ポカールのベスト4が決定! 下部勢大躍進でレバークーゼンが唯一の1部勢に【DFBポカール】

2024.03.13 06:35 Wed
Getty Images
DFBポカール準々決勝が行われ、ベスト4進出チームが決定した。

バイエルンやドルトムント、前大会王者RBライプツィヒといったブンデスリーガの強豪が早々に敗退する波乱が目立つ今大会。
この準々決勝ではブンデスリーガ勢がリーグ首位のレバークーゼン、シュツットガルト、ボルシアMGの3チームのみで、それ以外は2.ブンデスリーガ(2部)、3.ブンデスリーガ(3部)の5チームという構図となっていた。

共にブンデスリーガ上位に位置するレバークーゼンとシュツットガルトの本命対決は、アウェイのシュツットガルトが2度のリードを奪ったものの、そのたびに追いついたレバークーゼンが後半アディショナルタイムのターのゴールによって劇的な3-2の逆転勝利を収めた。

また、板倉滉福田師王を擁するボルシアMGは、バイエルン、フランクフルトのブンデスリーガ勢を連続で撃破し、今大会の主役を担ってきた3部のザールブリュッケンと対戦し、1-2で敗れた。
板倉がフル出場した一戦はボルシアMGが開始早々の8分にハックのゴールで先制したが、直後の11分に板倉のはじき切れなかったボールに反応したナイフィにミドルシュートを決められて追いつかれる。

前半は地力で勝るボルシアMGが再三の決定機を作ったが、これを決め切れずにイーブンで試合を折り返す。後半は劣悪なピッチの影響もあって互角の状況が続くと、延長突入かに思われた93分にザールブリュッケンの迫力のあるカウンターからブリュンカーに劇的逆転ゴールが生まれ、ボルシアMGはバイエルン、フランクフルトに続いてザールブリュッケンの快進撃を止められなかった。

いずれも2部勢同士の対戦となった2カードでは田中碧内野貴史アペルカンプ真大を擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフがザンクトパウリをPK戦の末に撃破。カイザースラウテルンはヘルタ・ベルリンを3-1で撃破している。

なお、準決勝の対戦カードはレバークーゼンvsデュッセルドルフ、カイザースラウテルンvsザールブリュッケンとなっている。

◆DFBポカール準々決勝 結果
▽1/30
ザンクトパウリ(2) 2-2(PK:3-4) デュッセルドルフ(2)

▽1/31
ヘルタ・ベルリン(2) 1-3 カイザースラウテルン(2)

▽2/6
レバークーゼン 3-2 シュツットガルト

▽3/12
ザールブリュッケン(3) 2-1 ボルシアMG

◆DFBポカール準決勝 日程
▽4/2
カイザースラウテルン(2) vs ザールブリュッケン(3)

▽4/3
レバークーゼン vs デュッセルドルフ(2)

※()内は所属カテゴリー
関連ニュース

国内無敗で2冠達成のレバークーゼン、シャビ・アロンソ監督は誇らしげ「大成功の物語」

レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が2つ目のタイトル獲得を振り返った。ブンデスリーガ公式サイトが伝えた。 ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたものの、ヨーロッパリーグ(EL)決勝ではアタランタに敗れたレバークーゼン。今シーズンの公式戦無敗記録が「51」で途絶えたなか、2冠を目指して25日のDFBポカール決勝に臨んだ。 相手は2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)所属ながら決勝まで勝ち上がってきた名門カイザースラウテルン。レバークーゼンは17分、スイス代表MFグラニト・ジャカのミドルシュートで先制する。 しかし、前半終了間際には足裏で相手を踏みつけてしまったコートジボワール代表DFオディロン・コヌスが2枚目のイエローカードを受けて退場に。数的不利で後半を迎えたが、1点を最後まで守りきり、国内無敗を維持して1992-93シーズン以来2度目の優勝を果たした。 アロンソ監督は退場者を出しながら2つ目のタイトルを勝ち取ったチームを称賛。今シーズン全体も振り返り、「大成功」と評価した。 「1人退場しながらも、クラブ、ファン、コーチ陣、そして選手たち自身のために我々はよく戦った。ハーフタイム中に話し合い、試合にさらなるスピードをもたらした。まさにチーム全体で見せたパフォーマンスだった」 「最も重要なのは選手たちの信念だ。彼らは戦う準備ができていたし、見事にそれをやり遂げた。私は本当に誇りに思っている。我々は2冠に大いに値するし、大成功の物語だ」 「今シーズンがいかに素晴らしかったかを理解するにはもう少し時間が必要だ。今はこの瞬間を楽しまなければならない。選手全員が自分の役割を果たした。それは私にとって非常に重要なことだった」 2024.05.26 10:11 Sun

“国内無敗”のレバークーゼンがシーズン2冠! 退場者出すも“ジャカ砲”で奪った1点守り抜く【DFBポカール】

DFBポカール決勝のカイザースラウテルンvsレバークーゼンが25日にベルリン・オリンピアシュタディオンで行われ、0-1で勝利したレバークーゼンが1992–93シーズン以来2度目の優勝を果たした。 1990年代に2度のブンデスリーガ、DFBポカール制覇を成し遂げた名門カイザースラウテルン。2011-12シーズンの降格以降は2部、3部で苦闘が続き、今季の2.ブンデスリーガでも13位フィニッシュ。それでも、今大会はケルンを除き同カテゴリーか下部カテゴリーと組み合わせに恵まれた中、準決勝ではバイエルン、フランクフルト、ボルシアMGを連破したザールブリュッケンの快進撃をストップ。見事にファイナル進出を果たした。 一方、先日にブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたレバークーゼン。直近のヨーロッパリーグ決勝でアタランタに0-3で敗れ、開幕からの公式戦無敗が「51」でストップした中、シーズン2冠を目指して1992–93シーズン以来2度目の同タイトルを狙った。シャビ・アロンソ監督はアタランタ戦から先発5人を変更。アンドリッヒやコスヌを復帰させ、前線は1トップのシックの下にヴィルツ、ホフマンを並べた。 立ち上がりは臆せずにアグレッシブに入ったカイザースラウテルンのぺースに。4分にはボックス右のハンスリックが際どいシュートを放つが、ここはGKフラデツキーの好守に阻まれた。 これに対して時間の経過と共にエンジンがかかり始めたブンデスリーガ王者は、自慢の両ウイングバックを起点に2シャドーが絡む形でチャンスを作り始める。そして、17分にはペナルティアーク付近で仕掛けたヴィルツが引っかけられたこぼれに反応したジャカが圧巻の左足ミドルシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、自分たちの流れの中で先制に成功した。 “ジャカ砲”によって先手を奪ったレバークーゼンは、以降も安定したボール保持でゲームをコントロール。ライン間でボールを引き出す2シャドーが良い形でアクセントを付けると、ボックス付近で駆け引きを繰り返すシックが幾度となく際どいシーンに顔を出す。 ただ、カイザースラウテルンが最後の局面で粘りの対応をみせて1点差を維持すると、前半終了間際に試合の流れを左右するアクシデント発生。 立ち上がりに1枚イエローカードをもらっていたコスヌが故意ではなかったものの、相手の足を足裏で踏みつける形で2枚目のイエローカードをもらって退場に。これで数的優位を手にしたカイザースラウテルンは前半アディショナルタイムに厚みのある攻撃からボックス右のラシュルが決定的なシュートを放ったが、これはわずかに枠の左へ外れた。 迎えた後半、シャビ・アロンソ監督はハーフタイムで2枚替えを敢行。シックに代えてスタニシッチ、ホフマンに代えてアドリを投入。これでアドリを最前線に配した[4-4-1]に変更し、フリンポンとヴィルツが中盤のサイドに入った。 後半も数的不利のレバークーゼンがボールの主導権を握ったが、カイザースラウテルンも決定機を創出。59分、ペナルティアーク付近でボールを受けた途中投入のアヘが鋭い右足のシュートを枠の左に飛ばすが、これはGKフラデツキーのビッグセーブに遭う。 後半半ば以降は試合が膠着。75分にはレバークーゼンの鋭いカウンターが発動するが、ボックス右に持ち込んだフリンポンはシュートではなく中への折り返しを選択してしまい、絶好の追加点のチャンスを逃した。 その後、カイザースラウテルンは攻撃的な選手を次々に投入して最後の勝負に出るが、高い集中力を示すレバークーゼンの堅守を最後までこじ開けることはできず。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、アタランタ戦での今季初黒星を払しょくしたレバークーゼンが国内無敗締めでシーズン2冠を達成した。 2024.05.26 05:05 Sun

レバークーゼンが田中碧欠場のデュッセルドルフに快勝、国内2冠に迫る【DFBポカール】

DFBポカール準決勝、レバークーゼンvsデュッセルドルフが3日に行われ、4-0でレバークーゼンが快勝した。デュッセルドルフのMF田中碧とDF内野貴史は欠場している。 準々決勝でシュツットガルトを下したレバークーゼンと、ザンクト・パウリをPK戦の末に下した2部デュッセルドルフによる決勝進出を懸けた一戦。 田中が急性虫垂炎で欠場となったデュッセルドルフに対し、シック、ヴィルツ、アドリの1トップ2シャドーで臨んだレバークーゼンが立ち上がりから押し込むと7分に先制する。ジャカのパスが流れ、ボックス右のフリンポンがダイレクトで蹴り込んだ。 さらに20分、ロングカウンターに転じたレバークーゼンはヴィルツのパスを受けたアドリがボックス左まで持ち上がってシュートを決めきり追加点。 そして36分には3点目。相手GKのパスをアンドリッヒがカットした流れから、アドリのラストパスを受けたヴィルツがシュートを蹴り込んだ。 前半で勝負を決めたレバークーゼンが迎えた後半も押し込む流れとした中、54分にツォリスに枠内シュートを打たれたもののGKコヴァルがセーブ。 すると57分、シックのヘディングシュートが相手DFの手に当たってVARの末にPK判定に。これをヴィルツが決めて4-0とした。 余裕のレバークーゼンは65分にヴィルツやシックをお役御免とし、負傷明けのボニフェイスを投入。終盤にかけても危なげなく試合を締め、4-0で快勝。 カイザースラウテルンの待つ決勝に進出し、国内2冠に迫っている。 2024.04.04 05:43 Thu

2部カイザースラウテルンが28季ぶりに決勝進出、3部ザールブリュッケンの進撃を止める【DFBポカール】

DFBポカール準決勝、ザールブリュッケンvsカイザースラウテルンが2日に行われ、0-2でカイザースラウテルンが勝利し決勝に進出している。 バイエルンやフランクフルト、ボルシアMGと1部クラブを次々に破って勝ち上がった3部のザールブリュッケンと、準々決勝でヘルタ・ベルリンを下した2部のカイザースラウテルンによる決勝進出を懸けた一戦。 互角の攻防で推移した試合は膠着状態が長らく続いた中、前半終盤の42分、ザールブリュッケンに好機。FKからブリュンカーがダイビングヘッドで狙ったシュートがわずかに枠を外れた。 ゴールレスで迎えた後半、徐々にカイザースラウテルンが押し込む流れとすると、53分に均衡を破る。トゥーレの右クロスにリッターがヘディングで合わせた。 さらに75分、カイザースラウテルンに追加点。プハチのFKからトゥーレのヘディングシュートが決まった。 終盤の82分にはCKの流れからストイコビッチのボレーで3点目に迫ったカイザースラウテルンが2-0で勝利。優勝した1995-96シーズン以来となる決勝に進出し、レバークーゼンvsデュッセルドルフの勝者とファイナルで対戦することが決まった。 2024.04.03 05:59 Wed

逆転レバークーゼンが劇的ベスト4進出! 伊藤洋輝復帰も失点関与のシュツットガルトは敗退…【DFBポカール】

DFBポカール準々決勝、レバークーゼンvsシュツットガルトが6日にバイ・アレーナで行われ、3-2で勝利したレバークーゼンが準決勝進出を決めた。なお、シュツットガルトのDF伊藤洋輝はフル出場。DFチェイス・アンリとMF原口元気の出場はなかった。 開幕から公式戦無敗を継続するブンデスリーガ首位のレバークーゼンは、下部カテゴリーの相手との対戦が続いたポカールで初めてブンデスリーガ勢との対戦となった。今週末のリーグ戦でバイエルンとの天王山を控えるなか、シャビ・アロンソ監督はGKをコヴァルに入れ替えたものの、ジャカやグリマルド、ヴィルツ、シックといった主力を起用した。 一方、ブンデスリーガで3位と健闘するシュツットガルトは、2回戦でウニオン・ベルリン、ラウンド16でドルトムントを撃破し、ベスト8に進出。優勝候補筆頭との対峙となったこの試合ではアジアカップ帰りの伊藤がウンダブやアントン、ヒューリッヒら主力と共にスタメンで起用された。また、チェイス・アンリがベンチ入りを果たした。 立ち上がりからホームのレバークーゼンがボールを握るものの、睨み合いが続く形で試合が進んでいく。そういったなか、両チームを通じて最初のシュートが先制点となった。 11分、シュツットガルトは右CKの場面でキッカーのスティラーが左足インスウィングの正確なボールを入れると、DFタプソバを振り切ってファーに走り込んだアントンがコースを狙ったヘディングシュートを右隅へ突き刺した。 いきなりビハインドを背負ったレバークーゼンはすぐさま反撃を開始。ジャカとヴィルツを起点に中央から背後、サイドにボールを供給し揺さぶりをかける。なかなか効果的にフィニッシュまで持ち込めずにいるなか、23分にはフリンポンがボックス右に抜け出しかけると、DF伊藤と交錯。このプレーでPKをアピールも伊藤がボールにチャレンジしたとの判断でノーファウルの判定に。 したたかなシュツットガルトのプレーや幾つかのジャッジにフラストレーションを溜めるレバークーゼンだが、前半終盤に入ってようやく良い形で押し込んでいく。そして、42分にはボックス手前右の好位置で得たFKからグリマルドの直接FK、セットプレーの二次攻撃からゴール前のシックのシュートと続けてゴールに迫るが、いずれもGKニューベルの好守に阻まれる。 その後、前半終了間際にはカウンターから果敢な攻撃参加でボックス左に侵入した伊藤に決定機が訪れるが、左足のシュートは手前のサイドネットを叩いてアウェイチームの追加点とはならなかった。 迎えた後半、アグレッシブな入りを見せたレバークーゼンが早い時間帯に追いつく。50分、ボックス手前左で相手の短いクリアを回収したアンドリッヒが短い右への持ち出しから完璧な右足のコントロールシュートをゴール右上隅へ突き刺した。 ここからレバークーゼンの時間がしばらく続いたが、勝ち越しゴールを奪ったのはシュツットガルト。58分、レバークーゼンのビルドアップに強い制限をかけて高い位置でスティラーがボールを奪うと、ミロの斜めのグラウンダーパスをボックス中央で受けたヒューリッヒがゴール左隅に右足のシュートを突き刺した。 これで再び追う展開となったレバークーゼンは64分にシック、ホフマンを下げてボルハ・イグレシアス、アドリを同時投入。すると、スペイン人指揮官の交代策が即同点ゴールをもたらした。 66分、ハーフウェイライン付近の左サイドでボールを引き出したヴィルツが背後を狙うアドリへ絶妙なスルーパスを供給。DF伊藤をスピードで振り切ってボックス内まで持ち込んだアドリが冷静に左足のシュートを流し込んだ。 2-2のイーブンに戻った試合は追いついたレバークーゼンペースで進むが、シュツットガルトもウンダブがボックス内で際どいシュートを放つなど押し返す場面も作り出す。 その後も拮抗した展開のまま試合は後半最終盤に。延長戦突入も想定されたが、ブンデスリーガが首位チームが土壇場で底力を発揮した。90分、左CKの二次攻撃からボックス手前右のヴィルツが絶妙なクロスを供給すると、大外でDF伊藤の背後から飛び出したターが頭で合わせた。 そして、土壇場で逆転に成功したレバークーゼンがこのまま3-2でクローズし、2度のビハインドを撥ね返してベスト4進出を決めた。 ◆DFBポカール準々決勝 ▽2/6 レバークーゼン 3-2 シュツットガルト ▽2/7 《28:45》 ザールブリュッケン(3) vs ボルシアMG ▽1/30 ザンクトパウリ(2) 2-2(PK:3-4) フォルトゥナ・デュッセルドルフ(2) ▽1/31 ヘルタ・ベルリン(2) 1-3 カイザースラウテルン(2) ※()内は所属カテゴリー 2024.02.07 06:55 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly