「1週間前にオファー」仁川の監督が神戸からのモンテネグロ代表FWムゴジャへのオファー明かす「本人もその気」

2022.06.27 19:10 Mon
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ヴィッセル神戸への移籍の話が浮上しているKリーグ1の仁川ユナイテッドに所属するモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(30)が別れのコメントを残している。

Kリーグ1でゴールを量産し、今シーズンはここまで18試合で14ゴールを記録しているムゴジャ。通算でもKリーグ1で113試合に出場し60ゴール6アシストを記録。貴重な得点源として活躍している。
そのムゴジャは、25日に行われたKリーグ1第18節のFCソウル戦にフル出場。1-1のドローに終わった後、ファンへ別れの挨拶を行った。韓国『聯合ニュース』が伝えた。

「僕は本当に愛していると言いたい。全てに感謝します」

「いつも心の中にいるだろう。僕にとって、仁川のファンは僕の人生が終わるまで、ナンバーワンであり続ける」
また、仁川でこれまで68ゴールを記録しているムゴジャだが、100ゴールを目標に掲げていたことも。その点については「もちろん、いつかこの約束を守る。それが僕の目標だ。将来何が起こるかを見てみよう」と語り、将来的に戻ってくることを約束した。

そのムゴジャに関しては、仁川のチョ・ソンファン監督も韓国『スポーツ・ソウル』の取材に応じ、神戸への移籍の事実を認めた。

「私もKリーグで8年目になると、似たような経験をたくさんする。私にできることとできないことがある」

「(移籍の話は)正しい。ムゴジャ本人もその気でいる。まだ、メディカルチェックも残っており、サインをしているわけではない」

「ただ、1週間前にヴィッセル神戸からムゴジャへのオファーが来た」

「ムゴジャの移籍はKリーグのファンにとって大きな損失だ。彼の代役となる加入選手は、まだ決まっていない」

ムゴシャはカイザースラウテルンやエルツェゲビルゲ・アウゲ、1860ミュンヘン、カールスルーエなどドイツクラブでプレー。その後、モルドバのシェリフ・ティラスポリへと移籍すると、2018年2月から仁川ユナイテッドでプレーしていた。

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サポーターが投げたボトルが股間直撃…韓国で起きた事件で仁川ユナイテッドが2試合ゴール裏閉鎖、自己申告しない者には厳罰も

Kリーグ1で発生した試合後のサポーターの愚行に関して、仁川ユナイテッドが対策を発表した。 事件が起きたのは11日に行われたKリーグ1第12節のFCソウル戦。試合はヴィッセル神戸でもプレーしたFWステファン・ムゴシャのゴールで先制も、後半に2失点。1-2で敗戦となっていた。 すると、試合終了直後に仁川のファンがピッチ上のFCソウルの選手たちに向けて水の入ったペットボトルを大量に投げ込む事態が発生。さらに、FCソウルの元韓国代表MFキ・ソンヨンの股間にボトルが直撃するなどし、倒れ込んでしまう事態になっていた。 キッカケはFCソウルのGKペク・ジョンボムがゴール裏に向かって勝利を喜び煽ったことが要因とされているが、ファンによるあってはならない事件。すぐに仁川は謝罪の声明を出していた中、13日に改めて声明を発表。ホームゲーム2試合でゴール裏を全面閉鎖することを発表した。スタジアムの収容人数は1万8159席だが、およそ5000席が閉鎖となる。 なお、対象の試合は25日の光州FCと29日の蔚山HD FC戦となる。 加えて、スタジアム入場時のセキュリティ対策を徹底するとのこと。事前に申告されていない全ての応援グッズ(大旗、バナーなど)はスタジアムの搬入を全面禁止。また、スタジアム内で発見された場合は、直ちに撤去または押収する方針だという。 ペットボトルや缶に関しても、持ち込みは可能だが、蓋を外しての持ち込みに変更。スタジアム内で販売される飲料も、蓋が外されて販売されることとなる。 また、仁川は今回のペットボトルを投げ込んだファンに対し、自己申告制度を設けるとのこと。13日から19日の23時59分までに、クラブへメールを通じて自己申告したものに対しては、クラブの懲罰だけを適用することにするという。なお、無期限の入場禁止や罰金などになる見込みだとう。 一方で、自己申告をしなかったものには、写真や映像を通じて特定し、警察に告発するとのこと。クラブが被る全ての金銭的損害賠償を請求する予定とのことだ。 韓国『聯合ニュース』によると、クラブの関係者は「ボトルの投擲は人を傷つけることができる本当に危険な行為」とし、「投擲された当時に映像などを通じて約80個が投げ込まれたことを把握しているが、13日の午前の時点で60名ほどが自己申告してきた」と、すでに多くの人々が名乗り出ているという。 また、サポーターズグループは今回のクラブの措置を受け入れるとし、「18日の大田ハナシチズンとのアウェイゲームを含む5月の残り試合に関して、応援を主導しない」と発表。自粛することを発表している。 なお、Kリーグからの処分に関しては、今後委員会が行われ決定するものと見られている。 <span class="paragraph-title">【動画】敗れたチームのサポーターが大量のボトルを投擲…選手の股間にも直撃…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="SE86PUwCxaA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.14 16:50 Tue

「注目しているのはビルドアップ」と横浜FMを警戒…初のACLに臨む仁川、指揮官は初陣へ意気込みを語る「パッションを持って」

韓国の仁川ユナイテッドのチョ・ソンファン監督が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦の横浜F・マリノス戦へ意気込みを語った。 19日、2023-24シーズンのACLが開幕。仁川は横浜FMとアウェイで対戦する。 2003年に創設された新興クラブで、2004シーズンからKリーグ1に所属。2022シーズンのKリーグ1で4位となり、予選プレーオフからの参加となった中、ベトナムのハイフォンFCを延長戦の末に下して初出場を果たした。 前日記者会見に出席したチョ・ソンファン監督は大会出場の喜びを語った。 「我々のクラブの20周年という節目の年にACLという大会に出られることを光栄に思う。この大会に出るにあたり、ファンに対して喜びを与えていきたいと思っている」 クラブにとっての節目の年に、大きな大会に出場する仁川。チョ・ソンファン監督は、選手たちに声をかけ、自分たちを見せてほしいと伝えたとした。 「とにかく選手には楽しんでほしいし、チャレンジしてほしいし、自分たちというものを見せてほしいと思っている」 「普段とは違うトーナメント、大会になるので、違った空気感だったりがあると思うが、強い精神力を見せて戦っていきたいと話をした」 初戦の相手はこのところACLの常連になっている横浜FM。印象については「横浜F・マリノスは昨年のJリーグチャンピオンであり、2023シーズンもトップを争っているチームだ」とコメント。「チームの特に注目している点はビルドアップで、とても良いビルドアップをしてくる印象があり、そこが強みだと思う」と、ビルドアップを警戒しているとした。 また、今夏の移籍市場では韓国代表MFナム・テヒが加入。「ナム・テヒに関しては、そうしたチームのストロングな部分に彼が特性があると判断して獲得したのだろうと思う」とコメント。チームのスタイルに合った選手だと印象を語った。 その仁川は16日にKリーグの試合を戦っており、過密日程で移動も伴っている。「横浜は我々よりも試合が1日前だったということで、その分リカバリーの時間もあったと思う。我々にとってはアウェイゲームであり、状況はその分難しくなると思う」と分析。ただ、「我々はそこに向けてパッションを持って取り組んでいくし、選手の選択については、経験のある選手、よりフィットしている選手を選ぶことになる」と、戦える選手を起用していきたいとした。 また、ファンも多く集まるとされている中で、ファンに向けては「来ていただくファンには感謝している。彼らは今回国際試合ということで、日本までわざわざ飛行機で来てくれる。彼らのために良いプレーを見せる義務があるし、それを見せることはできると思う」と、アウェイの地でもしっかりとしたパフォーマンスを見せると意気込んだ。 その仁川は今シーズン途中までヴィッセル神戸に所属したモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャが所属。かつてはチームでゴールを量産したストライカーについても語った。 「ムゴシャは代表活動から戻ったばかりで、そこまで話はしていない。彼にとっては戻ってきたばかりなので、リカバリーの時間が必要だと考えた」 「彼はJリーグを経験しているので、彼の仕事であるゴールを決めるというところを、プレーした時には発揮して、ファンに喜びを与えてくれると思う」 仁川にとってのACL初陣は19日の19時から、横浜国際総合競技場で行われる。 2023.09.18 22:50 Mon

神戸、昨夏加入のモンテネグロ代表FWムゴシャが韓国の仁川ユナイテッドFCへ完全移籍…出場12試合で無得点に終わる「皆のことは絶対に忘れません」

ヴィッセル神戸は10日、モンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(31)がKリーグ1(韓国1部)の仁川ユナイテッドFCへ完全移籍することを発表した。 ムゴシャは母国のブドゥチノスト・ポドゴリツァやムラドスト・ポドゴリツァでプレーした後、カイザースラウテルンやエルツェゲビルゲ・アウゲ、1860ミュンヘン、カールスルーエなどドイツクラブでプレーした。 その後、モルドバのシェリフ・ティラスポリへと移籍すると、2018年2月から仁川ユナイテッドでプレー。2022年7月に神戸へと完全移籍で加入した。 ドイツ時代は2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で59試合に出場し6ゴール4アシストを記録。Kリーグ1では通算113試合に出場し60ゴール6アシストを記録し、ファイナルでも16試合で8ゴール5アシスト。2021シーズンは9ゴールに終わったが、それ以外は毎年二桁ゴールを記録。2022シーズンは神戸に加入するまで18試合で14ゴールと得点を量産し、得点ランキングトップに立っていた。 しかし、神戸加入後は出番がほとんどない状況。J1通算6試合、YBCルヴァンカップ通算5試合、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)通算1試合と、12試合の出場に終わり、ゴールはなかった。 ムゴシャはクラブを通じてコメントしている。 「素晴らしいサポーターのいるビッグクラブの一員として、イニエスタ選手をはじめ日本のトッププレーヤーたちとロッカーを共にできたことは非常に光栄で幸せなことでした」 「昨年は非常に難しいシーズンでなんとか生き残ることができました。逆に今年はここまですごく良いシーズンを送っていて、このままの勢いでリーグ優勝を勝ち取って欲しいと願っています」 「選手やコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、テクニカルスタッフ、強化部の皆さんには本当に感謝しています。そして、雨の日も晴れの日も苦しい日もどんな時も毎試合スタジアムで選手を鼓舞し、力を与え続けてくれた我々の偉大なサポーターには特に感謝しています。愛してる皆のことは絶対に忘れません。バモスヴィッセル!」 2023.07.10 18:45 Mon

中1日のバルセロナが貫録2発で神戸を撃破!好機演出のイニエスタは古巣戦で80分までプレー【親善試合】

6日、フレンドリーマッチのヴィッセル神戸vsバルセロナが国立競技場で開催され、0-2でバルセロナが勝利を収めた。 天皇杯の日程を変更して行われた特別なフレンドリーマッチ。明治安田生命J1リーグで首位に立つ神戸は、古巣対戦となるセルジ・サンペールがアンカーで先発し、退団が発表されているアンドレス・イニエスタはキャプテンマークを託された。 対して、4シーズンぶりにラ・リーガ制覇を達成したバルセロナは、最終節から中1日の強行スケジュールで来日した。フレンキー・デ・ヨングが腕章を巻き、[4-3-3]の最終ラインの一角へ入り、フリアン・アラウージョが右サイドバックでトップチームデビュー。リーガ得点王のロベルト・レヴァンドフスキが頂点を務めた。 夕方から雨の降り始めた国立をいきなり沸かせたのはバルセロナ。開始2分、左サイドでの組み立てからパブロ・トーレの股抜きシュートが右ポストを直撃する。 神戸も5分、8分とイニエスタがスルーパスで会場をどよめかせ、9分には汰木康也の左クロスが流れて佐々木大樹が右足。今日の主役とも言える背番号「8」は直後にも背後へスプリントした汰木へ鮮やかな縦パスを通し、観客を魅了する。 12分のバルセロナはフランク・ケシエのマイナスパスをパウ・プリムがバイタルエリアで収め、パブロ・トーレへ預けると、パブロ・トーレは中央の密集をすり抜けてボックスへ侵入。右足のフィニッシュはGK前川黛也に阻まれた。 神戸がJと異なり、プレッシングが控えめなこともあり、バルセロナは悠悠とボールを保持。その中で試合が動いたのは16分、パブロ・トーレが中央を切り裂くスルーパスを通し、抜け出してフリーとなったケシエが完璧なファーストタッチからGKとの一対一を難なく制した。 3分後にもケシエが絶好機を迎えたバルセロナは、これで得た左CKからパブロ・トーレのキックにエリック・ガルシアが高い打点のヘッドを叩き込んでリードを広げる。 あっという間に2点のビハインドを負った神戸も、次第に相手ゴール前のシーンが増加。31分にはリンコンの落としからイニエスタがニアを狙う鋭い右足の一撃を放てば、直後にはサンペールもフィニッシュを見せる。 さらにプレスの位置も高くなると、43分にも絶好機が到来。右サイドのリンコンから齊藤を経由して左ポケットから汰木がフリーで立て続けに2本のシュート。だが、いずれもGKイニャキ・ペーニャのスーパーセーブに阻まれ、2分後にはイニエスタが齊藤とのワンツーから狙うも、ゴールを割れずに前半を終えた。 ハーフタイム明けには両チームともに複数のメンバーを変更。神戸は扇原貴宏ら5人、バルセロナはガビら6選手が新たにピッチに立った。 ステファン・ムゴシャやフェラン・トーレスなど、互いに途中出場選手がシュートシーンを作る中で、63分の神戸は対角のパスを受けたジェアン・パトリッキがファーストタッチで対峙相手を剥がしての右足がバルセロナゴールを脅かす。 両チームが度々好機を迎える中で、80分にはイニエスタが井出遥也と交代。ピッチを後にする際には割れんばかりの拍手が起こり。敵将のチャビ・エルナンデス監督も自ら歩み寄って盟友を労った。 この日の主人公のためにも一矢報いたい神戸だったが、終了間際に迎えたチャンスでは武藤嘉紀がアラウージョを剥がしきれずにコースを限定され、結果的にシュートは枠外に。仕留めるべき時に仕留め切ったバルセロナがそのまま2-0で勝利。試合後には各選手のサインが入ったバルセロナのユニフォームがイニエスタに贈呈され、記念撮影が行われた。 ヴィッセル神戸 0-2 バルセロナ 【バルセロナ】 フランク・ケシエ(前16) エリック・ガルシア(前19) 2023.06.06 21:37 Tue

神戸新加入のムゴシャ、初瀬"先生"が教えた日本語披露に「ホットラインの予感」「溢れ出るいい人感」

ヴィッセル神戸のモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャはすでにチームに馴染んでいるようだ。 カイザースラウテルンやカールスルーエなどドイツクラブでのプレー経験を持つムゴシャは、6月30日に仁川ユナイテッドFCから神戸への加入が発表された。 Kリーグでは実績を残しているストライカー。日本のチームにもすでに溶け込んでいるようで、仲間やファンへ向けて簡単な挨拶を披露した、 神戸の公式ツイッターは28日に初瀬亮との一幕を公開。背中にGPS機器と思われるものを付けてもらったムゴシャは初瀬に「アリガト」と返礼。さらにカメラに向かっても「元気!」とサムアップを見せた。 「そのうち関西弁も覚えてほしいですね!」との紹介もあるように、初瀬に促された「まいど!」は口にせず。ただ、良好な関係を見せる2人には「ムギさんの溢れ出るいい人感」、「初瀬もムゴシャも可愛ええ」、「初瀬ムゴシャホットライン開通してほしいな」、「ホットラインの予感」、「仲良さそうなのいい〜」との声が届くなど、早くも試合での好連携を期待する声が多数上がっている。 <span class="paragraph-title">【動画】初瀬から学んだ日本語を披露するムゴシャ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムゴシャ選手は初瀬選手から日本語を学んでいるそうです。<br>そのうち関西弁も覚えてほしいですね!<a href="https://twitter.com/hatsuseryo?ref_src=twsrc%5Etfw">@hatsuseryo</a> has been teaching some Japanese to Stefan Mugosa<a href="https://twitter.com/hashtag/visselkobe?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB%E7%A5%9E%E6%88%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ヴィッセル神戸</a> <a href="https://t.co/0CMAymrb9A">pic.twitter.com/0CMAymrb9A</a></p>&mdash; ヴィッセル神戸 (@visselkobe) <a href="https://twitter.com/visselkobe/status/1552509174021361665?ref_src=twsrc%5Etfw">July 28, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.28 21:05 Thu

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「今日得た収穫は大きい」、東京Vにとって神戸戦勝利は勝ち点3以上の価値となるか…

東京ヴェルディにとってヴィッセル神戸戦の勝利は、単なる勝ち点3以上の価値を持つものになるかもしれない。 東京Vは26日、ノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田J1リーグ第16節で神戸と対戦し、後半の65分にMF翁長聖が誘発したオウンゴールを守り抜いて1-0の勝利を収めた。 前節、FC町田ゼルビアとの東京クラシックで0-5の惨敗を喫し、城福浩監督は「今日変われないと、たぶん今シーズンは変われない」と強い口調で、チームに対してここからの再起を促した。 その大敗を「ターニングポイント」にすべく臨んだ今回の一戦だったが、直近のルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦(2-3●)で退場したDF林尚輝をサスペンションで、DF谷口栄斗、DF山田裕翔がいずれも負傷と、主力クラスのセンターバック3枚が不在に。そういった中、FW大迫勇也、FW武藤嘉紀らリーグ屈指の攻撃陣を擁する昨季J1王者とのアウェイゲームに臨んだ。 その苦しい台所事情において城福監督は開幕からメインシステムとして採用した[4-4-2]から[3-5-2]へのシステム変更を選択。ただ、ウォームアップ中は4バックでロングボールを撥ね返すトレーニングを行い、前半の入りの部分も一見すると、[4-4-2]に見える形で少し“煙幕”を張るような形となった。 普段はJリーグチーム同士のトレーニングマッチやトレーニングの公開に積極的で、手の内を明かすことを厭わないオープンマインドな指揮官だが、「基本的に自分たちはそういった駆け引きをすることはないですが、今回に関しては3バックというのが初めてなので、わざわざそれを見せる必要はないかなという考えでした」と、負傷者の状況を含めてルヴァンカップ後に急遽システム変更を決断した中、少しでも自分たちに有利に働くように普段と異なるアプローチを行ったことを認めた。 また、DF千田海人も試合後のミックスゾーンで「3バック、ばれてました(笑)」と、入りの部分はぼかしながら戦っていたことを仄めかした。 ただ、「ほとんど映像でしか3バックの準備ができなかった」と指揮官が明かしたように、相手の虚を突くことも期待した前半の序盤は攻守両面で急造ゆえの不具合が見受けられ、神戸にハーフコートゲームを許す展開に。 城福監督は「前半押し込まれることは想定していた」と織り込み済みの展開であったとしながらも、ディフェンスラインを統率した千田は「前半はマッチアップの部分でうまくいかないとか、急造で試合ではやっていないので、難しかったところはありました」、「マークのところが曖昧だった部分とか、セカンドが全然拾えていなかった」と、その想定以上に難しい戦いを強いられたと振り返る。 そうなると、直近の公式戦2試合同様に前半の失点も不可避かに思われたが、「前半さえ耐えれば、必ず後半我々の時間になる」と語る指揮官を含め、「前半はしっかりとゼロで終える」と意思統一が図られていたチームは、町田戦を教訓に、最後の局面ではしっかりと身体を張って失点を許さず。 さらに、流血と脳震とうによるMF松橋優安の治療、交代となった前後では[3-5-2]から[5-4-1]への布陣変更、守備時のミスマッチとビルドアップの改善のため、3バックの綱島悠斗、宮原和也のサイドの入れ替えといった修正策が見事に機能。前半終盤から盛り返すと、後半は神戸の攻撃をシュート2本に抑え込んだ。 前半の劣勢や攻撃面を含め、当然のことながら課題も多く出たが、百戦錬磨の指揮官は「ずっと4バックでやってきたチームが初めて3バックをやったわりには、よく機能したなと。全員が意識高くやってくれたなと思います。(翁長)聖のクロスを含めてみんなが魂のこもったプレーを、ひとつひとつやってくれて、最後は本当に危なげなくクローズできたと思います」と、昨年の段階から温めてきた上で、王者相手にぶっつけ本番で機能させた3バックでの勝利への手応えを口にした。 千田も「うまくコミュニケーションを取りながら、ミスマッチのところを徐々に合わせていけるようになって、今日はみんな集中して最後まで守り切れました。本当に今日の試合で得た収穫は勝ち点3以上に大きいかなと思います。負けたところからしっかり自分たちで学び、今日はこういうゲームをできたことが本当によかった」と、指揮官同様にシステム変更、課題の前半途中での修正も含めたプラス材料も多い勝利をポジティブに受け止めた。 最前線で攻守に奮闘したFW木村勇大も、「2連敗で終わるのか、アウェイですけど勝ち点3を取って、もう1回盛り返すのかというのは、チームとして問われる場面だった。この勝ち点3がこれからに繋がるという意味では勝ち点だけでなく、チームの自信にもなってくる」と、ターニングポイントでの勝利に大きな価値を見いだす。 さらに、「3バックになって立ち位置が変わるところでは自分に求められる守備の役割も変わってくるところもあるので、これからまたその戦術をチームとしても、ひとつのオプションになったと思うので、そこの精度は自分のところもそうですけど高めていきたい」と、新たなオプションの成熟へ前向きな姿勢も示している。 「今回の3バックで勝てたことというのは、前回の0-5の大敗を打ち消してくれるものではないので、しっかりと積み上げて、ここから先は我々の目指すものにもっと邁進していきたい」と、勝って兜の緒を締めた城福監督だが、限られたリソースの中で多くの選手が複数のポジションにチャレンジし、プレーの幅を広げる中、現行の[4-4-2]に加えて3バックを確固たるオプションにできれば、今後対戦相手の対策が進む2巡目の戦いに向けてチームとして大きな武器にできるはずだ。 2024.05.27 06:30 Mon

「相手の土俵で勝負してしまった」痛恨の公式戦3連敗、神戸の守護神・前川黛也は継続を強調「大きく変える必要はない」

ヴィッセル神戸の日本代表GK前川黛也、東京ヴェルディ戦を振り返った。 26日、明治安田J1リーグ第16節で神戸はホームに東京Vを迎えた。 前節はアウェイで鹿島アントラーズに敗戦。ミッドウィークにはYBCルヴァンカップでJ3のカターレ富山とアウェイで対戦し、PK戦までもつれた末に敗戦と、嫌なムードの中でのホームゲームとなった。 試合は東京Vが5バックを敷いて守備を固める戦い方に出た中で、神戸は持ち前の攻撃陣が何度もゴールに迫っていくものの、堅い守備の前にゴールを奪えない。 すると65分、大きなサイドチェンジから翁長聖に嫌らしい折り返しを許すと、これをクリアしようとした山口蛍のオウンゴールに。0-1で敗れて公式戦3連敗、2シーズンぶりのリーグ戦連敗となった。 好守も見せていた前川だったが、手痛い1失点。東京Vの戦い方に付き合ってしまったことが良くなかったとした。 「相手チームも割り切ってロングボールのセカンドボールを拾えるように設定していて、そういう相手にそういう土俵で勝負してしまったということ。臨機応変にやらないといけないなと思いました」 自らの戦い方を出し続けられず、相手の土俵に乗った結果の失点。ただ、チームとしてはやり方を変えていく必要はないと感じているようだ。 「大きく変える必要はないんですけど、そういったチームに少しでも変化をつけられるようにして行かなければいけないです」 とは言え、1シーズン経験していなかった連敗を喫し、さらにはカップ戦を含めての公式戦3連敗。前川は「僕自身も個々でうまく行かないところとか、最後の精度を欠いたとかはありますけど、そこで変える必要はなく、継続して自分たちらしさをもっとやって行かないといけない」と強調。「軸をぶらしてしまうとドツボにハマるので、しっかり変えずに自分たちらしく戦っていきたいです」と、今まで積み上げてきたものを変えるのではなく、より精度を高めていくことが大事だと語った。 2024.05.26 23:35 Sun

「戦い方を変えるのは一番良くない」2シーズンぶりのリーグ戦連敗…公式戦3連敗に神戸・吉田孝行監督「もう1度喜びに変える」

ヴィッセル神戸の吉田孝行監督が、東京ヴェルディ戦を振り返った。 26日、明治安田J1リーグ第16節で神戸はホームに東京Vを迎えた。 前節はアウェイで鹿島アントラーズに敗戦。ミッドウィークにはYBCルヴァンカップでJ3のカターレ富山とアウェイで対戦し、PK戦までもつれた末に敗戦と、嫌なムードの中でのホームゲームとなった。 試合は東京Vが5バックを敷いて守備を固める戦い方に出た中で、神戸は持ち前の攻撃陣が何度もゴールに迫っていくものの、堅い守備の前にゴールを奪えない。 チャンスこそ作っていくが、良い形でのシュートまで持ち込めず。ゴールレスで迎えた後半は、徐々に東京Vも前にアグレッシブに来たことでオープンな展開となった中、65分にオウンゴールで失点。結局ゴール奪うことができず、0-1で敗れ、公式戦3連敗。リーグ戦では昨シーズン1度も無かった連敗を喫することとなった。 試合後の記者会見に出席した吉田監督は、チャンスは作れていたが、徐々に相手に対して自分たちのサッカーができなくなったと悔やんだ。 「前半はある程度自分たちのサッカーができていたかなと思います。相手が守備の枚数を多くして固めてくる中で、色々な動き出しとかでチャンスは作れていたなと」 「後半もやり続けるということで入ったんですが、少しパワーダウンしたというか、ボールを動かしながら、相手の嫌がることができなくなっていったかなと思います」 「この辺りは自分の責任でもあると思いますし、このホームでのブーイングも起きました。どう受け止めるか、自分自身はここからみんなでもう1度喜びに変えて行くだけです」 チャンスこそ作れたが東京Vの5バックに苦戦。攻略の糸口については「相手がリトリートした中で、ボールの動かし方、動きのところは何を狙うのかを徹底するところが足りなかったと思います」と語り、しつこくやり続けられなかったことが課題だとした。 またハンドでのゴール取り消しやオウンゴールでの敗戦についても言及。「映像をちゃんと見れていないのでなんとも言えないんですが、VARがしっかりあった中での判定だと思います」と語り、「失点シーンもクロスからオウンゴールだけにフォーカスしがちですが、原因はそれ以外にもたくさんあって、そこをしっかり映像を見て分析していくというところです」と、チームとしての問題点を見つけたいとした。 残留争いに巻き込まれた2022シーズンの最終節以来のリーグ戦連敗となったことについては「連敗しないという思いはみんな持っていたと思いますし、それを結果として出さなければいけないと思うので、そこは反省したいです」とコメント。再び迫る試合に向けては「これで戦い方を変えるということは一番良くないです。自分たちらしいサッカーを90分間続けることが大事だと思います」と語り、やり続けることが何よりも大事だとした。 2024.05.26 23:20 Sun

昨季王者に完封勝ちの東京Vが町田戦大敗払拭のリーグ4戦ぶり白星! 神戸は公式戦3連敗に…【明治安田J1第16節】

明治安田J1リーグ第16節のヴィッセル神戸vs東京ヴェルディが26日にノエビアスタジアム神戸で行われ、アウェイの東京Vが0-1で勝利した。 神戸は前節、鹿島アントラーズに0-1で敗れてリーグ連勝が「4」でストップ。FC町田ゼルビアに抜かれて2位に転落した。さらに、JリーグYBCルヴァンカップではJ3のカターレ富山にPK戦の末に敗れて公式戦連敗となった。その連敗からのバウンスバックを図ったホームゲームでは鹿島戦から先発1人を変更。佐々木大樹に代えて広瀬陸斗を左ウイングで起用した。 一方、12位の東京Vは前節、町田とのダービーマッチで0-5の大敗。リーグ12戦ぶりの黒星を喫した。さらに、ルヴァンカップではサンフレッチェ広島に2-3で敗れてこちらも公式戦連敗。昨季王者相手に連敗ストップを目指した一戦では先発2人を変更。サスペンションの林尚輝、ベンチ外の山田楓喜に代えて稲見哲行、松橋優安を起用し、[3-5-2]の布陣で臨んだ。 入りは長いボールや相手の背後を意識した仕掛けで攻め手を窺う中、地力で勝る神戸が徐々に押し込んでいく。開始8分にはスローインの流れからボックス右で武藤嘉紀からマイナスパスを受けた大迫勇也が右足を振るが、これはわずかにクロスバーの上を越える。 立ち上がり以降は大迫の確度の高いポストワークを起点に武藤の再三の裏抜けを使いつつ、前向きな中盤の選手が攻撃に厚みを加えていくホームチーム。その形から幾度も良い仕掛けを見せる。 前半半ばには守勢のアウェイチームにアクシデント発生。空中戦の競り合いで武藤と交錯した松橋が頭部を負傷。一度プレーに復帰したが、脳震とうによってピッチに座り込んでしまい、担架でピッチを後に。これを受けて32分に齋藤功佑が投入され、稲見が左ウイングバックに移った。 松橋の治療による数分間の中断を経て試合が再開されるも、神戸のワンサイドは変わらず。局面の勝負をことごとく制し、東京Vに自陣からの脱出を許さない。そして、ハーフコートゲームを展開し、セットプレー、流れの中で大迫や武藤が再三のシュートに繋げるが、最後のところで粘る相手の守備を崩し切れない。 すると、我慢の戦いが続いた東京Vもアディショナルタイムには相手陣内でのプレータイムを増やし、齋藤の2本のシュートや木村勇大の馬力のあるドリブル突破で際どいシーンも創出。やや盛り返した形で前半終了を迎えた。 ゴールレスで折り返した後半は互いに選手交代なしでスタート。東京Vがハーフタイムに修正を施したことで、立ち上がりはイーブンな攻防に。54分には右に流れた大迫のクロスをゴール前に走り込んだ広瀬がワンタッチでゴールネットに流し込むが、ここは左手を使って押し込んでおり、ゴールは認められない。 以降も一進一退の攻防が続く中、意外な形からスコアが動く。65分、左サイドでの見木友哉のボールキープから内側でサポートに入った染野唯月が逆サイドで完全にフリーの翁長聖に展開。ボックス右でボールを持った翁長が左足インスウィングの低弾道クロスを供給すると、戻りながらのクリアとなった山口蛍のオウンゴールを誘発した。 より多くの決定機を作りながらもビハインドを背負った神戸は失点前から準備していた佐々木を広瀬に代えて投入。さらに、本多勇喜を下げてより攻撃的な初瀬亮をピッチに送り込み、左サイドの攻撃にテコ入れを図る。また、24歳バースデーゴールが懸っていた宮代大聖を諦め、古巣初対戦の井出遥也と異なるタイプのアタッカーの起用で変化を加える。 これに対してサイドを崩されて際どい場面を作られるものの、より安定した守備でリードを維持する東京V。カウンターからの一発を意識しつつ、城福浩監督は木村、翁長に代えて深澤大輝、山田剛綺と同ポジションにフレッシュな選手を投入し、全体のプレー強度を保つ。 その後、後半最終盤にかけて神戸がリスクを冒して前に出たが、王者撃破へ最後まで高い集中力を見せた東京Vが虎の子の1点を守り切った。この結果、共に公式戦連敗ストップを狙った両者の一戦はアウェイの東京Vに軍配。町田戦の大敗を見事に払しょくするリーグ4戦ぶりの勝利に。 一方、昇格組に敗れた神戸は今季リーグ戦初の連敗となり、公式戦3連敗となった。 ヴィッセル神戸 0-1 東京ヴェルディ 【東京V】 オウンゴール(後20) 2024.05.26 16:06 Sun

【J1注目プレビュー|第16節:神戸vs東京V】共に前節は悔しい敗戦、ルヴァンカップも敗退…公式戦連敗を止めるのは?

【明治安田J1リーグ第16節】 2024年5月26日(日) 14:00キックオフ ヴィッセル神戸(2位/29pt) vs 東京ヴェルディ(12位/18pt) [ノエビアスタジアム神戸] <span class="paragraph-subtitle">◆再び首位へ【ヴィッセル神戸】</span> 前節はアウェイで鹿島アントラーズに悔しい敗戦。結果、首位の座から陥落してしまった。 そしてショッキングな出来事はミッドウィークのルヴァンカップ。J3のカターレ富山相手にPK戦の末に敗戦。メンバーを大幅に入れ替えたこともあったが、チームとしての戦力均衡はまだまだ計れていないことが露呈した。 ただ、安定した守備は見せており、リーグ最少失点タイの11失点。リーグ連覇という目標に向けて戦いを続けるのみだ。 このところの取りこぼしの要因は、決定力の不足。チャンスクリエイトはできているだけに、ゴール前のクオリティを今一度取り戻したい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、初瀬亮 MF:山口蛍、扇原貴宏、宮代大聖 FW:武藤嘉紀、大迫勇也、佐々木大樹 監督:吉田孝行 <span class="paragraph-subtitle">◆失意の大敗 【東京ヴェルディ】</span> 前節はFC町田ゼルビアとの“東京クラシック”。昨シーズンまで共にJ2で戦った者同士の対戦だったが、相手にJ1で首位を争っている力を見せつけられ、今季ワーストの5-0敗戦となった。 12試合ぶりの黒星を喫した中、ミッドウィークにはYBCルヴァンカップでサンフレッチェ広島にも敗れ連敗。ただ、10人の先発を入れ替えた中で善戦したとはいえるが、新たな戦力が見つかることはなかった。 チームとしてはJ1王者相手に強度でどこまで戦えるのか。このところ露呈している局面での脆さが出れば、一気に押し込まれてしまう。 また、強力な攻撃陣を前に、ルヴァンカップで退場した林尚輝が出場停止という状況。チームとしての力が試される一戦になりそうだ。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、山田裕翔、翁長聖 MF:松橋優安、森田晃樹、 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 出場停止:林尚輝 2024.05.26 11:40 Sun

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苦しむ川崎Fに痛手…ここまで14戦5発のエリソンが左大腿二頭筋肉離れ

川崎フロンターレは16日、FWエリソンの負傷を報告した。 今季から川崎FでJリーグ初挑戦のエリソン。ここまで出場した公式戦14試合で5ゴールのストライカーだが、2日に行われた第17節の名古屋グランパス戦に続いて、16日に行われた第18節のヴィッセル神戸戦でもメンバー外だった。 クラブによると、9日のトレーニング中に負傷したといい、左大腿二頭筋肉離れと診断。全治は明らかにされていないが、しばらくの離脱となりそうだ。 今節の川崎Fは9試合ぶり無得点で3試合ぶりの黒星。ここまで5勝5分け8敗の14位となっている。 2024.06.16 20:57 Sun
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雷雨で45分遅延した一戦、名古屋vs湘南の死闘は1-1の痛み分け【明治安田J1第18節】

16日、明治安田J1リーグ第18節の名古屋グランパスvs湘南ベルマーレが豊田スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 直近は2試合勝利がない名古屋と、2連敗中の湘南の一戦。名古屋は上位への足がかりに、湘南は残留争いから抜け出す足がかりにしたい一戦となる。 名古屋は中断前のリーグ戦から5名を変更。内田宅哉、三國ケネディエブス、和泉竜司、倍井謙、キャスパー・ユンカーが外れ、野上結貴、吉田温紀、山中亮輔、永井謙佑、山岸祐也が入った。 対する湘南も5名を変更。岡本拓也、杉岡大暉、平岡大陽、鈴木淳之介、鈴木章斗が外れ、小野瀬康介、髙橋直也、阿部浩之、舘幸希、ルキアンが入った。小野瀬と舘はケガからの復帰となる。 両チームにとって大事な試合だったが、雷雨の影響でキックオフ時間が遅れることに。45分間遅れてスタートした時には、全く雨の影響がない状況だった。 立ち上がり積極的に入ったのは湘南。前からのプレスをかけつつ、ボールを握っていく展開となる。 名古屋は鋭いカウンターで応戦。互いに譲らない展開のまま、シュートがなく進んでいく。すると湘南は17分、小野瀬がビッグチャンスを迎える。相手のビルドアップ時にハ・チャンレからルキアンがボールを奪うも、これはクリア。しかし、小野瀬が左サイドで拾うと、ドリブルで持ち出しボックス手前で右足一閃。しかし、GKランゲラックがわずかに触り、クロスバーを直撃する。 両チーム通じて最初のシュートとなったが、得点の匂いがした攻撃。湘南がポゼッションして時間を使っていく展開は変わらない。 名古屋は23分にチャンス。FKからの山々のクロスを、吉田がダイレクトボレー。しかし、左に外れてしまう。さらに26分にもビッグチャンス。中山がダイレクトパスで裏に完全に抜け出し、GKソン・ボムグンもかわしてシュートも、無人のゴールに流し込めず。しかし、その前にオフサイドの判定となった。 徐々に押し込み出した名古屋は29分にネットを揺らす。素早いリスタートから永井のパスを引き出した山岸がボックス内からシュート。GKとの一対一を決めたが、わずかにオフサイドでゴールとはならなかった。 湘南ゴールに迫っていく名古屋はついにスコアを動かす。33分、ロングボールをボックス内右で森島が収めるもクリアされる。それでもこぼれ球を拾って繋ぐと、右サイドから吉田がクロス。これを外から入ってきた永井がボックス中央でダイレクトボレー。これが決まり、名古屋が先制に成功する。 先制した試合は6戦全勝の名古屋。すると35分にはボックス手前でパスを受けた山岸からの横パスを、森島がコースを狙ってシュートも、わずかに左に外れていく。 押し込まれ続けた湘南だったが、最終盤には福田やルキアンがゴールに迫るもののそのまま終了。名古屋の1点リードで試合を折り返した。 互いに交代なしで迎えた後半、名古屋はファーストプレーで中山がシュート。わずかに舘幸希が触ってゴールから外れていく。 後半も名古屋が押し込んでいく展開が続く中、60分に湘南が反撃。田中聡がボックス手前で粘ってパスを繋ぐと、小野瀬がボックス内左にカットインして右足シュート。これがサイドネットに決まり、湘南が同点に追いつく。 このゴールの前に山下良美主審にボールがわずかに当たっていたとして、名古屋の選手が猛抗議。リプレイでは確かにわずかにコースが変わっているようにも見えるが、認められずゴールが決まった。 追いついた湘南は69分に逆転に成功。前線へのパスが代わって入ったばかりの奥野耕平が前にパスを出すと、これが椎橋慧也に当たってラインの裏に良いボールが転がることに。これに反応したルキアンが独走し、最後はGKランゲラックとの一対一を冷静に流し込んだ。 しかし、これにVARチェックが入り、オフサイドが確認されることに。かなり時間をかける際どい判定となった中、わずかにルキアンの足の一部が出ていたとして、このゴールは認められなかった。 逆転を逃した湘南だったが、74分にもビッグチャンス。スロインのミスから再びルキアンが完全にフリーとなりシュートも、GKランゲラックがしっかりと反応してセーブ。ゴールを許さない。 すると83分に両チーム合わせて5名が一気に変更。名古屋は山中、山岸、椎橋が下がり、久保藤次郎、榊原杏太、パトリックを投入。一方の湘南は、阿部と福田を下げて、山田直輝と鈴木章斗を投入した。 なかなかゴールが奪えない中、アディショナルタイムは8分の表示。湘南は髙橋、舘を下げて、杉岡 大暉と大岩 一貴を投入。するとアディショナルタイム3分には、相手陣内でボールを奪い、ルキアンのパスを鈴木章がシュートもGKランゲラックがセーブする。 湘南は最後まで名古屋ゴールに迫っていくが、名古屋も最後の最後で身体を張ってシュートを打たせず。死闘は1-1のドローに終わった。 名古屋グランパス 1-1 湘南ベルマーレ 【名古屋】 永井謙佑(前33) 【湘南】 小野瀬康介(後15) 2024.06.16 20:48 Sun
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安斎颯馬のプロ初得点でFC東京が追いつく! リカルド・グラッサ弾の磐田とドロー【明治安田J1第18節】

16日、明治安田J1リーグ第18節のFC東京vsジュビロ磐田が味の素スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。 ホームの6位FC東京は、前節のサガン鳥栖戦で5試合ぶりの白星。その後のYBCルヴァンカップではサンフレッチェ広島に2連敗したが、天皇杯2回戦ではヴィアティン三重に3-0で勝利した。連勝が懸かる今節は鳥栖戦から4人入れ替え、仲川輝人がトップ下、森重真人、長友佑都、中村帆高が最終ラインに入った。 対する16位ジュビロ磐田は、前節のサンフレッチェ広島戦で0-2の敗戦。天皇杯2回戦ではテゲバジャーロ宮崎に敗れて公式戦2連敗となった。前節からは右サイドバックが変わり、植村洋斗がスタメン復帰。ベンチには負傷離脱していたジャーメイン良が戻ってきた。 序盤はせめぎ合いの様相。両チーム共にファイナルサードを攻略できない時間が続く。 しかし、磐田がセットプレーからゴールをこじ開ける。立て続けにCKを得ると、平川怜の右クロスからリカルド・グラッサがドンピシャヘッド。20分に先制ゴールを叩き込んだ。 その後はリードを奪われたFC東京が押し込み始め、33分には俵積田晃太が左サイドで仕掛けてから鋭いクロスを供給。ファーに飛び込んだ安斎颯馬が足を伸ばしたが、わずかに届かない。 38分には俵積田のクロスからディエゴ・オリヴェイラがヘディングを狙うがこちらも合わず。42分には逆にピンチを迎えるが、山田大記の右ポケットからのシュートはGK野澤大志ブランドンがセーブし、こぼれ球も中村が間一髪でクリアした。 磐田の1点リードで後半に入ると、立ち上がりから俵積田が仕掛けてカットインシュート。惜しくも枠の右に外れる。 55分にはスルーパスに抜け出したディエゴ・オリヴェイラが前線で競り勝ち、GK川島永嗣との一対一に。右足で狙ったシュートは右ポストに跳ね返された。 同点弾にあと一歩及ばないFC東京は、先発のGK野澤と共にU-23日本代表のアメリカ遠征に参加していた荒木遼太郎と松木玖生を投入。一方の磐田は山田がミドルシュートで追加点を狙っていくなか、ジャーメイン良と金子翔太をピッチに送り出した。 磐田はマテウス・ペイショットとジャーメイン良をターゲットに攻め、FC東京は俵積田の仕掛けや松木のオーバーヘッド気味のシュートがあったが、スコアは動かないまま終盤へ。ホームチームはまずは追いつくべく、ジャジャ・シルバと徳元悠平の投入で交代枠を使い切る。 81分には徳元が左サイドの仕掛けからクロスを上げ、クリアボールに高宇洋が反応。ダイレクトで狙ったが、ゴールの右へ外れてしまう。 それでも84分には念願の同点弾。左サイドのボックス手前でFKを得ると、徳元のファーへのクロスに安斎。ヘディングでプロ初ゴールを記録した。 これで勢いに乗った安斎は、右サイドをドリブルで駆け上がり、ボックスのぎりぎり外でFKを獲得。原川力のクロスにエンリケ・トレヴィザンが合わせたが、GK川島にキャッチされた。 もう一度勝ち越したい磐田は後半アディショナルタイムにブルーノ・ジョゼと中村駿を投入するも、流れを変えられず。逆転ゴールは許さずに終了し、1-1の痛み分けに終わった。 FC東京 1-1 ジュビロ磐田 【FC東京】 安斎颯馬(後39) 【磐田】 リカルド・グラッサ(前20) <span class="paragraph-title">【動画】FC東京に勝ち点1をもたらした安斎颯馬のJ初ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>この左足は素晴らしい<br>\<br><br>徳元悠平のFKに合わせたのは安斎颯馬<br>今季初ゴールは値千金の同点弾に‼<br><br>明治安田J1第18節<br>FC東京×磐田<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/FC%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%A3%90%E7%94%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FC東京磐田</a> <a href="https://t.co/1zmPGOblGT">pic.twitter.com/1zmPGOblGT</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1802293990252798195?ref_src=twsrc%5Etfw">June 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.16 20:28 Sun

G大阪が4連勝&7戦無敗で2位鹿島に迫る! 宇佐美貴史の華麗弾&山田康太の古巣弾で柏を振り切る【明治安田J1第18節】

明治安田J1リーグ第18節の1試合が16日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのガンバ大阪が柏レイソルを2-1で下した。 前節終了時で3位G大阪は古巣戦の中谷進之介&山田康太が揃って先発。GK松本健太の欠場が続くなか、犬飼智也も負傷離脱の12位柏ではGK佐々木雅士が今季初めて最後尾を託され、センターバックの一角に立田悠悟が入ったほか、代表帰りの細谷真大はベンチからスタートした。 パリ五輪世代の代表で右サイドバックのポジションを争う半田陸と関根大輝もそれぞれ先発し、その2人のアピール合戦も注目どころの一戦。堅守としたたかさで勝ち星を重ねるG大阪が自陣でブロックを作る柏に対して、まずボールの主導権を握って立ち上がる。 次第に柏も相手の縦パスを引っかけるシーンを増やして押し返すが、鈴木徳真の大きな展開が左サイドのウェルトンに通った15分、ボックス左でパスを受けた宇佐美貴史が中に切り込むと見せかけてのフェイントで立田悠悟をヒザから崩して右足。G大阪が先手を奪う。 柏も23分の木下康介に右ポスト直撃のシュートがあったが、26分のG大阪に敵陣右サイドでFKが巡り、宇佐美のキックが跳ね返されたところを鈴木が右足ダイレクト。それがウェルトンに当たって相手DF陣の裏に流れ、うまく抜け出した山田が右足でネットを揺らす。 そこからは柏が攻め返し、43分のマテウス・サヴィオに強烈な右足フィニッシュも。だが、G大阪はGK一森純が好対応で凌ぎ、前半アディショナルタイムにまたも宇佐美の絶妙なスルーパスから山下諒也に決定機が巡ったりとペースを握ってハーフタイムに入る。 後半は細谷の交代カードを切った柏の反撃ムードになり、G大阪が守勢に。細谷が入って早々に立て続けのシュートでフィニッシャーとしての怖さを出すなど、チーム全体で前重心の時間が続くが、G大阪も集中を切らさず。中谷を中心に柏の攻撃を跳ね返し続ける。 その後も交代カードを切りながら、攻め立てる柏は79分にバイタルエリア中央の細谷がフリックでつなぐと、その左で受けたジエゴがボックス中央から豪快な左足フィニッシュで1点差に。ここまで交代も駆使して時間を進めたG大阪だが、ついに守りを崩される。 3試合ぶりの得点で活気づき、押せ押せの柏は最後の交代で山本桜大も送り込み、すべての攻撃的カードを使い切る策。後半に入って受けに回り、なかなか攻められないG大阪も最後の交代に動いたタイミングで5バックにシフトし、逃げ切りにかかる。 後半アディショナルタイムもほとんどが柏の攻めが続いたが、G大阪が苦しみながらも締め切って今季初の4連勝で7戦無敗とし、2位鹿島アントラーズとの勝ち点差も「4」→「2」に。一歩及ばずの柏は今季初の3連敗となり、4試合で白星なしとなっている。 ガンバ大阪 2-1 柏レイソル 【G大阪】 宇佐美貴史(前15) 山田康太(前26) 【柏】 ジエゴ(後34) <span class="paragraph-title">【動画】ガンバエースが華麗なキックフェイントから先制ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>上手い、上手すぎる!<br>これが青黒のNo.7<br>\<br><br>宇佐美貴史が背番号と同じ今季7ゴール目‼<br>キレキレのドリブルで相手DFを交わし冷静なフィニッシュ<br>さすがのクオリティを見せつけた<br><br>明治安田J1第18節<br>G大阪×柏<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/G%E5%A4%A7%E9%98%AA%E6%9F%8F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#G大阪柏</a> <a href="https://t.co/M4SWRfznxx">pic.twitter.com/M4SWRfznxx</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1802271904939532301?ref_src=twsrc%5Etfw">June 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.16 20:06 Sun
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新潟が小見洋太弾で先制も…鹿島は藤井智也の豪快弾で追いつき1-1ドロー決着【明治安田J1第18節】

16日、明治安田J1リーグ第18節の鹿島アントラーズvsアルビレックス新潟が県立カシマサッカースタジアムで行われ、1-1のドロー決着となった。 直近8試合7勝1分けで4連勝中の2位鹿島と、今季初の2連勝を目指す15位新潟。 ここのところ盤石の戦いぶりが光る鹿島に対し、決して得点力の低くないアウェイ新潟も応戦。小見洋太や谷口海斗らで構成される攻撃陣は、一定の脅威を鹿島守備陣に与える。 鹿島は27分に波状攻撃。名古新太郎のクロスに師岡柊生がヘディングで合わせるも、新潟のGK小島享介がファインセーブ。続けて濃野公人のパスに名古がシュートも、トーマス・デンのブロックに遭う。決定機が連続した。 新潟は34分に決定機。素早いアタッキングからボックス手前で奥村仁が前を向き、小刻みなドリブルでDFを揺さぶり、左足シュートを放つ。内巻きの一撃は惜しくもゴール左へ外れ、大卒ルーキーの今季リーグ戦2点目ならず。 それでも先制は新潟。 43分、右サイドで前を向いた小見が中央への持ち運びから左サイドへ展開し、ボックス内の谷口にスルーパスが入る。谷口のシュートはGK早川友基に阻まれるも、浮き玉ルーズボールに小見がヘディングで詰めてネットを揺らした。 後半頭に鹿島が同点。 50分、後半頭から途中投入の藤井智也がボックス手前左寄りでボールを受け、小さくカットインしてから右足を振る。GK小島が守るゴールマウスのファーネットへミドルシュートを突き刺した。藤井は今季公式戦初ゴールだ。 その後は互いに互いを攻め、決定機に準ずるようなシーンが何度も到来。新潟は82分、直前に途中出場の松田詠太郎が決定的なワンタッチシュートをフリーで放つが、わずかに枠外へ。値千金の追加点とはならず。 結局、どちらも2点目を奪うに至らず、鹿島ホームの一戦は1-1ドローで決着。鹿島は連勝が4でストップし、新潟は対戦戦績のよくない鹿島を脅かすも、またしても今季初の連勝を逃すことに。今日の反省を次節へ活かせるか。 鹿島アントラーズ 1-1 アルビレックス新潟 【鹿島】 藤井智也(後5) 【新潟】 小見洋太(前43) 2024.06.16 19:55 Sun

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