DF吉田麻也がW杯アジア予選に問題提起、3度目の五輪は「メダルを逃したのが引っかかっていた」
2021.05.27 18:45 Thu
日本代表は27日、ミャンマー代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に向けた合宿4日目を迎える。
オール海外組で行われるミャンマー戦。26日にはMF南野拓実(サウサンプトン)も合流した中で、全員が揃った状態でミャンマー戦の準備を行なっていく。
トレーニング前、DF吉田麻也(サンプドリア)がオンラインのメディア取材に応じ、シーズンを振り返るとともに、東京オリンピックについてコメントした。
吉田はサンプドリアで2シーズン目を迎えると、セリエAで32試合に出場し1ゴール2アシストを記録。センターバックのレギュラーとしてチームを支えていた。
シーズンを振り返った吉田は「個人としてはコンスタントに試合に出られたのは良かったです。それを求めて移籍しましたし、2シーズン目で慣れてきて、勝手がわかってやりやすかったなと思う反面、一時期出られないこともあり、監督の信頼を完全に得られていないことも感じました」tコメント。「プレーを安定させて、チームを勝利に導けるプレーをしたいですし、最後の方はクリーンシートもあまりできず、目に見える数字も出せていないですし、30試合以上出て1点も少ないです」と成績としては満足していない様子。それでも「良いシーズンだったと思います」と語った。
吉田は「あまりミャンマーの情勢のことは個人的には気にしていないです」とコメント。「相手にとっては非常に難しい状況で、各々思うところもあると思いますが、あくまでスポーツですし、政治とスポーツは重なって報道されますが、スポーツと政治は切り離して考えていただきたいです」と語り、サッカーの側面だけを考えるとした。
また、「あくまでもサッカー選手なので、試合に集中しています。プレーに集中できる環境を用意していただいているので、プレーに集中したいと思います」とし、試合に向けて集中すると語った。
3月のモンゴル代表との試合では14-0という大差で勝利。そこからの試合となり、また力の差がある相手との試合になるが、「前回は新しい選手が多くいたので、良い緊張感を合宿を通して保てましたし、試合の中でも緊張感を保てたのかなと思います」とコメント。一方で、「今回は気が緩みがちになることは危惧しているので、そこをしっかり締めることは大事だと思います」とコメントした。
また、個人的な意見として現在の予選方式について問題的をした吉田。力の差がある国同士の対戦となる2次予選ついては「この予選が正しいかどうかがわからないですが、僕らができるのは試合に勝つことで、2次予選はあと3試合ありますが、複数得点を重ねて、アジアの上のチーム、下のチームにとってプラスになるのかをAFCに投げかけることにもなります」と語り、「良い試合をして得点をたくさんとって、問題提起していければと個人としては思います」と語った。
具体的には、アジア全体が世界に対抗するために必要なことがあるといい、アジア内での底上げ以上にやる必要があると考えているようだ。
「下のチームの底上げが大事だと思います。東南アジアのチームも強くなっていますし、予選をやるたびに厳しくなっています。差も少なくなっていますが、アジア内での底上げも大事ですが、アジアが世界に近づく必要があります」
「アジアのチームが4.5(W杯出場枠)でこれから変わるかどうかという話もあります。でも、出場しても予選で敗退する国が多い。そして、ヨーロッパの強豪が出られないという問題があって、枠が変わったりします」
「世界大会でアジアのチームが結果を出せるかどうかは、日本だけじゃなく、アジア全体で考えないといけないですし、アジアの全体のレベルアップが必要だと思います」
その吉田だが、ミャンマー戦を終えてからはオーバーエイジとして選出されたU-24日本代表に合流することとなる。
吉田は2008年の北京オリンピックに出場した後、2012年のロンドン・オリンピックではオーバーエイジとして出場。そして、東京五輪が3度目のオリンピックとなる。
オーバーエイジとして2回オリンピック出ることについては「巡り合わせだと思います。実質前回のオーバーエイジはほとんど年の差が離れていないので難なくチームに入れましたが、今回は年齢も離れていて、期待値は大きいだろうなと思います」とコメント。「ロンドン・オリンピックで非常に良い思い出を選手とチームと築いていて、オリンピックがもうないだろうと思っていました。僕自身が移籍したりコロナ禍で延期されたりとあった中、自分の考えも変わって、その巡り合わせで選ばれました」と語った。
また「監督にも伝えましたが、6月の合宿で、監督が違うなと。満足いくパフォーマンスを出せなかったり、違う選手だと思ったら変えてくれと伝えていますし、僕たち3人も緊張感を持って臨んでいます」と語り、しっかりと戦力となるために合流するとした。
前回オーバーエイジで出場したロンドン・オリンピックでは3位決定戦まで進むも、韓国代表に敗れて4位に終わり、メダルを目前で逃していた。その点については「自分のサッカーキャリアで悔しい試合はいくつもありましたが、その中でも悔しさが残る試合の1つであることは間違いないです」と3位決定戦の韓国戦についてコメント。「あと一歩のところでメダルを逃したのが引っかかっていたことが、今回チャレンジさせてもらうことの理由の1つで、やり残したことがあると思っているので、こういったチャンスをもらえて光栄です。結果で応えないといけないです」と強い意欲を見せ、「オリンピックはメダルを獲ってなんぼで、メダリストとオリンピアンは全然違います。3回も出て一回もメダルを獲れないのは良くないです」と語り、3度目の正直でメダルを誓った。
A代表のキャプテンとしての実績もある吉田。オリンピックをよく知るという点でも大きな戦力だが、マネジメントについては「18人しかいないので、コンディションの部分とローテーションの部分です」とコメント。「複数ポジションできるということは色々な選手をローテーションできることで大きいと思います」と、ユーティリティな選手が多いことはプラスだと語った。
また、DF酒井宏樹、MF遠藤航のオーバーエイジの2人についても語り「僕以外のオーバーエイジも、オリンピックを経験していて、A代表の選手としてもキャリアがあるのは僕にとっても心強いです」と語り、A代表でも共にプレーする2人との連携も重要だと語った。
日本は厳しいグループに入ったが「日本の暑さ、連戦、グループのチームも決して楽なチームではないです」と語り、「ホスト国かなと思うぐらい厳しい戦いになると思うので、予選を突破することが第一関門で、まずはそこを考えないといけないです」と、まずはグループステージ突破を目指すとした。
オール海外組で行われるミャンマー戦。26日にはMF南野拓実(サウサンプトン)も合流した中で、全員が揃った状態でミャンマー戦の準備を行なっていく。
吉田はサンプドリアで2シーズン目を迎えると、セリエAで32試合に出場し1ゴール2アシストを記録。センターバックのレギュラーとしてチームを支えていた。
シーズンを振り返った吉田は「個人としてはコンスタントに試合に出られたのは良かったです。それを求めて移籍しましたし、2シーズン目で慣れてきて、勝手がわかってやりやすかったなと思う反面、一時期出られないこともあり、監督の信頼を完全に得られていないことも感じました」tコメント。「プレーを安定させて、チームを勝利に導けるプレーをしたいですし、最後の方はクリーンシートもあまりできず、目に見える数字も出せていないですし、30試合以上出て1点も少ないです」と成績としては満足していない様子。それでも「良いシーズンだったと思います」と語った。
28日のミャンマー代表戦では勝利すれば最終予選進出が決まる状況。そのミャンマーは国内情勢の問題もあり、試合が延期したため、このタイミングでの開催となった。
吉田は「あまりミャンマーの情勢のことは個人的には気にしていないです」とコメント。「相手にとっては非常に難しい状況で、各々思うところもあると思いますが、あくまでスポーツですし、政治とスポーツは重なって報道されますが、スポーツと政治は切り離して考えていただきたいです」と語り、サッカーの側面だけを考えるとした。
また、「あくまでもサッカー選手なので、試合に集中しています。プレーに集中できる環境を用意していただいているので、プレーに集中したいと思います」とし、試合に向けて集中すると語った。
3月のモンゴル代表との試合では14-0という大差で勝利。そこからの試合となり、また力の差がある相手との試合になるが、「前回は新しい選手が多くいたので、良い緊張感を合宿を通して保てましたし、試合の中でも緊張感を保てたのかなと思います」とコメント。一方で、「今回は気が緩みがちになることは危惧しているので、そこをしっかり締めることは大事だと思います」とコメントした。
また、個人的な意見として現在の予選方式について問題的をした吉田。力の差がある国同士の対戦となる2次予選ついては「この予選が正しいかどうかがわからないですが、僕らができるのは試合に勝つことで、2次予選はあと3試合ありますが、複数得点を重ねて、アジアの上のチーム、下のチームにとってプラスになるのかをAFCに投げかけることにもなります」と語り、「良い試合をして得点をたくさんとって、問題提起していければと個人としては思います」と語った。
具体的には、アジア全体が世界に対抗するために必要なことがあるといい、アジア内での底上げ以上にやる必要があると考えているようだ。
「下のチームの底上げが大事だと思います。東南アジアのチームも強くなっていますし、予選をやるたびに厳しくなっています。差も少なくなっていますが、アジア内での底上げも大事ですが、アジアが世界に近づく必要があります」
「アジアのチームが4.5(W杯出場枠)でこれから変わるかどうかという話もあります。でも、出場しても予選で敗退する国が多い。そして、ヨーロッパの強豪が出られないという問題があって、枠が変わったりします」
「世界大会でアジアのチームが結果を出せるかどうかは、日本だけじゃなく、アジア全体で考えないといけないですし、アジアの全体のレベルアップが必要だと思います」
その吉田だが、ミャンマー戦を終えてからはオーバーエイジとして選出されたU-24日本代表に合流することとなる。
吉田は2008年の北京オリンピックに出場した後、2012年のロンドン・オリンピックではオーバーエイジとして出場。そして、東京五輪が3度目のオリンピックとなる。
オーバーエイジとして2回オリンピック出ることについては「巡り合わせだと思います。実質前回のオーバーエイジはほとんど年の差が離れていないので難なくチームに入れましたが、今回は年齢も離れていて、期待値は大きいだろうなと思います」とコメント。「ロンドン・オリンピックで非常に良い思い出を選手とチームと築いていて、オリンピックがもうないだろうと思っていました。僕自身が移籍したりコロナ禍で延期されたりとあった中、自分の考えも変わって、その巡り合わせで選ばれました」と語った。
また「監督にも伝えましたが、6月の合宿で、監督が違うなと。満足いくパフォーマンスを出せなかったり、違う選手だと思ったら変えてくれと伝えていますし、僕たち3人も緊張感を持って臨んでいます」と語り、しっかりと戦力となるために合流するとした。
前回オーバーエイジで出場したロンドン・オリンピックでは3位決定戦まで進むも、韓国代表に敗れて4位に終わり、メダルを目前で逃していた。その点については「自分のサッカーキャリアで悔しい試合はいくつもありましたが、その中でも悔しさが残る試合の1つであることは間違いないです」と3位決定戦の韓国戦についてコメント。「あと一歩のところでメダルを逃したのが引っかかっていたことが、今回チャレンジさせてもらうことの理由の1つで、やり残したことがあると思っているので、こういったチャンスをもらえて光栄です。結果で応えないといけないです」と強い意欲を見せ、「オリンピックはメダルを獲ってなんぼで、メダリストとオリンピアンは全然違います。3回も出て一回もメダルを獲れないのは良くないです」と語り、3度目の正直でメダルを誓った。
A代表のキャプテンとしての実績もある吉田。オリンピックをよく知るという点でも大きな戦力だが、マネジメントについては「18人しかいないので、コンディションの部分とローテーションの部分です」とコメント。「複数ポジションできるということは色々な選手をローテーションできることで大きいと思います」と、ユーティリティな選手が多いことはプラスだと語った。
また、DF酒井宏樹、MF遠藤航のオーバーエイジの2人についても語り「僕以外のオーバーエイジも、オリンピックを経験していて、A代表の選手としてもキャリアがあるのは僕にとっても心強いです」と語り、A代表でも共にプレーする2人との連携も重要だと語った。
日本は厳しいグループに入ったが「日本の暑さ、連戦、グループのチームも決して楽なチームではないです」と語り、「ホスト国かなと思うぐらい厳しい戦いになると思うので、予選を突破することが第一関門で、まずはそこを考えないといけないです」と、まずはグループステージ突破を目指すとした。
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