最終予選の分岐点となる重要な2試合に挑む日本代表、森保一監督が意気込む「準備の質を上げていかなければ」

2021.09.28 22:30 Tue
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28日、10月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバー25名が発表された。

9月に開幕したカタールW杯アジア最終予選。日本は補選のオマーン代表戦でホームで敗戦を喫するという最悪のスタートを切った。
その後、カタールでの中国代表戦ではしっかりと勝利を収めた中、10月にはグループの大きなライバルであるサウジアラビア代表、オーストラリア代表との連戦が控えている。

非常に重要な2試合を迎える日本代表。メンバー発表会見に臨んだ森保一監督は、9月の反省も含めて2試合のマネジメントについて語った。

「アウェイで非常に厳しい戦いになるということ、難しい戦いになるということは覚悟して試合に向けて準備、戦わなければいけないと思っています」
「その中でも、勝ち点3を目指して戦うということを準備しながら、結果はどうなるか分かりませんので、勝ち点1を拾ったりという結果になり得ることはあると思います。ただ、勝ち点3を目指して戦うことには変わりません」

「サウジアラビアは攻撃力のあるチームですし、ホームのアドバンテージで多くのサポーターの後押しで、我々に圧力をかけてくると思うので、そこでまずは相手のアウェイの雰囲気の中でもしっかり戦っていけるようにメンタル的にも戦術的にもしっかり準備しなければいけないと思います」

「チームのコンセプトの中で、我々の戦い方、良い攻撃から良い守備をしようという中で、アウェイの地でも発揮して戦いたいなと思っています」

前回はヨーロッパ組はシーズン開幕直後の招集、戦い方やコンディション面での調整を失敗し、オマーン戦では低調なパフォーマンスに終わっていた。

その点について、今回変更することやチャレンジすることを含めて、クオリティを上げたいと語った。

「試合に向けてやらなければいけないことはたくさんあると思いますが、できるだけ細部を詰めて、準備をして戦いに臨むということを9月の経験も踏まえて、さらに準備の質を上げていかなければいけないと思っています」

「その中でも1つ大切なことは、9月の代表活動の後に選手たちが所属クラブに戻って、それぞれのクラブで果たす役割を監督であったり、チームから求められている部分、代表とは違う、ギャップがあると思うので、まずは限られた時間の中で、代表活動を始めるときに、代表としての戦うコンセプト、個々の役割を選手たちに所属チームから代表チームに切り替えてもらわなければいけないと思います」

「9月の反省では試合の入り方、戦い方等々、クラブと代表のギャップをしっかり埋められなかったところがあると思うので、今回は選手としてしっかりクリアになってもらうための働きかけをしたいと思います」

「まずはサウジ戦に向かうに当たって、ヨーロッパも気候的にだいぶ涼しくなってきて、日本も夏から比べれば随分涼しい気候となっていますが、日本やヨーロッパの気候とサウジアラビアの暑い中での戦いは厳しくなると思うので、試合に向けた暑さの中でも戦うということ。どういう戦い方をしなければいけないのか。暑さの中でなかなかパフォーマンスの連携、連動ということは難しいことが出てくると思うので、距離感を意識したいと思います」

今回は初招集選手はいないものの、東京五輪組からはMF田中碧(デュッセルドルフ)、DF橋岡大樹(シント=トロイデン)、MF三好康児(アントワープ)が招集されている。

新たなメンバーについては「まずは新しく加わってくれた選手たちには、個々の良さを最大限発揮しながら、チームとして連携・連動して戦えるようにということで、自分の良さを発揮しながらチームとして組織的に戦えるようになってほしいと思います」とコメント。「新たにと言えるメンバーかもしれませんが、これまでも活動にいたメンバーですし、少しでも早くチームに馴染んでもらって、自分の力を思い切り発揮してもらいたいと思います」と語り、「スカウティングをして、一緒に活動してきたメンバーなので心配はしていませんが、より力を発揮できるようにチームに馴染んでほしいと思います」と、A代表にしっかりと馴染んでもらいたいと語った。

大事な2試合となればプレッシャーも大きく、W杯最終予選でいきなり起用することは二の足を踏みたくなる可能性もある。

しかし、森保監督は「選手をどう起用するかというのは試合の流れ等々、状況等々で使ってあげられる選手、そうでない選手が出てくると思いますが、招集した選手に関しては、これまでも見てきていますし、一緒に活動してきていますので、起用については全く問題ないと思っていますし、心配もしていません」と信頼を寄せているとコメント。「周りとの連携・連動に関しても、これまでの経験であったり、活動期間ですり合わせをしてもらえれば、本人の力も十分発揮できると思いますし、チームとしても機能できると思っています」と、期待を口にした。

また「今回招集できなかった選手も含めて、これまで代表のラージグループとして多くの選手を招集させてもらいながら、チームとして誰が出ても機能で着るということで準備してきたので、今回の10月の戦いにおいて、全員が自分の持っている力を発揮してくれていると思います」とし、持っているものを出す努力をしてほしいと語った。

特に注目も集まるのが海外に挑戦して招集された田中。東京オリンピックではMF遠藤航(シュツットガルト)とボランチコンビを形成し、高いパフォーマンスを見せていた。

すでにA代表は経験しているが、定着のためにしっかりと戦って欲しいと期待よ口にした。

「まずはアグレッシブにプレーできる選手ですし、攻守に絡める選手ですので、練習から自分の良さをアピールしてもらいたいです」

「A代表の経験もありますが、A代表でこれから定着していくためには経験の浅い選手なので、自分がポジションを掴み取るというハングリーな気持ち、アグレッシブな気持ちを見せてもらいたいなと思います」

また三好と橋岡も久々の招集となるが「A代表と東京オリンピックチームの監督をさせてもらって、監督として幅広く選手を見させてもらいました。彼らのような経験が浅い選手に対しても心配なく招集できていると思います」と語り、「1チーム2カテゴリーで活動してこれたことは、選手たちを幅広く状況を見て、心配なく招集できることに繋がっていると思います」と、五輪代表で見てきたこともプラスに働いているとした。

また、今回は国内組が5名と少なく、レギュラークラスの選手に留めた。その理由にはコロナ禍での戦いということも考慮したと語り、ヨーロッパ組は隔離生活がないものの、国内組はその点を考慮したとした。

「ヨーロッパで活動している選手では、代表活動の後で隔離措置があるということはありません。代表が終わった後には所属クラブに戻る。家にも戻れて、家族と一緒に生活をすることはできます。通常の状態で生活できると思っています」

「国内組の選手たちは代表活動を終えて隔離期間がありますので、これまでの代表の活動であったり、直近の9月の活動後に隔離期間でかなり制限ある生活をしています」

「コンディション等々はフィジカル的には練習にも試合にも参加できますが、家族と一緒に2週間生活できず、ホテルから練習場、ホテルから試合会場ということで、ホテル暮らしの中で食事が思うように取れなかったり、普段であれば家族や大切な人とゆっくり過ごしてメンタル的にもリラックスしたり回復できたりする部分では、そういう状況で生活できていません。かなりきつい生活をしているかと思います」

またコンディション面については、しっかりと把握できているとのこと。国内組は連戦などの影響もあり、やはり問題も多少あったようだ。

「選手たちのコンディションの把握については、私は今回の招集の前にはヨーロッパで多くの選手を直接見ている中で、選手たちはコンディション的にも上がってきている、良い状態にあるなということを直接見させてもらって、感じています」

「国内組の選手たちは、私は映像で確認させてもらっていますが、コーチングスタッフがJリーグの方を視察に行っていますし、報告は上がっています」

「コンディションが良いということと、シーズンも終盤に差し掛かっている中、夏場であったり、連戦であったりという調子が良い選手、疲労が見えている選手ということで、選手たちの報告をもらっています」

「それを見極めながら、9月がコンディション的にわからなかったというよりも、気候であったり時差であったりというところで、本来の力を発揮しづらい中でどう戦うかの絵を合わせることがオマーン戦では足りなかったところだと思います」

「そこは私の責任であるので、今度の10月の部分も同じように気候の違う中で完全アウェイの中でしっかりチームで持てるようにと考えています」
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