裁判に発展したカイセドの去就問題はジェノアが勝訴、今夏退団が決定

2022.07.09 22:02 Sat
Getty Images
ジェノアは9日、元エクアドル代表FWフェリペ・カイセド(33)の退団を発表した。

カイセドは昨夏、ラツィオから2年間の延長オプションの付いた1年契約でジェノアに加入。だが、2度も筋肉の問題に泣かされ、加入半年でのスコアはリーグ戦9試合1ゴール3アシストに。冬の移籍市場でシモーネ・インザーギ監督率いるインテルに活躍の場を移すも、リーグ戦の出場は3試合(20分)にとどまっていた。
そんな中カイセドは、今年4月にジェノアに対し契約延長オプションの行使を主張。しかし、クラブ側は行使できる条件を満たしていないとしてこれを拒否。裁判にまで発展する事態となった。

カイセド側はオプションの有効性の承認と損害賠償金を求めて訴訟したものの、このたびスポーツ仲裁裁判所は訴訟を却下。これで正式に今夏退団の運びとなった。

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今冬インテル加入のカイセド、S・インザーギ監督への信頼強調 「彼のおかげで今の僕がある」

インテルのエクアドル代表FWフェリペ・カイセドが自身のキャリアを振り返った。クラブ公式サイトが伝えている。 これまでマンチェスター・シティやマラガ、レバンテ、ロコモティフ・モスクワ、UAEのアル・ジャジーラなど数々のクラブを渡り歩いたカイセドは2017年夏にエスパニョールからラツィオへ加入。セリエA初挑戦だったが、シモーネ・インザーギ監督(現インテル指揮官)の下で主力として定着し、在籍4年間で公式戦139試合に出場して33ゴール15アシストの成績を収めた。 今季も昨夏加入のジェノアでスタートしたが、今年1月に恩師であるS・インザーギ監督が指揮を執るインテルからオファーを受けてレンタル移籍。負傷もあり、インテルではいまだ1試合の出場にとどまっているが、チームの調子が落ち気味ということもあり、ここからの活躍が期待されている。 クラブ公式サイトのインタビューに応じたカイセドは、これまでのキャリアに言及。かつて所属したクラブへの感謝を語ると共に、S・インザーギ監督への信頼も強調した。 「僕は国中から子供たちが集まり、競い合うリアリティショーに参加した。優勝賞品はアルゼンチンへ行き、プロとして活躍する可能性だったんだ。そして、僕は幸運にもボカ・ジュニアーズに3カ月間所属できることになった。それがキャリアのスタートだったよ」 「19歳のときから21歳までマンチェスター・シティでプレーした。人生の中で素晴らしい時間だったね。中位で戦う時代から、手に入るトロフィーすべてを勝ち取れる時代へ、クラブも僕の目標も変化した。シティでは多くを学び、チームメイトは僕をサッカー選手として成長させてくれた」 「エスパニョールも同じように素晴らしく、そして難しい挑戦だったね。この年に娘が生まれたから、とても懐かしく思っている。娘の誕生は僕の人生を変えたよ。より成熟したものになった。妻と娘のおかげで、僕に欠けていた人生のバランスを見つけられたんだ」 「シモーネ・インザーギは僕を本当に支えてくれた監督さ。彼のおかげで今の僕がある。だから、とても感謝しているよ。彼はいつも選手のベストを探してくれている」 「『カイセド・タイム』は僕が終盤にゴールを決め続けたことで生まれた言葉なんだ。僕はいつも試合の最後まで集中力を切らさないようにしていて、それが一番の長所だと思っている。ピッチでは決して諦めず、常に得点を狙い、チームから頼りにされたら助けになるよう心がけているよ」 2022.03.04 16:54 Fri

