中村俊輔、鄭大世、槙野智章ら12名がJリーグ功労選手賞を受賞!

2023.10.24 21:12 Tue
功労選手に選ばれた大谷秀和、槙野智章、中村俊輔、鄭大世、本山雅志(左から)
©︎J.LEAGUE
功労選手に選ばれた大谷秀和、槙野智章、中村俊輔、鄭大世、本山雅志(左から)
Jリーグは24日、功労選手賞の受賞者12名を発表した。

今回の受賞者は上里一将氏(37)、大谷秀和氏(39)、駒野友一氏(42)、田中隼磨氏(41)、鄭大世氏(39)、富田晋伍氏(37)、中村俊輔氏(45)、橋本英郎氏(44)、藤本淳吾氏(39)、槙野智章氏(36)、水本裕貴氏(38)、本山雅志氏(44)となっている。
功労選手の受賞基準については、日本人選手はクラブより推薦があった者であり、Jリーグや天皇杯、日本代表の国際Aマッチ、Jクラブ参戦のFIFA及びAFCの国際試合の通算出場試合が500試合以上のもの。ただし、原則として、Jリーグ、リーグカップ、天皇杯で400試合以上出場を果たしている選手となる。

また、外国籍選手はクラブの推薦と上記の試合で200試合以上出場であり、母国の代表選手として活躍した者に。ただ、出場試合が500試合以上出場した者は代表活動は関わらないこととなる。

なお、12月5日に開催される2023Jリーグアウォーズにて表彰される。
◆上里一将氏
1986年3月13日(37歳)
出生地: 沖縄県
ポジション: MF

■所属クラブ
2004年〜2010年【J1/J2】コンサドーレ札幌
2011年【J2】FC東京/期限付き移籍
2012年【J2】徳島ヴォルティス/期限付き移籍
2013年〜2016年【J2】北海道コンサドーレ札幌
2017年〜2018年【J2】ロアッソ熊本
2019年〜2022年【J2】FC琉球

■出場試合数:通算504試合33得点

J1リーグ戦:12試合出場
J2リーグ戦:476試合31得点
リーグカップ戦:1試合出場
天皇杯:15試合2得点

◆大谷秀和氏
1984年11月6日(39歳)
出生地: 千葉県
ポジション: MF

■所属クラブ
2003年〜2022年【J1/J2】柏レイソル

■出場試合数:通算611試合29得点

J1リーグ戦:384試合20得点
J2リーグ戦:94試合3得点
リーグカップ戦:56試合2得点
天皇杯:38試合3得点
その他Jリーグ公式:4試合出場
Jクラブ参加の国際大会:35試合1得点

◆駒野友一氏
1981年7月25日(42歳)
出生地: 和歌山県
ポジション: DF

■所属クラブ
2000年〜2007年【J1/J2】サンフレッチェ広島
2008年〜2015年【J1/J2】ジュビロ磐田
2016年【J1】FC東京
2016年【J1】アビスパ福岡/期限付き移籍
2017年〜2018年【J2】アビスパ福岡
2019年〜2022年【J3】FC今治

■出場試合数:通算746試合32得点

J1リーグ戦:374試合19得点
J2リーグ戦:150試合6得点
J3リーグ戦:68試合1得点
リーグカップ戦:36試合2得点
天皇杯:24試合3得点
その他Jリーグ公式:12試合出場
Jクラブ参加の国際大会:4試合出場
日本代表(国際Aマッチ):78試合1得点

◆田中隼磨氏
1982年7月31日(41歳)
出生地: 長野県
ポジション: DF

■所属クラブ
2001年〜2002年【J1】横浜F・マリノス
2002年〜2003年【J1】東京ヴェルディ1969(現東京ヴェルディ)/期限付き移籍
2004年〜2008年【J1】横浜F・マリノス
2009年〜2013年【J1】名古屋グランパス
2014年〜2022年【J1/J2/J3】松本山雅FC

■出場試合数:通算713試合25得点

J1リーグ戦:420試合15得点
J2リーグ戦:149試合4得点
J3リーグ戦:1試合出場
リーグカップ戦:65試合3得点
天皇杯:40試合2得点
その他Jリーグ公式:6試合1得点
Jクラブ参加の国際大会:31試合出場
日本代表(国際Aマッチ):1試合出場

◆鄭大世氏
1984年3月2日(39歳)
出生地: 愛知県
ポジション: FW

■所属クラブ
2006年〜2010年【J1】川崎フロンターレ
2010年〜2012年:VfLボーフム(ドイツ)
2012年:FCケルン(ドイツ)
2013年〜2015年:水原三星ブルーウィングス(韓国)
2015年〜2020年【J1/J2】清水エスパルス
2020年【J2】アルビレックス新潟/期限付き移籍
2021年〜2022年【J2】FC町田ゼルビア

■出場試合数:通算427試合151得点

J1リーグ戦:181試合65得点
J2リーグ戦:130試合46得点
リーグカップ戦:33試合8得点
天皇杯:18試合9得点
その他Jリーグ公式:2試合出場
Jクラブ参加の国際大会:30試合8得点
北朝鮮代表(国際Aマッチ):33試合15得点

◆富田晋伍氏
1986年6月20日(37歳)
出生地: 栃木県
ポジション: MF

■所属クラブ
2005年〜2022年【J1/J2】ベガルタ仙台

■出場試合数:通算518試合8得点

J1リーグ戦:322試合4得点
J2リーグ戦:116試合1得点
リーグカップ戦:46試合2得点
天皇杯:28試合1得点
その他Jリーグ公式:2試合出場
Jクラブ参加の国際大会:4試合出場

◆中村俊輔氏
1978年6月24日(45歳)
出生地: 神奈川県
ポジション: MF

■所属クラブ
1997年〜2002年【J1】横浜F・マリノス
2002年〜2005年:レッジーナ(イタリア)
2005年〜2009年:セルティック(スコットランド)
2009年〜2010年:エスパニョール(スペイン)
2010年〜2016年【J1】横浜F・マリノス
2017年〜2019年【J1】ジュビロ磐田
2019年〜2022年【J1/J2】横浜FC

■出場試合数:通算613試合116得点

J1リーグ戦:408試合73得点
J2リーグ戦:16試合1得点
リーグカップ戦:43試合7得点
その他Jリーグ公式:12試合3得点
Jクラブ参加の国際大会:5試合出場
日本代表(国際Aマッチ):98試合24得点

◆橋本英郎氏
1979年5月21日(44歳)
出生地: 大阪府
ポジション: MF

■所属クラブ
1998年〜2011年【J1】ガンバ大阪
2012年〜2014年【J1/J2】ヴィッセル神戸
2015年〜2016年【J2】セレッソ大阪
2016年【J3】AC長野パルセイロ/期限付き移籍
2017年〜2018年【J2】東京ヴェルディ
2019年〜2021年【J3】FC今治

■出場試合数:通算646試合29得点

J1リーグ戦:339試合19得点
J2リーグ戦:80試合1得点
J3リーグ戦:62試合2得点
リーグカップ戦:62試合3得点
天皇杯:49試合2得点
その他Jリーグ公式:6試合出場
Jクラブ参加の国際大会:33試合2得点
日本代表(国際Aマッチ):15試合出場

◆藤本淳吾氏
1984年3月24日(39歳)
出生地: 神奈川県
ポジション: MF

■所属クラブ
2005年〜2010年【J1】清水エスパルス
2011年〜2013年【J1】名古屋グランパス
2014年〜2015年【J1】横浜F・マリノス
2016年〜2019年【J1】ガンバ大阪
2019年【J2】京都サンガF.C./期限付き移籍
2020年〜2022年【J2/J3】SC相模原

■出場試合数:通算550試合87得点

J1リーグ戦:328試合54得点
J2リーグ戦:40試合7得点
J3リーグ戦:50試合6得点
リーグカップ戦:59試合8得点
天皇杯:32試合6得点
その他Jリーグ公式:5試合出場
Jクラブ参加の国際大会:23試合5得点
日本代表(国際Aマッチ):13試合1得点

◆槙野智章氏
1987年5月11日(36歳)
出生地: 広島県
ポジション: DF

■所属クラブ
2006年〜2010年【J1/J2】サンフレッチェ広島
2010年〜2012年:FCケルン
2012年〜2021年【J1】浦和レッズ
2022年【J1】ヴィッセル神戸

■出場試合数:通算641試合71得点

J1リーグ戦:415試合46得点
J2リーグ戦:41試合7得点
リーグカップ戦:46試合5得点
天皇杯:32試合4得点
その他Jリーグ公式:11試合出場
Jクラブ参加の国際大会:58試合5得点
日本代表(国際Aマッチ):38試合4得点

◆水本裕貴氏
1985年9月12日(38歳)
出生地: 三重県
ポジション: DF

■所属クラブ
2004年〜2007年【J1】ジェフユナイテッド千葉
2008年【J1】ガンバ大阪
2008年〜2010年【J1】京都サンガF.C.
2011年〜2018年【J1】サンフレッチェ広島
2019年【J1】松本山雅FC/期限付き移籍
2020年【J2】FC町田ゼルビア/期限付き移籍
2021年【J2】FC町田ゼルビア
2022年【J3】SC相模原

■出場試合数:通算615試合21得点

J1リーグ戦:416試合17得点
J2リーグ戦:65試合1得点
J3リーグ戦:22試合出場
リーグカップ戦:45試合1得点
天皇杯:28試合2得点
その他Jリーグ公式:4試合出場
Jクラブ参加の国際大会:28試合出場
日本代表(国際Aマッチ):7試合出場

◆本山雅志氏
1979年6月20日(44歳)
出生地: 福岡県
ポジション: MF

■所属クラブ
1998年〜2015年【J1】鹿島アントラーズ
2016年〜2019年【J2/J3】ギラヴァンツ北九州
2021年〜2022年:クランタン・ユナイテッドFC(マレーシア)

■出場試合数:通算598試合70得点

J1リーグ戦:365試合38得点
J2リーグ戦:36試合出場
J3リーグ戦:14試合出場
リーグカップ戦:57試合9得点
天皇杯:55試合12得点
その他Jリーグ公式:10試合2得点
Jクラブ参加の国際大会:33試合9得点
日本代表(国際Aマッチ):28試合出場
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町田戦大敗をポジション奪取のきっかけにできるか…広島戦臨む東京Vの山田剛&古川らが強い決意

FC町田ゼルビア戦での大敗から再起を誓う東京ヴェルディ。その敗戦から中2日で臨む公式戦に向け、虎視眈々とチャンスを窺う選手たちが意気込みを語った。 東京Vは19日、リーグ戦11試合無敗で臨んだ町田との東京クラシックで0-5の敗戦。同試合後、城福浩監督、主力選手が口々に「完敗」という言葉を語るなど、昨季J1昇格を争ったライバルとの明確な実力差を認めざるを得ず、16年ぶりのJ1の舞台において、まずまず順調な歩みを見せてきた緑の名門にとっては単なる1敗以上のショックが残る一戦となった。 その一方で、「チーム内競争というのが、J1を戦っていくなかで絶対に必要なものだと改めて感じた」と指揮官は語っており、ここまで出番が限られてきた控え選手にとって町田戦の敗戦はポジション奪取に向けた重要な契機となる。 そして、22日に味の素スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦のサンフレッチェ広島戦に向けて城福監督は、「僕らが求めるものをやり続けている選手に、チャンスを与えるべき」と、先発11人を入れ替えて臨んだ前ラウンドの鹿児島ユナイテッドFC戦同様に、大幅なターンオーバーの可能性を明言した。 2人でリーグ戦10ゴールを挙げるFW染野唯月(4点)、FW木村勇大(6点)を挙げるレギュラー2トップが好調を維持する中、J1ではベンチ外が続き悔しい序盤戦となっているFW山田剛綺、FW古川真人は、この広島戦で“3人目”の主力FWとして台頭が求められるところだ。 関西学院大学から加入2年目の山田剛は、「やるしかない。それだけです」と、静かに闘志を燃やす。 「求められているのは、守備と結果のところなので貪欲にやるだけです。攻撃のところで、点を取るというところに関しては、やり続けているのでそこは出せればいいかなと思います。ペナルティエリアに入ったら、どこからでもワンタッチでシュートを打てる体勢作りもそうですし、トラップして、落ち着いて決め切るというところも含め、いろんなバリエーションで決める準備はしています」 一方、国士舘大学から加入1年目の古川は、「フォワードはひとつのチャンスをつかむどうかだと思いますし、その一発で自分の人生を変えられるようにやりたい」と、ストライカーとして目に見える結果を残したいと、ポジション奪取への強い思いを口にする。 「いつも準備はしているので、もし出番が来れば、その一発に懸けたいなという強い気持ちです。惜しくても決まらなかったら意味がないと思うので、1個のチャンスをつかみ取る力というのは前回のルヴァンが終わってからもずっとやってきています」 「(J1の強豪相手に)もしチャンスがあれば、そこで自分がどういうプレーができるかとか、いろいろな物差しにはなるだろうと思いますが、その基準がどうとかではなくトーナメントなので、試合に勝つことが全て。自分としてはその1個のチャンスを決め切りたい、そういう思いしかないです」 また、いわきFCからの新加入で、鹿児島戦で新天地デビューを飾ったMF永井颯太はチーム内で激戦区の左サイドハーフのポジション争いでアピールしたい選手の一人だ。 全体練習後の“エクストラ”と呼ばれる若手を中心とする個別、ユニット練習の中で森下仁志コーチから細かな指導を受けて成長を実感しつつ、DF千田海人やMF松橋優安といった徐々に序列を上げて立ち位置を掴んだチームメイトからの刺激をプラスに、この広島戦でチャンスを掴みたいと語る。 「自分はボールを受けてから何かするというタイプの選手だったと思いますが、やっぱり受ける前からもう勝負は始まっていて、いかにポジショニングだったり動きで、相手との駆け引きでどれだけ有利に立てるかというのはすごく指導していただいて、まだまだ全然できてないですけど、自分の中で新しい感覚を受けています」 「日々エクストラの厳しい練習をしているメンバーが試合に出るのを見ると、勇気をもらえるではないですけど、自分もやれるなとかいう気持ちもあると同時に、悔しさというのも感じます。同じ練習をしていたのに、先に進んでいるという感覚があるので、それはいい意味で刺激になっていると思うので、そこはプラスに捉えたいです」 「広島さんも強度が高いと思うので、その中でいかに自分の良さもそうですけど、チームとしてやるべきことをいかにできるかというのを示せればなと思います。(持ち味のドリブルで)1枚剥がすだけで局面というのは全然変わると思うので、その部分はチャレンジしていきたい」 「普段試合に出ていないぶん、町田戦がこういう結果になったので、すごくチャンスだというのはわかっているので、自分のサッカー人生を懸けてそのチャンスをつかみにいきたいです」 アカデミー出身であり、2016年からの加入でチーム最古参、今季から最年長となるDF平智広は、負傷の影響もあって前回の鹿児島戦で出番を得られずにいた中、この広島戦での今季初出場を目指す。 自身の現状に関しては「町田戦で負けたので、多少はまた競争力が高まるとは思っていますけど、自分の立ち位置としてはまだ低いのかなと思います」と、34歳のベテランらしく冷静に立ち位置を見極めている。 それでも、「流れが悪い時に修正ができていないことが、特に前半は多いので、ピッチの中で修正するきっかけ作りができればいい」、「自分のできることは限られていますけど、失点が多いので、チーム全体として失点を減らす部分、細かいところでの失点が続いているので、その中での試合中の声かけや未然に防ぐというのをもう少しできれば失点は減らせる」と、現状のセンターバック陣に欠けている部分でのチームへの貢献を意識する。 さらに、チームリーダーの一人として「町田戦の敗戦をきっかけに、またやり直そうというミーティングもしましたし、もうひとつ厳しさを持ってトレーニングをしていこうという部分で、今日もいいトレーニングができましたし、この敗戦があったからこそ、チームが良くなったと言えるようにチーム作りしていければなと思います」と、町田戦の敗戦をターニングポイントにチームとしての再起を誓った。 2024.05.21 20:55 Tue

大敗町田戦から悲壮な思いで再起誓う東京V…城福浩監督「今変われないと、今季は変われない…」

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Jリーグが「審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合」のルール決定…25日から導入

Jリーグは21日、同日の理事会にて規律委員会における「審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合」の取り扱いに関するルールが決定したと発表した。 国際サッカー連盟(FIFA)ならび、アジアサッカー連盟(AFC)規律委員会の権限において「明らかな懲戒処置の誤りを修正する」と明記されており、AFCをはじめ、海外リーグにおいても同様のルールを運用していることから、5月25日からの導入が決まったという。 Jリーグ規律委員会による懲罰の運用に関して、審判員の懲戒処置に明らかな誤りがあった場合、懲罰を科さないこととし、詳細は次のとおり。 ◆対象 懲罰を科さない場合とは、競技規則第12条第3項〔退場となる反則〕に定める違反行為のうち、以下に定める行為に該当するものとして主審が退場を命じたにもかかわらず、主審が命じた当該退場の懲戒処置に『明らかな』誤りがあった場合を指す。 (1)ハンドの反則を行い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)。 (2)フリーキックで罰せられる反則を行い、全体的にその反則を行った競技者のゴールに向かって動いている相手競技者の得点または決定的な得点の機会を阻止する(以下の「得点または決定的な得点の機会の阻止」に規定される警告の場合を除く)。 (3)著しく不正なプレーを行う。 (4)人をかむ、または人につばを吐く。 (5)乱暴な行為を行う。 (6)攻撃的な、侮辱的な、もしくは下品な発言をする、または行動をとる。 (7)ビデオオペレーションルーム(VOR)に入る。 ・その他 懲罰を科さないことを決定した場合、公式記録および反則ポイントの運用は以下とする。 (1)公式記録の訂正は行わない (2)反則ポイントは加算しない ※参考:競技規則第12条第3項〔懲戒処置〕抜粋 ・主審は、試合前の競技のフィールド点検のために競技のフィールドに入ったときから試合(PK戦(ペナルティーシュートアウト)を含む)の終了後に競技のフィールドを離れるまで、懲戒処置をとる権限をもつ。 ・試合開始のため競技のフィールドに入る前に競技者またはチーム役員が退場となる反則を行った場合、主審は、その競技者またはチーム役員を試合に参加させない権限を持つ(第3条6項を参照)。主審は、その他の不正行為について報告する。 ・競技のフィールドの内外にかかわらず警告もしくは退場となる反則を行った競技者またはチーム役員は、その反則に従って懲戒される。 ・イエローカードは警告されたことを知らせるため、レッドカードは退場が命じられたことを知らせるために用いられる。 ・競技者、交代要員、交代して退いた競技者またはチーム役員のみにレッドカードまたはイエローカードを示すことができる。 2024.05.21 17:45 Tue

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Jリーグは21日、サウジ・プロ・リーグとの戦略的パートナーシップ協定を締結した旨を発表した。協定期間は2025年12月31日までとなる。 Jリーグチェアマンの野々村芳和氏は「近年、サウジプロリーグのクラブはAFCチャンピオンズリーグにおいて目覚ましい成績を残しています。今回の戦略的パートナーシップにより、日本とサウジアラビア両リーグの連携・交流を深めることで、両リーグのフットボール水準を向上させ、アジアのフットボールの価値をともに高めていきたいと考えています」とコメントした。 今回の戦略的パートナーシップ協定により、両リーグが緊密な連携を図ることで、東西アジアのトップランナーとしてアジアのフットボールをけん引する存在となるのを目指すといい、内容は次のとおり。 ・フットボール水準の向上を目的とした人材交流 ・両リーグの成長と発展を目的としたワークショップ、ビジネスカンファレンスの開催、育成などに関する情報共有等 ・交流イベント、親善試合などを通じた国際交流 Jリーグは21日時点で、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシアのプロリーグと協定を結び、その国々の選手は試合エントリー時に外国籍選手でないものとみなされるが、今回のサウジアラビアは過去のラ・リーガ、Aリーグと同様、それに該当しないという。 近年のサウジ・プロ・リーグは各クラブで欧州の第一線から有名どころを獲得する流れが生まれ、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドもプレーしている。 2024.05.21 17:25 Tue

【Jリーグ出場停止情報】柏DFジエゴ、福岡FWザヘディが出場停止…J3では悪質タックルに激怒し報復した福島FW矢島輝一が1試合出場停止

Jリーグは20日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 J1では柏レイソルのDFジエゴ、アビスパ福岡のFWシャハブ・ザヘディ、サガン鳥栖のDF原田亘が出場停止。また、2試合の出場停止処分中の京都サンガF.C.DFアピアタウィア久も出場停止となる。 また、J2は出場停止者がなし。J3では福島ユナイテッドFCのFW矢島輝一が出場停止となる。 矢島は18日に行われた明治安田J3リーグ第14節のFC今治戦で、63分にカウンターを仕掛けた際、森晃太が後方から市原亮太にタックルで倒されたシーンで激怒。ファウルした市原を倒して引きずるなどしていた。 Jリーグは「ボールとは関係の無いところで相手競技者の後方から詰め寄り、突き倒して胸ぐらを掴んでグラウンドに押し付けた行為は、「乱暴な行為」に該当する」と判断。1試合の出場停止処分を下した。 【明治安田J1リーグ】 DFジエゴ(柏レイソル) 第16節 vs川崎フロンターレ(5/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFアピアタウィア久(京都サンガF.C.) 第16節 vs名古屋グランパス(5/26) 今回の停止:2試合停止(2/2) FWシャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡) 第16節 vsアルビレックス新潟(5/25) 今回の停止:1試合停止 DF原田亘(サガン鳥栖) 第17節 vsFC東京(5/31) 今回の停止:1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW矢島輝一(福島ユナイテッドFC) 第15節 vsカマタマーレ讃岐(6/2) 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 <span class="paragraph-title">【動画】後方からのタックルに激怒した矢島輝一が報復行為で一発退場</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="s_nbgi3BEqM";var video_start = 257;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.20 19:05 Mon
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