栃木シティ、福山シティ、つくばFCが各組首位に!【Road to JFL/地域CL1次ラウンド第1節】

2023.11.10 16:36 Fri
地域CL2023が開幕! 各会場でアツい戦いが始まった
©超ワールドサッカー
地域CL2023が開幕! 各会場でアツい戦いが始まった
10日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)1次ラウンドの第1節が各会場で行われた。

日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す12チームが4チームずつの3会場(宮崎/A組・宮城/B組・滋賀/C組)に分かれて戦う1次ラウンド。各組1位の3チーム、各組2位の中で成績上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンドへ進む。
◆Aグループ
ヴェロスクロノス都農(宮崎県/九州1位)
VONDS市原FC(千葉県/関東1部1位)
栃木シティFC(栃木県/関東1部2位/百年構想枠)
FC徳島(徳島県/四国1位)

▽都農 0-1 VONDS
A組会場の宮崎に本拠地を置く都農と、全社1回戦で宮崎のFC延岡AGATAに敗れているVONDS。“ホーム”都農は関東1部18試合8失点の堅守軍団VONDSを攻め込み、30分過ぎから相次いで決定機を迎えるも、肝心のゴールが遠い。

試合は0-0のまま進み、後半ATにとうとうスコアが動く。90+2分、VONDSはMF加藤勇司が左CKに頭で合わせて決勝点。伝統的に手堅いサッカーのVONDSは、セットプレー1発により、超重要局面の初戦で勝ち点3をゲットした。
▽栃木シティ 4-1 FC徳島
百年構想枠で地域CLに滑り込んだ栃木と、四国リーグで4シーズン無敗のFC徳島。21分にFC徳島が先制して迎えた67分、栃木は敵陣でのボール奪取からカウンターを仕掛け、最後はFW田中パウロ淳一が仕留めて同点とする。

71分にはオウンゴールで逆転し、78分には敵陣深くでのインターセプトから途中出場FW平岡将豪が仕留めて追加点。栃木はさらに1点を追加し4-1と快勝…“12番目”で地域CLに滑り込んだ強豪が明日へ弾みをつける逆転勝利だ。

▽順位表(第1節まで)
1.栃木シティ「勝ち点3」+3「総得点4」
2.VONDS「勝ち点3」+1「総得点1」
2.都農「勝ち点0」-1「総得点0」
4.FC徳島「勝ち点0」-3「総得点1」

◆Bグループ
FC刈谷(愛知県/東海1部2位/全社枠1)
ブランデュー弘前FC(青森県/東北1部1位)
福山シティFC(広島県/中国1位)
wyvern(愛知県/東海1部1位)

▽刈谷 2-2 弘前
3度目のJFL昇格を目指す全社王者・刈谷と、東北1部18試合で92得点の弘前。序盤からハイテンポな展開が続いたなか、13分、弘前はスルーパスに抜け出したFW高木輝之がGKをかわして右足シュートを流し込み、先制に成功する。

刈谷は主力FW鈴木直人を欠くなか、程なくしてFW伊藤雄教が負傷交代。すると43分、弘前はMF八田壮一郎が小刻みなドリブルで1人、2人、3人とかわし、ゴール前でラストパス。これを高木が流し込んで追加点をゲットする。

49分、刈谷は相手DFのミスを見逃さなかったFW野村柾斗の右足弾で1点差に。さらに90+2分、右CKにDF井塚脩斗が頭で合わせて同点とし、白熱の好ゲームは2-2で決着。全社でも後半ATにミラクルを起こしていた刈谷が土壇場で勝ち点1を拾い、弘前は勝ち点2を失った。

▽福山 5-2 wyvern
中国リーグ18戦全勝優勝の福山と、東海1部昇格即初優勝の新興勢力wyvern。14分、wyvernはFW西原樹がボックス外から地を這う右足ミドルを突き刺して先制。地域CL初出場のダークホースが一歩前に出る。

ところがどっこい、前半が終わると福山2点リードに。福山は30分にFW高橋佳が同点弾、35分にセットプレーからDF髙田健吾が逆転弾、45分にMF有田朱里がGKとの一対一を制して追加点。中国リーグ18試合69得点の攻撃力を見せつける。

福山は55分にもMF濱口草太の豪快ヘディング弾で4点目、74分には天皇杯得点王の実績を持つMF田口駿の弾丸ミドルで5点目。wyvernは試合終盤にJリーグ通算68得点のFW津田知宏がネットを揺らすも、時すでに遅し。福山が5-2と快勝をおさめている。

▽順位表
1.福山「勝ち点3」+3「総得点5」
2.刈谷「勝ち点1」±0「総得点2」
2.弘前「勝ち点1」±0「総得点2」
4.wyvern「勝ち点0」-3「総得点2」

◆Cグループ
アルテリーヴォ和歌山(和歌山県/関西1部1位)
福井ユナイテッドFC(福井県/北信越1部1位)
ジョイフル本田つくばFC(茨城県/関東1部5位/全社枠2)
BTOP北海道(北海道/北海道1位)

▽和歌山 0-0 福井
全社準優勝の関西1部王者・和歌山と、12年間で10回の北信越1部優勝を誇る福井。押され気味の和歌山は29分、MF竜田柊士が倒されて獲得したPKをMF関知哉が失敗。和歌山はPK失敗を境目に少しずつ陣地を回復していったが、両チームとも最後までネットを揺らせず、0-0で試合終了。互いに勝ち点1を分け合うドロー発進となった。

▽つくば 3-2 BTOP
全社枠で10年ぶりに地域CL参戦のつくばと、北海道リーグから2年連続で地域CL参戦のBTOP。11分、つくばはDF青木竣がボックス左から左足シュートを突き刺して先制。さらに35分、MF鈴木龍之介が追加点を叩き込む。

後半に入るとBTOPが反撃。67分、FW阿部遼海が倒されて得たPKをMF本塚聖也が沈めて1点差に。86分にはセットプレーの流れから、こぼれ球に反応した阿部がゴール正面から蹴り込んで同点に。北海道勢の意地が垣間見える。

それでもつくばは90+3分、BTOPのセットプレーを凌いでゴール前までボールを運ぶと、最後はFW恩塚幸之介がスコアラーとなって決勝点に。2013年に当時四国リーグのFC今治を下して以来となる地域CLでの勝利となった。

▽順位表
1.つくば「勝ち点3」+1「総得点3」
2.和歌山「勝ち点1」±0「総得点0」
2.福井「勝ち点1」±0「総得点0」
4.BTOP「勝ち点0」-1「総得点2」
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18日〜19日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第9節の8試合が各地で行われた。 ◇高知 0-1 滋賀 首位の高知ユナイテッドSCが2連敗。ホームで序盤からレイラック滋賀に押し込まれたなか、なんとかゴールレスで踏ん張るも、後半途中に快足FW東家聡樹の投入でロングボールがオプションとなった以外に攻め手を欠く。 迎えた90+5分、滋賀はボックス右外でFKを獲得し、DF平尾壮のピンポイントクロスにヘディングで合わせたのはDF小野寺健也。小野寺は足をつっていたなか、土壇場で決勝点だ。 滋賀は2連勝もアウェイ白星も今季初。高知は2試合連続ノーゴールでの2連敗となった。 ◇ミネベア 0-1 枚方 一方、2位のFCティアモ枚方が5連勝で首位高知と勝ち点「2」差に。敵地宮崎で下位のミネベアミツミFCと対戦したなか、なかなかゴールを奪えず、時計の針だけが進んでいく。 それでも積極的な交代策も実る形で81分、波状攻撃からMF後藤卓磨のヒールパスを受けた途中出場FW津村夢人が右足一閃。津村の一発で枚方が0-1勝利…5試合連続で1点差という接戦をモノにし続け、とうとう5連勝だ。 次節(6月2日)はホームで首位高知との直接対決となる。 ◇V三重 1-3 鈴鹿 ヴィアティン三重とアトレチコ鈴鹿による三重県勢対決は、県北部の敵地ラピスタに乗り込んだアウェイ鈴鹿に軍配。鈴鹿は15分、24分と、得点ランキング首位のFW人見拓哉が立て続けに2ゴールを記録する。 V三重は前半のうちにFW大竹将吾が反撃弾。35分、FW田村翔太の浮き玉に走った大竹は、相手GKよりも一歩先に頭で触れ、ネットへ流し込む。 しかし、鈴鹿は後半頭の49分にFW福元友哉が追加点。セットプレーの流れからセカンドボールを拾い続けると、最後は福元が巧みな身のこなしから素早く左足を振り、ファーネットへ流し込んだ。 前節は沖縄SVに1-3と敗れていた鈴鹿が3-1で勝利。一方のV三重は、第2節から7試合無敗だったが、高知追撃へ痛い1敗となった。 ◆第9節 [5月18日] 高知ユナイテッドSC 0-1 レイラック滋賀 ミネベアミツミFC 0-1 FCティアモ枚方 ブリオベッカ浦安 0-1 Honda FC [5月19日] ヴィアティン三重 1-3 アトレチコ鈴鹿 沖縄SV 3-1 ソニー仙台FC クリアソン新宿 1-1 ヴェルスパ大分 FCマルヤス岡崎 3-0 横河武蔵野FC ◆順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点21 | +11 2位 FCティアモ枚方 | 勝ち点19 | +4 3位 沖縄SV | 勝ち点18 | +8 4位 レイラック滋賀 | 勝ち点16 | +7 5位 Honda FC | 勝ち点15 | +4 6位 ヴィアティン三重 | 勝ち点15 | +2 7位 栃木シティ | 勝ち点14 | +2 8位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点13 | ±0 9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点12 | ±0 10位 ソニー仙台FC | 勝ち点11 | -2 11位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点10 | ±0 12位 ラインメール青森 | 勝ち点9 | -1 13位 横河武蔵野FC | 勝ち点9 | -4 14位 クリアソン新宿 | 勝ち点6 | -10 15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点5 | -14 16位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点4 | -7 2024.05.20 16:15 Mon

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