データで見る三笘薫の凄さ…枠内シュート率やドリブル成功率はリーグトップクラス、ファイナルサードのパス成功率は脅威の74%
2023.02.09 18:05 Thu
目に見えた結果を残しているだけでなく、そのパフォーマンスが日に日に注目を集めているブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫だが、データもそのパフォーマンスの凄さを物語っている。クラブ公式サイトが伝えた。
今シーズンからプレミアリーグに活躍の場を移した三笘は、当初は途中出場がメインとなっていたものの、しかし、2022年10月29日のプレミアリーグ第14節チェルシー戦で先発出場し初アシストを記録。すると、続くウォルバーハンプトン戦でも先発し今度は初ゴール。さらにEFLカップのアーセナル戦でもゴールを決め、3試合連続で数字を残した。
その後に出場したカタール・ワールドカップ(W杯)では“三笘の1ミリ”と呼ばれるスペイン代表戦でのアシストで世界中の注目を集めると、再開したシーズンでは圧巻のパフォーマンス。公式戦9試合で5ゴール1アシストを記録。現在3試合連続ゴール中と絶好調を維持している。
日に日に評価が高まる三笘だが、データもそのパフォーマンスの凄さを示している。
また、「xG(ゴール期待値)」という統計的な指標では「1.9xG」と決して高くない数字ながら、すでに5ゴールを記録している。2021-22シーズンで考えば、得点王となったリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは「23.07xG」、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは「13.95xG」でそれぞれ23ゴールを記録。得点ランキング上位の選手はゴール期待値も高いがそれを超える結果に。特徴的な選手で言えば、マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは「5.39xG」ながら15ゴールを記録。三笘も同様の期待の上回り方と言える。
さらに、サンプル数が少ないものではあるが、今シーズンの三笘はプレミアリーグで18本のシュートしか放っていない。その中で、オンターゲット(枠内シュート)は10本。そのうち、5つがゴールにつながっている。レスター・シティ戦で見せたようなミドルシュートや難しいチャンスをゴールにつなげていることがわかる数字。また、ここまでは168分に1ゴールを決めており、2試合に1ゴールのペースということになる。
三笘の特徴はゴールだけではなく、チャンスメイクの多さもある。今シーズンの全ての大会において、三笘は1試合平均でファイナルサードでのパス数が「21.1本」、アシストが期待できるパスが「0.3本」、ドリブル成功数が「4.9回」となっており、いずれもブライトンの選手の中では最多。ボールを自ら運ぶドリブルに目が行きがちだが、味方との連係プレーでも局面を打開していることがわかる。
ヨーロッパでは躍進を続ける三笘が筑波大学時代にドリブルに関する論文を書いていたことも話題に。チームメイトと自身を研究し、優れたドリブラーは相手DFをよく見ているとし、スキルではなく、ボディフェイントと方向転換で相手を混乱させるスタイルはそこから来ているとされている。
そのドリブルでは、プレミアリーグの中で回数が上位20%、ドリブルを成功させる回数が上位4%に入っており、多くのドリブルを仕掛けているだけでなく、その瞬間を選んでいることもポイントとなっている。ちなみに、成功率は「52.4%」で、今シーズンのプレミアリーグのウインガーの中ではトップの6%に入っている。
いずれにしてもヨーロッパに来て2年目、プレミアリーグに挑戦して1年目であり、最初の7試合は途中出場のみ。先発したのは11試合で8試合でゴールかアシストを記録していると考えれば、慣れてきてからいかに通用しているかが分かるだろう。
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昨シーズンは自身初となるヨーロッパでのプレーとなった三笘。ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズは昇格組ながらレギュラーシーズンを首位で終了。その原動力となった。その後に出場したカタール・ワールドカップ(W杯)では“三笘の1ミリ”と呼ばれるスペイン代表戦でのアシストで世界中の注目を集めると、再開したシーズンでは圧巻のパフォーマンス。公式戦9試合で5ゴール1アシストを記録。現在3試合連続ゴール中と絶好調を維持している。
日に日に評価が高まる三笘だが、データもそのパフォーマンスの凄さを示している。
クラブ公式サイトによると、今シーズンの三笘はここまで7ゴールを記録。これはチーム内で最多タイであり、2アシストを加えるとチームで最もゴールに関与している選手となる。
また、「xG(ゴール期待値)」という統計的な指標では「1.9xG」と決して高くない数字ながら、すでに5ゴールを記録している。2021-22シーズンで考えば、得点王となったリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは「23.07xG」、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは「13.95xG」でそれぞれ23ゴールを記録。得点ランキング上位の選手はゴール期待値も高いがそれを超える結果に。特徴的な選手で言えば、マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは「5.39xG」ながら15ゴールを記録。三笘も同様の期待の上回り方と言える。
さらに、サンプル数が少ないものではあるが、今シーズンの三笘はプレミアリーグで18本のシュートしか放っていない。その中で、オンターゲット(枠内シュート)は10本。そのうち、5つがゴールにつながっている。レスター・シティ戦で見せたようなミドルシュートや難しいチャンスをゴールにつなげていることがわかる数字。また、ここまでは168分に1ゴールを決めており、2試合に1ゴールのペースということになる。
三笘の特徴はゴールだけではなく、チャンスメイクの多さもある。今シーズンの全ての大会において、三笘は1試合平均でファイナルサードでのパス数が「21.1本」、アシストが期待できるパスが「0.3本」、ドリブル成功数が「4.9回」となっており、いずれもブライトンの選手の中では最多。ボールを自ら運ぶドリブルに目が行きがちだが、味方との連係プレーでも局面を打開していることがわかる。
ヨーロッパでは躍進を続ける三笘が筑波大学時代にドリブルに関する論文を書いていたことも話題に。チームメイトと自身を研究し、優れたドリブラーは相手DFをよく見ているとし、スキルではなく、ボディフェイントと方向転換で相手を混乱させるスタイルはそこから来ているとされている。
そのドリブルでは、プレミアリーグの中で回数が上位20%、ドリブルを成功させる回数が上位4%に入っており、多くのドリブルを仕掛けているだけでなく、その瞬間を選んでいることもポイントとなっている。ちなみに、成功率は「52.4%」で、今シーズンのプレミアリーグのウインガーの中ではトップの6%に入っている。
いずれにしてもヨーロッパに来て2年目、プレミアリーグに挑戦して1年目であり、最初の7試合は途中出場のみ。先発したのは11試合で8試合でゴールかアシストを記録していると考えれば、慣れてきてからいかに通用しているかが分かるだろう。
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