックからボールを受けるタイミングだったり、ウイングバックに出た時に、どういうタイミングで出ていくのかというのは、自分の中でまだ難しい部分かなと思います」 「(ラインコントロールの際の)目線のキープの仕方というか、視野の確保という部分で難しさを感じていますが、そこはコミュニケーションでどうにかなると思いますし、あとは準備のところでより良い準備をすることで、そういう難しさを少しは軽減できるかなと思います」 一方で、「選手として幅が広がると思いますし、そこはプラスに捉えている」と前向きな姿勢を示す背番号3は、そのポイントと改善点を意識しながら早期フィットを目指す。 「より人にいくので運動量が必要になり、守備的になった時は5人並ぶので、ボールにハッキリ行かないと、逆にリスクを負う形になってしまうので、そこはしっかりボールホルダーに寄せることが大事になってくるかなと思います」 「攻撃ではワイドに1枚置けているという利点があるので、そこをうまく使うことができれば相手を揺さぶることができると思うので、そこは常に意識しています。そこは4バックでも3バックでも意識しているところなので、そんなに変わりはしないです」 「(左ウイングバックの)ヒジくん(翁長)とかに渡してランニングすることも大事になってくると思いますし、そこは状況を見ながらより幅を広げられると思うので、相手を見ながらやっていきたいです」 なお、昨季は同じタイミングの天皇杯で戦列に復帰していた谷口だが、今季も天皇杯での実戦復帰を足がかりに状態を上げて、上り調子のチームの流れに乗ることはできるか。 2024.06.07 19:38 Fri

