コンテ監督が悪態、CL敗退で偉大な先輩に噛み付く「質問する前に考えて欲しい」

2020.12.11 12:20 Fri
Getty Images
インテルのアントニオ・コンテ監督が醜態を晒し、批判を浴びている。
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インテルは9日、チャンピオンズリーグ(CL)グループB最終節でホームにシャフタール・ドネツクを迎えた。最終節でありながら、4チーム全てにグループステージ突破の可能性が残されていた試合。最下位のインテルは逆転突破のために勝利が必須だったが、結果は0-0のゴールレスドロー。グループ最下位で敗退となった。
クラブ史上初めてグループステージ最下位となる汚点を残し、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権も確保できなかったインテル。その試合後、イタリア『スカイ・スポーツ』の番組でインタビューを受けた際の悪態が話題となった。

この日のスタジオには、かつてミランやローマ、ユベントス、レアル・マドリーなど数多くのクラブで指揮を執ったファビオ・カペッロ氏と、ミランやイタリア代表で活躍したアレッサンドロ・コスタクルタ氏が解説者としていた。

ゴールを奪えずに引き分けに終わり敗退したことを受け、カペッロ氏が「決意がなかった。どんな犠牲を払ってでも勝ちたいという願望が見られなかった」とコンテ監督に問いかけると、イライラした様子で反論した。
「シャフタールはここにやって来て、我々を無力化するために戦術を変えて来た。彼らは5-0で負けたので、変わった。質問する前に考えて欲しい」

指導者としての大先輩に対し、敗退の影響か悪態をついてしまったコンテ監督。カペッロ氏が、答えを受けて「うまくいかない時のプランBはあったのか?」と質問すると、「プランBはあるが、ここでは説明しない。そうしなければ、大惨事になり、また無力化されてしまう」と答え、イライラした様子を隠さずにやりとりを終えていた。

コンテ監督がさったっと、カペッロ氏は「今日、コンテと話すことは無理だった」とコメント。「彼は物事がうまく行った時にだけ話す訳でないとは理解していなかったようだ。インテルは今夜、大きな経済的損害を被った。ヨーロッパリーグですらプレーできない。スポンサーにとっても被害は甚大だ」とコメント。グループ最下位となりELにも出場できないことを指摘した。

また、コスタクルタ氏もコンテ監督の態度に「友人のコンテにはとてもガッカリした」と苦言。「彼が我々をリスペクトしなかったことをとても残念に思う。彼はユニークで寛大な人間だが、今夜の彼は好きではなかった。彼の態度にはとてもガッカリしている」とし、敗退に向き合わずに悪態をついたことを残念がった。

コンテ監督は、今回の引き分けでCL直近15試合でわずか3勝に終わり、通算でも12勝11分け11敗。今季は1勝しかできず、シャフタールとはアウェイでもゴールレスドローに終わっていただけに、無策を指摘された反応だったのかもしれない。

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