新時代の息吹、世界一を目指すフリースタイルフットボーラーIbukiが大切にする「“フットボール”のカルチャー」
2020.11.29 20:30 Sun
◆広める為のカギは、いかに“フットボール”に近づけるか
競技面では世界一になることを目指す一方で、日本にフリースタイルフットボールというものを広げていく使命をも背負うIbuki。ただ、広げていくことが簡単ではないことも理解している。そこで大事にしたいのが、“フットボール”の要素だという。
「個人的に考えている部分でいうと、フリースタイルフットボールは元のルーツは“フットボール”にあって、サッカーボールと体1つで楽しめるというのが根本にあると思います。ただ、フリースタイルフットボールが発展していくにつれて、プレーヤーのレベルはどんどん上がり、神業みたいな領域にプレーヤーたちは達していって、その人たちが頂点を争っている。そのレベルは本当に凄まじいと思いますが、今それを見た人たちが、始めたいと思うかというと、なかなかもはや突拍子も無いレベルに行きすぎて難しいかなと思います」
「“フットボール”がルーツにあって、フリースタイルフットボールという名前で各々好きにやった結果、“フットボール”からはどんどん離れていった部分もあるかなと思っています。それはそれで、ストリートカルチャー的な、そういう部分が育っていて良いと思いますが、もう少し“フットボール”のカルチャーに寄り添ったシーンやコミュニティの作り方が必要かなと思っています」
「個人の理想でいうと、“フットボール”という大きな円の中に、リフティングというものは小さな円で存在している。ただ、フリースタイルは“フットボール”の外に別の円でいるイメージがあります。その円の半分でも3分の1でも“フットボール”の円に重なるような位置に持っていきたいなと思います」
簡単ではないことに挑戦し続けるIbuki。志す“フットボール”との融合は、カルチャーとして広めていく上では避けては通れない道となるだろう。そのIbukiがこの先に目指す事は、フリースタイルフットボールを始めた時と変わらない。
「真っ先に達成したい目標は世界チャンピオンです。世界チャンピオンになる、世界ランキング1位になる。始めた当初からずっと思っていて、真っ先に達成したいです」
「その先でいうと、自分でもそのシーン、コミュニティを作っていく側の人間だと思うので、フリースタイルフットボールを一時的なブームではなく、きっちり文化として良さ、魅力を伝えていきたいというのがあります。カルチャーとしての楽しみ方、ライフスタイルとして楽しむものだという文化を根付かせていければと思っています」
世界の頂点を目指すIbuki。世界中の多くの人が苦しんでいる新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中止となっていた2020年の日本選手権が来年2月に開催される。まずは、そこでの日本一が世界一への挑戦の新たな一歩となる。
取材・文:菅野剛史
【Ibuki】
本名は吉田伊吹。兵庫県加古川市で1996年7月4日に生まれ(24歳)。身体の柔軟性を生かしたオリジナル技やスタイリッシュさを併せ持ち、"Ibuki Style"とも呼ばれる唯一無二のプレースタイルで世界から注目を浴びるプロ・フリースタイルフットボーラー。2020世界連盟公式ワールドランキングランクでは歴代日本人最高位の2位に。現在は神戸を拠点に国際大会への出場、全国各地イベントでのパフォーマンス、レッスン、大会運営など、多岐に渡る動きを見せている。
IBUKI YOSHIDA x GOALSTUDIO
競技面では世界一になることを目指す一方で、日本にフリースタイルフットボールというものを広げていく使命をも背負うIbuki。ただ、広げていくことが簡単ではないことも理解している。そこで大事にしたいのが、“フットボール”の要素だという。
「個人的に考えている部分でいうと、フリースタイルフットボールは元のルーツは“フットボール”にあって、サッカーボールと体1つで楽しめるというのが根本にあると思います。ただ、フリースタイルフットボールが発展していくにつれて、プレーヤーのレベルはどんどん上がり、神業みたいな領域にプレーヤーたちは達していって、その人たちが頂点を争っている。そのレベルは本当に凄まじいと思いますが、今それを見た人たちが、始めたいと思うかというと、なかなかもはや突拍子も無いレベルに行きすぎて難しいかなと思います」
「“フットボール”がルーツにあって、フリースタイルフットボールという名前で各々好きにやった結果、“フットボール”からはどんどん離れていった部分もあるかなと思っています。それはそれで、ストリートカルチャー的な、そういう部分が育っていて良いと思いますが、もう少し“フットボール”のカルチャーに寄り添ったシーンやコミュニティの作り方が必要かなと思っています」
「個人の理想でいうと、“フットボール”という大きな円の中に、リフティングというものは小さな円で存在している。ただ、フリースタイルは“フットボール”の外に別の円でいるイメージがあります。その円の半分でも3分の1でも“フットボール”の円に重なるような位置に持っていきたいなと思います」
簡単ではないことに挑戦し続けるIbuki。志す“フットボール”との融合は、カルチャーとして広めていく上では避けては通れない道となるだろう。そのIbukiがこの先に目指す事は、フリースタイルフットボールを始めた時と変わらない。
「真っ先に達成したい目標は世界チャンピオンです。世界チャンピオンになる、世界ランキング1位になる。始めた当初からずっと思っていて、真っ先に達成したいです」
「その先でいうと、自分でもそのシーン、コミュニティを作っていく側の人間だと思うので、フリースタイルフットボールを一時的なブームではなく、きっちり文化として良さ、魅力を伝えていきたいというのがあります。カルチャーとしての楽しみ方、ライフスタイルとして楽しむものだという文化を根付かせていければと思っています」
世界の頂点を目指すIbuki。世界中の多くの人が苦しんでいる新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中止となっていた2020年の日本選手権が来年2月に開催される。まずは、そこでの日本一が世界一への挑戦の新たな一歩となる。
取材・文:菅野剛史
【Ibuki】
本名は吉田伊吹。兵庫県加古川市で1996年7月4日に生まれ(24歳)。身体の柔軟性を生かしたオリジナル技やスタイリッシュさを併せ持ち、"Ibuki Style"とも呼ばれる唯一無二のプレースタイルで世界から注目を浴びるプロ・フリースタイルフットボーラー。2020世界連盟公式ワールドランキングランクでは歴代日本人最高位の2位に。現在は神戸を拠点に国際大会への出場、全国各地イベントでのパフォーマンス、レッスン、大会運営など、多岐に渡る動きを見せている。
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