【ラ・リーガ第35節プレビュー】久保建英がバルサに挑む! 優勝マドリーは降格迫るグラナダ戦

2024.05.10 19:00 Fri
久保建英がバルサに挑む
Getty Images
久保建英がバルサに挑む
先週末に行われた第34節ではレアル・マドリーの2シーズンぶり36度目の優勝が決定。これにより、残り4試合では上位争い、ヨーロッパ出場権争い、残留争いにより多くの注目が集まる。

今節の最注目カードはマンデーナイトに行われる3位のバルセロナと6位のレアル・ソシエダの上位対決だ。
バルセロナは前節、2位攻防戦となったジローナとのカタルーニャ自治州ダービーに2-4で敗戦。DFクリステンセン、FWレヴァンドフスキのゴールによって2度リードを手にしたが、ミス絡みの2失点目で2-2のイーブンに戻されると、そこから2ゴールを叩き込まれ、前回対戦と同じスコアでの厳しいシーズンダブルを喫し、3位に交代した。

これにより、クラブ財政において重要な来季のスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場権獲得はライバルの取りこぼしが必須の厳しい状況となった。その敗戦からのバウンスバックを図るチャビのチームは、直近の公式戦4試合連続で複数失点が続く守備の改善を図りつつ、ラ・レアルのソリッドな守備攻略へ好調のレヴァンドフスキの活躍に期待したい。

一方、ソシエダは前節、ラス・パルマス相手にオウンゴール、FWベッカーのゴールによって2-0の快勝。MFスビメンディ、DFスベルディアの負傷離脱に加えてMF久保建英のコンディションは懸念材料だが、何とかチーム一丸となった戦いで格上相手に連勝を狙いたい。古巣相手に躍動が期待される久保に関してコンディションの改善が確認されており、スタメンか途中投入かは不明だが、プレーできる状況にあるようだ。
前節、カディス戦での3-0の快勝とバルセロナの敗戦によって4節を残してのプリメーラ制覇を決めたマドリーは、王者として初めて臨む一戦で19位のグラナダとのアウェイゲームに臨む。2シーズンぶりの優勝に加え、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ではバイエルン相手に劇的な逆転勝利を収め、ウェンブリーへの切符を手にした。初戦を2-2のドローで終えた中、後半半ばに先制点を奪われる厳しい展開となったが、途中投入のFWホセルが土壇場の88分と91分に奪った連続ゴールによって2-1の逆転。最高の1週間を過ごすことになった。

今後は6月1日に控えるドルトムントとのCL決勝に向けたコンディション調整が最優先事項となるため、今回の一戦では大幅なターンオーバーが見込まれるが、守護神クルトワやDFミリトンなど虎視眈々とCL決勝への出場を目指す実力者たちが指揮官へのアピールに向けてしっかりとしたパフォーマンスを見せるはずだ。なお、対戦相手のグラナダは残り4試合で17位のマジョルカと11ポイント差となっており、この試合で引き分け以下に終わった場合、3節を残してのセグンダ降格が決定する。

前述のバルセロナとのダービーで会心の勝利を収め、悲願の来季CL出場が確定した2位のジローナは、ここからボーナスとなるスーペル・コパ出場権確保を目指す。そして、今節は3連勝で11位に順位を上げてきたアラベス相手に4連勝を狙う。この試合ではバルセロナ戦でリーグ戦20ゴールの大台に乗せ、ピチーチ争いでトップに立つ主砲ドフビクの活躍にも期待だ。

リーグ連勝で4位死守へ順調に勝ち点3を重ねるアトレティコ・マドリーは、残留へ勝ち点を積みたい15位のセルタとのホームゲームに臨む。前節はマジョルカ相手にFWリケルメの見事なミドルシュートで上げたゴールを最後まで守り切ってウノセロ勝利。追加点に課題を残したが、公式戦14試合ぶりのクリーンシートはポジティブな要素だ。セルタ戦では引き続き無失点にこだわりつつ、得意のホームゲームで攻撃陣も躍動といきたい。

そのアトレティコを6ポイント差で追走する5位のアスレティック・ビルバオは13位のオサスナ相手に連勝を狙う。前節はDFジェライ、DFパレデスとセンターバック2人が退場するアクシデントに見舞われたが、守護神ウナイ・シモンが驚異的なパラドンを連発し、FWイニャキ・ウィリアムズが挙げた2ゴールを守り抜いた。両主力センターバックをサスペンションで欠くこの一戦ではウィリアムズ兄弟が牽引する攻撃陣の働きが重要となる。

その他ではヨーロッパ出場を争う7位のベティスや8位のバレンシア、残留へ崖っぷちの18位カディスの試合や、ビジャレアルvsセビージャの名門対決にも注目したい。

《ラ・リーガ第35節》
▽5/10(金)
《28:00》
アラベス vs ジローナ

▽5/11(土)
《21:00》
マジョルカ vs ラス・パルマス
《23:15》
ビジャレアル vs セビージャ
《25:30》
グラナダ vs レアル・マドリー
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs オサスナ

▽5/12(日)
《21:00》
カディス vs ヘタフェ
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs セルタ
《25:30》
バレンシア vs ラージョ
《28:00》
ベティス vs アルメリア

▽5/13(月)
《28:00》
バルセロナ vs レアル・ソシエダ
関連ニュース

バルセロナに背番号10が帰還…アンス・ファティが来季へ意欲「必ずや本来の姿を見せつける」

スペイン代表FWアンス・ファティ(21)がバルセロナ復帰に先立ち、来季への意欲を語った。 バルセロナの背番号「10」ファティは昨夏、1年レンタルでブライトン&ホーヴ・アルビオンへ。プレミアリーグ19試合2得点、公式戦通算30試合4得点でイングランド挑戦を終えた。 今夏からはバルセロナへ帰還。ユーロ2024のスペイン代表メンバーから落選したなか、スペイン『ムンド・デポルティボ』に来季へ向けた意気込みを披露する。 「バルサで成功することが僕の夢。ここ数年の難しい日々を思い出す必要はない。僕はまだ21歳で、進歩過程にあるんだ」 「昨夏キャリアの一歩を踏み出すべきだと感じ、ブライトンへ向かった。その間もバルサの動向を追いかけ、来季は再びチャンスを掴むことを目指して戦う。ハンジ・フリック(新監督)は一度ブライトンの試合に来たことがあって挨拶したよ」 「今日のフィットネスは100%だ。僕がまだケガしていると思ってる人が多いそうだけど、カラダは健康だよ。来季は必ず、バルサのファンにあるべき僕の姿を見せつける」 2024.06.03 18:10 Mon

「良い思い出は僕の心の中に」契約満了のデパイが別れのメッセージ

今季限りでのアトレティコ・マドリー退団が決定的となっているオランダ代表FWメンフィス・デパイ(30)が、自身のSNSでチームメイトやサポーターへ感謝のメッセージを綴った。 メンフィスはPSVでプロデビュー後、若くして移籍したマンチェスター・ユナイテッドで挫折を味わい、一旦リヨンへ移籍し質実剛健なアタッカーに進化。脂が乗ってきた頃にビッグクラブ返り咲き、バルセロナ行きを勝ち取った。 ただ、スペイン上陸を境にケガが増え、指針なきクラブ経営にも振り回される形でバルセロナを1年半で退団。昨年1月からアトレティコ・マドリーに所属するも、公式戦40試合で13ゴール2アシストとトップフォームからほど遠いパフォーマンスに終始していた。 今シーズン限りで契約満了を迎えるデパイは、2日に自身のインスタグラムを更新。正式に退団とは明言はしていないものの、チームメイトやファンへの感謝のメッセージを送った。 「このメッセージを書いている僕の気持ちを説明するのは簡単ではない。この話はまた別の機会にしたほうがいいのかもしれない……」 「アトレティコ・マドリーのチームメイト、スタッフ、そしてサポータの皆、僕がアトレティコで過ごした時間の中で感じた多くのサポートと熱意に心からありがとうと言いたい。この良い思い出は僕の心の中に大切にしまっておくよ。グラシアス、アウパ・アトレティ(ありがとう、頑張れアトレティ)」 2024.06.03 06:30 Mon

足首のケガから復帰目指すデ・ヨング、ユーロ開幕戦視野も…「最も重要なのはケガを慢性的なものにしないこと」

バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが、ユーロ2024を前にケガの状態を明かした。オランダ『テレグラーフ』が伝えた。 4月21日に行われたラ・リーガ第33節のレアル・マドリー戦で右足首を捻挫し、負傷交代していたデ・ヨング。そのままシーズン終了となっていたが、6月14日に開幕するユーロには間に合うとされていた。 オランダ代表はポーランド代表とのグループステージ初戦を16日に控えるなか、26名の登録メンバーに残ったデ・ヨングは、気になる足首の状態についてコメント。ポーランド戦までに間に合うことを期待しているという。 「6月16日に照準を合わせている。足首が悪化せず、予定通りにいけば、ユーロには参加可能だ」 「道筋は見えているけど、間に合うかどうかは足首の状態次第だ。僕はまだ個人で練習している。そのうちグループ練習に加わり、プレータイムを得られる状況に持っていくため、努力する必要がある」 「実際、それは大会中の出来事になるかもしれない。厳密な期限はないけど、大会に出場できる見通しは残っていなければならない。そうでなければここ(オランダ代表)に留まる意味がない」 一方、リハビリに励むデ・ヨングが心配しているのはケガの再発。バランスを見極めながらユーロ出場を目指していくようだ。 「オランイェ(オランダ代表)とユーロのためにある程度のリスクは覚悟しているが、僕にとって最も重要なのは足首のケガを慢性的なものにしないことだ」 「まだその心配はないから足首の手術は受けていない。今シーズン3回目の足首のケガで、これも同じ足首だけど、不安定さはない。2度目は復帰が早すぎたかもしれないし、ケガのことがまだ頭の中に残っていたんだ」 2024.06.02 22:44 Sun

去就注目のキミッヒ、ユーロ後に契約延長について議論か「バイエルンが最初の連絡先」

バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが自らの去就やヴァンサン・コンパニ新監督について語った。ドイツ『Sport1』が伝えた。 バイエルンとの契約が2025年6月までのキミッヒ。契約延長するのかどうかが注目のなか、守備的MFを欲するバルセロナからの関心が取り沙汰されるほか、ドイツ『ビルト』はドイツ代表MFトニ・クロースの後釜を探すレアル・マドリーも狙う可能性があると報じている。 バイエルンでのシーズンが終了し、ユーロ2024やその前の親善試合2試合を戦うドイツ代表に合流したキミッヒは、出席した記者会見でユーロに向けた意気込みなどをコメント。その一方、自らの今後にも言及した。 「それ(契約延長)については僕だけの問題ではない。クラブがどう見ているか、クラブが何を望んでいるかも問題になる。どこかのタイミングで話し合いが行われるだろう」 「僕にとって状況は不確かなものではない。はっきりしているのは、僕の契約がまだ1年残っているということだ。この後ユーロもある。僕はそこに集中している」 「その後、僕が言っているように話し合いが行われるだろう。バイエルンが最初の連絡先だ」 また、トーマス・トゥヘル監督の後任に決まったコンパニ監督にも言及。まだ歴の浅い指揮官としての評価についてはお茶を濁したが、二転三転したバイエルンの監督人事の決着は喜んでいる。 「もちろん、選手としての彼については昔から知っている。監督としてはまだ判断できない」 「当然それは僕の将来にとっても重要なことだけど、何よりもまず、クラブがどう考えているかが僕にとっては重要なんだ。クラブの仕事が1つ減ったのは良いことだ」 2024.06.01 22:27 Sat

バルサのベルナルド・シウバ獲得に光? 契約解除金の分割払いが可能…ただ、熱望したチャビ監督は解任

財政難を抱え続けているバルセロナ。今夏はその解消に努めている状況だが状況は芳しくはない。 一方で、選手補強は続けたいバルセロナ。獲得を目指す選手の契約条項が、大きな手助けになる可能性があるという。 スペイン『TV3』は、バルセロナが獲得を目指し続けているマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)の契約に関して、特別な条項の存在を報じた。 予てからベルナルド・シウバの獲得に熱を上げているバルセロナ。一方で、財政難が大きな足枷となっており、選手本人に移籍の意思がありながらも、獲得に動けないという状況が続いていた。 しかし、そのベルナルド・シウバには退団時の条項に思わぬ抜け道があったという。 ベルナルド・シウバの契約解除金は5000万ポンド(約100億円)に設定されている。当然バルセロナがこの金額を払うことは不可能。それで何度も断念してきたが、どうやら3回の分割払いにできる条項があるという。 どうやらバルセロナでのプレーを夢見るベルナルド・シウバが、2026年夏までシティと契約を延長する際に盛り込んだものとのことだ。 経済的な側面での問題は解決できそうな状況だが、思わぬ問題が発生。それは、ベルナルド・シウバの獲得を熱望していたチャビ・エルナンデス監督が解任されてしまったのだ。 新たに就任したハンジ・フリック監督が求めるのかどうかは不明。スポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏とフリック監督がどう判断するかがポイントとなりそうだ。 2024.05.31 23:25 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly