5戦ぶり白星狙う東京Vの城福監督…「形があってないようなところが鳥栖の強み」、3戦ぶり得点へ「ショートカウンターが大事」

2024.05.02 19:15 Thu
鳥栖戦で5戦ぶり白星目指す城福浩監督
©超ワールドサッカー
鳥栖戦で5戦ぶり白星目指す城福浩監督
東京ヴェルディ城福浩監督が、5戦ぶりの勝利を狙うサガン鳥栖戦への意気込みを語った。

前節、ホーム初勝利を目指したアビスパ福岡戦を0-0のドローで終えた15位の東京V。これで無敗試合を「7」に伸ばしたものの、4試合連続ドローと今季2勝目が遠い。
そういったなか、3日に駅前不動産スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第11節では、勝ち点2差で降格圏の18位に位置する鳥栖とのシックスポインターに臨む。

城福監督は1日にクラブハウスで行われた公式会見で、そのアウェイゲームに向けた意気込みを語った。

開幕9試合連続で失点が続いていた中、2試合連続クリーンシートを達成した前節の結果に関しては、「ずっと出ていた選手がアクシデントで変わっても、ディフェンスの堅さというのが崩れることなく、むしろゼロで抑えられているのはポジティブ」と、守備面での手応えを口に。
一方、その無失点と引き換えに2試合連続無得点という攻撃面に関しては、福岡戦で苦しんだ[5-4-1]の守備ブロック攻略、MF山田楓喜不在の中でのセットプレーの改善の必要性を訴えた。

流れの中での攻撃の改善については、「決定機を決め切るところ」、「決定機に持っていくところ」、「シュートまで持ち込むところ」の“3段階”の部分で、「何かをすれば全部が解決するということよりも、ひとつひとつの質であったり、判断であったりのところ」の追求が重要になると主張する。

とりわけ、4バックと3バックを併用する鳥栖戦に向けては、チームコンセプトでもあるニアゾーンへのランニングをポイントのひとつに挙げている。

「この前のゲーム(福岡戦)の様子が変わったのは、思いのほか相手が引いてきた。引いた相手にしかも5バックの相手にどういうふうにスペースをこじ開けていくかという意味では、我々がやるべきことは、ニアゾーンへのランニング」

「それを使う使わないは別としても、そこに対してのそういうハードワークの意識が薄まったというよりは、もっと他の選択肢がありそうな気配があって、選手が少し近道を探したのかなと思います。相手をどういうふうに広げるかというところが、我々にとって大事なところなので、そこは立ち位置で前線の人数を増やしたり、ニアゾーンへのランニングであったり、逆サイドの駆け上がりであったりのところは意識ですぐに取り戻せるものなのではないかなと思っています」

福岡戦では後半途中から両ワイドにFW山見大登、MFチアゴ・アウベスという、よりアタッカー色が強い2選手を同時起用し、幾つか決定機も創出。指揮官はこの試みがまずまず機能した手応えを感じつつ、堅固な守備をベースに、選手の組み合わせや戦い方をを含めより攻撃面でチームの最大値を出していきたい考えだ。

「(山見とチアゴ・アウベスの活躍について)先発というか前半から出ている選手が隙を見せない。中で特徴を出そうとし続けてくれたからこそ、バトンを受けた選手がやりやすい状況にはなったと思います。特に後半の入りがチームは悪くて、僕から見て戦えていなかった。ちょっと一息ついた感じで後半に入ってしまった中でバトンを受けたので、簡単ではなかったと思います」

「ただ、両サイドが守備の穴を作ることなく、縦への推進力というのを見せてくれたので、これはひとつ大きな明るい材料だと思いますし、山見が右でもしっかりできることが確認できたので、もちろんどのタイミングで(後半)頭から含めて、どのタイミングで彼らの特徴を出していくかという部分で、今後選択肢として増えていったということは大きい」

「特徴を活かすということが大事だと思うので、我々の守備の堅さをキープしながら、いかに攻撃的な特徴を引き出していくかという意味で、それは前線の選手だけに限らないので、いろんな組み合わせというのは少し考えられる状況にはなってきたかなと思います」

3試合ぶりの得点に向けて重要なポイントとなるセットプレーに関しては、「キッカーが変わったからこそ違う選手の味を出してほしい」と代役となるキッカーの精度向上を促しつつ、直接狙う以外の局面では「キッカーだけの問題ではなくて全員で意識を高めることが必要」と、チーム全体として役割の徹底を求めている。

「違う選手が蹴った時には、中が合わせてあげなければいけないと。それは助走からキックの弾道からスピードが全部違うわけで、そこがまだ合ってきていないと、まだそこはプロセスの段階にあると感じています」

「もうひとつはどのチームもそうですけどデザインした中で、各々の選手の役割がある。例えば、ある選手のヘディングをさせようとして、我々がファウルにならないようなブロックをするとか、ゴールキーパーに守備範囲を出させないような相手キーパーが気になるようなポジションを取るとか、あるいは1人が走り込んで相手を釣り出した後に入ってくる選手がいるとか、最後に決め切るというのはその選手だけではなくて、いろんな役割を全員が全うした上で、そこにボールが来るというところ」

「そこにもしボールが来なくても、あるいはセカンドになっても、そこに準備している選手というのも我々は役割を決めているので、そこでさぼることなく油断することなく、来ることを信じて足を運んでる選手がいて初めてセットプレーというのは、得点の可能性が高まると思っています」

そういった課題を踏まえた上で臨む鳥栖戦では、横浜FC時代から注目していたという絶好調のFWマルセロ・ヒアンへの警戒と共に、「形が合ってないようなところが強み」と語る川井健太監督率いるチームに対して、相手の変化を覚悟しながら自分たちのスタイルを貫いて結果を残したいと語った。

「マルセロ・ヒアンは我々も去年の横浜FCの時に見ていて、ある程度注目していた選手。日本のサッカーにアジャストとして非常に怖い選手だなと思っていたら、鳥栖がしっかり戦力化した。何もないところからでも得点を生み出す身体能力がありますし、高さとかスピードも含めて、鳥栖の機動力のあるサッカーにアジャストしている印象があります」

「鳥栖は試合の中で変化してくるというか、おそらく鳥栖自身が変化する手法も持っているし、相手を見てやり方を変えてくるというようなことにも慣れているので、形があってないようなところというのは、鳥栖の強みだと思います」

「我々もそこに警戒するというよりは、そこを覚悟しながら、自分たちの原則にのとって対応していくということ。逆に言えば、おそらくそういう攻撃をしてくるということは、完全なブロックを引くような状況ではない時に攻め切れるチャンスもあると思うので、ショートカウンターというところは大事にしたいなと思っています」
関連ニュース

まるで少年の笑顔…来日したソシエダDFオドリオソラにサインをもらった意外な人物は? 昨年G1で7勝記録の人気ジョッキー

シーズン終了前に来日し、東京ヴェルディと対戦したレアル・ソシエダ。国立競技場で行われた試合には、4万人を超える観衆が集まった。 ソシエダの日本代表MF久保建英を目当てに多くの観客が集まり、トラップやパス、ドリブルと久保の一挙手一投足に大きくスタンドは反応。久保はハムストリングの違和感もあり後半早々に交代。試合はソシエダが0-2で勝利を収めていた。 多くの人が久保に注目する中、元スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラを目当てに意外な人物が来場していた。 その人物とは、フランス人騎手のクリストフ・ルメールさん。日本中央競馬会(JRA)にも所属する騎手で、2018年には年間215勝を記録し、武豊さんの212勝を上回る成績を残す実力者。2023年度は天皇賞春・秋、宝塚記念、ジャパンカップなどG1で7勝を記録。イクイノックスに騎乗していた。 人気の高い騎手である一方で、パリ・サンジェルマンのサポーターとしても有名。Jリーグでもガンバ大阪を応援していることで知られている。 そのルメールさんは国立競技場を訪れており、オドリオソラから直接サインをもらう動画を自身のインスタグラムにアップした。 オドリオソラのユニフォームにサインをもらうルメールさんは、まるで少年のような笑顔を見せていた。 <span class="paragraph-title">【動画】オドリオソラのサインに笑顔を見せているルーメル騎手</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C7kVMjnydL6/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C7kVMjnydL6/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; transform: translateX(16px) translateY(-4px) rotate(30deg)"></div></div><div style="margin-left: auto;"> <div style=" width: 0px; border-top: 8px solid #F4F4F4; border-right: 8px solid transparent; transform: translateY(16px);"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; flex-grow: 0; height: 12px; width: 16px; transform: translateY(-4px);"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 8px solid #F4F4F4; border-left: 8px solid transparent; transform: translateY(-4px) translateX(8px);"></div></div></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center; margin-bottom: 24px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 224px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 144px;"></div></div></a><p style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px; margin-bottom:0; margin-top:8px; overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C7kVMjnydL6/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Christophe Lemaire(@christophelemaire_officiel)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.05.31 12:50 Fri

ソシエダ指揮官が久保建英を労う…「しっかりとシーズンを戦ってくれた」 日本での歓迎ぶりにも感謝の言葉

レアル・ソシエダが来日ゲームを勝利で飾った。 今季が終わってすぐ来日のソシエダは長旅によるコンディションも気がかりのなか、29日に国立競技場で『REAL SOCIEDAD JAPAN TOUR 2024』と銘打って東京ヴェルディと対戦し、2-0で勝利。今季の活動を締めた。 ミケル・オヤルサバルをはじめ、ユーロ2024に参戦するスペイン代表勢を欠いたソシエダだが、主役の久保建英やブライス・メンデスらが先発。4万人を上回る観客が来場した試合で随所に存在感を発揮した。 普段と異なるメンバーでの戦いだったイマノル・アルグアシル監督だが、「難しい試合だったが、レアル・ソシエダとしてボール保持をしっかりとしつつ、ボールロストのところも抑えながらできた」と総括した。 あっという間の来日ツアーだったが、「タケに限らず、レアル・ソシエダのチーム自体を日本の人たちに快く受け入れてもらって嬉しく思う。みなさんの愛を感じられた」と歓迎ぶりも感じたようだ。 また、ソシエダのユニフォームを着たファンの多さに「サプライズだった」と驚きを認め、「そういったソシエダのユニフォームを着た観客たちがたくさんいるなかでプレーするのは光栄だった」と喜んだ。 そして、41試合で7得点5アシストの数字を残した今季の久保にも「今日はそんなにコンディションが良くなかったとしても、彼自身はしっかりとシーズンを戦ってくれた」と評価した。 「強度の高いシーズンだったと思う。チャンピオンズリーグ(の戦い)だったり、代表戦やアジアカップがあったなか、良いパフォーマンスをしてくれた」 「プレースタイル的にも中でも、外でも、両方でプレーしなければならないという部分でも、シーズンを通して彼のフィジカル面に満足している」 2024.05.29 23:58 Wed

「子供からの人気が一番」4万人を超える観衆の中で初の国立でのゲームを終えた久保建英、シーズンを振り返り課題を口に「自分の100%を出せない時期があった」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が、自身初の国立競技場でのプレーとなった東京ヴェルディ戦を振り返った。 29日、『レアル・ソシエダジャパンツアー2024』で来日したソシエダは、国立競技場で東京Vと対戦した。25日にシーズン最終戦を終えたソシエダ。27日に来日し、すぐに試合となった。 4万人を超える観衆が集まった中、久保は右ウイングで先発出場。ブライス・メンデスやアルバロ・オドリオソラらとのコンビネーションで何度かゴールに迫るシーンを作り出した。 前半45分をプレーし、後半もピッチに立った久保だが早々に交代。右太腿裏を気にする様子も見られた中、試合はソシエダが2-0で勝利を収めた。 多くのファン・サポーターの目当ては久保。大きな声援が送られた中、久保はメディア取材に応じ、自身初の国立での試合を振り返った。 「なんだかんだ代表では国立で出たことがないので、とりあえず出られたことはよかったです」 6月4日に23歳になる久保。日本代表にも招集されているが、22歳での試合はこれが最後だった。「あまり気にしていなかったですけど、言われてみればそうですね」と語る久保。フレンドリーマッチでも勝利できたことは良かったとした。 「親善試合とはいえ、負けたらソシエダはこんなもんかと思われてしまうので、勝てたのは良かったです」 「僕としては何回か連係・連動というものが、練習通りにやっているセオリー通りの崩しができたので、どんな相手とやっても崩すことができるというのはみんなの自信になったと思いますし、観客の方が盛り上がっている歓声を聞くたびに来て良かったとみんな思ったと思うので、それが1番です」 早々の交代については「試合中にちょっと」と右太腿に違和感を覚えたとしながらも、「ケガする前に代ったので大丈夫です」と問題ないことを強調した。 対戦した東京Vは、主軸はプレーせず、若手主体のメンバーに。印象については「何回僕たちがプレスを掻い潜っても、また次のプレスが来るということが徹底されていて、城福さんのサッカーが徹底されているなと思いました」とコメント。「ハイプレスと体力がすごいなと思いました。僕と一緒で、細かくちょこちょこやる選手が何人かいて、前半の15分ぐらいはやりづらいねと言っている選手が何人かいました」と、立ち上がりは苦しんだ部分もあったという。 ただ「それが日本の良さだと思いますし、どんなチームでもああやって戦っていけば勝機はあるので、僕らも代表でも学んでいければと思います」とコメント。徹底されたハードワークは日本代表としてもやっていきたいと語った。 スタンドには「TAKE」と書かれた久保のユニフォームを着た子供たちがたくさんいた。「子供からの人気が一番です」と語った久保。「子供は純粋なので、子供から人気ということはちゃんとサッカー頑張っているということなので、嬉しいです」と、サッカー選手として自身を評価してくれていることの表れだと喜んだ。 これで2023-24シーズンは終了。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイに加え、日本代表としては2026年の北中米ワールドカップ予選やアジアカップを戦った。 ソシエダでは公式戦41試合で7ゴール5アシスト。後半戦は苦しんだシーズンを改めて振り返った。 「今季はスタートダッシュは良かったですけど、途中で色々あってつまずいてしまって、ペース配分も大事ですけど、ケガをしないで終わるというのは来シーズンに向けての課題かなと思います」 「自分の100%を出せない時期があったので、連戦といえども、ペース配分、小さいケガを無くすことが一番です」 前半戦で6ゴール4アシスト、後半戦は1ゴール1アシストとペースを落としてしまった久保。来シーズンに向けては、今日一緒にピッチに立ったカンテラーノのMFウルコ・ゴンサレスや同じカンテラーノのMFベニャト・トゥリエンテスらへの期待を口にした。 「僕がウルコがウルコがと言って、プレッシャーを与えてしまったかもしれないですけど、良いプレーをたくさん見せてくれて僕も嬉しいですし、彼の自信にもつながると思います。トゥリエンテスも最初は自信なさげにプレーしていましたけど、今は主力の1人なので、プレーすること、成功体験が自信につながると思います」 「サッカーに限らずですけど、彼やトゥリエンテス、マルティン・スビメンディとか中盤の底の選手はこのチームで一番うまいと思うので、彼らが僕たちが来シーズン躍進するためのキーとなるので、彼らには感謝しつつ、もっと求めていきたいと思います」 2024.05.29 23:55 Wed

久保建英は後半序盤までプレー! ソシエダが前後半の終盤2発で東京Vに勝利【親善試合】

29日、国立競技場で東京ヴェルディvsレアル・ソシエダの親善試合が行われ、ソシエダが0-2で勝利した。 『レアル・ソシエダジャパンツアー2024』と銘打たれた今回のツアーで来日したソシエダは、16年ぶりにJ1に昇格した東京Vと対戦した。 ユーロ2024を控える一部選手やレンタル組が不在となった中、この遠征には久保建英やブライス・メンデスら一部主力とカンテラーノが参加。注目の先発メンバーはオドリオソラ、エルストンド、ブライス・メンデス、久保建英ら主力と準主力にフィアベマ、バルダというカンテラーノが起用された。 一方、3日前にヴィッセル神戸戦(1-0〇)とのアウェイゲームを戦い、6月2日にホームでの北海道コンサドーレ札幌戦を控える東京Vは、中2日での過密日程を考慮して先発全員を変更。ルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦に近い控え中心のスカッドで臨んだ。 久保を右ウイングに配した[4-3-3]で臨んだソシエダに対して、東京Vは新布陣の[3-4-2-1]でスタート。 立ち上がりからラ・レアルが圧倒的にボールを握ると、ブライス・メンデスを起点に中長距離のパスを使いながらスムーズに前進。14分には右サイドでの鮮やかなプレス回避から一気に背後を取ったオドリオソラがボックス右で最初の枠内シュートを放つが、これはGK長沢祐弥がキャッチ。 以降もソシエダがボールを保持してスローテンポで試合が進む中、19分には久保の鋭いカットインからペナルティアーク付近で横パスを受けたオラサガスティが鋭いミドルシュートもGK長沢の好守に遭う。直後の20分には中盤でボールを奪ったエルストンドがそのままボックス手前まで運んで強烈なミドルシュート。だが、これは右ポストを叩く。 一方、防戦一方の東京Vも前半半ばを過ぎた辺りから自分たちの時間を作り出す。長距離移動の影響もあって切り替えの鈍いソシエダ相手にライン間でボールを引き出しつつ、山見大登らが背後への飛び出しを見せ始める。そこから新井悠太のカットインからのミドルシュート、永井颯太のボックス内での果敢な仕掛けと良い形も作り出す。 その後、久保の鋭い仕掛けからのカットインシュートなど押し返したソシエダは、前半終了間際の45分に左サイドからのクロスの二次攻撃からペナルティアーク付近でクリアボールを足元に収めたウルコ・ゴンサレスがすかさず右足を振り抜く。ゴール前の密集を抜けたシュートがGK長沢の手をはじいてゴールネットに突き刺さった。 フレンドリーマッチらしいゆったりとしたペースで進んだ一戦はラ・レアルの1点リードで後半へ。イマノル監督は立ち上がりの48分、主役の久保を下げてミケル・ゴティを投入。ピッチを去る日本代表MFには盛大な拍手が送られた。 後半はより前からアグレッシブな姿勢を見せる東京Vは56分に後半最初の決定機。明治大学から特別指定の熊取谷一星が左サイドのタッチライン際での鮮やかな縦への突破から、ペナルティアーク付近でフリーの古川真人にマイナスのラストパス。これを古川が右足で狙うが、わずかに枠の左へ外れる。 後半は完全にJ1チームの時間帯が続く中、ラ・レアルは68分に4枚替え。ザハリャン、トゥリエンテス、ベッカー、アマリ・トラオレと主力クラスを一気にピッチへ。さらに、バレネチェアも投入された。 ただ、この交代も流れを変えるまでには至らず。76分には東京Vがセットプレー流れから河村慶人の左クロスをファーでフリーの山田裕翔が右足ボレー。81分には深澤大輝の高い位置でのボール奪取から河村慶が右足シュート。これがいずれもゴール右下隅を捉えたが、相手GKの好守に遭う。 その後、一進一退の状況のまま最終盤を迎えると、3分が加えられた後半アディショナルタイムの91分にはペナルティアーク付近からザハリャンが見事な右足ミドルシュートをゴール左下隅に突き刺し、トドメの2点目を奪った。 そして、4万150人の観衆を集めた一戦はソシエダの2-0の勝利で終了した。 #東京ヴェルディ 0-2 #レアル・ソシエダ 【ソシエダ】 ウルコ・ゴンサレス(前45) ザハリャン(後45+1) ◆出場選手 ▽東京V GK:長沢祐弥(→86分 佐藤久弥) DF:山越康平(→83分 河村匠)、山田裕翔、平智広 MF:深澤大輝(→83分 川村楽人)、食野壮磨(→83分 仲山獅恩)、山本丈偉(→65分 河村慶人)、新井悠太(→60分 袴田裕太郎) FW:永井颯太(→HT 熊取谷一星)、山田剛綺(→HT 古川真人)、山見大登(→65分 木村勇大) ▽ソシエダ GK:マレロ(→78分 フラガ) DF:オドリオソラ(→68分 アマリ・トラオレ)、エルストンド(→61分 マルティン)、パチェコ、アランブル MF:ブライス・メンデス(→68分 ザハリャン)、ウルコ・ゴンサレス(→61分 マリン)、オラサガスティ(→68分 トゥリエンテス) FW:久保建英(→48分 ミケル・ゴティ)、フィアベマ(→68分 ベッカー)、バルダ(→78分 バレネチェア) 2024.05.29 21:28 Wed

久保建英とは「すごくやりやすい」…マドリー時代からの同僚オドリオソラが語る

レアル・ソシエダの元スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラが28日にメディア対応に応じた。 今季が終わったばかりのなか、強行で来日し、29日の国立競技場にて、『REAL SOCIEDAD JAPAN TOUR 2024』と銘打った試合で東京ヴェルディと対戦するソシエダ。マルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノ、ミケル・オヤルサバル、アレックス・レミロらユーロ2024に参戦するスペイン代表勢の不在が残念だが、主役の久保建英をはじめ、ブライス・メンデスらが日本の地に降り立った。 オドリオソラは「本当に違う文化だとか、今まで来たことがないような国に来られて嬉しく思う」と喜び、「まだ試合が終わったばかりだけど、ヨーロッパリーグ(EL)に出られるということでも、チームの雰囲気は良い。ポストシーズンだけど、チームの雰囲気も良いし、明日の試合にも意気込みが感じられる。明日の試合にしっかりと臨みたい」とコメントした。 そんな28歳サイドバックは出場すれば右サイドで縦関係を組む機会が多い久保について「レアル・マドリーのときにプレシーズンで一緒だったのもあって、知り合いだったし、良い関係性。ご存じのように、彼は素晴らしい選手で、すごくやりやすい。ピッチの中のみならず、外でも良いコミュニケーションができているし、彼とは素晴らしいプレーができると思う」と語った。 強行日程に長旅とコンディションが気がかりだが、明日の東京V戦に向けては「まずは僕らのフットボールスタイルを貫くというか、表現していきたい。ハイプレッシャーをかけたり、ボールを持っているときはしっかりとコンビネーションを駆使してやっていく。そうすると、僕らも楽しみながらやれるし、フットボールに大事なこと。東京Vにも素晴らしい選手がいると思うし、僕らのスタイルで彼らと戦うモチベーションを高く持っている」と話した。 2024.05.28 19:40 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly