落とせない試合でオーストラリアに勝ち切った日本代表、森保一監督は選手とサポーターに感謝「みんなの勝利だ」

2021.10.12 22:48 Tue
Getty Images
日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節のオーストラリア代表戦を戦い、2-1で勝利を収めた。

3試合で1勝2敗、崖っぷちの状況で首位のオーストラリアをホームに迎えての一戦となった日本。必勝で臨んだ試合は、いつもの[4-2-3-1]ではなく、[4-3-3]のシステムを採用。さらに、初の最終予選となるMF田中碧(デュッセルドルフ)、MF守田英正(サンタ・クララ)を起用しての戦いとなった。
初めて最終予選でファンが入った試合。立ち上がりから気合の入ったプレーを見せていた日本は、8分に南野拓実のクロスをボックス内に飛び出していた田中が受けてシュート。最終予選デビュー戦で貴重な先制ゴールを奪う。

田中のゴールで試合を優勢に進める日本は、オーストラリアのビルドアップを防ぎ、何度となくゴールへと向かっていく。しかし、GKマシュー・ライアンの活躍もあり、追加点を奪えない。

前半の終盤には大ピンチを迎えるも、アダム・タガートのシュートはGK権田修一が僅かに触りポストへ。跳ね返りをアーロン・ムーイが無人のゴールへ蹴り込むが、遠藤航が戻ってブロックしてことなきを得る。
後半に入ると徐々にオーストラリアが攻め込む時間が増えたなか、69分にはアルディン・フルスティッチが直接FKを叩き込み同点に。勝利が欲しい日本は、失点後に浅野拓磨(ボーフム)を投入すると、86分にはその浅野が裏を取ってボックス内からシュート。GKライアンが再びセーブするが、弾いたボールがポストに跳ね返り、最後はアジズ・ベヒッチのオウンゴールに。日本は2-1で勝利を収めた。

試合後の記者会見で森保監督は、試合を振り返りコメント。覚悟をして臨んだと語った。

「オーストラリアは我々のグループでトップを走るチームなので、そう簡単な試合にならない事を覚悟して臨みましたが、先制しても追いつかれ、厳しい内容の中、選手たちが自分たちの力を信じて、応援してくれるサポーターの声援を受けて、自分たちが絶対にワールドカップに出るんだという気持ちを持って、試合に出ていました」

「試合に勝ててワールドカップへの道は繋がり、素晴らしい勝利となりましたが、これからまだまだ厳しい戦いが続きますので、今日の勝利をまた次の試合の勝利に繋げられるように、チーム一丸となって力を合わせて戦えればと思います」

最悪のケースを避けた日本。次はアウェイでの連戦となり、ベトナム代表、そして敗れているオマーン代表との試合となる。

森保監督は次の試合に向けて「ワールドカップの最終予選4試合を終えて、1試合1試合我々が色々なことを確認しながら成長しながら戦ってこれていると思っています」と語り、「もちろん結果はまだまだ2勝2敗ということで厳しい状況は続いていますが、チームとしてはベースの部分をより強固にしながら、内容の部分を上げてこれていると思っています」と、これまでの積み上げがしっかりできていると語った。

また、「この4試合の戦いの中で、敗戦したのがそれぞれの代表ウィークの初戦です。そこは次の11月の戦いに向けて、初戦をどう勝っていくかを準備するとともに、過去の敗戦を分析して、次の勝利に繋げられるようにしなければいけないと思います」と語り、9月、10月の反省をしっかりして、アプローチしていきたいと語った。

この試合は前述の通り、スターティングメンバーとシステムを変更して臨んだ。その意図については「まずは今日の2人(守田と田中)の起用については、2人ともこれまでの代表活動、今回の代表活動の中でトレーニングでも非常に存在感のある良いプレーをしてくれていました。守田に関してはサウジアラビア戦に途中出場し、良いパフォーマンスを見せてくれていたので、まずは2人の調子を見て先発で起用しようと考えました」語り、トレーニングから調子の良さを見せていたと明かした。

システムについては「形としては我々の良さを出すこと、2人を出すことでどういう形で力が出るかを考え、オーストラリアとのマッチアップを考えて、我々のストロングポイントがしっかり出せるように、相手の良さを消せるようにと考えました」と語り、選手が生きる形を採用したと語った。

また、オーストラリア戦に向けて多くの選手たちが口にしていたポジショニングと距離感が大幅に改善されていたが、これまでの縦に早くという部分と、攻守の切り替え、デュエルの強度は継続できていた。

その点については「これまでのベースの積み上げがあったからこそ、今日もオーストラリア戦に向けて準備を進められたと思いますし、選手たちもベースを確認しながら、形が変わるところ、役割が変わるところをトレーニングからオフ・ザ・ピッチでも密にコミュニケーションを取ってくれて、試合に向けて良い準備をしてくれたので、この結果とパフォーマンスに繋がったと思います」と、選手間のコミュニケーションが非常に良かったと語った。

また「チームとして攻撃の優先順位として、奪って、出来るだけ素早く相手のゴールに向かっていくことと、それができなかった時にはマイボールを大切にして、ボールを保持してゲームをコントロールしながらゲームを作っていこう」と、これまでと同じコンセプトで戦ったとし、「これまでのベースの中、選手たちが意識を持って準備してくれたことがゲーム内容に反映されたと思います」と、意識が変わったことが大きいとした。

その点でのアプローチについては「特別私が何かをやったということはありません。これまでの試合の準備と一緒のようなことをしながら、選手たちが意識高く、お互いのイメージを合わせながら試合に臨んでくれたことが一番パフォーマンスに直結したと思います」と語り、大きくやり方を変えたわけではないとした。

ポジショニングについても「基本的なポジショニングは昨日、一昨日の練習で確認していますが、私がというよりも選手たちが今日起こり得る試合を想像して、イメージを共有してくれたということが、非常に大きいと思っています」と選手間の共有が大きかったようだ。

采配についてもスタメンの選出やシステム変更、途中交代と積極さも見られた森保監督。「厳しい状況でプレッシャーのかかる状況でしたが、私の心構えとしては、守りに入らないように、勝利を掴みとりにいくんだという前向きな言動、采配をしたいなと思っていました」と後ろ向きにならないことを意識していたと明かした。

「采配に関しては、試合の流れを見ながらなので、積極的だったかどうかは皆さんの評価にお任せしたいと思いますが、選手たちが積極的にプレーできるように、良い守備から良い攻撃にと伝えていましたので、守備はもちろんですが、アグレッシブな守備から我慢強く守備しながら、相手のゴールへ向かうように前向きにプレーしてもらえるようなことはトレーニングとミーティングで伝えていました」と語り、選手にはアグレッシブさを求めたとコメントした。

多くの選手が強い気持ちを持って臨むとしていた試合。そして苦しい展開ながらも勝ちきれたことで、チームとしてのメンタリティはまた一段上がった可能性がある。

その点について森保監督は「この4試合の中でも初戦オマーンに負けた後、カタールに移動して中国と戦った時も、選手たちの気持ち、姿勢が変わったことは感じていましたし、サウジアラビアとの試合の時も、すごく選手たちのモチベーションの熱は感じていました。ただ、それは結果に繋がらなかったのは監督として選手たちの努力を結果につなげられなかったことは大きな反省でした」と語り、「今日の試合に関しては、選手たちが絶対に落とせないゲームだということ、ホームでたくさんのサポーターに後押しをしてもらいながら、勇気を持って戦いに臨めたことは本当に選手たちにも後押しをしていただいたサポーターのみなさんに感謝したいと思います」と、サポーターの後押しも大きかったという。

また「選手たちの意欲が変わったように見えるという部分では、サウジアラビア戦の時にも僕もあったと感じましたが、よりこの試合の持つ意味を選手たちが共有して戦ってくれたのかなと」と、これまで以上に選手たちが覚悟を持っていたとし、「選手たちの思いも、色々なところで選手がコミュニケーションをとっている中で、この逆境を乗り越えた時にレベルアップできると選手同士で共有してくれて、戦いに臨んでくれたのかと思います。厳しいプレッシャーのかかった戦いに臨めるということは、サッカー選手で上を目指している選手たちが幸せや喜びを感じて、厳しい戦いに臨もうという気持ちの表れを感じました」と、選手たちがここまで持って来たことに感謝した。

試合後には円陣を組んでいた日本代表。森保監督は「これまでの戦いの中で、思ったような結果が出せない中、今日もプレッシャーのかかる厳しい戦いに臨みました。選手たちが試合に出られる、出られない関係なく、練習の時から自分のやるべきことを一生懸命やってくれる、チームのために戦おうという姿勢を見せてくれたので、選手たちの自分のことをしっかりやる、チームのために自分のできることをしっかりやっていくことが試合の結果に繋がった部分では大きかったと思います。みんなの勝利だと選手たちに伝えました」と語り、「選手たちがひたむきに勝利に向かって戦うプレーをピッチでしてくれる。ベンチでサポートメンバーも一緒になって戦っているのを見ていただいて、サポーターの皆さんが共感、共鳴していただいて、戦えたと選手たちに伝えました」と、チームとしての勝利を掴めたことを伝えたとした。

その森保監督は、試合後の挨拶でスタンドのサポーターに声をかけるシーンが。そこでは「まずは今日の試合の応援ありがとうございましたということをサポーターの皆さんに叫ばせていただきました」と語り、「他には、今日このホームの戦いでスタジアムに入る前からサポーターが迎えてくれて、選手を勇気付けてくれた。試合中も厳しい戦いでしたが、最後の最後まで選手が勇気を持って踏ん張って戦えたのは、サポーターの皆さんの後押しがあってこそだと思ったので、そのお礼をサポーターの皆さんに伝えました」と、後押ししてくれたことへの感謝を伝えていたようだ。

さらに「最後にはこれからW杯の出場権を掴み取るために厳しい戦いが続きますので、一緒に戦ってください。そしてカタールW杯に一緒にいきましょうと話させていただきました」とし、この先の戦いでも一緒に戦ってもらいたいとお願いしたようだ。
関連ニュース

「全てを変えたのはレッドカード」夢の五輪出場を逃した開催国・カタール、指揮官は10人で健闘した選手を称える「彼らは降伏しなかった」

パリ・オリンピックの出場権を逃したU-23カタール代表のイリディオ・ヴァレ監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。 25日、AFC U23アジアカップ準々決勝でカタールは日本と対戦した。今大会の開催国であり、グループAを首位通過したカタール。A代表はアジアカップを連覇中であり、U-23世代は1992年のバルセロナ・オリンピック以来8大会ぶりの出場を目指した。 試合は開始2分に山田楓喜にゴールを許して失点するも、24分にアーメド・アル・ラウィのゴールで同点に追いつく。しかし、41分にGKユセフ・アブドゥラーがラフプレーで一発退場。数的不利となるが、後半早々にFKからジャッセム・ガベルがネットを揺らして逆転に成功する。 リードを奪ったことで[5-4]のブロックを形成して日本に攻め込ませない戦いを見せたカタール。しかし、67分にCKから失点。その後は防戦一方となる中で、90分を耐えることとなった。 延長戦に入ってからはPK戦まで持っていこうという姿勢を見せたが、101分に失点。ゴールが必要になった中、延長後半にも失点し、2-4で敗戦。パリ・オリンピック出場は夢に終わった。 ポルトガル代表のアシスタントコーチとして多くの経験をしてきたヴァレ監督は、試合後にコメント。数的不利の中でしっかりと戦えたことを評価。選手たちを称え、将来の有望性を口にした。 「選手が11人いる日本と対戦するのは、すでに非常に難しい状況であることは誰もが知っている。自分のチームが10人で、経験豊富な日本の選手11人と対戦しなければならないことを想像してみてほしい」 「カタールの選手たちを祝福したい。彼らはファイターだった。全ての試合でファイターであることを示し、今日は10人の選手でしかプレーしていないにも関わらず、降伏しなかった」 「カタールの選手たちは非常に有望な将来を持っている。彼らは独自のキャラクター、性格、野心を持っており、自分たちの国をリスペクトしていたと思う。今日彼らは、栗色のジャージをリスペクトしていた」 ホームの大観衆にも背中を押され、粘りを見せて戦っていたものの、やはりターニングポイントはGKの退場。オリンピックを逃したことを悔やみつつも、更なる選手たち、そしてカタールの若手の成長に期待を寄せた。 「全てを変えたのはレッドカードだった。組織的に言えば、それは我々に影響を与えた」 「我々はパリ・オリンピックに出場できなくなり、若い選手たちの夢も叶わない。彼らはオリンピックに出ることを夢見ていた」 「我々が一緒にいた間、彼らは本当に一生懸命働いてくれたが、我々はこれら全ての努力から多くの恩恵を受けてきた。現在のチームには、最高レベルで戦える精神的にも肉体的にも成熟した選手が揃っている」 「私は多くの感情を経験しているが、ロッカールームにいる選手たちも同じだ。我々はこの大会でできるだけ上まで行きたいという、ファンの夢を達成できなかったことに痛みを感じている」 「選手たちはこれらの試合で、本物の男であることを証明した。もちろん、精神的にも肉体的にも成長した選手を発掘し、アジアの最高の選手やチームと対戦することで、彼らの素質を証明知っている。このような大会はとても有益だった」 <span class="paragraph-title">【動画】カタールの明暗を分けたGKの愚行…細谷真大を蹴りつけるラフプレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZUAs0mZlSNI";var video_start = 186;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 12:52 Fri

日本対カタールで細谷が152日ぶりに復活/六川亨の日本サッカー見聞録

公式戦152日ぶりのゴールとは知らなかった。昨夜のカタール戦で延長前半11分に決勝点を決めた細谷真大のゴールである。昨シーズンは14ゴールをマークしてJ1得点ランクの5位タイに躍進したものだ。 ところが1月のアジアカップでは初戦のベトナム戦のスタメンに起用されながら、前半45分で上田綺世との交代を余儀なくされた。次に出番が回ってきたのは準々決勝のイラン戦で、逆転ゴールを決められた後の後半アディショナルタイムだったが、1度もボールに触ることなくタイムアップを迎えた。 不調はシーズンが始まってからも変わらず、開幕前の千葉とのダービーマッチ(ちばぎんカップ)ではシュート0本。1週間後の京都との開幕戦ではPKを外して試合はドロー。公式戦8試合連続無得点と不振のままカタール入りした。初戦の中国戦では1人退場になった影響もあり、これといった見せ場を作れなかった。 UAEとの第2戦では後半28分から登場すると、2度の惜しいシーンがあったものの、シュートがゴール枠を捕らえることができない。韓国戦も後半32分から出場したが、ヘディングシュートはバーを越えたりGKの正面を突いたりしてゴールが遠かった。それでもグループリーグ3試合で起用し、カタール戦でもスタメンに復帰したのだから、大岩剛監督も細谷の復活を期待したのだろう。 ゴールシーンは身体でパスコースを作り、荒木遼太郎からのスルーに1タッチで抜け出し豪快に決めた、細谷らしいゴールだった。得点シーンを振り返り「まずは太郎が前を向いた瞬間に自分もポジションを取ろうとして、うまく出してくれました。落ち着いて流し込むだけでした」と荒木を称えたが、2人の息がピタリと合った決勝点と言える。 昨年11月25日の鳥栖戦以来の一発に、「本当にやっとのゴールだった。なかなかチームを勝たせられなかったので、今日は勝たせられてよかった」と安堵の表情を浮かべたが、エースの一撃を誰よりも喜んだのは大岩監督ではないだろうか。さらには内野航太郎にも初ゴールが生まれた。 準決勝の相手はイラクとベトナムの勝者だが、細谷自身「優勝しかない」と言い切るように、ここまできたら2度目のアジア制覇でパリ五輪出場に花を添えたいところ。とはいえ韓国がインドネシアにPK戦で敗れたように、どの国も侮ることはできない。 唯一の救いはこれまで中2日の連戦だったのが、中3日と1日ほどレストデーが増え、イラクとベトナムは中2日での日本戦になることだ。この差が日本にとって有利に働くことを期待したい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 12:35 Fri

「アウェイの空気に飲まれそうになった」逆転許して一転ピンチに、藤田譲瑠チマが考えたコントロール「焦れずに相手を動かそう」

U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田楓喜のゴールで日本が幸先良く先制する。 するとその後に追いつかれた中、相手GKが前半で退場する事態に。後半は優位に進められると思われた中、セットプレーから失点し苦しい戦いとなる。 相手に引いて守られ、なかなかゴールが割れなかったが、67分に木村誠二がCKからゴールを奪い同点に。しかし、その後は押し込みながらもゴールが遠く延長戦に突入する。 延長戦では、エースの細谷真大に待望の初ゴールが生まれ日本が逆転。さらに内野航太郎がダメ押しゴールを決めて2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 試合後のフラッシュインタビューに応じたキャプテンの藤田は「最初(山田)楓喜のゴールで先制して、逆転された時はアウェイの空気感に飲まれそうになりました」とコメント。数的不利の相手に逆転されたことで、難しくなったという。 ただ、「チームで話しながら、得点できれば自分たちもチャンスがあるから、焦れずにいこうということで、自分たちの強みのセットプレーから追いついて、逆転できたので、素晴らしい流れだったと思います」と振り返り、我慢強く戦ったことと、武器を生かしての勝利を喜んだ。 藤田は目立ったプレーこそ少ないが、ゲームをコントロールするプレーに終始。舵取り役を担ったが「まずは焦れずに相手を動かそうという考えがありました」とコメント。「相手が疲れたらスペースが空くという考えもあって、そこを意識してプレーしていました」と、チャンスが来るタイミングを見計らってコントロールしていたと明かした。 今大会の山場はなんとかクリア。藤田は「まずは第一関門をクリアしただけなので、満足はしていません」とコメント。次が大事な試合となる中で、「自分たちの最低限の目標であるパリ・オリンピックの出場権獲得。あとはアジアカップ優勝というものがすぐ近くにあるので、チームとして準備して次の試合に向けて頑張っていければと思います」と、次戦への意気込みを語った。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 08:30 Fri

「がっちりハマった」衝撃の左足ミドルで先制ゴールの山田楓喜、左足の武器を見せつける「どんどん違いを見せていければ」

U-23日本代表のFW山田楓喜(東京ヴェルディ)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田のゴールで日本が幸先良く先制する。 開始早々に衝撃のゴールを決めた山田。試合後のフラッシュインタビューでは左足ミドルでのゴールについて振り返り「最初からどんどん積極的にシュートを打っていこうと自分の中で決めていたので、がっちりハマって先制ゴールにつながりました」とコメント。狙い通りの一撃だったという。 山田のゴールで先制も24分に追いつかれてしまった中、41分にはカタールのGKがラフプレーで一発退場。日本は数的優位となり後半を迎えたが、早々にセットプレーから逆転を許す展開となる。 日本は嫌なムードが漂ったが、67分に木村誠二がCKからヘディングで同点ゴール。その後は決定力を失い延長戦に入ると、延長前半に細谷真大の待望のゴールで逆転に成功。延長後半には内野航太郎の初ゴールも生まれ、2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 リードし、数的優位になってから苦しんだ日本。山田は「正直、カタールが1人退場してから凄く楽になるかなと思ってプレーしていました」と、アドバンテージになると考えたという。ただ「それが逆に出て難しい試合になって、勝ち越されて凄く難しい展開になりました」と反省した。 自身のプレーについても「難しくて自分もどうしようかなという時に、左足のクロスから得点に繋がるかなと思っていました。得点には繋がらなかったですけど、相手にとっては嫌なプレーになったかなと思います」と、左足の武器を見せたことが、牽制には繋がっただろうと振り返った。 今大会はアシストやゴールとJリーグでの調子の良さを継続している山田。セットプレーについては「特にアジアの大会となるとセットプレーは一番重要なので、自分の左足でどんどん違いを見せていければと思います」と、今後の戦いでも違いを見せたいと意気込んだ。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 08:15 Fri

「勝たせたいと思っていた」待望のゴールが決勝弾、悩んだエース細谷真大が大会制覇へ意気込む「優勝しかない」

U-23日本代表のFW細谷真大(柏レイソル)が、U-23カタール代表戦を振り返った。 25日、AFC U23アジアカップの準々決勝で日本はカタールと対戦した。 ここで負ければパリ・オリンピック行きの可能性がなくなる両国。開催国であるカタールとの一戦だったが、開始2分に山田楓喜のゴールで日本が幸先良く先制する。 24分に追いつかれてしまった中、41分にはカタールのGKがラフプレーで一発退場。日本は数的優位となり後半を迎えたが、早々にセットプレーから逆転を許す展開となる。 日本は嫌なムードが漂ったが、67分に木村誠二がCKからヘディングで同点ゴール。その後は決定力を失い延長戦に入ると、延長前半に細谷の待望のゴールで逆転に成功。延長後半には内野航太郎の初ゴールも生まれ、2-4で勝利。ベスト4入りを果たした。 試合後のフラッシュインタビューに応じた細谷はゴールシーンについて振り返り、「まずは太郎(荒木遼太郎)が前を向いた瞬間に自分もポジションを取ろうとして、上手く出してくれました。落ち着いて流し込むだけでした」と、しっかりと意気のあったプレーだったと振り返った。 今シーズンはクラブでもゴールがなく、悔しいシーズンとなっていた中、それでも前向きなプレーを継続。相手GKの退場に繋がるなど、見えない影響をチームに与えていた。 「チームを勝たせたいという思いもありましたし、スペースもあったので、そこが武器なので、そこを突いていこうとチーム全体で話していました」とコメント。「もっと動き出せたと思いますし、もっと得点に絡めるように頑張っていきたいです」と、まだまだ自分のプレーが足りないと語った。 FW陣にゴールがないまま進んだ大会だったが、やっと結果が出ることに。この先の戦いについては「まずは優勝しかないので、次もしっかり良い準備をして臨みたいと思っています」と、しっかり準備をして、次も勝ちたいとした。 また、日本からも声援を送るファン・サポーターへも「時差のある中で遅い時間まで応援してくださりありがとうございます」と感謝。「自分自身、得点に絡めていなかったので、今後は自分が勝たせられるようなゴールを取れるように頑張ります。熱い応援ありがとうございます」と、更なる後押しをお願いした。 日本は準決勝ではU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と29日の26時30分から対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 07:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly