リバプールに黒星のアトレティコ…シメオネ監督は退場者に嘆き「ミラン戦とは逆になってしまった」

2021.10.20 11:32 Wed
Getty Images
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)での敗戦を嘆いた。スペイン『アス』が伝えている。
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アトレティコは19日に行われたCLグループB第3節でリバプールと対戦。前半13分までに2点を失う苦しい立ち上がりとなったが、そこから反撃に転じるとFWアントワーヌ・グリーズマンの2ゴールで同点とし、その後も決定機をいくつか作った状況でハーフタイムへ。後半も主導権を握っていたが、52分にグリーズマンが一発退場となると形勢は一変。78分にPKから3点目を許してしまい、そのまま2-3で敗れた。
この結果、CL連勝とならなかったアトレティコはポルトと勝ち点で並ぶ2位となっている。試合後のインタビューに臨んだシメオネ監督は、2点差から追いついたチームを称えつつ、退場者が試合を決定づけたと落胆。そのうえで、主審の判定に不満は抱いていないと強調した。

「運が悪かったとも良かったとも思わない。リバプールは自分たちのプレースタイルそのまま、ダイナミズムと力強さがあり、素晴らしいスタートを切ったと思う。試合はリバプールの楽勝かに思われたが、そこから逆のことが起こった」

「チームはそこから反応し、デュエルに勝ち始め、ポジショニングをして相手の弱点を攻撃した。1-2から2-2となりもっと得点できる可能性はあったが、GKがそれをさせてくれなかった。後半にも明確なチャンスがあったが退場者が出て、PKを取られてしまったのだ。ミラン戦では相手の退場処分が我々を有利にしてくれたが、今日は逆になってしまった」
「判定に不満はない。ピッチ上で怒ることはあるが、我々同様審判だってミスをする。彼がVARでPKではないと判断したなら、PKではないのだ。私にとってVARは素晴らしいものであり、これからも改善されていくだろう。レフェリーにシーンを見る機会を与えてくれるものであり、その後に彼がPKではないと判断したなら、私にとってもPKではない」

また、シメオネ監督は試合後にユルゲン・クロップ監督と握手をせず、早々にロッカールームへ引き上げたことにも言及。今回だけでなく常に握手はしていないと強調し、他意はなかったと語っている。

「一方が勝ち、一方が負けたとき、彼らは形式的に挨拶を行っているが私はそれをしない。勝ったときも、負けたときも、その状況に敬意を払いつつ速やかに去っている。リバプールでは試合終了後にピッチの真ん中で彼に会ったから、挨拶をしたがね」



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