サラー逆転弾でブライトンとの接戦制したリバプールが暫定首位に! フル出場の遠藤航は抜群の安定感【プレミアリーグ】

2024.04.01 00:01 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第30節、リバプールvsブライトンが31日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-1で逆転勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場、ブライトンのMF三笘薫は負傷欠場となった。
PR
マンチェスターシティとアーセナルの首位攻防戦を控える中、今節先に試合を行う2位のリバプールは、8位のブライトンとホームで対戦した。
インターナショナルマッチウィーク前に行われたFAカップでマンチェスター・ユナイテッドに敗れ、今季4冠の夢が潰えたクロップのチームは、来季の新指揮官候補にも挙がるデ・ゼルビ監督が率いるシーガルズ相手にバウンスバックの勝利を目指した。

この試合では守護神アリソンや両サイドバックの主力、ジョタが引き続き不在も、ファン・ダイクや遠藤、マク・アリスター、ヌニェス、サラーとほぼ主力が起用された。

[3-4-2-1]ではなくランプティを右ウイングに配した[4-2-3-1]の布陣で臨んだブライトンが、敵地で電光石火の先制点を奪う。
開始2分、自陣左サイドでのボール奪取からスムーズな繋ぎでロングカウンターを発動。左サイドで縦に持ち上がったアディングラがボックス手前で内側に入れたパスが相手とモデルに当たってボックス中央のウェルベックの足元にこぼれると、狙いすました右足のコントロールシュートがゴール右隅に突き刺さった。

一瞬の隙を突かれて早々にビハインドを背負ったリバプールだが、慌てることなくすぐさま反撃を開始。右サイドのサラーを起点に幾度か良い仕掛けを見せると、マク・アリスター、サラーがボックス付近で際どいシュートを続けて放っていく。だが、いずれのシュートも枠を捉え切れない。

それでも、安定したボール保持に加え、失っても即時奪回で相手に攻撃のターンを与えずに攻勢を続けると、前半半ばに同点ゴールを奪う。27分、右CKの二次攻撃からボックス内でDFフェルトマンがクリアし切れずにゴール方向に流れたボールに抜け目なく反応したルイス・ディアスが身体を投げ出して押し込んだ。

1-1の振り出しに戻った試合は以降もホームチームが優勢に進めていく。ブライトンも要所でプレスをかいくぐった際にはウェルベックやモデルが着実にフィニッシュへ繋げていくが、その回数自体が少ない。

前半終盤にかけては右サイドのコンビネーションプレーに、ディアスや遠藤を起点とした素早いトランジションからのカウンターで再三のシュートを浴びせかけたが、ブライトンの身体を張った守備に阻まれて前半のうちに逆転まで持っていくことはできなかった。

互いに同じメンバーで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続き押し込むリバプールは、ソボスライ、ジョー・ゴメスの左クロスからマク・アリスター、サラーにヘディングでのチャンスシーンが訪れるが、枠に流し込めない。

後半序盤以降はさすがにリバプールの運動量も落ち始めてブライトンが相手陣内でボールを動かす時間も出てきて試合は膠着し始める。

しかし、より勝ち点3がほしいホームチームは圧倒的な個の質と決定力によってものの見事にゴールをこじ開ける。65分、右サイドのタッチライン際に流れたソボスライがペナルティアーク付近のマク・アリスターへ高速の横パスを通すと、ピタリと足元に収めたアルゼンチン代表MFがボックス右のスペースへ丁寧なグラウンダーの縦パスを供給。これに反応したサラーがゴール左隅へ左足シュートを流し込んだ。

良い時間帯に逆転に成功したリバプールは、前に出てきた相手の攻撃を受け止めながら自慢の高速カウンターでさらなるゴールを目指していく。70分過ぎにはサラーとディアスのコンビで続けて3点目に迫るが、ここは際どいオフサイド判定などもあって仕留め切れない。

互いに交代カードを切って変化を加えた後半終盤はよりオープンな展開となり、見応え十分の攻防が繰り広げられる。サラーの決定的なシュートをGKフェルブルッヘンの好守で凌いだブライトンは、古巣対戦のララナ、ウェルベックのベテランコンビで相手に冷や汗をかかせたが、同点に追いつくことはできなかった。