4試合未勝利で首位浮上ならずのインテル…S・インザーギ監督も落胆 「精神的な疲労があるかも」

インテルのシモーネ・インザーギ監督がドローに終わった結果を嘆いた。クラブ公式サイトが伝えている。 リーグ3試合勝利のないインテルは25日に行われたセリエA第27節でジェノアと対戦した。勝てば首位浮上となる一戦、チームは徐々に試合を支配すると何度もチャンスを作ったが、無得点のままハーフタイムへ。後半も前半同様に攻勢を続け、S・インザーギ監督もFWラウタロ・マルティネス、FWフェリペ・カイセドら攻撃的な選手を次々に投入したが、最後までゴールは奪えず、ゴールレスドローに終わった。 公式戦でも4試合未勝利となり、首位浮上のチャンスも逃したS・インザーギ監督は試合後のインタビューで落胆。チャンスを作りながらも得点が遠いことを嘆きつつ、改善の必要性を語っている。 「今日はうまくいかなかった。最初の20分間はもっとうまくやれたはずだが、その後はピッチを支配できたと思う。ただ、それが我々の助けにはならなかった」 「後半は間違いなくゴールに値したが、うまくいかなかったね。サッスオーロ戦とジェノア戦で合わせて40本ものシュートを放ったと思うが、結局ゴールはゼロだ。もっとうまくやる必要があるのは明らかだろう」 「精神的な疲労があるかもしれない。体力の問題ではないだろう。サッスオーロ戦では他の試合より多くの場所をカバーできたが、おそらく適切に走れていないのだ。4試合勝ちがないことには、まだ慣れないね。すべてをよく見て、また勝てるよう改善していきたい」 「何も生み出せないのであれば心配だがそうではなく、ファイナルサードでもう少し落ち着いてプレーする必要がある。ハードワークを通じて、自分たちのゲームをあるべき姿に戻せるはずだ」 2022.02.26 11:04 Sat

消極的な移籍市場にラツィオのウルトラスが激怒の声明「いつもの馬鹿げた動きを見ていた」

ラツィオのウルトラスが冬の移籍市場におけるクラブの振る舞いに対して、怒りを表明した。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今冬の移籍市場では、ユベントスがセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチやスイス代表MFデニス・ザカリア、インテルがドイツ代表MFロビン・ゴセンスやエクアドル代表FWフェリペ・カイセド、ローマがイングランド代表MFエインズリー・メイトランド=ナイルズやポルトガル代表MFセルジオ・オリベイラを獲得するなど、セリエA上位クラブが積極的な動きを見せた。 一方で、現在リーグ8位につけるラツィオはヴェダト・ムリキやモハメド・ファレス、リザ・ドゥルミジら多くの選手をレンタルの形で放出しながら、補強はスポルティング・リスボンからカーボベルデ代表FWジョヴァネ・カブラルを買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得するにとどまっており、マウリツィオ・サッリ監督の希望していたサイドバックや中盤の補強は実現しなかった。 このクラブの動きに対してはサッリ監督も大いに失望し怒りを感じていると報じられているが、ウルトラスも同様に怒りを露わに。木曜日の午後にチームの練習場で抗議行動を起こすと声明を出しており、クラブへの不満を明確にした。 「SNSに書きこむのではなく、スタジアムで、練習場で直接抗議しなければならない」 「我々はいつもの馬鹿げた、行き当たりばったりの移籍市場を座ったままで見なければならなかった。このクラブの存在なんてしてもいないプロジェクトによる動きをだ」 「ラツィオは我々のものであり、クラブを運営する者たちのものではない! 2月3日の13時、(練習場がある)フォルメロの門の前で、自分たちのファンを大切にしようともしないこのクラブに対して、あらゆる嫌悪感を叫ぼう」 「チケット代の高騰に始まり、冬の移籍市場でチームを弱体化させたことについて、我々は叫ぶ。決して一歩も引くつもりはない…我々のラツィオに手を出すな!」 2022.02.02 12:39 Wed

インテル、インザーギ監督の教え子カイセドを獲得! 手薄な前線のバックアッパーに

インテルは29日、エクアドル代表FWフェリペ・カイセド(33)の今シーズン終了までのレンタル移籍での獲得に関してジェノアとの合意を発表した。 現在、ナポリ、ミランと三つ巴のスクデット争いを繰り広げるインテルではアルゼンチン代表FWホアキン・コレアが左太もものケガで離脱中。また、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが3月に36歳を迎えることもあり、同選手のバックアップを担うセンターフォワードタイプの獲得が急務となっていた。 そういった中、シモーネ・インザーギ監督の教え子であり、ラツィオ時代にイタリア代表FWチーロ・インモービレのバックアップを担った経験があるベテランFWに白羽の矢が立った。 かつてマンチェスター・シティやマラガ、レバンテにロコモティフ・モスクワ、ひいてはUAEのアル・ジャジーラなど数々のクラブを渡り歩いた生粋のストライカーは、2017年夏にエスパニョールからラツィオに加入し、セリエA初挑戦。 ラツィオではインザーギ監督の下、2018-19シーズンにコッパ・イタリア決勝のアタランタ戦でアシストを記録し優勝に貢献するなど、在籍4年間で公式戦139試合33ゴール15アシストの成績を収めた。 今季はジェノアに移籍したが、ケガによる2度の離脱が響き、ここまでセリエAでは9試合1ゴール3アシストにとどまっていた。 2022.01.29 23:35 Sat

インテル、インザーギ監督の教え子カイセドをレンタルへ

インテルにジェノアのエクアドル代表FWフェリペ・カイセド(33)がレンタルで加入するようだ。イタリア『メディアセット』が報じている。 インテルではアルゼンチン代表FWホアキン・コレアが左太もものケガで離脱中。今のところ復帰時期が明らかになっておらず、代わりとなるアタッカーの獲得に動いていた。 そこで精選されたのが、シモーネ・インザーギ監督の教え子でもあるカイセドだ。かつてマンチェスター・シティやマラガ、レバンテにロコモティフ・モスクワ、ひいてはUAEのアル・ジャジーラなど数々のクラブを渡り歩いた同選手は、2017年夏にエスパニョールからラツィオに加入しイタリア上陸。 ラツィオではインザーギ監督の下、2018-19シーズンにコッパ・イタリア決勝のアタランタ戦でアシストを記録し優勝に貢献するなど、在籍4年間で公式戦139試合33ゴール15アシストの成績を収めた。 今季はジェノアに移籍したが、ケガによる2度の離脱が響き、ここまでセリエAでは9試合1ゴール3アシストにとどまっている。 『メディアセット』によれば、インテルはカイセドの半年レンタルに際し、ジェノアに80万ユーロを支払うとのこと。現地時間28日にメディカルチェックが予定されているようだ。 なお、インテルでは27日にアタランタからドイツ代表MFロビン・ゴセンス(27)を買い取り義務付きのレンタル移籍で獲得しており、カイセドが加入すれば、今冬2人目の補強となる。 2022.01.28 17:02 Fri

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鈴木彩艶がセリエA挑戦? 正GKにインテル接近のジェノアが後釜としてリストアップ

シント=トロイデンの日本代表GK鈴木彩艶(21)にセリエA挑戦の可能性だ。 今回の代表ウィークではパリ・オリンピックが迫るU-23日本代表の活動に参加したが、フル代表にも絡む存在となる鈴木。昨夏に浦和レッズからシント=トロイデンにレンタル移籍し、公式戦32試合でゴールマウスを守った。 ベルギーを舞台に初の海外挑戦でまとまった出番を掴み、今年2月に浦和からの完全移籍に移行したばかりの鈴木だが、イタリア『スカイ』によると、ジェノアがリストアップしているようだ。 ジェノアでは今季も正GKを務めた元スペイン代表GKホセフ・マルティネス(26)にインテル行きの可能性。クラブ間で最初の交渉が行われ、ジェノアは並行して後釜探しに着手するという。 そこでレアル・オビエドのスペイン人GKレオ・ロマン(23)とともにリスト入りしたのが鈴木とのこと。これからこの話が進展していくのか注目だ。 2024.06.14 12:40 Fri

グズムンドソンが欲しいインテル、獲得にはアルナウトビッチ売却がマストも…

インテルがオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチ(35)を売却したいようだが…。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 アルナウトビッチは昨夏13年ぶりにインテル復帰。09-10シーズンのトレブルを唯一知る35歳は、バックアッパーとして要所要所で存在感を発揮し、ほぼほぼ途中出場の公式戦35試合で7得点3アシストを記録した。 ただ、クラブはこれらにさほど満足せず、ジェノアからアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)の獲得を目指していることもあり、位置付けは「売却」。そのパーソナリティからくる奔放さ、波の大きさも、外野の目に触れないところで引っかかっているという。 しかし、やはりイタリアでプレーするフットボーラーにとって「ミラノでの生活」は心地よいようで、アルナウトビッチ側はあと1年残す契約を盾に断固拒否しているとのこと。 幸いにもピエロ・アウシリオSDらはこの状況下でノンストレス。アントニオ・コンテ監督時代と違い、アルナウトビッチとグズムンドソンの入れ替えを求める現職シモーネ・インザーギも、過度には圧力をかけない穏健派だ。 アルナウトビッチはこれからユーロ2024へ向かうため、今後もインテルがこの35歳の売却を図るなら、「時間と忍耐が必要」とのことだ。 2024.06.12 15:10 Wed

新生インテルが「ゾマーの後継者」探しを加速へ…今夏バックアップ獲得で来季への準備なるか

新生インテルがスイス代表GKヤン・ゾマー(35)の後継者探しを加速する。 現インテルの正GKはゾマー。昨夏2年契約で加入し、スクデット奪還の立役者の1人となった国際経験も豊富な35歳だが、イタリア『カルチョメルカート」いわく、24-25シーズンで満了となる契約の延長は十中八九ないという。 オークツリーへの体制移行で“慧眼”ジュゼッペ・マロッタ氏が新会長となるなか、今後補強活動で重要性が増していくのが、現スポーツ・ディレクター(SD)のピエロ・アウシリオ氏。幹部全員が一致するゾマーへの信頼は一旦隅におき、ゾマーの後継者探しを加速する見通しだ。 具体的な獲得候補1人目は、以前からよく名前の上がる“ブラジル国内No.1守護神”、アトレチコ・パラナエンセのブラジル代表GKベント(24)。 イタリア国籍も保有するベントは、昨秋ブラジル代表から初めてお声がかかり、今年3月の国際親善試合、イングランド代表戦とスペイン代表戦に2試合連続先発出場。2024シーズンの国内では、公式戦26試合出場で13試合無失点と「クリーンシート」の多さが光る。 ただし、獲得にはかなりのコストを要するとのことで、アウシリオSDは別の候補も準備。ジェノアの元スペイン代表GKホセフ・マルティネス(26)だ。 J・マルティネスはバルセロナ下部組織出身のGKで、ラス・パルマスでプロデビュー後、RBライプツィヒ時代の2021年に23歳でスペイン代表初キャップ。ライプツィヒで定位置を確保できなかったためにラ・ロハはこれっきりだが、昨季加入のジェノアで正GKとなり、今季のセリエA昇格と残留に大きく貢献した。 また、インテルはウディネーゼのナイジェリア代表GKマドゥカ・オコイェ(24)もリストアップしているそうだが、こちらは安価で獲得できるのが間違いない一方、スターターを任せられるほどの確信がない模様。 したがって今日現在、ゾマー後継者の優先順位は、1番手ベント、2番手ホセフ・マルティネス。オコイェは複数いる候補の1人にすぎないと位置付けられている。 インテルとしては、今夏中にベント(仮)を獲得し、1年間ゾマーのバックアップを任せて来季からポジション交代…これを理想としているようだ。 2024.06.08 14:00 Sat

昇格組ながら危なげなく残留のジェノア、ジラルディーノ監督との契約更新を発表

ジェノアは20日、アルベルト・ジラルディーノ監督(41)との契約更新を発表した。 現役時代はミランやフィオレンティーナで活躍し、イタリア代表でも57試合に出場するなど名ストライカーとして知られたジラルディーノ監督。2018年に現役引退を発表してからは指導者に転身し、昨季途中から当時セリエBに所属していたジェノアの指揮官に就任した。 チームをセリエAに昇格させたジラルディーノ監督は、今シーズンも37試合を消化して11勝13分け13敗で11位に。惜しくもトップ10には届かなかったが、昇格組ながら残留を確実にさせた手腕は高く評価されている。 そんなジラルディーノ監督とジェノアの契約は今季まで。両者は新契約に向けた交渉を進めており、進展が注目されていた。 移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキーラ氏によると、新たな契約期間は当初から報じられていた通り、2026年6月までになるとのこと。名将への道を歩み始めている指揮官が、来シーズンどのような采配を振るうかに注目したい。 2024.05.21 11:10 Tue

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セリエA第37節、ローマvsジェノアが19日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。 前節、アタランタとのシックスポインターに敗れて5位フィニッシュが絶望的となったローマは、そのアタランタのヨーロッパリーグ優勝によって獲得可能な6位でのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を懸けて残り2試合に臨んだ。 デ・ロッシ監督は、前回対戦で敗れた11位ジェノアとの今季ホーム最終戦に向けて先発3人を変更。マンチーニ、クリステンセン、エル・シャーラウィに代えてジョレンテ、チェリク、ボーヴェを起用した。 最前線のルカクの下にバルダンツィ、ペッレグリーニを配したローマは、2シャドーのコンビネーションや左で高い位置を取るアンヘリーニョの攻撃参加を軸に攻撃を仕掛けていく。 前半半ばを過ぎてボックス付近でバルダンツィ、ボーヴェと前向きの選手が良い形で足を振っていくが、シュートは枠を捉え切れない。 前半終盤にかけてはルカクの足元を狙ったクサビのパスを効果的に使いながら、パレデスやクリスタンテと中盤の選手がミドルレンジのシュートでゴールを狙ったが、いずれも最後の精度を欠く。結局、前半に9本のシュートを放ったローマだったが、枠内シュート0本と決定機まで持ち込めないフラストレーションの溜まる形でハーフタイムを迎えた。 後半も同じメンバーで臨んだローマは立ち上がりにクリスタンテのミドルシュートでようやく最初の枠内シュートを記録。さらに、54分にもアンヘリーニョのクロスにルカクが頭で合わせるが、ピッチに叩きつけたシュートはGKにキャッチされる。 後半は押し込む形ができ始めた中、デ・ロッシ監督は60分過ぎに2枚替えを敢行。ペッレグリーニ、バルダンツィを下げて負傷明けのディバラをエル・シャーラウィと共にピッチに送り出した。 この交代後にはルカク、ディバラのコンビで決定機を作り出したローマだったが、73分にアクシデントが発生。主審への暴言でパレデスにレッドカードが掲示され、0-0のイーブンの状況で残り20分を戦う形となった。 それでも、ローマは10人となった直後の79分にはセットプレーの二次攻撃から右サイドのエル・シャーラウィが上げたピンポイントクロスをゴール前で競り勝ったルカクが頭でゴール右へ流し込み、値千金の先制点を奪った。 これにより、ビハインドを負ったジェノアが後ろの枚数を削ってアタッカーを投入すると、デ・ロッシ監督はマンチーニ、クリステンセンら守備的な選手を続けて投入し、専守防衛の構えを見せる。 試合終了間際にはマリノフスキーの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされたが、ここは守護神スヴィラールの見事な横っ飛びセーブで事なきを得た。 そして、苦しみながらもホーム最終戦を勝利で飾ったローマが公式戦7試合ぶりの白星を収めて6位を死守。他力本願ではあるものの、来季CL出場権への望みを繋いだ。 2024.05.20 05:45 Mon

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