▽ローマは双方がクラブ間合意を発表しながらバルセロナの急転直下のオファーで強奪されたブラジル人FW
マウコム(21)のオペレーションに関して所属元のボルドーに対して法的措置を取る構えだ。クラブ公式サイトがスポーツ・ディレクターを務めるモンチ氏のコメントを伝えている。
PR
▽今夏の移籍市場で多くの注目を集めたマウコムに関しては、ローマが3800万ユーロ(約49億4000万円)と伝えられる条件でボルドーとのクラブ間合意を公式に発表。さらに、年棒250万ユーロ(約3億3000万円)の5年契約で合意したマウコムは23日に移籍を完了するためにローマに降り立つ予定になっていた。
▽しかし、クラブ間合意発表の直後にバルセロナから4100万ユーロ(約53億3000万円)とボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)のオファーを受け取ったボルドー側はマウコムのローマへの渡航を阻止。最終的にローマとの合意を無視する形でバルセロナに移籍させた。
▽この不誠実な対応に憤るモンチ氏はスウェーデン代表GK
ロビン・オルセンの加入会見の場で今回の経緯を説明すると共に、ボルドーに対して法的措置を辞さない構えを見せた。
「マウコムに関して起こった出来事を説明するのは簡単なことだが、それを理解することは難しい」
「彼は我々が望む多くの特長、プロフィールを持ったプレーヤーだった。そして、我々はボルドーと彼の代理人との交渉を開始した」
「そして、数日間の交渉の結果、我々は合意に至った。もちろん、合意はボルドーと代理人双方との間でだ。ボルドーはプレーヤーがクラブを去る許可を出し、彼は昨夜の11時にローマに到着する予定だった」
「我々は今回の交渉に関して非常に穏やかに確信を持っていた。ボルドーとの合意が決定後、我々の会長から今回の合意に関して公式な声明を出した方がいいとのアドバイスを受け取った。株式市場に影響を及ぼすものだからね」
「しかし、それから1時間ほど後になってバルセロナからの関心という噂を耳にした。もちろん、我々はマウコムに関してバルセロナを含め多くのクラブが関心を示していることは知っていた。だから、契約締結を急いだ」
「さらに驚きをもたらしたのが、彼の代理人からボルドーがローマへの渡航を阻止してきたという話を聞いたときだ。その後、ボルドーの会長に電話をすると、彼はバルセロナからより好条件のオファーが届いており、我々は少なくともそのオファーと同程度の条件に引き上げる必要があると伝えられた」
「また、相手の会長は我々との間に合意はあるが、いかなる書類にも署名していないと言ってきた。これに対して、ウチのパロッタ会長は私の考えに反してより高額な再オファーをしてもいいと伝えてきた」
「そして、ボルドーの会長にその事実を伝えた。すると、彼は新しいオファー額が示された書類が必要だと言ってきたので、彼にその書類を送った。彼はそこでマウコムが明日にでもローマに到着することになると伝えてきた」
「昨夜の11時、マウコムの代理人から個人間での契約に関してもすべてやり直すために再び会談を行う必要があると言ってきた。しかし、バルセロナ側がより交渉に関して進めていったことで、こちらに関してもより条件の良いオファーが必要になった」
「したがって、私は代理人にこれ以上のオークションに参加することはできないと伝えたよ。我々の会長の希望通りに最善を尽くしたが、これ以上相手に譲歩し続けることはできないと判断した」
「現在、我々は今回の件に関して法的措置を取るかどうか検討中だ」
▽モンチ氏はボルドーとマウコムの代理人との生々しいやり取りを明らかにするとともに、相手の強引なやり方に対して自身のポリシーを曲げてまで獲得に固執しない断固とした決意を示した。
▽一方、数百万ユーロの利益のために移籍市場における信頼を大きく損なったボルドーには、今後他クラブとの交渉において厳しい立場に立たされる可能性もあるだろう。
PR