この結果、難敵ブライトンとの接戦を制して中断明け初戦を白星で飾ったリバプールが暫定首位に浮上し、試合後に行われるライバルの首位攻防戦を見守ることになった。

PR
関連ニュース

スロット監督がリバプールの監督就任を認める…フェイエノールトもラストマッチと発表

フェイエノールトは17日、アルネ・スロット監督(45)の退任を発表した。クラブ公式サイトが伝えた。 スロット監督は2021年7月にフェイエノールトの監督に就任。2年目の2022-23シーズンは見事にエールディビジ優勝に導くと、今シーズンはリーグ優勝こそPSVに譲ったが、KNVBベーカーで優勝を果たしていた。 そのスロット監督は、シーズンが終了する前からユルゲン・クロップ監督が退任するリバプールの後任監督として浮上。最有力候補とされてきた中、本人が記者会見で認め、クラブも最終節のエクセルシオール戦がラストマッチになることを認めた。 「来シーズン、リバプールで監督に就任することを確認できる」 「これまでは、これが最後の試合に向けての積み上げであるとは考えていなかったが、今はそう考え始めている。週の初めにはトレーニングやそのようなことについて考えることになる」 「でも、今はその気持ちが強くなっている。だから、(記者会見に)少し遅れたんだ。何人かの人たちに、ただ握手する以上に、個人的に別れを告げて、彼らのために時間を取りたかったからだ」 「良い結果が役に立つことは理解しているが、人々が私が去るのは本当に残念だと思っていると感じるのはとても嬉しいことだ」 両クラブからの公式発表はまだない状況。互いにラストマッチを迎える監督を送り出してからの正式発表になると見られている。 <span class="paragraph-title">【動画】フェイエノールトがスロット監督との別れを発表…</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://t.co/iIvj8pJzUo">pic.twitter.com/iIvj8pJzUo</a></p>&mdash; Feyenoord Rotterdam (@Feyenoord) <a href="https://twitter.com/Feyenoord/status/1791457718642831841?ref_src=twsrc%5Etfw">May 17, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.18 11:27 Sat

「私は反対票を投じる」プレミアで浮上したVAR不要論、被害者の1人であるクロップ監督が語った理由は?

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、プレミアリーグで投票が行われるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について持論を語った。イギリス『BBC』が伝えた。 今シーズン限りでリバプールの監督を退任するクロップ監督。リバプールを指揮する試合は、残り1試合となった。 プレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)などでタイトルを獲得。今シーズンはEFLカップ(カラバオカップ)を制し、プレミアリーグも終盤まで優勝争いを繰り広げていた。 黄金期を作り出したクロップ監督もあと1試合で別れ。そんな中、プレミアリーグは来シーズンからのVARの適用に関してクラブ投票を行うこととなった。 6月6日に行われる年次総会で各クラブが投票。廃止するのかどうかを投票するという。 VARは2019年にプレミアリーグで導入。しかし、VARにあってはならない誤審が頻発しており、その数は他のリーグをはるかに超えている。 リバプールも重大な被害を受けたクラブの1つ。昨年9月のトッテナム戦ではルイス・ディアスのゴールが取り消されたが、オフサイドの適用ミスは明らかな人的ミス。その他の事象でも、テクノロジーの問題ではなく、取り扱う審判団に多くの問題があった。 クロップ監督はこのVARに対して持論を展開。VARそのものには反対はしないが、今のプレミアリーグのやり方に反対すると見解を述べた。 「クラブはVARに対して投票しているとは思わない。私はVARがどう使われるかということに投票していると思う。なぜなら、それは明らかに正しくないからだ」 「彼らの今のやり方ならば、私は反対票を投じる。彼らは適切に使用することができていないからだ」 見逃したジャッジをビデオで振り返ることができるVAR。誤審は確かに減っていると思われるが、一方であり得ないミスの多さに各クラブは怒りを持っている。あくまでも扱うのは人間であり、最終ジャッジは主審となるだけに、テクノロジーを問題視するのか、審判団を問題視するのかで投票は変わりそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】あり得ない大誤審…審判の連携ミスが生んだゴール取り消し</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="8qmCqWw9xCE";var video_start = 188;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.17 21:45 Fri

チアゴが契約満了でリバプール退団…ケガに苦しんだ4シーズンもクロップ監督は賛辞「彼は最も美しい絵だけを描くゲームのアーティスト」

リバプールは17日、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(33)の退団を発表した。 バルセロナのアカデミー出身のチアゴは、2011年7月にファーストチームに昇格。2013年7月にバイエルンへと完全移籍。2020年9月にリバプールに加入した。 リバプールでは4シーズンを過ごしたがほとんどの期間で負傷離脱している状況に。今シーズンもわずか1試合、5分間の出場に終わってしまった。 4シーズンで公式戦98試合で3ゴール6アシスト。リバプールではFAカップとコミュニティシールドのタイトルを獲得した。 チアゴの退団について、ユルゲン・クロップ監督がコメントしている。 「彼がリバプールに来る前から、サッカーが本当に好きなら、チアゴ・アルカンタラのプレーを観てみることは大いに意味があると信じていた」 「技術的にはとても優れている。世界中のどのチームでもプレーできる才能があり、彼を我々と一緒に迎えることができたのは光栄だった」 「私は彼がここに来る前からサッカー選手として彼について多くのことを知っていた。彼がバルセロナやバイエルンで何をしたか、どうしてあなたには分からないか? 彼が我々と一緒に新たな挑戦をすることを決めたとき、私はこれ以上嬉しいことはなかった」 「その時点から、私は彼を間近で見ることができ、『凄い』としか言えない。最も重要なのは、彼が新しい物語の一部であり、彼の特別な資質のおかげでチームとしての発展を助けてくれたことだ」 「ケガが彼にとっても我々にとってもフラストレーションだったことは知っているが、出場可能になったときの彼がプレーできたレベルは信じられないほどだった。これは私が覚えていることだ」 「これから彼は家族とともに新たな方向に進むことになるだろう。我々は彼らの幸運を祈るばかりだ。彼が次にどこでプレーするにせよ、私は喜んで見守るつもりだ。最も美しい絵だけを描くゲームのアーティストだ」 2024.05.17 17:30 Fri

マティプが今季限りでリバプール退団…2016年加入で通算201試合出場、「8年間は素晴らしいものだった」

リバプールは17日、元カメルーン代表DFジョエル・マティプ(32)の退団を発表した。 シャルケ時代に内田篤人氏とも共闘したマティプは2016年夏にリバプール入りし、通算201試合に出場(11ゴール)。後に加入のヴィルヒル・ファン・ダイクが中心と化す最終ラインだが、ジョー・ゴメスやイブラヒマ・コナテとの争いになるなかで、2021-22シーズンはプレミアリーグ31試合でプレーするなど、シーズンでも43試合に出場した。 ユルゲン・クロップ監督からは195cmのサイズがありながら、ボールを持ち上がれるセンターバックとして長らく計算され、チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグをはじめ、7つのタイトルに貢献するが、今季が契約最終年。今季は昨年12月の前十字じん帯断裂により、14試合の出場にとどまるなか、契約満了に伴う退団が決まった。 ケガも多かったが、8シーズンにわたってリバプールに貢献したマティプは「ここリバプールでの8年間は素晴らしいものだった」と振り返り、感謝の言葉を述べた。 「素晴らしいクラブで、素晴らしい監督と素晴らしいチームとともに、エキサイティングな歴史の一部になれた。素晴らしいタイトルを獲得し、世界一のファンがいる」 「クラブを支える個性豊かな人々、そしてリバプールを愛するファンのみんなと素晴らしい時間を経験させてもらって感謝の気持ちでいっぱいだ」 「妻と僕は初日から歓迎され、サポートを感じたし、子供と一緒にここで想像しうる最高の時間を過ごした。僕らはそれを特別な思い出としてずっと大切にしていく」 また、同じく退任するクロップ監督は「フットボールに携わるなかで、彼ほど愛される選手はあまりいない。悪くも言えるかもわからない。素晴らしいプロフェッショナルで、フットボーラーとしても素晴らしい。そして人としてもだ。これほど長く彼とともにできて幸せだった。今、できるのは彼が新たな方向に向かうのを祈ることだけだ」と話した。 2024.05.17 17:25 Fri

クロップ監督の右腕・リンダース氏がザルツブルクの監督就任! リバプールでコーチを務めたマトス氏がアシスタントに

レッドブル・ザルツブルクは15日、新監督にペピン・リンダース氏(41)が就任することを発表した。契約期間は3年間となる。 リンダース氏は、オランダ出身の指導者でPSVのユースでテクニカルコーチとしてキャリアをスタートさせた。 その後、ポルトの下部組織でテクニカルコーチを務めると、2013年7月からファーストチームでルイス・カストロ監督、パウロ・フォンセカ監督の下でテクニカルコーチを務めた。 2014年8月にはリバプールへと移りユースのコーチを務めると、2015年7月にブレンダン・ロジャーズ監督の下でアシスタントコーチに就任すると、その後に就任したユルゲン・クロップ監督の下でもアシスタントコーチとなった。 2018年1月にはNECナイメヘンで自身初となる監督業をスタート。シーズン終了で退任すると、再びリバプールに戻りアシスタントコーチを務めていた。 クロップ監督が今シーズン限りでリバプールを離れることが決定すると、リンダース氏も併せて退団。そして再び監督業を行うこととなった。 なお、ヴィトール・マトス氏(36)がアシスタントコーチとしてザルツブルクに到着予定。ポルト、リバプールでリンダース氏と仕事を共にしてきた。 2024.05.15 23:43 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly