やっぱり今の時代に求められてるのってコスパとかじゃない?!の巻/倉井史也のJリーグ

2024.05.25 10:00 Sat
©超ワールドサッカー
Jリーグが2023年度のクラブ経営情報を開示したんですよ。で、いろんな数字が並んでたんです。売上高が伸びたクラブがJ1リーグで15クラブあったとか、スポンサー収入が増えているクラブも14クラブあったとか。

でも気になるのって、やっぱりこの時代、コスパって感じじゃないですか?ちゅうことでいろいろ調べてみました(単位:百万円)。
まず、スポンサー収入、入場料収入、物販などを含めた売上高はこんな感じでした。

 1位:浦和/10,384
 2位:川崎/7,963
 3位:神戸 /7,037
 4位:G大阪 /6,574
 5位:横浜FM/   6,509
 6位:鹿島 /6,462
 7位:名古屋 /6,303
 8位:FC東京/   5,929
 9位:C大阪 /4,868
10位:広島 /4,198
11位:札幌 /4,111
12位:新潟/3,659
13位:横浜FC/    3,627
14位:京都 /3,393
15位:福岡 /2,874
16位:鳥栖 /2,497

でもこれはあくまでクラブの規模であって、その中からどれだけチームにかけてるかって別の数字なんです。それはトップチーム人件費。で、これも調べてみるとこんな感じに。
 1位:浦和/3,860
 2位:神戸/3,800
 3位:川崎/3,287
 4位:横浜FM /   3,042
 5位:名古屋/2,836
 6位:G大阪/2,763
 7位:FC東京/   2,597
 8位:鹿島/2,532
 9位:広島2,435
10位:横浜FC /  2,089
11位:C大阪/2,010
12位:京都/1,838
13位:札幌/1,723
14位:福岡/1,611
15位:鳥栖/1,016
16位:新潟/889

おお〜、やっぱり売上高でもトップチーム人件費でも首位は浦和。でもってチーム人件費が最下位の新潟と比べると、4倍以上の差があったんですね。

ではそれぞれのクラブがどれだけの費用をかけて勝点1を稼いだか(トップチーム人件費/勝点)っていうとっても大切なデータを調べましょう。

 1位:新潟/19.8
 2位:鳥栖/26.7
 3位:福岡/31.6
 4位:C大阪/41.0
 5位:広島/42.0
 6位:札幌/43.1
 7位:京都/46.0
 8位:横浜FM/   47.5
 9位:鹿島/48.7
10位:神戸/53.5
11位:名古屋/54.5
12位:FC東京/   60.4
13位:川崎/65.7
14位:浦和/67.7
15位:横浜FC /   72.0
16位:G大阪/81.3

おお、新潟ダントツのコスパ。では、得点1点当たりどれくらいの費用がかかったか(トップチーム人件費/得点数)を調べるとこんな感じです。

 1位:鳥栖/23.6
 2位:新潟/24.7
 3位:札幌/30.8
 4位:福岡/43.5
 5位:京都/46.0
 6位:横浜FM/   48.3
 7位:C大阪/51.5
 8位:広島/58.0
 9位:鹿島/58.9
10位:FC東京  /  61.8
11位:神戸/63.3
12位:川崎/64.5
13位:横浜FC  /  67.4
14位:名古屋/69.2
15位:G大阪/72.7
16位:浦和/91.9

鳥栖、苦しんだけど得点は取ってたんですね。というこの2つの数字を考えると、2023年度J1コスパ大賞は、新潟の松橋力蔵監督と鳥栖の川井健太監督か。で、最終順位は新潟が10位、鳥栖が14位だったってことで、松橋監督の優勝!!。賞品はきっと編集部が出してくれます(編集部註:出しません)。

最後に2023年度のJ2・J3についても一部触れておくとこんな感じでした。J2クラブ・J3クラブの売上高は……。

【J2】
 1位:清水/5,101
 2位:磐田/4,254
 3位:町田/3,409
 4位:東京V/2,818
 5位:大宮/2,788
 6位:千葉/2,649
 7位:仙台/2,520
 8位:山形/2,500
 9位:長崎/2,111
10位:徳島/2,092
11位:甲府/2,040
12位:岡山/1,937
13位:大分/1,861
14位:熊本/1,228
15位:水戸/1,104
16位:山口/1,098
17位:栃木/1,088
18位:いわき/1,077
19位:秋田/904
20位:金沢/871
21位:藤枝/805
22位:群馬/790

【J3】
 1位:松本/1,456
 2位:今治/1,292
 3位:北九州/933
 4位:岐阜/904
 5位:鹿児島/886
 6位:愛媛/860
 7位:富山/786
 8位:長野/741
 9位:FC大阪/    559
10位:岩手/536
11位:琉球/512
12位:沼津/511
13位:八戸/494
14位:相模原/486
15位:鳥取/469
16位:奈良/429
17位:讃岐/424
18位:福島/403
19位:宮崎/218
20位:YS横浜/    209

J1リーグ以上に格差があるんですよ。こんな差の中で戦って成績残してるって本当にすごいっすよね。えっと、浦和ってYS横浜をいくつ買えるんだろう……。



【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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