岡崎慎司に続き、レスター“奇跡の優勝”メンバーがまたも引退決断…アンディ・キングが幼少期からファンだったクラブでプロキャリアに終止符「これが完璧な引退の仕方」

2024.05.04 12:25 Sat
現役引退を決断したキング
Getty Images
現役引退を決断したキング
ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。

キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。
レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共に、奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。チームを支えたものの、その後はスウォンジー・シティ、ダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールド・タウンとレンタル移籍を繰り返し、2020年7月にレスターを退団。2021年1月にOHルーヴェンに加入すると、2021年7月に幼少期からファンだったブリストルへと完全移籍していた。

レスターでは公式戦通算379試合に出場し62ゴール24アシストを記録。ブリストルでも公式戦63試合で1ゴール5アシストを記録していた。

今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームで出番が減り、公式戦17試合で616分間のプレーに終わっていた。
また、ウェールズ代表としてもプレーし、代表通算50試合2ゴールを記録していた。

レスター時代には2008-09シーズンにリーグ1(イングランド3部)、2013-14シーズンにチャンピオンシップでも優勝しており、同一チームで3つのリーグで優勝した最初で唯一の選手となっている。

キングはクラブを通じてコメントしている。

「素晴らしいサポートをしてくれた皆さんに感謝する。ここでの3年間は本当に大好きだった」

「僕が子供の頃から試合を見に来て、何年も過ごしてきたこのフットボールクラブでプレーすることができ、本当に光栄だった」

「自分のためにユニフォームを着て、家族と共にアシュトンゲートを出ることができるのは、僕の子供たちにとっても特別なことだった」

「最後の試合はブリストル・シティのシャツを着たいと思っていたし、それが僕にとって完璧な引退の仕方だと思っている」

アンディ・キングの関連記事

守護神シュマイケルを絶賛するレスターOB「カスパーはクラブが成長してきた原動力のひとつ」

ベルギーのOHルーヴェンに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キングが、かつてのチームメイトであるレスター・シティのデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルを称賛した。イギリス『BBC』が伝えている。 シュマイケルは2011年にレスターに加入して以来、守護神として活躍。2015-16シーズンには奇跡のプレミアリーグ優勝に大きく貢献したほか、15日に行われたFAカップ決勝でもスーパーセーブを連発して、クラブに初のFAカップ優勝をもたらした。 こうしたシュマイケルの活躍に対して、レスターの下部組織出身であり、共にプレミアリーグ優勝を成し遂げた経歴を持つクラブレジェンドのキングも絶賛。守護神の持つメンタリティが、チームを牽引していると語った。 「カスパーは毎日フルスロットルだ。トレーニング中1つでもゴールを許せば、彼は不満を抱く。彼はグループの中でモチベーターの役割を担っており、選手たちが基準を満たしているか確認している。僕は、彼が宿泊するホテルのクオリティが十分でないと感じたときはスタッフに、(スパイクの)スタッドが短すぎたときは用具係に怒っているのを見た」 「彼は保守的だが、自分自身にも最高を求め、すべての試合でそれを発揮している。そして彼はクラブの他の人たちにも自分の仕事にベストを尽くすことを期待しているんだ。だからこそ、彼のキャリアは素晴らしいものになっている。今の状態なら、世界最高の選手の1人だろう」 「カスパーはクラブが成長してきた原動力のひとつだ。彼は皆の時間と努力を最大限に引き出すことを期待していて、それをチームに提供している。それが彼のあるべき姿であり、皆が彼を愛しているんだ」 また、キングはレスターを向上させ続けているブレンダン・ロジャーズ監督も称賛。優れた指揮官の下で、チームは更なるタイトル獲得も狙えると語った。 「ブレンダンが監督に就任して昨年は5位だったが、今年は現時点で4位以内に入っており、また新たなトロフィーを手にした。今後4、5年はトップ4やリーグタイトルを争えるはずだ。ブレンダンが指揮する彼らには、大きなチャンスがあると思う」 「彼が選手やチームを向上させる方法については、いくら言っても言い足りない。彼は冷酷なところもあるが、一流の監督になるためにはそうでなければならないんだ。彼は正直な人であり、それは選手として望む最大のことでもある」 2021.05.18 11:42 Tue

奇跡の優勝メンバーMFアンディ・キングの新天地がベルギーに決定!昨季限りでレスタ―を退団

ベルギーのOHルーヴェンは5日、元ウェールズ代表MFアンディ・キング(32)をフリートランスファーで獲得したことを発表した。契約期間は2021年6月30日までとなっている。 チェルシーの下部組織からレスターの下部組織に加入したキングは、2007年7月にトップチームに昇格。その後はレスター一筋でプレーを続けた。 2015-16シーズンに成し遂げた奇跡のプレミアリーグ優勝のメンバーの1人であり、レスターで公式戦375試合に出場し61ゴール24アシストを記録。レジェンドとしてチームを支え続けてきた。 しかし、2018年1月にスウォンジーへレンタル移籍し、自身初となるレスター以外でのプレーを経験すると、その後もダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールドへレンタル移籍を繰り返し、昨シーズン限りでレスターとの契約が終了。これまでフリー状態が続いていた。 今季5シーズンぶりにベルギー1部に復帰したOHルーヴェンは、ここまで19試合終了時点で8勝5分け6敗の3位に位置している。 2021.01.06 02:00 Wed

奇跡の優勝メンバーであるレスターのレジェンドMFキングが今季限りで退団

レスター・シティは18日、元ウェールズ代表MFアンディ・キング(31)の退団を発表した。 チェルシーの下部組織からレスターの下部組織に加入したキングは、2007年7月にファーストチームに昇格。その後はレスター一筋でプレーを続けた。 2015-16シーズンに成し遂げた奇跡のプレミアリーグ優勝のメンバーの1人であり、レスターで公式戦375試合に出場し61ゴール24アシストを記録。レジェンドとしてチームを支え続けてきた。 しかし、2018年1月にスウォンジーへレンタル移籍し、自身初となるレスター以外でのプレーを経験すると、その後もダービー・カウンティ、レンジャーズへのレンタル移籍を経験。今年1月からはチャンピオンシップ(イングランド2部)のハダースフィールドへレンタル移籍していた。 ハダースフィールドでは、チャンピオンシップで7試合に出場。今シーズン一杯のレンタル移籍だったが、契約が切れる今シーズン限りでレスターでのキャリアを終えることとなった。 下部組織時代から16年間レスターに在籍したキングの退団に関して、サポーターには別れの場を提供するとクラブは発表。感謝の気持ちを示す場を設けるようだ。 2020.06.18 21:55 Thu

レスター、アンディ・キングがハダースフィールドにレンタル移籍! 今季前半戦はレンジャーズでプレー

レスター・シティは16日、ウェールズ代表MFアンディ・キング(31)が今シーズン終了までチャンピオンシップ(イングランド2部)のハダースフィールドにレンタル移籍することを発表した。 2004年にチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に加入したキングは、2006年にトップチームデビュー。在籍11年間で公式戦通算378試合62ゴールを記録。2015-16シーズンにはクラウディオ・ラニエリ監督の下、プレミアリーグ優勝に貢献した。 しかし、以降は思うように出場機会を得られず、2018年1月にスウォンジー・シティへの自身初のレンタル移籍を経験。さらに、昨シーズンはダービー・カウンティ、昨夏にはレンジャーズに1年間のレンタル移籍。 今シーズンはそのレンジャーズで公式戦5試合の出場に留まり、レンタル期間を短縮する形で一度レスターに復帰した後、今回のハダースフィールド行きが決定した。 2020.01.16 20:30 Thu

レンジャーズ、レスターからウェールズ代表MFアンディ・キングをレンタルで獲得

レンジャーズは16日、レスター・シティからウェールズ代表MFアンディ・キング(30)を1年間のレンタル移籍で獲得した。 2004年にチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に加入したアンディ・キングは、2006年にトップチームデビュー。在籍11年間で公式戦通算378試合62ゴールを記録。2015-16シーズンにはクラウディオ・ラニエリ監督の下、プレミアリーグ優勝に貢献した。 しかし、昨シーズンは出場機会を得られず、今年2月にレンタルで加入したダービー・カウンティでは、足首のケガによりリーグ戦わずか4試合の出場に留まっていた。 レンジャーズへ加入の決まったA・キングは、クラブの公式サイトで以下のようにコメントしている。 「ここに来られたことを嬉しく思っている。僕は他にもいくつかのクラブからオファーを受けたが、レンジャーズのようなビッグクラブからのオファーは決断を簡単にした。他の選手と同じようにレンジャーズからのオファーを受けた時点で、行きたい場所はレンジャーズだけだったんだ」 2019.08.17 01:05 Sat

レスター・シティの関連記事

レスター生え抜きMFデューズバリー=ホールがマレスカ監督の後を追う? チェルシー移籍の可能性浮上

チェルシーがレスター・シティのイングランド人MFキーナン・デューズバリー=ホール(25)にも目を向けているようだ。『The Athletic』が報じた。 レスターをプレミアリーグ復帰へ導いたエンツォ・マレスカ監督を新指揮官として迎え入れたチェルシー。新体制始動を前に、バルセロナのU-19スペイン代表FWマルク・ギウ(18)の獲得が目前で、ボカ・ジュニアーズのアルゼンチン人DFアーロン・アンセルミーノ(19)にも迫る。 そんななか、マレスカ監督と共に戦ったデューズバリー=ホールにも関心。レスター生え抜きの25歳は、仮に少年時代から過ごすクラブを離れる場合、チェルシーへの移籍のみを望んでいる模様だ。 1月にはブライトン&ホーヴ・アルビオンも獲得に動いていたが、3000万ポンド(約61億円)のオファーは拒否。しかし、レスターはプレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触する恐れがあり、この機を逃したくないチェルシーは、会計年度末となる6月30日までの決着を目指すことも考えられるという。 2021年7月にファーストチームへ昇格したデューズバリー=ホールは、チャンピオンシップ(イングランド2部)優勝の今シーズン、公式戦49試合に出場とフル稼働。12ゴール15アシストを記録した。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ブライトンは金銭も含めたポーランド代表MFヤクブ・モデル(25)とデューズバリー=ホールのトレードへ向かっていたようで、すでにメディカルチェックも予定。チェルシーはここに割って入る形のようだ。 2024.06.28 18:26 Fri

昇格組レスター、クーパー氏の新監督就任を発表! 3年契約を締結

レスター・シティは20日、新監督にスティーブ・クーパー氏(44)が就任することを発表した。契約期間は2027年夏までの3年間となる。 チャンピオンシップ(イングランド2部)で見事に優勝を果たし、1年でのプレミアリーグ復帰を果たしたレスター。しかし、チームを優勝に導いたエンツォ・マレスカ監督は、チェルシーからのオファーを受けて退団した。 後任に就任するクーパー氏は、リバプールユースの監督として指導者キャリアをスタート。その後、アカデミーマネージャー、リバプールU-18の監督を務めると、U-16イングランド代表、U-17イングランド代表で監督を務めた。 2017年のU-17ワールドカップでU-17イングランド代表を率いて優勝。その後、スウォンジー・シティでも指揮すると、2021-22シーズンからノッティンガム・フォレストを指揮。2022-23シーズンはフォレストでチャンピオンシップを戦いプレミアリーグ昇格を果たしていたが、2023-24シーズン途中で解任されていた。 再びプレミアリーグを戦うレスターを任されたクーパー氏は、クラブを通じてコメントしている。 「レスター・シティのファーストチーム監督に任命されたことを本当に嬉しく、誇りに思う。このクラブは豊かな歴史と情熱的なサポーターを持つ素晴らしいクラブだ。このような才能豊かな選手たちと一緒に仕事ができることを嬉しく思うし、プレミアリーグで共通の目標を達成するという挑戦を楽しみにしている」 2024.06.20 21:05 Thu

プレミア復帰のレスター、チェルシーに引き抜かれた指揮官の後任は?

プレミアリーグに昇格するレスター・シティだが、新監督候補は昨シーズンプレミアリーグで指揮した監督になるようだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)で見事に優勝を果たし、1年でのプレミアリーグ復帰を果たしたレスター。しかし、チームを優勝に導いたエンツォ・マレスカ監督は、チェルシーからのオファーを受けて退団した。 監督不在の中、レスターはプレミアリーグを戦うために新監督を選定。候補には、ブライトン&ホーヴ・アルビオンやチェルシーを指揮したグレアム・ポッター氏や、ウェスト・ブロムウィッチのカルロス・コルベラン監督などが浮上している。 その中でも最も有力とされるのが、スティーブ・クーパー氏。2023年12月にノッティンガム・フォレストの監督を解任されて以降はフリーの状態だが、プレミアリーグの経験もあり、良い候補の1人とみられている。 クーパー氏は、2017年のU-17ワールドカップでU-17イングランド代表を率いて優勝。スウォンジー・シティでも指揮すると、2022-23シーズンはフォレストでチャンピオンシップを戦いプレミアリーグ昇格を果たしていた。 2024.06.19 23:18 Wed

元イングランド代表DFバートランドが34歳で現役引退…1年間の無所属を経て

元イングランド代表DFライアン・バートランド(34)が18日、現役引退を表明した。 チェルシーのアカデミーからトップチームに上がった左サイドバックは下部リーグのチームをローンで転々した後、帰還。チェルシー復帰後にトップチームデビューを果たすなど、57試合に出場した。 だが、ポジションを掴み切れず、アストン・ビラやサウサンプトンにそれぞれローン移籍。その後、サウサンプトンに完全移籍でチェルシーに別れを告げ、2021年夏からスター・シティに移った。 サウサンプトンで通算240試合に出場数を積み上げ、即戦力として期待されてのレスター行きだったが、ケガに悩まされ、2年間トータルで11試合の出場のみに。2023年夏に契約満了で退団し、フリーだった。 代表では2012年8月にデビューし、19キャップを刻んだバートランドは無所属が続くなか、イギリス『スカイ・スポーツ』で「少し時間が経ち、『いつ復帰するの?』、『何しているの?』って質問をよく受ける。だから、正式に引退する。次のステップがすごく楽しみだ」と話した。 2024.06.18 21:20 Tue

引退した岡崎慎司が選んだ印象に残るゴールは? 植えついたイメージを払拭したい悔しさで決めたゴール「ニューカッスル戦のオーバーヘッド」

2023-24シーズン限りでの現役引退を発表していたFW岡崎慎司(38)が、東京都内で引退会見を実施した。 清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせた岡崎。ダイビングヘッドや気持ちのこもったプレー、泥臭さもあるゴールゲッターとして飛躍すると、2011年1月にシュツットガルトへと完全移籍しヨーロッパでのキャリアをスタートさせる。 その後、マインツでのプレーを経て、2015年7月にレスター・シティへと完全移籍。クラウディオ・ラニエリ監督の下で奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。ハードワークを武器にチームの優勝に貢献していた。 その後、マラガへの移籍が成立するもプレーできないことが決まるとウエスカにそのまま移籍。カルタヘナとスペインでのプレーを経て、2022年8月にシント=トロイデンに完全移籍で加入した。 ヨーロッパで7クラブ目となったシント=トロイデンでは、2シーズンを過ごして41試合で2ゴールを記録。今シーズンはヒザのケガに苦しむこともあり引退を決断。5月17日のOHルーヴェン戦がラストマッチとなり、現役を引退した。 日本代表としても119試合で歴代3位の50ゴールを記録するなど、多くの記憶にも残る岡崎。改めて引退の理由について語り、妻の後押しがあったとした。 「引退を決めた理由は、まずはヒザのケガが一番です。昨シーズンスタートしてからずっとヒザの痛みを抱えながらプレーしていて、プレーできなくなるまで半年ぐらい痛みながらプレーしていたんですけど、その時に色々なことを考えてプレーしていました」 「試合に出たり出なかったり、『岡崎は必要だけど、こういう場面では使えない』という話などをフィンク監督と話して、そうだよなと思いながら、そういうシチュエーションが増えて、練習では若い日本人やベルギー人選手がいて、これから上を目指す彼らと話をして、リスペクトをしてもらっていた中で、自分は凄く悔しい思いをしながら練習や試合をしていました」 「彼らが気を遣うというより、自分がもっと要求できる、あの頃ならもっとこういうプレーができたよなと、毎練習、毎試合思いながら、俺だったらもっとあそこ行けると。でも試合では、そういう動きがだんだんできなくて、その繰り返しを昨シーズンずっと続けていましたが、12月前半にプレーできないぐらいのケガになり、サッカー人生で初めて辞めたいと思いました。そこで、これが引退なのかなと自分が燃え尽きてしまった。今まで諦めたことは一度もなかったんですが、諦めると決断した時に、引退するという気持ちと、このまま終わりたくないという気持ちが芽生えていて、サッカー選手の続きをヨーロッパで作っていきたいと考えた時に、サッカー選手じゃないなと自分の中で決めてしまいました」 「自分は決めてしまうと一直線になってしまう人間だとその時に改めて感じて、引退しました。初めて奥さんに話した時、『絶対に早くみんなに言って』と言われて。自分はシーズン最後までやっていきなり辞めても良いかなと相談したら、『応援してくれた人に伝えるべきだ』と言われて、2月ぐらいに発表しました」 「みなさんが自分のイメージをどう思っているか分からないですが、僕はあまりみんなのため、ファンのためというのではなく、自分がこうしたいという思いでやってきて、サッカー選手としてわがままにやって家族にも迷惑をかけました。それでも、それを貫いて最後までやり切ろうと決めました。挑戦の続きが自分で作れると思ったからこそ辞められたというのもあって、自分の中ではポジティブな形で結論に至った感じです」 ヨーロッパで13年半プレーした岡崎。最後は体が悲鳴を上げてしまうという結果に終わったが、キャリアを振り返り、有言実行にならなかったと語った。 「後悔だらけと言いますか、自分が目標として口にしたことはほとんど達成できていないです。ワールドカップ優勝、北京オリンピック、プレミアリーグ2桁、ビッグクラブでもプレーしていません。セリエAでプレーしたい、4大リーグでプレーしたいということも達成できませんでした」 「40歳まで現役を続けるというのが最後の目標を決めていたんですけど、ワールドカップもワンチャンあると思っていて。でも、今回決断したということで、やってきたことには後悔はないですけど、ほとんど記憶に残っているのは悔しさだけです。でも、ここまで来れることを想像していたかというと、そうではないので、ということはやってきたことは間違いではなかったかなと。次の人生で先を見れたらなと思っています」 それでも、記憶に残り、そしてプレーヤーとしてだけでなく人間性も多くの人に愛された岡崎。現役ラストマッチでは、相手チームも加わり、花道で送り出された。 「想像していなくて、当日もフィンク監督が『最後前半20分で良いだろう』と話していて、僕は『20糞じゃダメだろ』と会話しました。練習もほとんど参加していなくて、最後の1週間だけ参加していました。監督も自分のコンディションを考えてそう言ってくれたんだと思うんですけど、自分はそこをターゲットにしてラスト5カ月やっていたので、監督と話して45分出て。監督は後半に代えることを決めていて、ラスト5分出ました」 「これで終わりかと思っていたんですが、ああいう風に両チームにやってもらえる、胴上げもそうですけど、やってきて良かったなと思えたというのが良い終わり方だったなと。シント=トロイデンの選手たち、ルーヴェンの選手たちにも感謝したいです。あれは1人のシント=トロイデンの2ndGKが言ってくれたみたいなんですが、そういう人がいなければあれもなかったと。リスペクトされて終わったのかなと思います」 その岡崎だが、周りのことを考えてプレーしてはこなかったと明かした。 「愛されているかどうかも分からないですが、自分自身は結構一直線に自分がやりたいことをやっていて、正直に自分が酷い人間だなと思うこともありますし、失敗ばかりしたり、近い人であればあるほど迷惑をかけているんだろうなと」 「ただ、自分がやることに対して責任を持つということは、間違いなくやっていますし、関わってくれた人に対して損はさせたくない、応援してくれた人に対しては自分の最後を見せたい、姿を見せたいという責任や覚悟は誰よりも持っているかと思います」 岡崎のキャリアを振り返る上では欠かせないのレスター時代。プレミアリーグでの奇跡的な優勝を成し遂げた一員となり、岡崎のクラブキャリアでは1部リーグでのタイトルはこの1つとなる。 「嬉しかったというのは本音の部分で、優勝決まる直前までは、点を取りたい、でもチームのためにやらなきゃいけないということばかりを考えて、試合に出ることに必死になっていたシーズンでした」 「優勝が決まる前にトッテナムとチェルシーの試合を(ジェイミー・)ヴァーディーの家に観に行ったときまではあまり考えていなかったんですが、あるかもしれないとなってきた時に、『優勝するんか』というのが自分の中にあって、優勝するのはこういう気持ちなんだということを感じました」 「ウエスカでのスペイン2部での優勝も凄く嬉しかったんですが、レスターでの優勝は他の人の記憶にこれまでも残ると思うんですけど、そこに関われたことは本当に嬉しいです」 ハードワークの印象が強い岡崎だったが、そこは生粋のストライカー。チームに求められることをやる一方で、自身に対しての期待が前線からの守備ということに葛藤があったという。クラブレベルで一番記憶に残っているのもレスターでの試合だった。 「ほぼ全部印象に残っています。クラブでいうと、優勝したレスターでのシーズンのニューカッスル戦のオーバーヘッドですかね。プレミアリーグでフィットするというために、ハードワーク、チームの潤滑油が一番に認められてしまったがために、45分や60分で交代させられるという数がめちゃくちゃ多かったシーズンです」 「ある意味、その悔しさは自分しか知らず、周りはあまりそういうことはわかっていなくて、どう証明するかというとゴールしかなかったです。ストライカーであるということだけではなく、監督や選手に岡崎はこういう選手だというのを超えたい。自分の人生は海外では特にそうやってきました。印象的なゴールとしては、あのゴールが残っています」 <span class="paragraph-title">【動画】岡崎慎司が選んだ印象残るオーバーヘッド!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="i4_F3NsIgNs";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.17 21:25 Mon

プレミアリーグの関連記事

リバプールがニューカッスルの提案を拒否、イングランド代表FWゴードンとのトレードを望まなかった選手は?

リバプールがニューカッスルから提案されたトレードのオファーを断っていたという。イギリス『BBC』が伝えた。 アルネ・スロット監督を招へいし、新たな章に入っていくリバプール。成功を収めた監督の退任後は苦しむクラブが多い中、どのような道を歩むのか注目が集まる。 そんな中、リバプールに対してニューカッスルが選手のトレードを提案。イングランド代表FWアンソニー・ゴードン(23)を譲渡するというものだった。 ゴードンは2023年1月に4500万ポンド(約91億6000万円)でエバートンからニューカッスルに加入。2023-24シーズンはプレミアリーグで35試合に出場し11ゴール10アシストを記録。ユーロ2024に臨むイングランド代表にも招集され1試合に出場した。 パリ・サンジェルマン(PSG)も関心を寄せているというゴードンは、2023-24シーズンのクラブの最優秀選手にも選ばれた逸材だ。 ニューカッスルはこのゴードンを手放してまで欲しがったリバプールの選手は、イングランド代表DFジャレル・クアンサー(21)。ユーロ2024の候補メンバーに入っていたが、最終的に落選した若手DFだ。 2023-24シーズンはプレミアリーグで17試合に出場し2ゴール、ヨーロッパリーグで7試合に出場し1ゴールを記録するなど、公式戦33試合で3ゴール3アシストを記録していた。 リバプールはいかなるオファーでもクアンサーを手放す気はないとのこと。その才能を高く評価しているほか、前線は選手が豊富にいること、そしてゴードンがエバートン育ちであることも応じなかった理由と見られている。 2024.06.29 22:15 Sat

チェルシーがアストン・ビラから18歳ケリーマンを獲得! 6+1年の契約

チェルシーは29日、アストン・ビラからU-20イングランド代表MFオマリ・ケリーマン(18)の獲得を発表した。契約は6年。1年延長オプションも付く。 ケリーマンはダービー・カウンティのアカデミーから2022年3月にアストン・ビラ入りの攻撃的MF。今季はアストン・ビラのU-21チームが主戦場だったが、アメリカでのプレシーズンに呼ばれ、昨年9月のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)で1stチームデビューを果たした。 191cmのサイズを誇る左利きMFはそこから少しずつトップチームに絡み、最終的に公式戦6試合に出場。ECLを舞台にした1stチームデビュー戦ではアシストもマークした。 ケリーマンはクラブの公式サイトを通じて「チェルシーの選手として、ここに立ててファンタスティック。素晴らしい歴史を持つ大きなクラブだし、入団できて嬉しいよ。夢が叶った。このユニフォームを着て興奮するし、早く試合に出たい」と喜びの思いを言葉にしている。 なお、イギリス『The Athletic』の既報によると、移籍金額は1900万ポンド(約38億6000万円)前後。前日にアストン・ビラ入りのオランダ代表DFイアン・マートセン(22)と入れ替わる形でチェルシー移籍となった。 2024.06.29 18:55 Sat

パリーニャ狙うバイエルンがフルアムに最終オファー…移籍金を最大約79億円まで引き上げ

バイエルンがフルアムのポルトガル代表MFジョアン・パリーニャ(28)の獲得に向け、最後の勝負に出たようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が報じた。 2022年夏にスポルティングCPからフルアムへ移籍し、プレミアリーグで2シーズン戦ったパリーニャ。バイエルンは2023年夏にも獲得を狙ったものの、最終段階で破談となり、今夏は再び獲得に動いている。 イギリス『スカイ・スポーツ』は先日、2028年6月まで契約を残すパリーニャに7500万ポンド(約8800万ユーロ/約152億6000万円)の値をつけたと報道。一方のバイエルンは3000万ポンド(約3500万ユーロ/約61億1000万円)の最初のオファーを送り、これを拒否されていた。 そんななか、バイエルンは新たに総額4500万〜4600万ユーロ(約77億6000万〜約79億3000万円)のオファーを提示。ドイツ国内の移籍市場に精通するジャーナリストのフロリアン・プレッテンベルク氏は「バイエルンにはこれ以上のオファーを出すつもりはない」とコメントしており、これが最終オファーになると考えられている。 パリーニャはすでにバイエルンと口頭合意済みで、移籍成立にも楽観的。両クラブ間でも前向きな話し合いが行われているという。 なお、バイエルンとパリーニャは2028年6月までの契約を結ぶ見込み。フルアムはもう一度パリーニャに接触し、金銭面で何らかの取り決めを求める可能性もあるとのことだが、このまま決着となるのだろうか。 2024.06.29 15:20 Sat

ウガルテはCLなしでも移籍に前向き…ユナイテッドとPSGが再び接触か

ウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ(23)を巡り、マンチェスター・ユナイテッドとパリ・サンジェルマン(PSG)の間で動きだ。 来季はイングランド代表MFコビー・メイヌーを軸に回るであろうユナイテッドの中盤だが、ブラジル代表MFカゼミロや、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンに退団の可能性が取り沙汰され、フィオレンティーナからローン加入のモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトも残すかどうか不透明となっている。 その中盤もセンターバックとともに動きが指摘され、そのターゲットに挙がるのがウガルテ。PSG加入1年目から公式戦37試合に出場し、3アシストをマークした守備的MFだが、限定的な出場も多く、微妙な立ち位置となっている。 移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、ユナイテッドは正式なオファーをまだ出していないが、PSGとこの数時間で再び接触。他のクラブからも興味をもたれているというウガルテだが、チャンピオンズリーグ(CL)に出られずともユナイテッド行きに前向きという。 一方のPSGはというと、獲得して1年が経ったばかりだが、この夏の売却にオープンで、移籍が予想されるとも。コパ・アメリカ2024に参戦中のウガルテはそこでの活躍次第でさらに話が舞い込みそうだが、いかに。 2024.06.29 12:55 Sat

フリーのヴァラン、セリエA昇格組のコモと交渉

元フランス代表DFラファエル・ヴァラン(31)を巡り、セリエA昇格組のコモが獲得に乗り出しているようだ。 マンチェスター・ユナイテッドでの2年を経て、退団のヴァラン。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は先日、コモがセリエAでの来季に向け、夢のターゲットとしてヴァランを狙うと主張している。 そんなコモは元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティを射止めたなか、ロマーノ記者の続報によると、ヴァランとも契約条件を巡って交渉中。獲得熱望とされるセスク・ファブレガス監督との直接会談も予定という。 レアル・マドリーやフランス代表でプレーした頃は数々のタイトルに貢献し、実績十分もヴァラン。欧州を飛び出してのプレーも選択肢として浮かぶが、セリエA昇格チームが新天地となるのだろうか。 2024.06.29 10:40 Sat

記事をさがす

アンディ・キングの人気記事ランキング

1

岡崎慎司に続き、レスター“奇跡の優勝”メンバーがまたも引退決断…アンディ・キングが幼少期からファンだったクラブでプロキャリアに終止符「これが完璧な引退の仕方」

ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。 キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。 レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共に、奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。チームを支えたものの、その後はスウォンジー・シティ、ダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールド・タウンとレンタル移籍を繰り返し、2020年7月にレスターを退団。2021年1月にOHルーヴェンに加入すると、2021年7月に幼少期からファンだったブリストルへと完全移籍していた。 レスターでは公式戦通算379試合に出場し62ゴール24アシストを記録。ブリストルでも公式戦63試合で1ゴール5アシストを記録していた。 今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームで出番が減り、公式戦17試合で616分間のプレーに終わっていた。 また、ウェールズ代表としてもプレーし、代表通算50試合2ゴールを記録していた。 レスター時代には2008-09シーズンにリーグ1(イングランド3部)、2013-14シーズンにチャンピオンシップでも優勝しており、同一チームで3つのリーグで優勝した最初で唯一の選手となっている。 キングはクラブを通じてコメントしている。 「素晴らしいサポートをしてくれた皆さんに感謝する。ここでの3年間は本当に大好きだった」 「僕が子供の頃から試合を見に来て、何年も過ごしてきたこのフットボールクラブでプレーすることができ、本当に光栄だった」 「自分のためにユニフォームを着て、家族と共にアシュトンゲートを出ることができるのは、僕の子供たちにとっても特別なことだった」 「最後の試合はブリストル・シティのシャツを着たいと思っていたし、それが僕にとって完璧な引退の仕方だと思っている」 2024.05.04 12:25 Sat
2

レスター、アンディ・キングがハダースフィールドにレンタル移籍! 今季前半戦はレンジャーズでプレー

レスター・シティは16日、ウェールズ代表MFアンディ・キング(31)が今シーズン終了までチャンピオンシップ(イングランド2部)のハダースフィールドにレンタル移籍することを発表した。 2004年にチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に加入したキングは、2006年にトップチームデビュー。在籍11年間で公式戦通算378試合62ゴールを記録。2015-16シーズンにはクラウディオ・ラニエリ監督の下、プレミアリーグ優勝に貢献した。 しかし、以降は思うように出場機会を得られず、2018年1月にスウォンジー・シティへの自身初のレンタル移籍を経験。さらに、昨シーズンはダービー・カウンティ、昨夏にはレンジャーズに1年間のレンタル移籍。 今シーズンはそのレンジャーズで公式戦5試合の出場に留まり、レンタル期間を短縮する形で一度レスターに復帰した後、今回のハダースフィールド行きが決定した。 2020.01.16 20:30 Thu
3

奇跡の優勝メンバーMFアンディ・キングの新天地がベルギーに決定!昨季限りでレスタ―を退団

ベルギーのOHルーヴェンは5日、元ウェールズ代表MFアンディ・キング(32)をフリートランスファーで獲得したことを発表した。契約期間は2021年6月30日までとなっている。 チェルシーの下部組織からレスターの下部組織に加入したキングは、2007年7月にトップチームに昇格。その後はレスター一筋でプレーを続けた。 2015-16シーズンに成し遂げた奇跡のプレミアリーグ優勝のメンバーの1人であり、レスターで公式戦375試合に出場し61ゴール24アシストを記録。レジェンドとしてチームを支え続けてきた。 しかし、2018年1月にスウォンジーへレンタル移籍し、自身初となるレスター以外でのプレーを経験すると、その後もダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールドへレンタル移籍を繰り返し、昨シーズン限りでレスターとの契約が終了。これまでフリー状態が続いていた。 今季5シーズンぶりにベルギー1部に復帰したOHルーヴェンは、ここまで19試合終了時点で8勝5分け6敗の3位に位置している。 2021.01.06 02:00 Wed
4

守護神シュマイケルを絶賛するレスターOB「カスパーはクラブが成長してきた原動力のひとつ」

ベルギーのOHルーヴェンに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キングが、かつてのチームメイトであるレスター・シティのデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルを称賛した。イギリス『BBC』が伝えている。 シュマイケルは2011年にレスターに加入して以来、守護神として活躍。2015-16シーズンには奇跡のプレミアリーグ優勝に大きく貢献したほか、15日に行われたFAカップ決勝でもスーパーセーブを連発して、クラブに初のFAカップ優勝をもたらした。 こうしたシュマイケルの活躍に対して、レスターの下部組織出身であり、共にプレミアリーグ優勝を成し遂げた経歴を持つクラブレジェンドのキングも絶賛。守護神の持つメンタリティが、チームを牽引していると語った。 「カスパーは毎日フルスロットルだ。トレーニング中1つでもゴールを許せば、彼は不満を抱く。彼はグループの中でモチベーターの役割を担っており、選手たちが基準を満たしているか確認している。僕は、彼が宿泊するホテルのクオリティが十分でないと感じたときはスタッフに、(スパイクの)スタッドが短すぎたときは用具係に怒っているのを見た」 「彼は保守的だが、自分自身にも最高を求め、すべての試合でそれを発揮している。そして彼はクラブの他の人たちにも自分の仕事にベストを尽くすことを期待しているんだ。だからこそ、彼のキャリアは素晴らしいものになっている。今の状態なら、世界最高の選手の1人だろう」 「カスパーはクラブが成長してきた原動力のひとつだ。彼は皆の時間と努力を最大限に引き出すことを期待していて、それをチームに提供している。それが彼のあるべき姿であり、皆が彼を愛しているんだ」 また、キングはレスターを向上させ続けているブレンダン・ロジャーズ監督も称賛。優れた指揮官の下で、チームは更なるタイトル獲得も狙えると語った。 「ブレンダンが監督に就任して昨年は5位だったが、今年は現時点で4位以内に入っており、また新たなトロフィーを手にした。今後4、5年はトップ4やリーグタイトルを争えるはずだ。ブレンダンが指揮する彼らには、大きなチャンスがあると思う」 「彼が選手やチームを向上させる方法については、いくら言っても言い足りない。彼は冷酷なところもあるが、一流の監督になるためにはそうでなければならないんだ。彼は正直な人であり、それは選手として望む最大のことでもある」 2021.05.18 11:42 Tue

レスター・シティの人気記事ランキング

1

レスター生え抜きMFデューズバリー=ホールがマレスカ監督の後を追う? チェルシー移籍の可能性浮上

チェルシーがレスター・シティのイングランド人MFキーナン・デューズバリー=ホール(25)にも目を向けているようだ。『The Athletic』が報じた。 レスターをプレミアリーグ復帰へ導いたエンツォ・マレスカ監督を新指揮官として迎え入れたチェルシー。新体制始動を前に、バルセロナのU-19スペイン代表FWマルク・ギウ(18)の獲得が目前で、ボカ・ジュニアーズのアルゼンチン人DFアーロン・アンセルミーノ(19)にも迫る。 そんななか、マレスカ監督と共に戦ったデューズバリー=ホールにも関心。レスター生え抜きの25歳は、仮に少年時代から過ごすクラブを離れる場合、チェルシーへの移籍のみを望んでいる模様だ。 1月にはブライトン&ホーヴ・アルビオンも獲得に動いていたが、3000万ポンド(約61億円)のオファーは拒否。しかし、レスターはプレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触する恐れがあり、この機を逃したくないチェルシーは、会計年度末となる6月30日までの決着を目指すことも考えられるという。 2021年7月にファーストチームへ昇格したデューズバリー=ホールは、チャンピオンシップ(イングランド2部)優勝の今シーズン、公式戦49試合に出場とフル稼働。12ゴール15アシストを記録した。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ブライトンは金銭も含めたポーランド代表MFヤクブ・モデル(25)とデューズバリー=ホールのトレードへ向かっていたようで、すでにメディカルチェックも予定。チェルシーはここに割って入る形のようだ。 2024.06.28 18:26 Fri
2

引退した岡崎慎司が選んだ印象に残るゴールは? 植えついたイメージを払拭したい悔しさで決めたゴール「ニューカッスル戦のオーバーヘッド」

2023-24シーズン限りでの現役引退を発表していたFW岡崎慎司(38)が、東京都内で引退会見を実施した。 清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせた岡崎。ダイビングヘッドや気持ちのこもったプレー、泥臭さもあるゴールゲッターとして飛躍すると、2011年1月にシュツットガルトへと完全移籍しヨーロッパでのキャリアをスタートさせる。 その後、マインツでのプレーを経て、2015年7月にレスター・シティへと完全移籍。クラウディオ・ラニエリ監督の下で奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。ハードワークを武器にチームの優勝に貢献していた。 その後、マラガへの移籍が成立するもプレーできないことが決まるとウエスカにそのまま移籍。カルタヘナとスペインでのプレーを経て、2022年8月にシント=トロイデンに完全移籍で加入した。 ヨーロッパで7クラブ目となったシント=トロイデンでは、2シーズンを過ごして41試合で2ゴールを記録。今シーズンはヒザのケガに苦しむこともあり引退を決断。5月17日のOHルーヴェン戦がラストマッチとなり、現役を引退した。 日本代表としても119試合で歴代3位の50ゴールを記録するなど、多くの記憶にも残る岡崎。改めて引退の理由について語り、妻の後押しがあったとした。 「引退を決めた理由は、まずはヒザのケガが一番です。昨シーズンスタートしてからずっとヒザの痛みを抱えながらプレーしていて、プレーできなくなるまで半年ぐらい痛みながらプレーしていたんですけど、その時に色々なことを考えてプレーしていました」 「試合に出たり出なかったり、『岡崎は必要だけど、こういう場面では使えない』という話などをフィンク監督と話して、そうだよなと思いながら、そういうシチュエーションが増えて、練習では若い日本人やベルギー人選手がいて、これから上を目指す彼らと話をして、リスペクトをしてもらっていた中で、自分は凄く悔しい思いをしながら練習や試合をしていました」 「彼らが気を遣うというより、自分がもっと要求できる、あの頃ならもっとこういうプレーができたよなと、毎練習、毎試合思いながら、俺だったらもっとあそこ行けると。でも試合では、そういう動きがだんだんできなくて、その繰り返しを昨シーズンずっと続けていましたが、12月前半にプレーできないぐらいのケガになり、サッカー人生で初めて辞めたいと思いました。そこで、これが引退なのかなと自分が燃え尽きてしまった。今まで諦めたことは一度もなかったんですが、諦めると決断した時に、引退するという気持ちと、このまま終わりたくないという気持ちが芽生えていて、サッカー選手の続きをヨーロッパで作っていきたいと考えた時に、サッカー選手じゃないなと自分の中で決めてしまいました」 「自分は決めてしまうと一直線になってしまう人間だとその時に改めて感じて、引退しました。初めて奥さんに話した時、『絶対に早くみんなに言って』と言われて。自分はシーズン最後までやっていきなり辞めても良いかなと相談したら、『応援してくれた人に伝えるべきだ』と言われて、2月ぐらいに発表しました」 「みなさんが自分のイメージをどう思っているか分からないですが、僕はあまりみんなのため、ファンのためというのではなく、自分がこうしたいという思いでやってきて、サッカー選手としてわがままにやって家族にも迷惑をかけました。それでも、それを貫いて最後までやり切ろうと決めました。挑戦の続きが自分で作れると思ったからこそ辞められたというのもあって、自分の中ではポジティブな形で結論に至った感じです」 ヨーロッパで13年半プレーした岡崎。最後は体が悲鳴を上げてしまうという結果に終わったが、キャリアを振り返り、有言実行にならなかったと語った。 「後悔だらけと言いますか、自分が目標として口にしたことはほとんど達成できていないです。ワールドカップ優勝、北京オリンピック、プレミアリーグ2桁、ビッグクラブでもプレーしていません。セリエAでプレーしたい、4大リーグでプレーしたいということも達成できませんでした」 「40歳まで現役を続けるというのが最後の目標を決めていたんですけど、ワールドカップもワンチャンあると思っていて。でも、今回決断したということで、やってきたことには後悔はないですけど、ほとんど記憶に残っているのは悔しさだけです。でも、ここまで来れることを想像していたかというと、そうではないので、ということはやってきたことは間違いではなかったかなと。次の人生で先を見れたらなと思っています」 それでも、記憶に残り、そしてプレーヤーとしてだけでなく人間性も多くの人に愛された岡崎。現役ラストマッチでは、相手チームも加わり、花道で送り出された。 「想像していなくて、当日もフィンク監督が『最後前半20分で良いだろう』と話していて、僕は『20糞じゃダメだろ』と会話しました。練習もほとんど参加していなくて、最後の1週間だけ参加していました。監督も自分のコンディションを考えてそう言ってくれたんだと思うんですけど、自分はそこをターゲットにしてラスト5カ月やっていたので、監督と話して45分出て。監督は後半に代えることを決めていて、ラスト5分出ました」 「これで終わりかと思っていたんですが、ああいう風に両チームにやってもらえる、胴上げもそうですけど、やってきて良かったなと思えたというのが良い終わり方だったなと。シント=トロイデンの選手たち、ルーヴェンの選手たちにも感謝したいです。あれは1人のシント=トロイデンの2ndGKが言ってくれたみたいなんですが、そういう人がいなければあれもなかったと。リスペクトされて終わったのかなと思います」 その岡崎だが、周りのことを考えてプレーしてはこなかったと明かした。 「愛されているかどうかも分からないですが、自分自身は結構一直線に自分がやりたいことをやっていて、正直に自分が酷い人間だなと思うこともありますし、失敗ばかりしたり、近い人であればあるほど迷惑をかけているんだろうなと」 「ただ、自分がやることに対して責任を持つということは、間違いなくやっていますし、関わってくれた人に対して損はさせたくない、応援してくれた人に対しては自分の最後を見せたい、姿を見せたいという責任や覚悟は誰よりも持っているかと思います」 岡崎のキャリアを振り返る上では欠かせないのレスター時代。プレミアリーグでの奇跡的な優勝を成し遂げた一員となり、岡崎のクラブキャリアでは1部リーグでのタイトルはこの1つとなる。 「嬉しかったというのは本音の部分で、優勝決まる直前までは、点を取りたい、でもチームのためにやらなきゃいけないということばかりを考えて、試合に出ることに必死になっていたシーズンでした」 「優勝が決まる前にトッテナムとチェルシーの試合を(ジェイミー・)ヴァーディーの家に観に行ったときまではあまり考えていなかったんですが、あるかもしれないとなってきた時に、『優勝するんか』というのが自分の中にあって、優勝するのはこういう気持ちなんだということを感じました」 「ウエスカでのスペイン2部での優勝も凄く嬉しかったんですが、レスターでの優勝は他の人の記憶にこれまでも残ると思うんですけど、そこに関われたことは本当に嬉しいです」 ハードワークの印象が強い岡崎だったが、そこは生粋のストライカー。チームに求められることをやる一方で、自身に対しての期待が前線からの守備ということに葛藤があったという。クラブレベルで一番記憶に残っているのもレスターでの試合だった。 「ほぼ全部印象に残っています。クラブでいうと、優勝したレスターでのシーズンのニューカッスル戦のオーバーヘッドですかね。プレミアリーグでフィットするというために、ハードワーク、チームの潤滑油が一番に認められてしまったがために、45分や60分で交代させられるという数がめちゃくちゃ多かったシーズンです」 「ある意味、その悔しさは自分しか知らず、周りはあまりそういうことはわかっていなくて、どう証明するかというとゴールしかなかったです。ストライカーであるということだけではなく、監督や選手に岡崎はこういう選手だというのを超えたい。自分の人生は海外では特にそうやってきました。印象的なゴールとしては、あのゴールが残っています」 <span class="paragraph-title">【動画】岡崎慎司が選んだ印象残るオーバーヘッド!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="i4_F3NsIgNs";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.17 21:25 Mon
3

プレミア復帰のレスター、チェルシーに引き抜かれた指揮官の後任は?

プレミアリーグに昇格するレスター・シティだが、新監督候補は昨シーズンプレミアリーグで指揮した監督になるようだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)で見事に優勝を果たし、1年でのプレミアリーグ復帰を果たしたレスター。しかし、チームを優勝に導いたエンツォ・マレスカ監督は、チェルシーからのオファーを受けて退団した。 監督不在の中、レスターはプレミアリーグを戦うために新監督を選定。候補には、ブライトン&ホーヴ・アルビオンやチェルシーを指揮したグレアム・ポッター氏や、ウェスト・ブロムウィッチのカルロス・コルベラン監督などが浮上している。 その中でも最も有力とされるのが、スティーブ・クーパー氏。2023年12月にノッティンガム・フォレストの監督を解任されて以降はフリーの状態だが、プレミアリーグの経験もあり、良い候補の1人とみられている。 クーパー氏は、2017年のU-17ワールドカップでU-17イングランド代表を率いて優勝。スウォンジー・シティでも指揮すると、2022-23シーズンはフォレストでチャンピオンシップを戦いプレミアリーグ昇格を果たしていた。 2024.06.19 23:18 Wed
4

岡崎慎司に続き、レスター“奇跡の優勝”メンバーがまたも引退決断…アンディ・キングが幼少期からファンだったクラブでプロキャリアに終止符「これが完璧な引退の仕方」

ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。 キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。 レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共に、奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。チームを支えたものの、その後はスウォンジー・シティ、ダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールド・タウンとレンタル移籍を繰り返し、2020年7月にレスターを退団。2021年1月にOHルーヴェンに加入すると、2021年7月に幼少期からファンだったブリストルへと完全移籍していた。 レスターでは公式戦通算379試合に出場し62ゴール24アシストを記録。ブリストルでも公式戦63試合で1ゴール5アシストを記録していた。 今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームで出番が減り、公式戦17試合で616分間のプレーに終わっていた。 また、ウェールズ代表としてもプレーし、代表通算50試合2ゴールを記録していた。 レスター時代には2008-09シーズンにリーグ1(イングランド3部)、2013-14シーズンにチャンピオンシップでも優勝しており、同一チームで3つのリーグで優勝した最初で唯一の選手となっている。 キングはクラブを通じてコメントしている。 「素晴らしいサポートをしてくれた皆さんに感謝する。ここでの3年間は本当に大好きだった」 「僕が子供の頃から試合を見に来て、何年も過ごしてきたこのフットボールクラブでプレーすることができ、本当に光栄だった」 「自分のためにユニフォームを着て、家族と共にアシュトンゲートを出ることができるのは、僕の子供たちにとっても特別なことだった」 「最後の試合はブリストル・シティのシャツを着たいと思っていたし、それが僕にとって完璧な引退の仕方だと思っている」 2024.05.04 12:25 Sat
5

昇格組のレスター、イヘアナチョやプラートら3選手の退団を発表

来シーズンのプレミアリーグ昇格を決めているレスター・シティは7日、今シーズン限りで契約が満了する3選手の退団を発表した。 今回、今季限りでの退団が発表されたのはナイジェリア代表FWケレチ・イヘアナチョ(27)、ベルギー代表MFデニス・プラート(30)、イングランド人MFマーク・オルブライトン(34)の3選手。 2017年8月にマンチェスター・シティからレスターに加入したイヘアナチョは、しなやかな身のこなしで前線の複数ポジションをカバーする左利きアタッカー。レスターではFWジェイミー・ヴァーディという絶対的エースの存在もあり、不動の地位を築くにはいたらなかったが、在籍7シーズンで公式戦232試合に出場61ゴール34アシストを記録した。 なお、イヘアナチョにはオリー・ワトキンスのバックアップを探すアストン・ビラへの移籍が噂されている。 2019年8月にサウサンプトンからレスターに加入したプラート。加入後はすぐにレギュラーに定着したが、度重なるケガで徐々に出場機会を失うと、2021-22シーズンにはトリノへレンタル移籍。チャンピオンシップ(イングランド2部相当)での戦いとなった今季もポジション奪取には至らず、リーグ戦17試合の出場に留まっていた。 2014年5月からレスターでプレーするオルブライトンは、奇跡として語り継がれる2015-16シーズンのプレミアリーグ優勝や、2020-21シーズンのFAカップ制覇に貢献したほか、出場数も通算295試合を数える。しかし、近年は出場機会に恵まれな状態が続くと、チャンピオンシップに降格した今季も公式戦18試合に出場に留まっていた。 2024.06.08 08:30 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly