契約満了間近のリベリがヴィオラ残留を希望…現状クラブ首脳から連絡さえなし…

2021.06.30 22:35 Wed
Getty Images
元フランス代表FWフランク・リベリ(38)は、依然としてフィオレンティーナとの契約延長を希望している。

リベリはバイエルンと契約満了の2019年夏にフリートランスファーでフィオレンティーナ入り。初挑戦のイタリアでも故障と復帰を繰り返すが、今季は前年を上回るセリエA29試合に出場して、2得点7アシストとボトムハーフに低迷したチームにおいて相変わらずの存在感を示した。
そのため、当初は来シーズンからチームを率いるはずだったジェンナーロ・ガットゥーゾ氏の下で2年間の契約延長にサインする見込みと言われていたが、同氏がまさかの20日あまりで電撃退任。これを受けて、クラブは後任としてスペツィア指揮官のヴィンチェンツォ・イタリアーノ氏を招へいすることを決断したが、この指揮官交代が元フランス代表FWの去就に大きな影響を与えることになった。

イタリア『スカイ・スポルト』によると、イタリアーノ氏はヴィオラ新指揮官就任に向けたクラブ首脳との話し合いの中で38歳のベテランアタッカーを自身の構想に入れるつもりがないことを明確に伝えたという。

これにより、クラブは6月30日付けで満了するリベリの契約更新を土壇場で見送ることを決断したようだ。
そういった急転直下の状況の中でリベリは自身の友人であり、フィオレンティーナOBでもある元フランス代表GKのセバスティアン・フレイ氏を通じて、改めてクラブ残留を希望していることを明らかにした。

今回、イタリア『Radio Toscana』に出演したフレイ氏は、まずは友人から送られてきたメッセージを代弁。そこには「僕はフィオレンティーナに残りたい、それが優先事項だ。フィレンツェでも、フィオレンティーナのファンのみんなともとても良い関係を築けている」という、リベリの正直な想いが込められていた。

さらに、フレイ氏は古巣と友人の現状についても説明。クラブからリベリに対して契約に関する連絡が全く届いていないことを明かした。

「フィオレンティーナの戦略と目的が理解できない」

「最近フランクと話をしたけど、彼はまだフィオレンティーナのプロジェクトを後押ししたいと思っている。しかし、彼はまだ(経営陣から)連絡がないことに驚いている」

「個人的には、ヴィオラの若者をリードしていく上でリベリに勝る人はいないと思っている。彼にとってフィレンツェに残ることは名誉なことなんだ」

今後、クラブからの連絡が届かない場合、リベリはフリーエージェントとしてイタリア国内や母国、ドイツなどで新天地を探すことになるが、今後の結末がどのようになったとしても、クラブサイドには2年間チームに貢献した選手に対する適切な対応が求められるところだ。
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