ハーランドが驚愕の4ゴール! ウルブスにリベンジ達成のシティが6連勝で暫定首位アーセナルを1pt差で追走【プレミアリーグ】

2024.05.05 03:28 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第36節、マンチェスター・シティvsウォルバーハンプトンが4日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-1で圧勝した。

2位のシティは、前回対戦で今季初黒星を喫した11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームでリーグ6連勝を狙った。前節、ノッティンガム・フォレスト相手に大苦戦を強いられながらも、2-0と勝ち切った3連覇中の王者。ウルブス相手にリベンジを狙った一戦ではその試合から先発3人を変更。ドク、グリーリッシュ、アルバレスに代えてコバチッチ、フォーデン、ハーランドを起用。また、肩の負傷が懸念された守護神エデルソンも起用された。
[3-5-2]の布陣で臨んだウルブスに対して、立ち上がりから押し込む展開に持ち込んだシティ。

なかなかフィニッシュまで持ち込めずにいたが、10分にはボックス内でベルナルド・シウバの折り返しに反応したグヴァルディオルがアイ=ヌーリと交錯。これがアフターチャージと判断された結果、PKが与えられる。これをキッカーのハーランドが冷静にゴール左へ蹴り込み、2試合連続ゴールとした。

12分と早い時間帯にリードを手にしたシティは、これで落ち着くことなく以降もハーランド、デ・ブライネを起点に相手を押し込んでハーフコートゲームを展開。ロドリやディフェンスラインの選手も積極的にボックス付近まで侵攻し、厚みのある攻撃を仕掛ける。
その後は徐々に攻撃が停滞して膠着状態が続いたが、怪物ストライカーが圧倒的な個の力でゴールをこじ開ける。35分、相手陣内でのボール奪取からからデ・ブライネを経由したボールがボックス右のロドリに渡ると、浮き球の正確なクロスにファーで反応したハーランドが驚異的な跳躍から打点の高いヘディングシュートをファーポストに流し込む。

さらに、前半終了間際の44分にはコバチッチとのパス交換で一気にディフェンスラインの背後へ飛び出すと、ボックス内でDFセメドと交錯。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビューの結果、この試合2つ目のPKを獲得。これを自ら1本目と同じコースに蹴り込み、前半だけでハットトリックを達成。今季リーグ戦のゴール数を「24」とした。

若きエースストライカーの今季リーグ戦2度目のハットトリックによって前半だけで勝利を決定付けたグアルディオラのチーム。後半も引き続き主導権を握ると、立ち上がりの49分にはボックス中央でロドリの横パスを受けたフォーデンがダイレクトシュートを枠の左へ飛ばすが、これはGKジョゼ・サの好守に遭う。

一方、前半に決定機はおろかシュート1本も打てなかったウルブスだが、この後半にファーストシュートをゴールに結びつけた。53分、セカンドボールを制して右サイド深くに侵攻した途中出場のベレガルドが高精度のクロスを供給。これはGKエデルソンに触られたが、ファーで反応したファン・ヒチャンが抑えの利いた右足ダイレクトシュートを流し込んだ。

これで点差を縮められたが、完全覚醒のシティズンズのエースがすぐさまリアクション。54分、フォーデンのロングフィードに抜け出したハーランドが質の高いファーストタッチで勢いを落とさずにそのままボックス右に侵入。最後は左足の強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、この試合4点目を記録した。

再び点差を3点としたシティは、60分にもグヴァルディオルのラストパスに抜け出したハーランドに決定機が訪れるが、ボックス内での右足シュートはGKジョゼ・サの好守に阻まれて5点目とはならず。

その後、やや試合が膠着し始めると、グアルディオラ監督は69分にアケを下げてストーンズを投入。以降はハーランドに決定機は訪れずも、フォーデン、コバチッチが鋭いシュートで相手ゴールを脅かす。

その後、80分前後でデ・ブライネ、フォーデン、ベルナルド・シウバ、ハーランドと絶対的な主力を下げてマテウス・ヌネス、ドク、グリーリッシュ、アルバレスをピッチに送り込むと、この交代策が5点目をもたらす。

85分、ドク、マテウス・ヌネスの連動したハイプレスからロドリがボールを奪い切ると、ボックス左でラストパスを受けたアルバレスが冷静にGKとの一対一を制し、途中投入3選手がきっちり指揮官の起用に応えた。

そして、このまま5-1で試合をクローズしたシティがウルブスに前回対戦のリベンジを果たして6連勝を達成。今節先に試合を戦って勝利した暫定首位のアーセナルとの1ポイント差を維持した。
関連ニュース

今季CL得点王はケイン&ムバッペ! 共に8ゴールで初受賞

2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)全日程が終了。大会得点王は8ゴールでバイエルンのFWハリー・ケインと、パリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペが受賞している。 1日にウェンブリー・スタジアムで行われたドルトムントとの決勝戦を2-0で制したレアル・マドリーの2シーズンぶり15度目の優勝で幕を閉じた今大会。 個人賞では共に準決勝で敗退したバイエルンとPSGのエースストライカーが初の得点王に輝いた。 なお、一桁得点での得点王受賞は、2009-10シーズンに同じ8ゴールでバルセロナのFWリオネル・メッシが受賞して以来、14シーズンぶり。 また、複数選手の受賞は2014-15シーズンのメッシ、バルセロナFWネイマール、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドの3選手同時受賞(10ゴール)以来となる。 最多アシストは、レアル・マドリーMFジュード・ベリンガム、同FWヴィニシウス・ジュニオール、ドルトムントMFマルセル・ザビッツァーの3選手の5アシストとなっている。 ◆2023-24シーズン CL得点ランキング上位 8.ハリー・ケイン(バイエルン) 8.キリアン・ムバッペ(PSG) 6.アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー) 6.アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ) 6.ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー) 5.フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ) 5.フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) 5.ガレーノ(ポルト) 5.ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド) 5.アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリー) 5.ロドリゴ・ゴエス(レアル・マドリー) 5.ホセル(レアル・マドリー) ※数字は得点数 2024.06.02 08:06 Sun

バルサのベルナルド・シウバ獲得に光? 契約解除金の分割払いが可能…ただ、熱望したチャビ監督は解任

財政難を抱え続けているバルセロナ。今夏はその解消に努めている状況だが状況は芳しくはない。 一方で、選手補強は続けたいバルセロナ。獲得を目指す選手の契約条項が、大きな手助けになる可能性があるという。 スペイン『TV3』は、バルセロナが獲得を目指し続けているマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)の契約に関して、特別な条項の存在を報じた。 予てからベルナルド・シウバの獲得に熱を上げているバルセロナ。一方で、財政難が大きな足枷となっており、選手本人に移籍の意思がありながらも、獲得に動けないという状況が続いていた。 しかし、そのベルナルド・シウバには退団時の条項に思わぬ抜け道があったという。 ベルナルド・シウバの契約解除金は5000万ポンド(約100億円)に設定されている。当然バルセロナがこの金額を払うことは不可能。それで何度も断念してきたが、どうやら3回の分割払いにできる条項があるという。 どうやらバルセロナでのプレーを夢見るベルナルド・シウバが、2026年夏までシティと契約を延長する際に盛り込んだものとのことだ。 経済的な側面での問題は解決できそうな状況だが、思わぬ問題が発生。それは、ベルナルド・シウバの獲得を熱望していたチャビ・エルナンデス監督が解任されてしまったのだ。 新たに就任したハンジ・フリック監督が求めるのかどうかは不明。スポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏とフリック監督がどう判断するかがポイントとなりそうだ。 2024.05.31 23:25 Fri

応じれば欧州でもトップクラスの高給監督! アーセナルがアルテタ監督との新契約交渉へ

アーセナルがミケル・アルテタ監督(42)に新契約を準備しているようだ。 アルテタ監督はマンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチとして指導者の腕を磨き、2019年12月から古巣アーセナルに指揮官として帰還。1年目からFAカップのタイトルに導き、ここ2シーズンのプレミアリーグでは優勝争いを演じる。 今やシティとのプレミアリーグ覇権争いで対抗馬と化すほど、チームを立て直すアルテタ監督だが、来季が契約最終年。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アーセナルはもう新契約案を準備していて、近日中にも話し合いを行うという。 となれば、アルテタ監督の意思が気になるが、アーセナルと同じく現状に満足する思いで、今後も現在のプロジェクトをともに進めたいと考える様子。今回の新契約に応じれば、現在のヨーロッパでもトップクラスのサラリーを受ける監督の1人となるそうだ。 ちなみに、イギリス『デイリー・メール』いわく、アルテタ監督の現年俸は900万ポンド(約17億9000万円)。新契約締結に動くアーセナルはグアルディオラ監督の2000万ポンド(約39億8000万円)におよぶ年俸に近い額を準備していると推察される。 2024.05.31 11:40 Fri

シティがブレーメンGKツェッテラーに関心? 2選手動向次第で控えGKとして獲得考慮か

マンチェスター・シティが、ブレーメンのドイツ人GKミヒャエル・ツェッテラー(28)に関心を示しているようだ。ドイツ『ビルト』が報じている。 世界屈指の守護神として名高いエデルソン、同じく世界屈指のセカンドGKとされるシュテファン・オルテガを擁するシティ。気が利く第3GKのスコット・カーソンを含め他クラブが羨む選手層を誇っているが、ここに来て主力2選手の去就が不透明に。 守護神に対してはサウジアラビアから超高額のオファーが舞い込み、オルテガに関しても正GKとしてプレーできるクラブへの移籍を希望しているとも報じられている。 これを受け、シティズンズはいずれかが去った場合に備えてGK補強を考慮に入れており、その候補として今シーズンのブレーメン正GKという意外な名前が挙がっている。 母国のSpVggウンターハヒンクでプロキャリアをスタートしたツェッテラーは、2015年にブレーメンへ完全移籍。だが、その移籍先では思うように出場機会を得られず。アウストリア・クラーゲンフルト、ズウォレと国外のクラブへのレンタルを繰り返した。今シーズンはGKイリ・パブレンカの負傷離脱をきっかけにポジションを掴むと、ブンデスリーガ27試合に出場した。 過去にドイツの世代別代表の経験もあり、GKとしてのベーシックな能力は高く、シティが関心を示すことからもわかるように、両足を遜色なく操るビルドアップ能力にも優れる。 なお、ツェッテラーには6月中旬まで有効な契約解除条項があり、シティがより安価な金額で獲得したい場合は、早い段階での動きが必要になる。 2024.05.30 20:16 Thu

「想像以上にうまくいった」チェルシー移籍で大ブレイクのパーマーが今季を振り返り「みんなに自分の力を見せたかった」

チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマーが、充実のシーズンを振り返った。 マンチェスター・シティの下部組織育ちであるパーマー。2020年にファーストチームデビューを果たしたが、スター揃いのチームで中々出場機会を掴めなかったこともあり、昨夏の移籍市場でチェルシーに移籍する決断を下した。 この決断が功を奏し、新天地でマウリシオ・ポチェッティーノ監督からの信頼を得たパーマーは絶対的な主軸に定着。公式戦48試合27ゴール15アシストと堂々たる成績を残し、来月から開催されるユーロ2024に向けたイングランド代表のメンバーにも選出されている。 飛躍のシーズンとなったパーマーはイギリス『ミラー』でこの1年を振り返り、想像していた以上のものなったと喜びを露わに。クラブでも代表でも、この調子を続けたいと意気込んでいる。 「フットボールをプレーして、みんなに自分の力を見せたかったんだ。準備はできていると感じていたからね。でも、こんなにうまくいくとは思わなかった!」 「(移籍して)最初のシーズンだし、できればプレーしたいと思っての決断だったけど、想像以上にうまくいったね。僕はフットボールをするため来たんだ。シティを離れてチェルシーに行くという決断は難しかったけど、ありがたいことに報われた。これからもそうであることを願うよ」 「イングランド代表には多くの才能がある。そのチームの選手になれるなんて感激だ。素晴らしい選手たちが揃っているから、チームがまとまりトーナメントで勝てるようになると良いね。ファンは素晴らしく、だからこそみんなの誇りになりたい」 2024.05.29 16:40 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly