リバプールで3度目のCL決勝に臨むクロップ監督、就任当初を振り返り「勝ち方を学ぶ必要があった」

2022.05.25 11:56 Wed
Getty Images
リバプールのユルゲン・クロップ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝への自信を語った。クラブ公式サイトが伝えている。
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プレミアリーグで最終節まで優勝を争ったものの、勝ち点差「1」でトロフィーを逃したリバプール。それでもEFLカップ(カラバオカップ)、FAカップで優勝を果たしており、28日にはレアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝が控えている。
近年CLやクラブ・ワールドカップ(CWC)で優勝を飾るなど、決勝に強いイメージのあるリバプールだが、クロップ監督が就任した2015-16シーズンはEFLカップ決勝でシティに、ヨーロッパリーグ(EL)決勝でセビージャに敗れており、2017-18シーズンはCL決勝でマドリーに敗戦。ファイナルの舞台で力を発揮できない時期が続いていた。

クロップ監督もその時期に触れており、勝ち方を学ぶ必要があったとコメント。現在のチームの成長には満足しており、大きな成果を得られるはずだと自信を示している。

「(敗れた決勝でも)リバプール流にやろうとしたが、それは難しい方法だった。だから、大きな決勝戦では負けてしまった。あれは最初の1年、ELとカラバオカップの決勝だった。こうした経験はすべて、人生において重要なものだと思う。とはいえ、決して良いものではない」
「だから、勝ち方を学ばなければならなかった。こうした試合で、トップレベルの集中力を発揮する方法を学ぶ必要があったんだ。長年やってきたことを、こうした激しい試合で発揮しなければならない。もしまだワールドクラスのチームでなくてもそこに到達したいなら、方法を学ばなければと思った」

「それを実践してきたし、この数年での選手たちの成長には本当に満足している。だから、このグループはずっと一緒にいることができるんだ。何人かの選手は、3回目のCL決勝を戦うことになる」

また、クロップ監督はCL決勝を戦うマドリーにも言及。メンバーが入れ替わっても依然としてトップクラブであることに変わりはないと、警戒を示した。

「マドリー戦は常にタフだ。彼らはワールドクラスのチームであり、クラブであり、フットボールの試合に勝つ方法を知っている。(決勝で敗れた)2018年以降で学ぶこととして、どちらもメンバー的にあまり大きな変化は起こっていない。マドリーも少し変わったがコアの部分、中盤は選手が残っている」

「多くが以前のままだ。前線にクリスティアーノ・ロナウドはいないがカリム・ベンゼマがいて、若いブラジル人選手たちもいる。そういう意味で、トップクラスのチームさ」

「決勝を戦ったことがあるのは良いことだ。トッテナムとの決勝戦で勝った後にも言ったが、私のチームはこれまでの決勝戦でも良いサッカーをしながら負けてしまった。だから、決勝戦に勝つことを学ぶ必要がある。そして我々はCLの決勝戦ではなくとも、いくつかの試合で勝ってきた」

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