【日本代表プレビュー】新たな船出、4年後への航海が始まる
2018.09.11 12:30 Tue
▽11日、日本代表はキリンチャレンジカップでコスタリカ代表と対戦する。
▽ベスト16で終わったロシア・ワールドカップ(W杯)後、西野朗監督が退任。東京オリンピックを目指すU-21日本代表でも指揮を執り、W杯にもコーチングスタッフとして帯同した森保一監督が、兼任監督として指揮官に就任した。
▽新生日本代表にとって、先の北海道地震の影響で初陣の予定だったチリ代表戦が中止に。コスタリカ戦が、初の実戦となる。
◆久々に感じるフレッシュさ
▽今回はこれまで日本代表で活躍してきた海外組の選手を招集せず、若手と国内組を中心に招集。その結果、初招集はDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、MF堂安律(フローニンヘン)、MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)と4名。さらに、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、MF山口蛍(セレッソ大阪)の離脱により追加招集された、MF守田英正(川崎F)、MF天野純(横浜F・マリノス)も初招集となった。
◆W杯も経験したコスタリカ
▽コスタリカもオスカル・ラミレス監督が退任し、ロナルド・ゴンサレス監督が就任。これまでは、サイドを巧みに使った攻撃が持ち味であったものの、若干スタイルを変更している模様。7日に行われた韓国代表とのフレンドリーマッチでは2-0と敗れており、日本同様にチーム作りの途中であることが伺える。
◆森保スタイルは封印か
▽森保監督は前日会見で「我々は相手がどういうシステム出来ても柔軟に対応できるようにしていきたい」とコメント。さらに、「より選手としての引き出し、チームとしてもみんなが戦える力を付けていけるようにしていければ」と語り、選手たちの対応力を考えてのシステムを構築すると考えている様子だった。
▽フレンドリーマッチということ、そして初陣ということを考えれば、10月に行われる代表活動につなげる意味でも試す部分はあるはず。選手交代やシステム変更など、試合中の森保監督の采配にも注目が集まる試合となる。
★予想フォーメーション[4-2-3-1]
GK:東口順昭
DF:室屋成、三浦弦太、槙野智章、車屋紳太郎
MF:青山敏弘、遠藤航
MF:堂安律、南野拓実、中島翔哉
FW:小林悠
▽前述のとおり、[4-2-3-1]のシステムと予想する。キャプテンでもあるMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)は、森保監督のサッカーを体現できる貴重な選手。中盤の中心に据えて、チームを構成するはずだ。ボランチでコンビを組む相棒はベルギー移籍後も結果を出しているMF遠藤航(シント=トロイデン)と予想。攻守のバランスが取れる2人が、前線を更に生かすはずだ。
▽タレントが豊富な2列目に関しては、右からMF堂安律(フローニンヘン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)と予想。攻撃に秀でており、個でもコンビネーションでも崩せる3人の化学反応は大きな期待が持てる。1トップに関しては、FW小林悠(川崎フロンターレ)が入ると予想。中盤からのパスの引き出し方はクラブでも健在であり、豊富なパターンからチャンスを迎えるだろう。
▽守護神は、今回招集された中で最も代表経験があるGK東口順昭(ガンバ大阪)と予想。本拠地でもあるパナソニックスタジアム吹田での活躍が期待される。
▽最終ラインには、W杯を経験したDF槙野智章(浦和レッズ)を軸に、東口とおなじ本拠地で戦うこととなるDF三浦弦太(ガンバ大阪)、右サイドバックにはDF室屋成(FC東京)、左サイドバックにはDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)が入ると予想する。
◆新たな船出、4年後への航海が始まる
▽東京オリンピック代表との兼任ということもあり、世代間の融合を口にしていた森保監督。来年1月にはUAEでアジアカップが行われ、10月、11月に予定されている4試合でメンバーを選ぶこととなる。当面は、アジアカップに向けたメンバー選考という位置づけになるが、選手としてはリセットされた状態。これまでのレギュラー組はより奮闘が求められ、新たに代表入りを目指す選手たちにとっては、大きなチャンスが到来したと言える。
▽コスタリカもそれは同様であり、新たな監督の下でスタートを切った。互いにW杯では悔しい思いをしており、再び4年後を目指す戦いは始まっている。新チームのスタートとしては、結果がほしい所。しかし、この先に待つ本番へ向けた情報を仕入れることも重要だ。
▽初めて指揮を執る森保監督にとっても、自身が目指すチームへ向け、選手の力を見極める必要がある。どの様な組み合わせで、どの様な結果を生み出すのか。新生日本代表、注目の一戦は11日(火)の19時20分にキックオフを迎える。
▽ベスト16で終わったロシア・ワールドカップ(W杯)後、西野朗監督が退任。東京オリンピックを目指すU-21日本代表でも指揮を執り、W杯にもコーチングスタッフとして帯同した森保一監督が、兼任監督として指揮官に就任した。
◆久々に感じるフレッシュさ
(C)CWS Brains,LTD.
▽U-21日本代表を率いてアジア競技大会を戦っていた森保監督。そんな中で初めて選出したA代表のメンバーは、実にフレッシュな顔ぶれとなった。▽今回はこれまで日本代表で活躍してきた海外組の選手を招集せず、若手と国内組を中心に招集。その結果、初招集はDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、MF堂安律(フローニンヘン)、MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)と4名。さらに、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、MF山口蛍(セレッソ大阪)の離脱により追加招集された、MF守田英正(川崎F)、MF天野純(横浜F・マリノス)も初招集となった。
▽その他、ロシアW杯を経験したのはGK東口順昭(ガンバ大阪)、DF槙野智章(浦和レッズ)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF遠藤航(シント=トロイデン)の4名のみ。新たなスタートに相応しいメンバーが揃ったといえる。
◆W杯も経験したコスタリカ
Getty Images
▽対戦するコスタリカ代表は、今夏のロシアW杯にも出場。しかし、GKケイロル・ナバス(レアル・マドリー)やFWジョエル・キャンベル(フロジノーネ)、MFクリスティアン・ボラーニョス(デポルティボ・サプリサ)らはメンバー外に。それでも、W杯で3試合に出場したDFクリスティアン・ガンボア(セルティック)やMFダビド・グスマン(ポートランンド・ティンバーズ)、DFオスカル・ドゥアルテ(エスパニョール)など主力の一部は来日している。▽コスタリカもオスカル・ラミレス監督が退任し、ロナルド・ゴンサレス監督が就任。これまでは、サイドを巧みに使った攻撃が持ち味であったものの、若干スタイルを変更している模様。7日に行われた韓国代表とのフレンドリーマッチでは2-0と敗れており、日本同様にチーム作りの途中であることが伺える。
◆森保スタイルは封印か
(C)CWS Brains,LTD.
▽森保監督と言えば、サンフレッチェ広島時代、そしてU-21日本代表でも[3-4-2-1]をベースに戦っている。今回の日本代表もメンバー構成としては[3-4-2-1]が実現可能だが、コスタリカ戦は[4-2-3-1]で臨む可能性が高そうだ。▽森保監督は前日会見で「我々は相手がどういうシステム出来ても柔軟に対応できるようにしていきたい」とコメント。さらに、「より選手としての引き出し、チームとしてもみんなが戦える力を付けていけるようにしていければ」と語り、選手たちの対応力を考えてのシステムを構築すると考えている様子だった。
▽フレンドリーマッチということ、そして初陣ということを考えれば、10月に行われる代表活動につなげる意味でも試す部分はあるはず。選手交代やシステム変更など、試合中の森保監督の采配にも注目が集まる試合となる。
★予想フォーメーション[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
◆日本代表GK:東口順昭
DF:室屋成、三浦弦太、槙野智章、車屋紳太郎
MF:青山敏弘、遠藤航
MF:堂安律、南野拓実、中島翔哉
FW:小林悠
▽前述のとおり、[4-2-3-1]のシステムと予想する。キャプテンでもあるMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)は、森保監督のサッカーを体現できる貴重な選手。中盤の中心に据えて、チームを構成するはずだ。ボランチでコンビを組む相棒はベルギー移籍後も結果を出しているMF遠藤航(シント=トロイデン)と予想。攻守のバランスが取れる2人が、前線を更に生かすはずだ。
▽タレントが豊富な2列目に関しては、右からMF堂安律(フローニンヘン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)と予想。攻撃に秀でており、個でもコンビネーションでも崩せる3人の化学反応は大きな期待が持てる。1トップに関しては、FW小林悠(川崎フロンターレ)が入ると予想。中盤からのパスの引き出し方はクラブでも健在であり、豊富なパターンからチャンスを迎えるだろう。
▽守護神は、今回招集された中で最も代表経験があるGK東口順昭(ガンバ大阪)と予想。本拠地でもあるパナソニックスタジアム吹田での活躍が期待される。
▽最終ラインには、W杯を経験したDF槙野智章(浦和レッズ)を軸に、東口とおなじ本拠地で戦うこととなるDF三浦弦太(ガンバ大阪)、右サイドバックにはDF室屋成(FC東京)、左サイドバックにはDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)が入ると予想する。
◆新たな船出、4年後への航海が始まる
(C)CWS Brains,LTD.
▽天災により試合が1つ中止となり、苦難の船出となった森保ジャパン。しかし、新たなステージに手がかかったロシアW杯の悔しさをバネに、4年後へのスタートは切られることとなる。▽東京オリンピック代表との兼任ということもあり、世代間の融合を口にしていた森保監督。来年1月にはUAEでアジアカップが行われ、10月、11月に予定されている4試合でメンバーを選ぶこととなる。当面は、アジアカップに向けたメンバー選考という位置づけになるが、選手としてはリセットされた状態。これまでのレギュラー組はより奮闘が求められ、新たに代表入りを目指す選手たちにとっては、大きなチャンスが到来したと言える。
▽コスタリカもそれは同様であり、新たな監督の下でスタートを切った。互いにW杯では悔しい思いをしており、再び4年後を目指す戦いは始まっている。新チームのスタートとしては、結果がほしい所。しかし、この先に待つ本番へ向けた情報を仕入れることも重要だ。
▽初めて指揮を執る森保監督にとっても、自身が目指すチームへ向け、選手の力を見極める必要がある。どの様な組み合わせで、どの様な結果を生み出すのか。新生日本代表、注目の一戦は11日(火)の19時20分にキックオフを迎える。
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