「無礼な措置」バイエルンCEO解任のカーン氏の扱いに兄は憤慨「最終的な責任はヘーネスにある」

2023.05.31 14:55 Wed
Getty Images
バイエルンの取締役(CEO)を解任されたオリバー・カーン氏の兄であるアクセル・カーン氏が、クラブに対する怒りを露わにした。
PR
バイエルンが誇る世界屈指のGKとして名をはせたカーン氏は、現役引退後しばらく解説業などを務めた後、2020年1月に執行役員として古巣に復帰。その翌年7月には、カール=ハインツ・ルンメニゲの後任として、同クラブのCEOに就任した。
自身の就任と同時に招へいしたユリアン・ナーゲルスマン監督の下、今季は3冠の可能性もあった中で、今年3月にチームのクオリティ不足を理由に突如として指揮官を解任。後任にトーマス・トゥヘル監督を据えたが、DFBポカールとチャンピオンズリーグ(CL)から相次いで敗退すると、最終節に逆転優勝を果たしたブンデスリーガの1冠のみにとどまった。

ブンデスリーガこそ11連覇を達成したものの、クラブに不要の混乱を招いたとして、カーン氏とスポーツ・ディレクター(SD)のハサン・サリハミジッチ氏には批判が集中。27日に両名の解任が発表された。

これに対して、アクセル氏は自身のフェイスブックにて「誰が最終的な責任を負うべきかはっきりさせたい。それは今の上層部を据えた張本人であるウリ・ヘーネスだ!」とし、2019年に会長職を退いてからも依然として強い影響力を持つとされるウリ・ヘーネス名誉会長を非難。ドイツ『スカイ・スポーツ』に出演した際も、弟への敬意が欠如していると怒りを示した。
「我々は良くない道を歩んでいる。ここでの我々とは私のことではなく、バイエルンについてだ。彼らの取った措置や決定方法は無礼だと思う。オリバーにはもっと早く知らせるべきだった」

「ドイツではいつだって、自分たちのアイコンを壊すんだ。ボリス・ベッカーやミハエル・シューマッハもそうだろう。オリバーは何カ月も泥沼に引きずり込まれ、すべての決定は否定的に捉えられて彼のせいになった。それはあまりにも酷だったと思う。全体的に、もう少し敬意を払うべきだ」

「オリバーは元気にしているよ。ただ、ここ1、2日は連絡を取っていない。彼は今、回復して少し落ち着くべきだ。今すぐリングに上がるのではなく、冷静になってから物事を始めるべきだと思う」



PR
関連ニュース

フランス代表選出のコマンが左ヒザを負傷? 状態次第でユーロ出場危機か

バイエルンのフランス代表FWキングスレー・コマンは、ユーロ2024出場に暗雲が立ち込めているようだ。 今シーズン、バイエルンで公式戦27試合出場5ゴール3アシストの成績を残したコマン。しかし、中盤以降は度重なるケガに苦しめられており、4月に右足の内転筋を負傷すると、そのまま試合に出場することなくシーズンを終えた。 それでも、フランス代表のディディエ・デシャン監督は6月から開催するユーロのメンバーにコマンを選出。状態には不安が残るも、大会開幕までには復帰できると見込んでの選出だった。 しかし、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、コマンは20日のリハビリトレーニング中、左ヒザを負傷した模様。まだ状態については明確な診断が下っていないものの、ケガの度合いによってはユーロ出場が厳しくなる可能性がある。 今シーズンは無冠に終わったバイエルンで厳しい時期を過ごしただけに、心機一転ユーロでの活躍が期待されていたが、果たして。 2024.05.21 16:20 Tue

忍び寄るバイエルン…デリケートな話題と化すテオ・エルナンデスの昇給希望、ミランの対応やいかに

ミランはフランス代表DFテオ・エルナンデス(26)の要求を呑むか否か…。 バイエルンからの関心が浮上しているテオ。左サイドバックとして世界No.1との呼び声も高いアタッキング能力を有し、ミランではゲーム主将を担う試合も珍しくない。脂の乗った素晴らしいフットボーラーだ。 そんなテオ、ミランとの契約は2026年6月まで残しており、通常なら現在は双方ともにさほど延長交渉を急ぐ時期ではない。しかし、テオはミランに対して大幅な昇給を求めていることが周知の事実となっている。 イタリア『カルチョメルカート』いわく、テオは現在の年俸“純額”400万ユーロ(約6億8000万円)から、800万ユーロ(約13億6000万円)へのアップを希望。 テオとミランは相思相愛であり、上述のようにバイエルンから関心も、選手に移籍の意思はない。ただ、経営者が2倍もの賃金アップをすんなり呑むはずもなく、よってテオの契約云々はデリケートな話題となっているのだ。 契約交渉そのものはオープンに話し合われる見通しで、いずれにしてもミランが主導権を握る協議となるようだが、果たして。 バイエルンは兄リュカ・エルナンデス(現PSG)が在籍していた頃からテオの代理人の連絡先を保有。現在、テオを巡って水面下で頻繁に連絡を取り合っているとも伝えられている。 2024.05.21 14:45 Tue

イングランド代表に懸念…主将ケインは万全の状態でユーロ2024臨めず? 背中負傷で今季終盤欠場

今季ラスト2試合を欠場したバイエルンのイングランド代表FWハリー・ケイン。背中の状態があまり良くないようだ。イギリス『90min』が伝える。 今季トッテナムからバイエルンへ加入し、公式戦45試合で44得点12アシストと無双したケイン。やはりセンターフォワードとしての能力はピカイチで、30歳にしてキャリア初の国外移籍もまったく苦にしなかった印象だ。 しかし、ノースロンドン時代からチームタイトルと無縁の男は今季も…。個人レベルでブンデスリーガ得点王という大きな功績の一方、レバークーゼンに全て“持っていかれた”バイエルンはまさかの無冠に終わった。 さて、そんなケインだが、6月からイングランド代表の主将兼エースとしてユーロ2024へ向かうのが確実だが、背中のケガにより、ブンデスのラスト2試合を欠場している。 どうやらこのケガ、背中の状態があまりよろしくないようで、『90min』は「ユーロ2024のメンバー入りも怪しいのでは?」とレポート。バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は最終節前に、ケインの練習復帰の目処が立っていないとも話していた。 「(CL準決勝2ndレグ)レアル・マドリー戦の時点で出場はギリギリだった。注射や治療を試みたが、背中が完全に腫れてしまっている。最初の状態から悪化し、日常のちょっとした動作でも炎症が起きてしまっている。練習は無理だ」 ドイツ『スカイ』いわく「ユーロ2024は間に合う」とのことで、少なくとも21日に発表されるイングランド代表の暫定メンバーには名を連ねる模様。 現イングランド代表のセンターフォワード陣は、1番手にケイン、2番手は今季アストン・ビラで公式戦19得点13アシストと本当に頑張ったFWオリー・ワトキンス。『90min』はケインの万全ではない状態を考慮し、「ワトキンスがケインの牙城を崩す可能性もある」と締め括った。 2024.05.21 13:35 Tue

人気銘柄シャビ・シモンズにバイエルンが関心も…まずは指揮官決定が必要に

バイエルンはパリ・サンジェルマン(PSG)のオランダ代表MFシャビ・シモンズ(21)獲得に関心を示すも、大きな課題があるようだ。 バルセロナのカンテラに所属していた頃から、その将来を嘱望されてきたシャビ・シモンズ。10代半ばで移籍したPSGでは苦戦するも、2022-23シーズンに完全移籍したPSVでは大活躍したことで買い戻され、今季はRBライプツィヒへレンタル移籍していた。 ブンデスリーガ初挑戦となった今シーズンも主力として躍動。ブンデスリーガ32試合8ゴール13アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)8試合2ゴール2アシストの成績を残しており、欧州屈指のタレントに成長を遂げている。 今夏にはPSG復帰、ライプツィヒでのレンタル延長、古巣であるバルセロナ移籍などさまざまな選択肢があるシャビ・シモンズ。そして、ドイツ『スカイ・スポーツ』によるとバイエルンもまた獲得を真剣に狙っているようだ。 スポーツ・ディレクター(SD)を務めるマックス・エベール氏は、かねてより同選手を高く評価。今シーズン、レバークーゼンに奪われた王座を取り戻すため、必要なタレントだと考えているという。 ただし、シャビ・シモンズは6月のユーロ2024開催前に自身の去就を決断したいと考えており、これがバイエルンにとっては痛手となる模様。クラブは今年2月にトーマス・トゥヘル監督の今季限りの退任を発表しながら、いまだ後任が定まっておらず、まずは指揮官を決定する必要がある。 現在は、バーンリーのヴァンサン・コンパニ監督と話し合いの場を設けていると報じられるバイエルン。シャビ・シモンズが去就を決断する前に指揮官を決め、獲得に動き出せるかが注目される。 2024.05.21 13:20 Tue

今度はバーンリー指揮官コンパニ…監督選定に苦しむバイエルンが交渉

バイエルンが次期監督として、バーンリー指揮官のヴァンサン・コンパニ氏(38)に接触したようだ。 トーマス・トゥヘル監督の今季退任が決まってから後任招へいの動きが取り沙汰されるものの、レバークーゼン指揮官のシャビ・アロンソ氏にはじまり、振られ続けるバイエルン。監督選定で混迷を極めるなか、ドイツ『スカイ』によると、新たにコンパニ氏との初期交渉がわかったという。 現役時代にマンチェスター・シティで活躍し、2022年夏からバーンリーを率いるコンパニ氏は指揮官としてプレミアリーグ初挑戦の今季、1年での降格に終わったが、バイエルン上層部はその手腕に可能性を感じているそうだ。 また、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏もコンパニ氏に対するバイエルンからの関心および、初期交渉を主張。進展はこれからといったところだが、両者のコンタクトは確かなようだ。 シティ加入前のキャリアをハンブルガーSVで過ごした過去を持つコンパニ氏からすると、ブンデスリーガ自体も知ったリーグといえるが、いかに。 2024.05.21 10:10 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly