「まだ我々は何も掴み取っていない」首位サウジアラビアに土をつけた日本代表…森保一監督は対応力を称賛も兜の緒を締める

2022.02.01 23:48 Tue
Getty Images
日本代表の森保一監督が、サウジアラビア代表戦を振り返った。

1日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第8戦でグループ首位のサウジアラビアと対戦した日本。ここまで無敗の相手をホームに迎えた。
中国代表戦と同じ11名をピッチに送り込んだ森保監督。すると立ち上がりはサウジアラビアが攻め込むこともあったが、すぐに日本のペースに。惜しいシーンを作ると、32分に長いスルーパスに反応した伊東純也(ヘンク)が相手DFとの競り合いに勝ち抜け出すと、マイナスのクロスを南野拓実(リバプール)が決めて日本が先制する。

幸先良く先制した日本。押し込みながらもゴールが奪えなかったが、後半も頭からアグレッシブにプレー。すると50分、ボックス手前で長友佑都(FC東京)が粘ると、パスを受けた伊東が右足一閃。強烈なシュートがネットに突き刺さり、最終予選4試合連続ゴールを記録。その後はサウジアラビアに押し込まれることもあったが、しっかりと守り切り2-0で勝利を収めた。

中国戦に続き連勝。無敗だったサウジアラビアに土をつけた日本。森保監督は試合後の記者会見で、試合に向けた準備について言及した。
「この試合に向けて、中国戦から選手もスタッフも次の一戦に向けて気持ちを切り替えて最善の準備をしていこうということ。選手たちはトレーニングで良い緊張感を持って、集中力を持って、質の高い練習でこの試合に向けて良いエネルギーを作ってくれました」

「サウジアラビアは非常にレベルの高いチームですけど、練習でやっている相手がもっと強いというぐらいの素晴らしい練習をもってこの試合に良い準備ができたことが、この試合に向けて良いエネルギーを作れて、勝利につながったと思います」

「今回中国戦、サウジアラビア戦と、このコロナ禍で国内での開催が難しい中、たくさんの方々にご尽力をいただき、我々のホーム日本で戦うことができました。これがもし海外でやっていたら、ひょっとしたら違う結果になっているかもしれません。日本での開催、埼玉スタジアムでの開催にご尽力いただいた方全てに感謝したいと思います。ありがとうございます」

試合内容はこれまで積み上げてきたものがしっかりと体現され、試合前に語っていたアグレッシブさをしっかりと出せていた。森保監督はベースを出せたことに加え、選手たちが良い判断をしたと振り返った。

「チームの成長という部分に関しては、監督として選手たちがやってくれている個人の役割、チームとしての戦うベースが積み上げられていると感じています」

「対戦相手によって、もちろん戦い方のオプションとして変わっていく部分はありますが、チーム全体の試合に向かう姿勢、そして戦術的な攻撃の優先順位、守備の優先順位等々、これまで我々が積み上げてきたことを、選手たちが良いコミュニケーションを取りながらレベルアップしてきてくれていると思います」

「そのベースの上に、対戦相手によって戦い方のオプションをつける、個々の判断をつける、やるべきチームのベースとオプションを試合の中でうまく活かしてプレーに繋げてくれていると思います」

また、守備の面でも、ブロックをしきながらしっかりとプレスに行ってボールを奪うというシーンが何度も見られた。

森保監督は「試合の入りについては、アグレッシブにまずは行くということ。我々が相手のボールを奪いにいく部分で、高い位置から相手にプレッシャーをかける、ミドルゾーンのディフェンスでブロックを作ってプレッシャーをかけてボールを奪うということは、ミーティングやトレーニングで、短い時間ですけど選手たちには共有してもらうことはやってきました」と振り返り、「しかしながら、そのプレーを具現化する、どのタイミングで使い分けていくということに関しては、選手たちが試合の状況を感じ取りながら、ピッチ内で対応力を持って意思統一をしながら、前から行くのか、一旦ブロックを作って相手にプレッシャーをかけるのか、選手たちがやってくれたところだと思います」と、選手の判断が良かったと称賛した。

改めて、サウジアビあの印象については「サウジアラビアの選手というか、チームも我々と同様に、これまでチームの中心として戦ってきた選手がいないという同じ状況だと思います」と、相手も主軸を欠いていたとコメント。ただ、「主力が抜けたと言っても、サウジアラビアは非常にアグレッシブに戦ってくる、個々の能力も高く、チームとしても組織的に戦って来れるということを試合では感じました」と、相手も変わらぬ普段通りの戦いをしてきたと語った。

また、「サウジアラビアのサイド攻撃にはかなり我々も後手を踏むことはありましたし、非常に攻撃力の高いチームだなと試合中も思って、戦況を見ていました」と、手強い相手だったと改めて感じたようだ。

攻撃面ではカウンターで見事な先制点を奪ったが「サウジアラビアはサイドに良い選手がいて、サイド攻撃を強みにしているチームだと思います。我々の攻撃の選択肢として、そのスペースを突いて行くことはできるのではないかということは、チームとして共通理解を持って試合に臨みました」とコメント。「ただし、サウジアラビアに攻め込まれて、攻撃に移るという部分では、選手たちはその状況を見て、良い判断をしてくれて、どこにスペースがあるのか、どのように突いていけば良いのかは、良い判断とイメージの共有をしてくれて、カウンターにつながったと思います」と、ピッチ上の選手たちが準備してきたことを、状況を判断してしっかり出せたと振り返った。

攻守の切り替えについても、前半から素早く切り替えて主導権を握っていた。その点については「トレーニングをたくさんできたかというと、トレーニングしたことが試合に出たということだけではありません」とし、「トレーニングの中で確認したり、ミーティングで確認したことを選手たちがしっかりインプットしてくれて、試合の状況で良い判断に繋げてくれて、イメージを共有してくれて、素早い攻撃に繋げてくれたと思っています」と、やはりここでも判断が光ったとコメントした。

また、「全てにおいてというか、相手のウィークポイントを突いていくという確認のミーティングやトレーニングはしていきますが、我々の優先する攻撃のベースと優先順位、守備のベースと優先順位で、何をすべきかを選手たちがコミュニケーションをとってくれて共有してくれていたと思います」と、選手たちの理解が進み、それを体現できたことが結果として繋がったと感じているようだ。

この勝利で最終予選5連勝。ただ、まだ何も決まっておらず、3月のオーストラリア代表戦の結果次第では大ピンチが訪れる。

森保監督は3月に向けて「今日はホーム埼玉スタジアム、ここ日本でサポーターの皆さんの声援を受けてテレビの前でもたくさんのサポーターの皆さんが応援してくれた中、選手たちが声援の後押しで躍動してくれて、勝つことができました。次のオーストラリア戦に向けて、まずは我々は気持ちと考え方を整理しなければいけないと思います」と一旦気持ちを切り替える必要があるとした。

「素晴らしい準備から戦いを見せてくれて、選手たちが勝利を掴み取ってくれましたけど、この勝利でW杯の出場が決まったわけではありません。まだ我々は何も掴み取っていないことを次集合した時に確認して、改めて目の前の一戦に勝って行く最善の準備をしようと。相手が勝利やW杯出場を与えてくれるものではなく、我々が掴み取りに行くということを次の一戦に向けてやっていかなければいけないということを、オーストラリア戦の前には確認しなければいけないです」

「今日より厳しい試合が待っているということ。移動して初戦は毎回コンディションも整わず、連係も上がらないことを強いられているので、少しでも良い準備をして、その時のベストをオーストラリア戦にぶつけて挑めるようにしたいと思います」

また、勝算については「やってみなければ分かりませんが、良い準備をして選手が持っている特長を100%発揮する、連係・連動してチームの力を100%発揮できれば、我々が勝っていけるという自信を持って準備をしたいと思います」

残り2試合。アウェイでのオーストラリア戦で勝利すれば、7大会連続7度目のW杯出場が決められる。大一番は、次の一戦だ。
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