サッリ氏がエージェントを変更 ソン・フンミンや板倉滉もクライアントの代理店に

2024.05.08 14:35 Wed
3月にラツィオを去ったマウリツィオ・サッリ氏
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3月にラツィオを去ったマウリツィオ・サッリ氏
ラツィオ指揮官のマウリツィオ・サッリ氏(65)がエージェントを変更した。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。

3月にラツィオの指揮官職を辞任したサッリ氏。
フリーとなるとすぐに、代理人のファリ・ラマダニ氏に新天地探しを要請。イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(ユベントス)も顧客に抱えて売り込み中のラマダニ氏は、サッリ氏の次なる職も勢力的に探していたという。

どうやら水面下でミランとも連絡を取り合っていたようだが、この度サッリ氏がラマダニ氏および代理店「Lian Sports Group」との協力関係の終了を選択したとのことだ。

サッリ氏の新たな代理店は、イタリア系オーストラリア人のフランク・トリンボリ氏が立ち上げた「CAA BASE」。
こちらはラファエル・ヴァランコール・パーマーソン・フンミンジェームズ・マディソン、さらにはカイル・ウォーカーキングスレー・コマン、また日本代表DF板倉滉などを抱え、近年イタリアに進出。ユベントスのグレイソン・ブレーメルもクライアントに持つ。

よりグローバルな代理店を選んだ格好のサッリ氏。もしかすると、イタリア外での再チャレンジも視野に入っているのかもしれない。

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ラツィオがトゥドール監督の辞任を正式発表!後任最有力はヴェローナのバローニ監督か

ラツィオは5日、イゴール・トゥドール監督(46)が辞任したことを発表した。 マウリツィオ・サッリ体制3年目となったラツィオの今シーズンは、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト16敗退とまずまず健闘を見せた一方、セリエAでは開幕5試合でわずか1勝とスタートダッシュに失敗すると、28試合を消化した時点で12勝4分け12敗の9位と低迷したことで、3月18日にサッリ監督を解任。 その後任としてラツィオの指揮官に就任したトゥドール監督は、セリエAで9試合を指揮し、5勝3分け1敗と改善を見せると、準決勝敗退となったコッパ・イタリアでもユベントス相手に善戦を繰り広げた。 イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、トゥドール監督の契約には1年の延長オプションが付随していたが、クラブのプロジェクトに関してクラウディオ・ロティート会長、アンジェロ・ファビアーニSD(スポーツ・ディレクター)と会談を行ったが、合意点を見出せず、クラブを去ることを決断したという。 なお、ラツィオはすでに後任監督の選定を行っており、最有力候補はエラス・ヴェローナのマルコ・バローニ監督(60)だとイタリア『スカイ』は報じている。 2024.06.06 06:50 Thu

鎌田大地に続き…トゥドール監督もラツィオ退団を決断、クラブとプロジェクトで折り合いつかず

日本代表MF鎌田大地が退団するラツィオ。シーズン途中に就任したイゴール・トゥドール監督(46)も退任することになるという。 今シーズンはマウリツィオ・サッリ監督が指揮してスタートしたラツィオだったが、チームの成績はパッとせず、成績不振で辞任。トゥドール監督は、3月に就任し、11試合を指揮した。 セリエAでは9試合を指揮し、5勝3分け1敗と改善を見せると、コッパ・イタリアは準決勝でユベントスの前に敗れて決勝進出を果たせなかった。 トゥドール監督は、サッリ監督の下で不遇の時間を過ごしていた鎌田を重宝するなどし、チームを改善に導いていた中、頼りにしていた鎌田の残留を希望。鎌田も残留する気だったが、クラブとの交渉がまとまらずに退団が決定していた。 イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、トゥドール監督は2年目のオプション付きの契約を結んでいたが、クラブのプロジェクトに関してクラウディオ・ロティート会長と、アンジェロ・ファビアーニSD(スポーツ・ディレクター)との会談を行うも、合意点を見出せず、クラブを去ることを決断したという。 鎌田の退団がどこまで影響したかは定かではないが、交渉を行わないというクラブの方針では、自身の描く未来像は果たせないと感じたのだろうか。 2024.06.05 23:40 Wed

