マジョルカ、2年連続残留に導いたアギーレ監督と2024年まで契約延長

2023.06.03 00:10 Sat
Getty Images
マジョルカは2日、ハビエル・アギーレ監督(64)との契約を2024年6月30日まで延長したことを発表した。

これまで、オサスナ、アトレティコ・マドリー、レアル・サラゴサ、エスパニョールなどスペインクラブで指揮を執った他、メキシコ代表や日本代表、エジプト代表など代表チームでも経験があるアギーレ監督。
昨年2月末にモンテレイの指揮官を解任された同監督だが、3月末にルイス・ガルシア監督が辞任したマジョルカの新監督に就任。18位と降格圏に沈んでいたチームに守備的なカウンタースタイルを植え付け、クラブを残留に導いた。

さらにフルシーズンの指揮となった今季は、197cmのFWムリキをターゲットとしたロングカウンタースタイルでここまで13勝8分け16敗の12位と健闘。1度も降格圏に沈むことなくラ・リーガ残留を決めている。

なお、12位マジョルカは4日に行われる最終節でラージョ・バジェカーノと対戦、最終節の結果次第では2011-12シーズン以来の一桁フィニッシュの可能性も残されている。

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マジョルカ指揮官アギーレが今季限りで退任…後任はオサスナ指揮官か

マジョルカは22日、ハビエル・アギーレ監督(65)が今季限りで退任すると発表した。 元日本代表監督で、退任してからスペインのほか、UAEやエジプト、そして母国メキシコでキャリアを紡いだアギーレ氏。日本代表MF久保建英も所属した2022年3月に解任のルイス・ガルシア・プラサ監督に代わり、マジョルカ入りした。 そのシーズンのマジョルカをラ・リーガ16位で残留に導くと、翌シーズンは9位フィニッシュ。最終節を残して17位に落ち込む今季は残留が決まっており、コパ・デル・レイでも決勝進出という結果を出したが、契約満了が決まった。 スペイン『マルカ』によると、マジョルカは22日午前の会談で契約更新しない旨を通達。後任はオサスナ指揮官のハゴバ・・アラサテ氏(46)になるという。 2024.05.23 12:45 Thu