東京Vが明治大との練習試合で勝利…城福浩監督「課題はあるにしても多少の手応え」

東京ヴェルディは7日、明治大学とのトレーニングマッチ(40分×3)を戦い、3-1で勝利した。 JリーグYBCルヴァンカップ敗退に伴い、今週末に公式戦が組まれていない東京Vは、週明けに控える天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦(12日)、明治安田J1リーグ第18節のサンフレッチェ広島戦(15日)に向けた調整として明治大と対戦した。 リーグ戦の主力選手が起用された1本目では守備で穴を作らなかった一方、攻撃はやや停滞したが、26分に相手陣内左サイドでのスローインの流れからボックス内でボールを受けたMF見木友哉のゴールで先制し、1-0のスコアで終えた。 天皇杯での起用が見込まれる選手で戦った2本目と3本目は、2本目の立ち上がりの3分に左サイド深くに侵攻したDF袴田裕太郎の正確なクロスを、FW山見大登が頭で合わせてゴールを奪取。幾つかピンチはありながらも、このリードを守り切って1-0で終了。 3本目は19分にFW山田剛綺のボックス右での縦突破からのグラウンダーの折り返しを、ゴール前に飛び込んだFW古川真人がワンタッチで合わせて3点目を記録。ただ、26分にゴール前の混戦から押し込まれて失点を喫し、1-1のスコアで終了した。 試合後、城福浩監督は「我々はルヴァンがなくなったので、トレーニングのポイントを絞ってやってましたし、今日はこの前の札幌戦は良かったですけど、開始30分というのを大事にしようということで入ったので、目的を持って入り、もちろん課題はあるにしても多少の手応えがあったことは良かった」、「天皇杯もあるので全員がしっかりと試合をできたこともポジティブに捉えています」と、各選手のコンディション調整に主眼を置きつつ、チームの課題やオプションも試した一戦をポジティブに振り返った。 2本目でゴールを記録した山見は、「自分では当て感というのは悪くはなかったので、あとはいいタイミングで入れたかなと。ドフリーだったと思うので、あとはキーパーがいないところに流し込むだけだったかなという感じです」と、ポジショニングで勝負ありのヘディングでのゴールシーンを振り返る。 チームにとって今後の攻撃のオプションになり得るウイングバックでのプレーについては「攻撃で出ていく場面とか、最後背後を取った場面というのは、自分の特長でもあると思いますし、そこを評価されて使われていると思うので、そこの部分が出せればいい」、「5バック気味になるというところで、守備の部分でどこまでできるかという感じです。今日はそこまで対人でもやられなかったですが、そこは相手のレベルが上がっていくにつれて、どこまでできるのかというのは練習から取り組んでいければと思います」と、攻守両面での役割について手応えと共に今後の改善点を口にした。 3本目でゴールを挙げた古川は「クロスを(山田)剛綺くんが上げて、いい感じのところにボールが来たので、左足のインサイドで当てるだけでしたけど、あそこに入り込めたのは良かったなと思います」と、ゴールに至ったプロセスを評価。 一方で、「中盤がボールを持っている時の動き出しが足りない。ボールホルダーと相手とスペースを見ながらしっかり動き出して、その数を増やすことでチャンスを作ることを意識してやっていきたい」、「守備でももう少し方向限定ができたし、攻撃でももう少しボールサイドに関わってボールに関わることができたら良かった」と、自身の課題に真摯に向き合う。 その上で「チャンスがあれば、本当にやり続けるだけだと思うので、そこにフォーカスして、自分のやるべきことをひたすらやり続けたい」と、天皇杯でチャンスを掴むための準備を怠らない。 山見のゴールをアシストし、ウイングバックと3バックの左で持ち味を発揮した袴田は、「ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブ」と目に見えるアピールに満足感を示しつつ、さらなる改善を意識している。 「3バックの時は結構自分の特長が出やすいポジションなので、攻撃のところはある程度自分の良さを出せると思うので、あとは本当に守備のところで、ラインコントロールだったり、一対一で負けないとか、そういうところで良さというのを出していきたいです」 「あの状況でのクロスというのは自分の良さでもあるので、ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブだと思います。久しぶりにアシストできたので、やっぱり気持ちがいいですし、嬉しいです。もっと得点やアシストというところは貪欲に出していけたらなと思います」 「ウイングバックは攻撃になったらゴール前に入っていって、守備になったら全力で戻ってゴール前を固める、クロスを上げさせないという役割があるので、そこの運動量やスタミナの部分は自分の課題として明確に出ました」 「そこ(マークの受け渡し)のタイミングだったり、後ろの状況は声かけで本当に変わると思うので、そこのコミュニケーションというところは、練習とかこういう練習試合でしか修正できないと思うので、本当に時間はないし、自分もなかなかチャンスというのは巡ってこないと思うので、その限られた時間で貪欲にやっていきたいです」 2024.06.07 18:30 Fri

「非常に苦い敗戦」5失点で3連敗、最下位転落の札幌…ペトロヴィッチ監督はミスでの失点を悔やむ「最下位にいるにはそれなりの理由がある」

北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、東京ヴェルディ戦の敗戦を振り返った。 2日、明治安田J1リーグ第17節で札幌は東京Vとアウェイで対戦。苦しいシーズンとなっている中、ペトロヴィッチ監督の続投も発表された中での一戦となった。 しかし試合は立ち上がりから打ち合いに。10分に東京Vは木村勇大のゴールで先制すると20分に札幌は荒野拓馬がゴールを奪い同点に。それでも東京Vは32分に染野唯月、43分には見木友哉とゴールを重ねて勝ち越しに成功。札幌は後半早々に近藤友喜が1点を返すが、失点を重ね、5-3で敗戦となった。 この敗戦により3連敗。さらに、得失点差で最下位に転落するなど、光が見えてこない札幌。試合後、ペトロヴィッチ監督は、ミスによる失点を理由に挙げた。 「5-3と敗れたスコアを見れば、我々にとっては非常に苦い敗戦となったと言える。もちろん、1試合で8ゴールも入るような試合ということであれば、観ている方にとっては面白いゲームであったと思うが、我々にとっては望むようなものではなかった」 「前半の立ち上がりに鈴木武蔵が抜け出した中で決定機があっても決まらず、我々がリードされる展開となってしまった。オープンな展開だったので、どちらにもチャンスがあったと思う」 「1失点目は、今シーズンたまに見せてしまう失点の形。DFの選手がいないかのように相手に背後を取られて失点してしまった。もちろん、(岡村)大八が背後を取られ、菅野(孝憲)がカバーに行けなかったどうかというところにボールを落とされ、もう1人のCBもカバーが遅れた中で生まれた失点だったと思う」 「2点目もこの試合の中で何回も見られたもの。我々がイージーにボールを失った中でのカウンターからだった。もちろん、そういったカウンターを受けた中で、最後は(中村)桐耶がシュートブロックに行ったが、その股を抜けてゴールが決まった。ミスはサッカーの中である中で、十分に防げなくはなかった失点だと思っている」 「3点目にしても4点目にしても、5点目にしても、我々の失点の形は非常に安い。最後の方で11番(山見大登)のシュートは際どいところに外れたが、ヴェルディのシュートチャンスの決定力は今日は非常に高かった。自分たちがシュートを許してしまっているということもある。危険な形で取られるミスが多い、カウンターを受ける場面も多い、そういった場面で自分たちが相手の攻撃を止められなかったことが5失点となった」 ミス絡みで失点を重ね、チャンスを着実に決められたと語ったペトロビッチ監督。ただ、やはり犯してはいけないミスをしてしまったとした。 「ボールを自分たちが持った時の攻撃は、自分たちの形が出せていたし、チャンスも作れ、得点もできていた。ただ1試合を通してみると、やってはいけない場面で、やってはいけないことをして失点を重ねている現実がある中で、試合が自分たちのものにならない」 「順位は最下位にいるが、最下位にいるにはそれなりの理由がある。選手が抜けた、ケガ人が多いというようなことはあるが、我々は結果で評価されるものなので、そういった言い訳がきかないことはわかっているし、責任は監督である私にある」 「今の順位は望んだ結果ではないが、そこに至るまでの理由は必ずあると思う。そういう中で、ここから這い上がっていくか。そこを見つめ直さないといけない」 前半で3失点をした札幌は、岡村大八、中村桐耶をハーフタイムに下げ、FWキム・ゴンヒ、MF長谷川竜也を入れて流れを変えにいった。 ペトロヴィッチ監督は交代の意図についても言及した。 「選手は常に試合の中でベストを尽くしてくれていると思っている。ただ、上手くいかない日もあるし、戦術的な理由で交代しなければいけないこともある」 「ディフェンスラインの選手を代えたのは、負けている中で攻めなければいけないという意図もあったし、警告をもらっている選手も考えなければいけない。戦術的な理由、負けている中で攻撃しなければいけない理由、守備で誰をどこに入れることで守備が安定する、ビルドアップが安定するということを考えての交代となった」 2024.06.02 20:01 Sun

東京Vが今季最多5発で札幌粉砕し2度目の連勝! 木村勇大&染野唯月の若きFW2人が2ゴールの共演【明治安田J1第17節】

明治安田J1リーグ第17節の東京ヴェルディvs北海道コンサドーレ札幌が2日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが5-3で勝利した。 前節、ヴィッセル神戸に1-0で勝利し、リーグ4戦ぶりの白星を手にした12位の東京V。今季2度目の連勝を目指したホームゲームでは前節から先発1人を変更。脳震とうで前節負傷交代の松橋優安に代えて齋藤功佑を起用した。 一方の札幌は前節の鹿島アントラーズ戦に0-3で完敗し、リーグ2連敗で19位に低迷。今週にはクラブが声明を発表し、ペトロヴィッチの今季続投と共にシーズン終了後の退任が明かされた。その仕切り直しの一戦では先発3人を変更。高尾瑠、田中宏武、キム・ゴンヒに代えて家泉怜依、近藤友喜、負傷明けの鈴木武蔵が起用された。 共に[3-4-2-1]の布陣でスタート。開始直後にはボックス右への抜け出しから鈴木、ボックス手前で縦に仕掛けた見木友哉と互いに際どい場面を創出。すると、早い時間帯にスコアが動く。 8分、ハーフウェイライン付近の右サイドで張った翁長聖が、両利きの特性を活かし意表を突く左足のダイレクトパスを背後へ流すと、DF岡村大八を振り切ってボックス内に抜け出した木村勇大がGK菅野孝憲と交錯しPKを獲得する。これをキッカーの木村が冷静にゴール左下隅に流し込み、4試合ぶりの今季7点目とした。 対してスリッピーなピッチへの対応に苦戦する札幌だったが、ワンチャンスを活かして追いつく。20分、長いボールを使って右サイドで押し込んだ流れから波状攻撃を仕掛けると、ペナルティアーク付近で味方の落としに反応した荒野拓馬が右足を一閃。ゴール前でブロックを試みたDF千田海人が出した足に当たって大きくコースが変わってゴール左隅に突き刺さった。 1-1の振り出しに戻った試合は行ったり来たりのオープンな展開に。より互いのゴール前での攻防が増えていく。30分には札幌のショートカウンターからボックス左で仕掛けたスパチョークのグラウンダーの折り返しを、ゴール前でフリーの近藤がダイレクトシュート。だが、ここはGKマテウスの好守に阻まれる。 すると、守護神のビッグプレーで流れを引き寄せた東京Vは直後の32分に勝ち越し点を奪う。相手陣内中央で相手ディフェンスラインのヘディングパスをカットした森田が中央を持ち上がって右の染野にラストパス。やや足元に詰まったものの、冷静にコースを狙った右足グラウンダーシュートがゴール左隅に決まった。 これで完全に流れを掴んだホームチームは、連動性を欠く札幌の守備を効果的に剥がして再三の決定機を創出。43分には齋藤のスルーパスにフルスプリントで反応した翁長が右サイドから絶妙なグラウンダーのクロスを供給。ファーに流れたボールを収めた見木がボックス左角度のないところから左足を振ると、右ポストへの撥ね返りがDF中村桐耶の足に当たってゴールネットに吸い込まれ、前半の内に3点目を奪い切った。 迎えた後半、2点のビハインドを追う札幌はハーフタイムに2枚替えを敢行。ディフェンスラインの岡村と中村を下げてキム・ゴンヒ、古巣対戦の長谷川竜也とアタッカーを投入。馬場晴也、菅大輝を3バックのサイドに入れて駒井善成をボランチに置くより攻撃的な布陣に変更した。 すると、キックオフ直後の46分に長谷川のクロスから獲得した右CKの場面でスパチョークの右足アウトスウィングの正確なクロスを中央の近藤がバックステップを踏みながらうまくゴール右隅へヘディングシュートを流し込み、反撃の狼煙を上げる。以降は足元の繋ぎに加え、全体の動き出しの量を増やして、より掴みづらい攻撃で相手の守備を効果的に揺さぶって主導権を握るが、自分たちの時間で押し切ることができず。 一方、何とか立ち上がりの守勢を凌いだ東京Vは前半から抜群の存在感見せていたパワフルストライカーが魅せる。59分、GKマテウスからのロングボールを染野が前線でキープし、落としに反応した齋藤がディフェンスラインの背後を突くスルーパスを供給。これに抜け出した木村がバランスを崩したDF家泉、GK菅野をかわしてゴール左隅へ左足シュートを流し込んだ。 この4点目で試合は完全にホームチームの流れに。後半半ばを過ぎて両ベンチが交代カードを切って戦い方に変化を加えていく中で決定的なゴールが決まる。78分、木村に代わって投入された山見大登からのスルーパスに反応した染野が相手DFを引きずりながらボックス付近まで持ち込んで細かいステップワークから見事な左足シュートをゴール左隅に流し込み、木村に続くこの試合2点目を記録した。 大勢が決した後半終盤には34歳でJ1デビューの平智弘や久々のリーグ戦出場となる食野壮磨らを投入した東京Vは、後半終了間際に途中出場の原康介にゴールを奪われたものの、5-3のスコアを維持して試合をクローズ。今季最多5ゴールを奪った城福浩監督率いるチームが、今季2度目の連勝を飾った。 一方、指揮官の進退に言及するなどこの一戦での再スタートを意識した札幌だったが、厳しい大敗によって泥沼の3連敗となった。 東京ヴェルディ 5-3 北海道コンサドーレ札幌 【東京V】 木村勇大(前10、後14) 染野唯月(前32、後33) 見木友哉(前43) 【札幌】 荒野拓馬(前20) 近藤友喜(後1) 原康介(後45+4) 2024.06.02 15:10 Sun

【J1注目プレビュー|第17節:東京Vvs札幌】3バックを機能させたい東京V、監督続投で腹を括った札幌は何を見せる

【明治安田J1リーグ第17節】 2024年6月2日(日) 13:05キックオフ 東京ヴェルディ(12位/21pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(19位/11pt) [味の素スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆3バックをどう機能させるか 【東京ヴェルディ】</span> 前節はアウェイでのヴィッセル神戸戦でオウンゴールながらも勝利を収めた東京V。FC町田ゼルビア相手に大敗を喫した中で、しっかりとバウンスバックを見せた。 ミッドウィークには久保建英擁するレアル・ソシエダと対戦した中、相手を受けてしまう前半から一変、後半は前からのプレスを激しくかけていくことに。相手の素晴らしいゴールの前に2失点はしたが、一定の手応えはあったはずだ。 そんな中で迎える札幌戦。3バックの相手に立ち向かうが、札幌はビルドアップ時に4バックに変わるため、しっかりと前からのプレスでハメていきたいところだ。 実戦ではまだまだ精度は高められていないシステムだが、しっかりと準備はしている。この戦い方を武器にできれば、チームとしても大きなポジティブな材料になるだろう。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、林尚輝 MF:翁長聖、森田晃樹、稲見哲行 MF: 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 <span class="paragraph-subtitle">◆腹を括って何を見せる【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はホームに鹿島アントラーズを迎えて0-3の完敗。なかなか光明が見出せない札幌だったが、クラブはミハイロ・ペトロヴィッチ監督と共に戦い抜くことを表明した。 7年目を迎えた今シーズンは、かつてない苦しみを味わっている。それもそのはず、毎年のように主軸を担った選手が引き抜かれ、チームを支える選手たちには大きな変化がない状況。補強も最低限という状況では、育たなければ苦しむのは明らかだ。 マンツーマンディフェンスを武器に相手を押し込めていた昨季までに比べ、局面での強度の弱さ、デュエルの勝率の低さなど、個々のクオリティで勝てない状況がある。 メンタル面も非常に難しい状況だろう。ただ、そこで落としてしまっては、絶対に結果はついてこない。これまでの札幌のように、しっかりと強いメンタルを持って、アグレッシブさを取り戻せるか。ミシャ監督と続けていくと決めたならば、そのスタイルを見せてもらいたいものだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、中村桐耶 MF:近藤友喜、荒野拓馬、馬場晴也、 菅大輝 MF:駒井善成、スパチョーク FW:キム・ゴンヒ 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.06.02 10:40 Sun

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日本代表DF毎熊晟矢が海外移籍のためC大阪を離脱…メディカルチェック後に正式契約へ

セレッソ大阪は13日、日本代表DF毎熊晟矢(26)のチーム離脱を発表した。 クラブの発表によると、毎熊は海外クラブへ移籍する可能性があるとのこと。移籍の準備の為にチームを離脱することとなるという。 なお、今後は現地でメディカルチェックを受け、その後に正式契約となるという。 毎熊は、東福岡高校、桃山学院大学と進学し、2020年にV・ファーレン長崎でプロ入り。右サイドバックにコンバートされると、レギュラーに定着し攻撃面でも活躍。2シーズンでJ2通算74試合6得点を記録した。 2022年にC大阪に完全移籍。2シーズンでJ1通算59試合4得点を記録すると、2023年9月に日本代表初招集。右サイドバックのポジションを掴むと、2024年のアジアカップのメンバーに選出されていた。 今シーズンはキャプテンも務め、明治安田J1リーグで15試合に出場していた。 2024.06.13 11:55 Thu

J1首位町田に打撃…天皇杯でDFチャン・ミンギュが左鎖骨、MF安井拓也が右脛骨骨幹部を骨折

FC町田ゼルビアは13日、DFチャン・ミンギュとMF安井拓也の負傷を報告した。 両選手とも、12日に行われた第104回天皇杯2回戦の筑波大学戦で負傷。検査の結果、チャン・ミンギュは左鎖骨骨折、安井は右脛骨骨幹部骨折と診断されたとのことだ。なお、両選手とも離脱期間については明らかにされていない。 筑波大学戦後には、黒田剛監督が相手のラフプレーの多さに言及。負傷の原因になったと苦言を呈したことで、物議を醸していた。 チャン・ミンギュは2020年に加入したジェフユナイテッド千葉でプロデビュー。昨シーズンに町田へ加入すると主力の一人に定着し、今シーズンはここまで公式戦13試合に出場していた。 安井はヴィッセル神戸の下部組織出身で、2017年にトップチームデビュー。2021年6月に町田へ完全移籍すると、今シーズンは公式戦11試合2ゴール1アシストの成績を残していた。 2024.06.13 10:30 Thu

新潟の大卒ルーキーDF森璃太が左大腿二頭筋を損傷…全治4週間

アルビレックス新潟は12日、DF森璃太の負傷を報告した。 森は5日に行われたYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦のV・ファーレン長崎戦で負傷。検査の結果、左大腿二頭筋損傷と診断されたとのことだ。全治は受傷後4週間の見込みとなっている。 森は早稲田大学在学中の昨シーズンに、新潟への加入内定と特別指定選手承認が発表。今シーズンから正式加入となると、ここまでルヴァンカップの2試合に出場していた。 2024.06.12 16:20 Wed

J1の5月度KONAMI月間MVPは4G2Aの鹿島FW鈴木優磨! J2は仙台FW中島元彦、J3は琉球MF富所悠が選出

Jリーグは11日、5月度のKONAMI月間MVPを発表した。 5月度は明治安田J1リーグが鹿島アントラーズのFW鈴木優磨、明治安田J2リーグがベガルタ仙台のFW中島元彦、明治安田J3リーグがFC琉球のMF富所悠となった。 鈴木は通算2度目の受賞。中島と富所はKONAMI月間MVP初受賞となる。 鈴木は5月、J1の6試合に出場し、4ゴール2アシストを記録。得点数ではチームメイトの名古新太郎、アレクサンダル・チャヴリッチと並び、得点関与数は3アシストの名古が上回ったが、鈴木はハードワークでチームをけん引する姿勢なども評価された。 選考委員会の総評と鈴木のコメントは以下の通り。 ◆Jリーグ選考委員会による総評 足立修委員長 「色々なポジションをやりながらハードワークしている。チームを好調の波に乗せている」 山本昌邦委員 「鹿島の勢いを引っ張る存在」 槙野智章委員 「厳しい試合の時に必ずゴールに絡み、決めるべき時に決める。好調鹿島の攻撃をけん引」 北條聡委員 「常勝鹿島の水先案内人。自ら点を取るだけでは飽き足らず、鋭いラストパスで仲間のゴールをお膳立て。無論、精神的支柱でもあった」 ◆FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ) 「5月の明治安田J1リーグKONAMI月間MVPを受賞することができ、非常に嬉しく思います。僕一人の力ではなく、監督、チームメート、スタッフ、アントラーズに関わるすべての人たちのおかげで、このような賞をいただくことができました」 「引き続き、目の前の1試合1試合を地に足をつけて全員で戦い、シーズンの最後に良い結果を得られるよう、全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました」 中島は、チームが4勝1敗の成績を残した5月の5試合で4得点を記録。中位から浮上し、現在4位につける仙台の好調の原動力となった。 選考委員会の総評と中島のコメントは以下の通り。 ◆Jリーグ選考委員会による総評 足立修委員長 「仙台が順位を上げてきている大きな要因に」 山本昌邦委員 「上位に進出してきたところで、チームの全8得点中4点に絡んでいて価値がある。接戦の試合が多い中であきらめない泥臭いところの活躍が印象に残っている」 寺嶋朋也委員 「前線でゲームメイクもこなしつつ、5月は4ゴールでチームに勝点3をもたらした」 丸山桂里奈特任委員 「今月4ゴールでチームを引っ張る。大事なところで決めてくれる印象」 植松隼人特任委員 「5月だけで4得点の貢献でチームを勝利に導いている事が大きな理由」 ◆FW中島元彦(ベガルタ仙台) 「5月の明治安田J2リーグMVPに選んでいただき、ありがとうございます。サポーターのみなさんを含めたチーム全体で、5月に多くの勝利をつかみ取れたことが今回の受賞につながったと思っています」 「個人的な成績については、まだまだできたと思うところもあります。シーズン折り返しとなりますが、個人としてもチームとしても前半戦以上の成績を残せるように、さらに成長していきたいと思います」 富所は2勝1分けの無敗で5月を乗り切った琉球で、3試合1得点を記録。シュート関与パス数はリーグ3位を記録し、34歳のベテランとして一時2位まで上り詰めたチームを精神的にも引っ張った。 選考委員会の総評と富所のコメントは以下の通り。 ◆Jリーグ選考委員会による総評 足立修委員長 「琉球の核となる選手。彼のパフォーマンスの良さがチームを引っ張っている。今月、チームの成績を上げた立役者」 平畠啓史委員 「5月、2勝1分、順位も2位に浮上した琉球を牽引。今季はポジションを一列上げ、攻撃の局面で重要な役割を果たしていた。14節宮崎戦の決勝点となる直接FKも見事だった。まさにミスター琉球の働き」 橋本英郎委員 「ベテランとしてのパフォーマンスだけではなく、ゲームを決定付ける仕事もし、そして琉球の順位を安定して引き上げる事に貢献していた」 ◆MF富所悠(FC琉球) 「明治安田Jリーグ KONAMI 5月の月間MVPに選んでいただきありがとうございます。とにかく楽しんでプレーする、ということを今季の個人テーマにしていて、こうして賞をいただけたことをうれしく思います」 「順位が混戦の中、6月の戦いが鍵になります。一戦一戦にしっかり向き合って、勝ち点3を積み重ねていきたいと思います」 2024.06.11 18:13 Tue

名古屋FWキャスパー・ユンカーが柏戦で右ハムストリング肉離れ…全治未公表

名古屋グランパスは11日、FWキャスパー・ユンカーのMRI検査による診断結果として、右ハムストリング肉離れを発表した。 ユンカーは9日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦の柏レイソル戦に先発したが、残り10分を過ぎたあたりで右太ももの裏を気にして座り込み、84分にピッチを後にした。 3月中旬に右ヒザ内側半月板損傷のケガをし、5月上旬のサンフレッチェ広島戦で復帰したユンカー。ここまで公式戦11試合に出場するなか、同月中旬のFC東京戦ではハットトリックを記録していた。 なお、全治未公表だが、しばらく離脱となりそうだ。 2024.06.11 17:35 Tue

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