鎌田大地はクリスタル・パレスと2年契約か? ラツィオに「単年契約を望んだ」と明かした中での驚きの詳細

ラツィオからの退団を明言した日本代表MF鎌田大地(27)だが、その行き先はクリスタル・パレスが濃厚。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が、最新情報を提供した。 鎌田はフランクフルトを退団した昨夏、紆余曲折を経てラツィオに加入。1年契約+3年間の延長オプションというイレギュラーな契約内容で、セリエAに挑戦した。 期待が寄せられて臨んだシーズンだったが、マウリツィオ・サッリ監督の下では徐々に構想外となり輝きを放てず。しかし、サッリ監督が辞任し、イゴール・トゥドール監督が就任すると評価は一変。ボランチとしての才能を見出され、シーズン終盤はセリエAでは全試合に先発出場するなど、輝きを取り戻した。 鎌田本人は、当初は移籍の可能性もあった中で「残留するつもりでいた」と考えを変えていたことを明かしたが、クラブとの交渉が決裂。「僕は単年契約だけを望んでいました。お金は十分もらっているので、要求していません」と、自身のスタンスを示したが、交渉がうまくまとまらなかった。 鎌田も「100%ラツィオを離れる」と退団することは認めた中、新天地については言及せず。それでも、フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレス行きが濃厚だ。 そんな中、ロマーノ氏は最新情報を提供。鎌田とクリスタル・パレスの契約内容が明らかになったとし、「契約は2026年6月まで有効」と、2年契約になるとし、「日本人MFはオリバー・グラスナーと2年契約で再会することになり、近々メディカルチェックが行われるのを待っている状態だ」と伝えている。 鎌田は日本代表として2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨むが、代表活動が終わる11日以降にメディカルチェックを受け、正式に契約を結ぶ可能性が高い。 2024.06.04 18:05 Tue

「ピッチ内外で約束を破った」鎌田大地の発言に現地メディアが反応、期待外れに加え批判的な発言を糾弾「鎌田の言葉は少し不快」

自身の去就について自らの口で語った日本代表MF鎌田大地。ラツィオからの退団が確実となった中、地元メディアが非難した。 今シーズンからラツィオでプレーしている鎌田。マウリツィオ・サッリ監督の下では輝きを失ったが、イゴール・トゥドール監督が就任すると才能が評価され、セリエAでは全試合に先発起用された。 その鎌田だが、クラブと1年契約を結び、3年間の延長オプションがついていた契約となった中、退団に傾いていた気持ちがトゥドール監督の下でプレーしたことで残留に切り替わっていた。 本人も「残留するつもりだった」と語ったが、交渉がまとまらず。「僕が望んだのは単年契約ということだけ」と、自身の要望には金銭面のことはなかったと語った。 しかし、鎌田の発言に対してイタリア『La Lazio Siamo Noi』が批判的な報道。「鎌田はピッチ内外で約束を破った」と題している。 同メディアは昨夏サウジアラビアへと旅立ったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜に鎌田とフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージを獲得したとし、「フランス人選手は期待を裏切らなかったが、逆に完全に失敗したのは日本人選手だった」と鎌田を酷評。「2ゴール2アシストと、シーズン最終戦での好パフォーマンスは、背番号6にとって悲惨な結果だ」としている。 フランクフルトでの実績を買われての加入となった鎌田。期待値も高かったが、サッリ監督のサッカーでは輝けず。「ビアンコセレステ(ラツィオ)のユニフォームを着た選手は、ブンデスリーガで高く評価されていたサッカー選手の目立たないバージョンだった」とし、「トラブルに見舞われ、ポジションを外され、サッリ時代には決して鋭敏ではなかったが、トゥドール監督の下で少しは良くなったが、要するにフランクフルトで見られた選手とは全く別人だった」と、期待外れだったとした。 また「要するに、大地は今シーズン本当にひどい成績を収め、そのパフォーマンスは日本人選手と彼の数字に大きく期待していたラツィオに影響を与えた」とし、期待に応えられなかった鎌田を糾弾することとなった。 鎌田は厳格な倹約家としても知られるクラウディオ・ロティート会長についても言及。「元々残る予定でしたけど、イタリアはイタリアのやり方で。ラツィオの会長(クラウディオ・ロティート会長)はイタリアの中でも有名なんですけど、大変なので。残りつもりでしたし、監督とも話してましたけど交渉が…」と語っていた。 『La Lazio Siamo Noi』はこの発言についても「インタビューの根幹にあるイタリアとロティートに関する決まり文句は、彼が絶対に有罪であるという状況から抜け出す方法だ。なぜならラツィオは別の行動を取るべきであり、また別の行動をとる可能性もあったからだが、事態の経過を考えると鎌田の言葉は少し不快だ。ただ考えが変わったと言うだけで十分だったが、どうやら彼にとって誠実な態度で心を開くのは難しいようだ」と苦言を呈している。 ラツィオ専門メディアであるだけに、クラブを批判されたことには黙っていられなかった様子。「大地は、約束を守らないという、ピッチでやったことをピッチ外の言葉でもやり、ビアンコセレステでの冒険を終えた」と締めくくった。 2024.06.04 11:15 Tue

「しんどいシーズン」鎌田大地がラツィオでの1年を回想…「契約内容をペラペラ喋る」とイタリア特有の文化に触れながらもクラブの評価に「僕がヨーロッパでやってきたこと」と自信

日本代表MF鎌田大地が、ラツィオでのシーズンを振り返った。 3日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦う日本代表が活動をスタート。メディア公開されたトレーニングは、FC東京のDF長友佑都のみが別メニューで調整となった。 トレーニングは1時間半ほどして終了。ビルドアップの確認やミニゲームなどを行い、ミャンマー対策を行っていた。 トレーニング後のメディア取材に応じた鎌田。今シーズンは新天地に赴き、苦しいシーズンにもなった中で、シーズン終盤は輝きを取り戻すこととなった。 マウリツィオ・サッリ前監督時代は苦しい時期が続いたが「練習自体も連戦が多く、なかなかインテンシティのあるトレーニングをする監督でもなかったので、自分自身でランニングメニューを入れたり、筋トレしたりとか、気持ち的にしんどいシーズンでしたが、上手くやれたかなと思いました」とコメント。苦しかったことを認めた。 一方で、シーズン途中に就任したイゴール・トゥドール監督からは信頼を得て、ポジションを確保。ボランチでの起用が増えていったが「彼自身が求めているサッカーで、ラツィオはインテンシティに負荷をかけられる選手があまりいなかったので、彼が求めている選手像に当てはまったというのもあったと思います」と語り、「出た試合で彼が求めていることをしっかりできたことが大きかったと思います」と、監督の評価が上がるパフォーマンスがしっかりできたことが良かったと振り返った。 ただ、クラブで苦しんだ結果、昨年11月を最後に代表から離れることに。アジアカップもメンバーに選ばれず、外から見守ることとなった。 「ヨーロッパに居るので試合を見ることはなかなかできなかったですけど、アジアカップに関しては自分が行けなかったですが、優勝してほしいと思っていましたし、ファンとしてじゃないですが見ていました」 あまり試合をちゃんとは見れていなかったという鎌田。それでも「アジアカップ前はチームとしても良かったので、サッカーは分からなかったなと」と、アジアでの戦いが上手くいかなかったことで、難しさも感じたという。 11月のミャンマー代表戦では負傷してしまった鎌田。半年ぶりの代表復帰となるが、今シーズンの成長した部分について語った。 「ドイツから違うリーグに行って、練習をしている中で、自分自身のレベルがラツィオのレベルじゃないとは思っていなかったです。その前に実績も残して、ステップアップとしては問題ないレベルだったと思います」 「ただ、試合に出れていないと、イタリアのサッカーに合っていないかなとか、イタリアのレベルじゃないのかなとか考えましたけど、そういうのではないことを自分自身でもハッキリさせられました」 悩んだ部分もありながら、シーズン終盤にセリエAでも問題ないパフォーマンスが出せたことで自信を取り戻したという鎌田。トゥドール監督に6番(ボランチ)の選手として評価されたことは大きかったとした。 「(サッリ)前監督の時はサッカーって難しいなと思っていましたけど、ほとんどの選手があまり良くなくて、数人が良いという感じでした。チームとして全くうまくいってなくて、僕だけじゃなかったなと」 「6番は僕がやりたかったポジションですし、トゥドール監督はそこで僕を評価してくれていました。自分と似たような感覚を持ってくれて、評価してくれる監督もいるんだなと思いました」 自身を評価してくれたトゥドール監督。監督の要望もあり、チームに残留することを決めていた中で、交渉が決裂。一転して退団することが決定した。 トゥドール監督については「監督は自分に良くしてくれていて、サインして欲しいと言われて、何度も時間を重ねて話しました。連絡も来ていて、自分も離れる時には連絡しました」とコメント。「監督とは嫌な別れ方をしていないので、今後良い巡り合わせがあれば、また一緒にやりたいと思う監督でした」と、この先のキャリアで再び指導を受けることもあり得るとした。 1年前に続いて再び所属先が決まっていない状況での代表活動。ただ、今回はクリスタル・パレス行きがほぼ確定している。 「苦労がなくて決まっていないわけではないです」と語る鎌田。「1年契約だとか、イタリアは全部契約内容をペラペラ喋っちゃいます。ラツィオは今は自分たちを守るために僕のことを色々言っていて、彼らも大変だなと思います」と、今の置かれている状況について言及。「ただ、ラツィオレベルのチームが昨年契約した形をとってでも僕を獲得したいと思ってくれることがヨーロッパでの評価で、僕がここ数年ヨーロッパでちゃんとやってきた評価だと思います」と、難しい別れになったものの、しっかりと評価されていることを喜んだ。 また「こういう状況は悪いとは思っていないです。去年は伸ばしすぎて上手くいかなかった部分があるので、今年はできるだけ早く決めたいなと思います」と語り、1年でチームを去ること自体は気にしておらず、しっかりと早くチームを決めて良いシーズンのスタートを切りたいとした。 2024.06.04 07:30 Tue

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鎌田大地に続き…トゥドール監督もラツィオ退団を決断、クラブとプロジェクトで折り合いつかず

日本代表MF鎌田大地が退団するラツィオ。シーズン途中に就任したイゴール・トゥドール監督(46)も退任することになるという。 今シーズンはマウリツィオ・サッリ監督が指揮してスタートしたラツィオだったが、チームの成績はパッとせず、成績不振で辞任。トゥドール監督は、3月に就任し、11試合を指揮した。 セリエAでは9試合を指揮し、5勝3分け1敗と改善を見せると、コッパ・イタリアは準決勝でユベントスの前に敗れて決勝進出を果たせなかった。 トゥドール監督は、サッリ監督の下で不遇の時間を過ごしていた鎌田を重宝するなどし、チームを改善に導いていた中、頼りにしていた鎌田の残留を希望。鎌田も残留する気だったが、クラブとの交渉がまとまらずに退団が決定していた。 イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、トゥドール監督は2年目のオプション付きの契約を結んでいたが、クラブのプロジェクトに関してクラウディオ・ロティート会長と、アンジェロ・ファビアーニSD(スポーツ・ディレクター)との会談を行うも、合意点を見出せず、クラブを去ることを決断したという。 鎌田の退団がどこまで影響したかは定かではないが、交渉を行わないというクラブの方針では、自身の描く未来像は果たせないと感じたのだろうか。 2024.06.05 23:40 Wed

【2023-24セリエA総括】超WS選出の最優秀選手はラウタロ・マルティネス

シーズンを通して抜群の安定感を見せ付けたインテルが5試合を残して独走優勝を果たした。そのインテルの優勝を史上初めて目の前で決められてしまったミランは優勝争いに絡むことなく2位フィニッシュ。そしてセリエAの戦いに集中していたユベントスは前半戦こそインテルと競ったものの後半戦に大失速し3位で終えた。ローマ勢は監督交代でチーム状態を好転させたものの、チャンピオンズリーグ(CL)出場には届かなかった。連覇が期待された昨季王者ナポリは低空飛行が続き、10位と低迷した。一方でプロビンチャの雄アタランタ、そして古豪ボローニャがCL出場権を獲得している。 ◆際立ったS・インザーギ采配~インテル~ 開幕前には守護神オナナ、守備の要シュクリニアル、チームの心臓ブロゾビッチ、昨季終盤に復調したルカクと、センターラインの流出があったインテルだが、蓋を開けてみればセリエAで無双する結果となった。昨季のCL準優勝で現有戦力が力を付けたのに加え、新戦力として迎えたGKゾマー、FWテュラムの両選手が前任者を上回るような活躍を披露した。また分厚い選手層をうまくローテーションしながらマネジメントしていたS・インザーギ監督の采配も見逃せない。シーズン終盤まで息切れせずに乗り切れたのはS・インザーギ監督の功績が大きい。 ◆CL死の組入りが大きな負担に~ミラン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。そんな中でピオリ監督は何とかやり繰りし、CLから敗退して以降は復調し、セリエAでは2位フィニッシュとした。 ◆セリエA集中で前半戦まではインテルと優勝争い~ユベントス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場を目標にセリエAに絞ったユベントスは前半戦、インテルと首位争いを続けた。しかし2月に行われたインテルとの直接対決に敗れると、チーム状態は下降線の一途を辿った。結果的にCL出場、コッパ・イタリア優勝と面目は保ったものの、アッレグリ監督はシーズン終わりを待たずして解任。来季はボローニャを躍進させたモッタ監督と共に再建を図ることになる。 ◆デ・ロッシ就任で盛り返すも~ローマ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> モウリーニョ体制3季目の今季、FWルカクを筆頭に、MFアワール、MFレナト・サンチェスと実力者を補強したローマだったが、波に乗れなかった。1月にはモウリーニョ監督の解任に踏み切り、クラブのレジェンドであるデ・ロッシを新指揮官に据えた。付け焼き刃的な監督人事かに思われたが、デ・ロッシが見事ロマニスタの期待に応えた。CL出場こそ果たせなかったが、ELでは2季連続ベスト4進出と来季に期待が持てるシーズン後半戦を戦った。 ◆トゥドール就任で鎌田と共に復調~ラツィオ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず大苦戦。そして3月にはサッリ監督が辞任する事態に。しかし後任として迎えたトゥドール監督が鎌田にとっても良い転機に。ボランチとして起用された鎌田はみるみるフランクフルト時代のパフォーマンスを取り戻し、新生ラツィオのプレーメーカーとして機能。CL出場には届かなかったが、ローマ同様、シーズン終盤の戦いぶりは来季に繋がるものだったと言えそうだ。 ◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いた。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲し、ここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調することはなく2月に解任。スパレッティ監督の右腕として働いていたカルツォーナ氏を招へいしたが、やはり昨季のナポリの姿は取り戻せずまさかの10位で終戦となった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWラウタロ・マルティネス(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。 ★最優秀監督 ◆シモーネ・インザーギ(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げた。自身初のスクデット戴冠。 【期待以上】 ★チーム ◆ボローニャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古豪ボローニャがモッタ監督の下、5位と飛躍を遂げ、実に60季ぶりとなる欧州最高峰の舞台返り咲きを果たした。リーグ3位の堅守をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃を見せたりと、攻守に完成されたチームだった。 ★選手 FWマルクス・テュラム(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらした。 【期待外れ】 ★チーム ◆ナポリ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 連覇が期待されただけにその反動から選出。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズンだった。 ★選手 ◆MFポール・ポグバ(ユベントス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季を負傷で棒に振った中、復活のシーズンにしたいところだったが、まさかのドーピング違反で長期出場停止とユベンティーノの期待を裏切った。ワールドカップを制した男はこのままキャリア終了が濃厚だ。 2024.06.05 18:00 Wed

鎌田大地とラツィオの交渉決裂は代理人の問題か? 現地では交渉に屈しなかった会長を称える「ノーと言うのが上手かった」

ラツィオと日本代表MF鎌田大地の間に起こった問題。現地では、クラウディオ・ロティート会長の対応が称えられている。 今シーズンからラツィオでプレーした鎌田。シーズン前半は苦しみが続き、1月の移籍も辞さない中で残留。イゴール・トゥドール監督が就任してからは出番を増やし、パフォーマンスを取り戻した。 シーズン終盤には残留へ気持ちが傾いていた鎌田だったが、契約オプションを行使する期限が迫った中で交渉が決裂。一転して退団が決定した。 日本代表活動で帰国していた鎌田は、自身の去就についてコメント。「自分が求めたのは単年契約だけで、お金とかは十分もらっていたので要求はしなかったですが、うまく噛み合わずという感じでした」と状況を説明した。 ロティート会長は厳格な倹約家としても有名であり、交渉では譲らないことでも知られている。鎌田も「ラツィオの会長はイタリアの中でも有名なんですけど、大変なので…」と、交渉が難しいことを語っていた。 一方で、ラツィオ側は「金目当て」「恐喝だ」と鎌田側の態度を非難。両者の関係が悪化。ロティート会長は「1年間の更新と、250万ユーロ(約4億2500万円)の契約金を求めてきた」と鎌田側の要求を明かしていた。 イタリア『TuttoMercatoWeb』はこれらの件を踏まえ、鎌田の発言に注目。代理人が間に入っていることでの齟齬があった可能性を指摘している。 「鎌田は自身に問題があったのではなく、別の理由で何か問題が起こったことを明かした」 鎌田は説明する中で「代理人がどう喋っているのかはわからないですけど、僕が求めたのは単年契約でお金はどうでもよかった」と語っていた。実際に交渉を行っているのは代理人であり、そこで何かが加えられている可能性もある。 『TuttoMercatoWeb』は「リトマス試験紙としては、最初の部分(代理人の件)が正しいだろう。ロティートが250万ユーロの契約金要求の経緯を説明したからだ。昨年のコミッションが何かは不明だったが、明らかな欠陥があることは明らかだ」 実際にどのような経緯があったかは不明であり、昨年の加入時にどのような話があったかは不明だが、今回の交渉が決裂したのは事実。また、「成長令」というイタリアの税優遇の制度も関係。「成長令」とは、「直近2年以上イタリア国外で生活していた者を新たに雇用する場合、所得税率を最長5年、最大50%免除する」というもの。つまり、多くの外国人選手が優遇されやすいという制度だ。しかし、これが撤廃されたとされている。 『TuttoMercatoWeb』はその点も指摘。ラツィオにとって、予想以上の出費になることから、ロティート会長が首を縦に振らなかったことも当然とし、交渉を受けない毅然とした態度を称えた。 「鎌田は成長令による割引を失い、現在の550万ユーロ(約9億3000万円)と比較して、年間700万ユーロ(約11億8000万円)を受け取ることになるだろう。さらに、250万ユーロの手数料の要求により、1年間の投資は1000万ユーロ(約16億9000万円)になる」 「おそらく、1年後には問題が再発する可能性があり、これは返済不可能だ」 「ロティートは首を掴まれないように、“ノー”と言うのがとても上手かった。もちろん、常に契約は両者によって成り立つもの。シーズン前にはすでにリスクがあった」 いずれにしても発生した問題だと指摘された事項。鎌田自身は望んでいないとなれば、代理人が報酬目当てに追加で要求したことも考えられるが、いずれにしてもロティート会長は手強い相手ということは間違いなさそうだ。 2024.06.05 08:30 Wed

鎌田大地はクリスタル・パレスと2年契約か? ラツィオに「単年契約を望んだ」と明かした中での驚きの詳細

ラツィオからの退団を明言した日本代表MF鎌田大地(27)だが、その行き先はクリスタル・パレスが濃厚。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が、最新情報を提供した。 鎌田はフランクフルトを退団した昨夏、紆余曲折を経てラツィオに加入。1年契約+3年間の延長オプションというイレギュラーな契約内容で、セリエAに挑戦した。 期待が寄せられて臨んだシーズンだったが、マウリツィオ・サッリ監督の下では徐々に構想外となり輝きを放てず。しかし、サッリ監督が辞任し、イゴール・トゥドール監督が就任すると評価は一変。ボランチとしての才能を見出され、シーズン終盤はセリエAでは全試合に先発出場するなど、輝きを取り戻した。 鎌田本人は、当初は移籍の可能性もあった中で「残留するつもりでいた」と考えを変えていたことを明かしたが、クラブとの交渉が決裂。「僕は単年契約だけを望んでいました。お金は十分もらっているので、要求していません」と、自身のスタンスを示したが、交渉がうまくまとまらなかった。 鎌田も「100%ラツィオを離れる」と退団することは認めた中、新天地については言及せず。それでも、フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレス行きが濃厚だ。 そんな中、ロマーノ氏は最新情報を提供。鎌田とクリスタル・パレスの契約内容が明らかになったとし、「契約は2026年6月まで有効」と、2年契約になるとし、「日本人MFはオリバー・グラスナーと2年契約で再会することになり、近々メディカルチェックが行われるのを待っている状態だ」と伝えている。 鎌田は日本代表として2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨むが、代表活動が終わる11日以降にメディカルチェックを受け、正式に契約を結ぶ可能性が高い。 2024.06.04 18:05 Tue