伊東純也のメンバー外で思い出したこと/六川亨の日本サッカー見聞録

3月14日、14時からの代表メンバー発表ということで、誰もが気になったのが背番号14の去就だろう。結論から先に言うと、森保一監督は「ひとことで言うと、彼を守るために招集しなかったという判断を、私自身がさせていただいた」と切り出した。 スタッド・ランスでは活躍しているため「彼のパフォーマンスと状況を踏まえたうえで招集は可能だと思っているし、招集したいと思っていた」ものの、日本では性加害疑惑で訴えられているため、「招集した場合に日本で彼を取り巻く環境がどういうものになるかと想像したときに、彼が落ち着いて生活できる、落ち着いてプレーできる環境にはならないことを私自身が想像している。彼が一番大切している家族、大切にしている方々への影響を考えたときに招集しない方がいまはいいのかなと思って判断した」と心情を吐露した。 もしも伊東純也が北朝鮮戦のために来日したら、テレビはもちろん新聞、雑誌などあらゆるメディアが空港や練習会場に押し寄せ、伊東のコメントを取ろうと躍起になるはずだ。しかしサッカーで注目されるならともかく、サッカー以外でのコメントは伊東も出しようがないだろう。ここは森保監督の判断を尊重したい。 今回の森保監督の“配慮”で思い出したのが、98年フランスW杯前の岡田武史監督だった。「ジョホールバルの奇跡」で日本を初のW杯へ導いた岡田監督。当時は多くのメディアが岡田監督の自宅に押しかけ、コメントを取ろうと必死になった。いわゆる「岡ちゃんフィーバー(もはや死語か)」である。 見知らぬ自称“友人”がたくさんできて、メディアでコメントを発していた。 残念ながらフランスW杯は3連敗に終わり、中山雅史が1ゴールを決めるのがやっとだった。そして、この時の「岡ちゃんフィーバー」を見たJFAの幹部会は、次の日本代表監督に日本人ではなく外国人監督を招聘することを決断した。 自国開催のW杯で、過去の例からホストカントリーは最低限グループリーグを突破しなければならない(2010年の南アは初のグループリーグ敗退)。しかし、万が一グループリーグで敗退したら、大会前の盛り上がりから一転、監督はサッカーファン・サポーターだけでなく国民からも厳しい批判を受ける可能性が高い。場合によっては日本で二度と監督はできなくなるかもしれない。 そうした危惧を抱きつつ、外国人監督だったらグループリーグで敗退しても自国へ戻れば監督業を続けられるだろう。そうした思惑もあり、Jリーグで監督経験のあるアーセン・ヴェンゲル氏にオファーを出し、彼が紹介してくれたフィリップ・トルシエ監督と契約した。結果はご存知の通りW杯はグループリーグを突破したし、99年のワールドユース(現U-20W杯)では準優勝という好成績を収めた。 その一方で、2014年のブラジルW杯後に日本代表の監督に就任したハビエル・アギーレ氏は、サラゴサ時代に八百長疑惑があったと報道されたことで、翌年2月に「契約解除」という異例のケースで日本を去った。 まだ裁判で有罪か無罪か確定していないにもかかわらず、JFAとしては「八百長」という言葉に敏感に反応したのだろう。いささか潔癖症かもしれないが、外国人監督なら日本を去ってもヨーロッパや中南米で監督業を続けられるだろうという目論見があったとしても不思議ではない。 伊東の場合は戦力として欠かせないし、日本人のため今後もフォローは必要になるが、疑惑が晴れるまで国内の試合に招集するのは森保監督も躊躇うだろう。しかし、今年の秋からは(2次予選を突破したら)最終予選が始まり、北中米W杯は2年後に迫っている。どこかのタイミングで、誰かが伊東の代表復帰を決断しなければ、日本サッカーにとって大きな損失である。 森保監督にその責を担わせるのではなく、ここは宮本恒靖JFA会長が理事会の総意として伊東の代表復帰を後押しして欲しい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.03.15 08:30 Fri

FC東京MF松木玖生にマジョルカが関心? 移籍金は4.7億円、イ・ガンインの後釜としてリストアップ

ラ・リーガのマジョルカが、U-20日本代表MF松木玖生(20)の獲得に関心を寄せているという。スペイン『マルカ』が伝えた。 松木は青森山田高校で全国制覇をした後、2021シーズンにFC東京へと入団。アルベル監督の下、開幕戦でデビューを果たすとレギュラーとして2シーズンにわたりプレーした。 今シーズンはU-20ワールドカップなどでチームを離れた時期もあったが、明治安田生命J1リーグで12試合、YBCルヴァンカップで3試合、天皇杯で2試合1得点を記録している。 将来の日本代表入りも大きく期待される中、ヨーロッパからの関心が伝えられた。 『マルカ』によれば、マジョルカは松木を獲得の候補に入れているとのこと。移籍金は300万ユーロ(約4億7000万円)に設定されているという。 マジョルカは元日本代表指揮官のハビエル・アギーレ監督が指揮を取り、2019-20シーズン、2021-22シーズンは日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)もプレー。過去にも家長昭博(川崎フロンターレ)、大久保嘉人らがプレーし、日本人にも馴染みのあるクラブだ。 今夏の移籍市場では、韓国代表MFイ・ガンインがパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍したため、中盤の補強が必要な状況。松木がFWやインサイドハーフでプレーできる点も魅力を感じているという。 U-20ワールドカップではゴールも決め、キャプテンとしてプレーした松木。ヨーロッパのクラブが黙っているわけはないが、果たしてどういう選択をするだろうか。 FC東京としてはMF安部柊斗がベルギーのモレンベークへ移籍しており、松木も移籍となれば中盤の軸が2人も同時にいなくなるため大きな痛手となる。 2023.07.27 10:45 Thu

久保建英からイ・ガンインへ…マジョルカにとってアジア戦略は諸刃の剣? ラ・リーガに苦情を入れたデーゲームが3分の1に到達

ヨーロッパのクラブにとってはアジア戦略は少々迷惑な部分もあるようだ。 多くの日本人がヨーロッパでプレーしている中、韓国をはじめ、その他の国のアジア人選手も活躍の場を広げている。 クラブにとってもそうだが、リーグにとってもアジアという市場は大きく注目を集めるものとなっており、特にラ・リーガは強く意識している。 スペイン『マルカ』によれば、その影響を受けているクラブがあるという。それはマジョルカだ。 元日本代表監督であるハビエル・アギーレ監督が指揮し、昨シーズンまでは日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)が在籍したクラブとして知られている。過去には、大久保嘉人氏や家長昭博(川崎フロンターレ)もプレーし、日本人にも馴染みあるクラブだろう。 現在は韓国代表MFイ・ガンインが所属しているが、ラ・リーガが第28節の試合日程を発表したところ、レアル・バジャドリーとの試合が14時キックオフ。日本時間の22時キックオフとなる。 いわゆるデーゲームになるわけだが、これはアジアの時間帯でも見やすくなるために考慮されたものであり、なんとマジョルカの今季28試合中9試合が14時キックオフになるというのだ。 2019-20シーズンに久保が加入した際には、アジアで最も試聴されたラ・リーガ10試合のうち8試合が久保所属のマジョルカの試合という異例の結果に。2度のクラシコ以上にマジョルカvsビジャレアルの試合が見られるという驚きの結果が出ていた。 日本で大きな注目を集めていた久保だけに、その結果は頷けるものもあるが、イ・ガンインも韓国では大人気。マジョルカも市場としてアジア戦略をとっているため、大きなプラスと言える。 しかし、現地で観る観客と選手たちにとっては迷惑な話でもあるという。14時という時間のキックオフは、気象条件によっては過酷なゲームとなり、今シーズンはマジョルカが正式にラ・リーガへ苦情を申し出たこともある。 夏の期間のマジョルカは非常に気温も高くなるため、デーゲームは不向きだが、ラ・リーガに聞き入れてもらえることはなかった。 ちなみに、12日のレアル・ソシエダ戦、19日のレアル・ベティス戦と連続で14時キックオフとなっている。ここまでの6試合では2勝1分け3敗と負け越し中。クラブとしてはもう少しリーグにスケジュールを配慮してもらいたいというところだろう。 2023.03.10 19:55 Fri

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リケルメ弾で逃げ切ったアトレティコがリーグ戦連勝で4位を死守!【ラ・リーガ】

アトレティコ・マドリーは4日、ラ・リーガ第34節でマジョルカと対戦し1-0で勝利した。 前節アスレティック・ビルバオとの上位対決を制した4位アトレティコ(勝ち点64)は、その試合からスタメンを3人変更。グリーズマン、デ・パウル、モリーナに代えてリケルメ、バリオス、アスピリクエタをスタメンで起用した。 リーグ戦4試合勝利のない16位マジョルカ(勝ち点32)の対し、アトレティコは開始早々に先制する。5分、右サイドからのロングスローを対応したナスタシッチのクリアをボックス手前で拾ったリケルメがトラップでDFをかわし、ペナルティアーク左からシュート。これがゴール左隅に吸い込まれた。 先制点以降は主導権を握ったアトレティコが押し込む展開で推移するも、5バックを敷くマジョルカ守備陣を崩しきれず、なかなか決定機まで至らない状況が続く。 それでもアトレティコは30分、ドリブルで持ち上がったエルモソがアンヘル・コレアとのワンツーでボックス左まで侵入したが、ニアを狙ったシュートは左サイドネットに外れた。 1-0で迎えた後半、アトレティコはエルモソを下げてモリーナを投入。すると54分、自陣中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、ドリブルで持ち上がったアンヘル・コレアのラストパスからM・ジョレンテに決定機が訪れたが、トラップが乱れてしまい、シュートは枠の上に大きく外れた。 その後は膠着状態が続く中、アトレティコは79分にピンチ。ムリキのロングスルーパスでボックス右深くまで侵入したラリンが角度のない位置がシュートを放ったが、これはGKオブラクがセーブした。 結局、試合はそのまま1-0でタイムアップ。開始早々のリケルメ弾で逃げ切ったアトレティコがリーグ戦連勝で4位を死守している。 2024.05.05 06:10 Sun

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