「ピッチ内外で約束を破った」鎌田大地の発言に現地メディアが反応、期待外れに加え批判的な発言を糾弾「鎌田の言葉は少し不快」

自身の去就について自らの口で語った日本代表MF鎌田大地。ラツィオからの退団が確実となった中、地元メディアが非難した。 今シーズンからラツィオでプレーしている鎌田。マウリツィオ・サッリ監督の下では輝きを失ったが、イゴール・トゥドール監督が就任すると才能が評価され、セリエAでは全試合に先発起用された。 その鎌田だが、クラブと1年契約を結び、3年間の延長オプションがついていた契約となった中、退団に傾いていた気持ちがトゥドール監督の下でプレーしたことで残留に切り替わっていた。 本人も「残留するつもりだった」と語ったが、交渉がまとまらず。「僕が望んだのは単年契約ということだけ」と、自身の要望には金銭面のことはなかったと語った。 しかし、鎌田の発言に対してイタリア『La Lazio Siamo Noi』が批判的な報道。「鎌田はピッチ内外で約束を破った」と題している。 同メディアは昨夏サウジアラビアへと旅立ったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜に鎌田とフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージを獲得したとし、「フランス人選手は期待を裏切らなかったが、逆に完全に失敗したのは日本人選手だった」と鎌田を酷評。「2ゴール2アシストと、シーズン最終戦での好パフォーマンスは、背番号6にとって悲惨な結果だ」としている。 フランクフルトでの実績を買われての加入となった鎌田。期待値も高かったが、サッリ監督のサッカーでは輝けず。「ビアンコセレステ(ラツィオ)のユニフォームを着た選手は、ブンデスリーガで高く評価されていたサッカー選手の目立たないバージョンだった」とし、「トラブルに見舞われ、ポジションを外され、サッリ時代には決して鋭敏ではなかったが、トゥドール監督の下で少しは良くなったが、要するにフランクフルトで見られた選手とは全く別人だった」と、期待外れだったとした。 また「要するに、大地は今シーズン本当にひどい成績を収め、そのパフォーマンスは日本人選手と彼の数字に大きく期待していたラツィオに影響を与えた」とし、期待に応えられなかった鎌田を糾弾することとなった。 鎌田は厳格な倹約家としても知られるクラウディオ・ロティート会長についても言及。「元々残る予定でしたけど、イタリアはイタリアのやり方で。ラツィオの会長(クラウディオ・ロティート会長)はイタリアの中でも有名なんですけど、大変なので。残りつもりでしたし、監督とも話してましたけど交渉が…」と語っていた。 『La Lazio Siamo Noi』はこの発言についても「インタビューの根幹にあるイタリアとロティートに関する決まり文句は、彼が絶対に有罪であるという状況から抜け出す方法だ。なぜならラツィオは別の行動を取るべきであり、また別の行動をとる可能性もあったからだが、事態の経過を考えると鎌田の言葉は少し不快だ。ただ考えが変わったと言うだけで十分だったが、どうやら彼にとって誠実な態度で心を開くのは難しいようだ」と苦言を呈している。 ラツィオ専門メディアであるだけに、クラブを批判されたことには黙っていられなかった様子。「大地は、約束を守らないという、ピッチでやったことをピッチ外の言葉でもやり、ビアンコセレステでの冒険を終えた」と締めくくった。 2024.06.04 11:15 Tue
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