【ELプレーオフ プレビュー】上田&堂安は突破へ勝利必須! 日本人4選手参戦のPO第2戦

2024.02.22 18:00 Thu
日本人4選手参戦のPO第2戦
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日本人4選手参戦のPO第2戦
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのプレーオフ2ndレグが22日に開催される。ELグループステージ2位通過8チームと、チャンピオンズリーグ(CL)の3位敗退8チームで争われるプレーオフ第2戦の展望を、注目カードを中心に紹介。
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◆ELプレーオフ2ndレグ
▽2/22(木)
《26:45》
スタッド・レンヌ vs(AGG:0-3) ミラン
フライブルク vs(AGG:0-0) RCランス
トゥールーズ vs(AGG:1-2) ベンフィカ
カラバフ vs(AGG:4-2) ブラガ
《29:00》
ローマ vs(AGG:1-1) フェイエノールト
スポルティングCP vs(AGG:3-1) ヤング・ボーイズ
スパルタ・プラハ vs(AGG:2-3) ガラタサライ
マルセイユ vs(AGG:2-2) シャフタール
◆上田&堂安は大一番に挑む
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今回のプレーオフにはFW上田綺世、MF守田英正、MF堂安律、GK小久保玲央ブライアンの日本人4選手が参戦している。

フェイエノールトの上田は難所スタディオ・オリンピコで行われる2ndレグでベスト16進出を目指す。

デ・カイプでの1stレグは1-1のドロー決着。3シーズン連続の対戦となったなか、ホームのフェイエノールトがやや優勢に進めて前半終了間際の最高の時間帯にFWパイシャオンのヘディングシュートで先制に成功。後半も入りは悪くなかったものの、“EL男”の異名を持つFWルカクに一瞬の隙を突かれて失点。その後、一進一退の攻防となったが、より多くの決定機を作り出したホームチームは最後で仕留め切れなかった。なお、同試合でスタメンのチャンスを与えられた上田だったが、なかなか効果的にボールに絡めず、後半序盤でピッチを退いた。
難所攻略を目指すスロットのチームは直近のRKCヴァールヴァイクに1-0の勝利。前半に退場者を出した格下に苦戦を強いられたが、主砲ヒメネスに加え、1stレグを欠場したDFヘールトライダ、MFティンバーの主力が復帰しており、その点はローマ戦に向けてプラス材料だ。ただ、同試合で途中出場の上田に関してはベンチスタートが濃厚だ。

対するローマは直近のフロジノーネ戦を3-0で勝利し、3戦ぶりの白星を奪取。[4-2-3-1]への布陣変更は嵌らず、前半は低調なパフォーマンスに終始したが、本来の[4-3-3]に戻した後半は安定。FWディバラを完全休養させるなど主力のプレータイムをコントロールしつつ、デ・ロッシ監督が正GKに任命したスヴィラールの状態もさらに上がってきており、熱狂的なロマニスタが集うオリンピコでの一戦に良い形で臨めるはずだ。

堂安のフライブルクはイーブンの状況でRCランスとのホームゲームに臨む。堂安もスタメン出場した敵地での1stレグは、右ウイングに入った日本代表MFが幾つか決定機を演出したものの、チーム全体で最後の精度を欠いて0-0のドローに終わった。

直近のブンデスリーガではフランクフルト相手に[3-5-2]の布陣で臨み、3-3のドロー。右ウイングバックでの起用となった堂安は、味方のミドルシュートを抜け目なく押し込んで今季2点目を記録するなど好調を維持。チームとして勝ち切れなかった部分は痛かったものの、勝ち抜けへゴールが必要な2ndレグに向けて3ゴールを奪えたことはポジティブな要素だ。

上田、堂安と異なり守田のスポルティングCPは初戦の3-1の勝利によって余裕を持ってヤング・ボーイズとのホームゲームを戦える。守田が60分から途中出場となった1stレグはエースFWギョケレシュのPK弾など効率よくゴールを奪い、後半最終盤に退場者を出した相手に危なげなく勝ち切った。

また、直近のモレイレンセ戦ではスタメン起用の守田がセットプレーの流れから今季2点目を記録するなど2-0の快勝。チーム、守田ともに良い形で今回のリターンレグに臨めるはずだ。

◆ミランは逃げ切り図る、マルセイユは新体制初陣
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優勝候補の一角を担うミランはその下馬評通り、スタッド・レンヌとのホーム初戦で3-0の完勝。敵地での2ndレグでは余裕を持って逃げ切りを図る。

戦前は復調レンヌ相手に苦戦も予想されたが、蓋を開けてみれば、MFロフタス=チークのドッピエッタに、FWレオンにもゴールが生まれる好内容で完勝を収めた。1stレグでのパフォーマンスの差を鑑みれば、敵地と言えども問題なく逃げ切れるかに思われる。ただ、直近のモンツァ戦では幾つかのポジションでターンオーバーを行った結果、格下にまさかの2-4の敗戦。公式戦7試合ぶりの黒星を喫した。また、今週末にアタランタとの上位対決を控えており、その一戦に気を取られるようなことがあれば、再び痛い目をみる可能性も十分にあり、気を引き締めて臨みたいところだ。

イーブンの状況でシャフタール・ドネツクとのホームでの2ndレグに臨むマルセイユは、ジャン=ルイ・ガセ新体制での初陣となる。敵地での1stレグでは2度のリードを追いつかれる拙い試合運びによって2-2のドロー。さらに、直近のスタッド・ブレスト戦で0-1の敗戦を喫した結果、今季途中就任のガットゥーゾ監督が解任。開幕から不甲斐ない戦いが続きフラストレーションを募らすホームサポーターの前で戦う今回の一戦はより重圧を感じるなかでの難しい戦いとなる。

また、初戦で思わぬ苦戦を強いられながらも後半アディショナルタイムにMFディ・マリア、FWイカルディと百戦錬磨のアルゼンチン人アタッカーの決勝点で勝ち切ったベンフィカ、ガラタサライはいずれもタフなアウェイゲームで逃げ切り突破を図る。

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【ラ・リーガ第37節プレビュー】EL出場権懸けたベティスvsソシエダ! 不穏バルサは2位フィニッシュ決められるか

今シーズン最後のミッドウィーク開催となった前節はアトレティコ・マドリー、アスレティック・ビルバオのトップ4争いが決着。また、残留争いでは18位のカディスが勝ち点3を積み上げて逆転残留に望みを繋げた。 次週の今季最終節を前に、ほぼすべての争いへの決着も見込まれる今節はバルセロナ(勝ち点79)とジローナ(勝ち点75)の2位争い、7位のベティス(勝ち点56)と6位のレアル・ソシエダ(勝ち点57)のヨーロッパリーグ(EL)出場権争い、残り1枠を巡る残留争いに注目が集まる。 前節、最下位のアルメリアを相手にMFフェルミン・ロペスのドブレーテの活躍で快勝を収めたバルセロナは、2連勝で2位の座を死守。15位のラージョをホームで迎え撃つホーム最終戦での勝利で来シーズンのスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場権確保を狙う。 ジローナ戦大敗後は2連勝と復調の気配を示すブラウグラナだが、ここ数日間でクラブ内で問題が発生。先日に退任を翻意して続投が発表されたチャビ監督とラポルタ会長の間でクラブ財政や補強を巡る一部発言を巡って亀裂が生じ、同会長が解任を決断したとの報道が出ており、現状では今回の一戦がチャビ体制で戦う最後のホームゲームとなる可能性が高い。そういった不穏なムードの中でチームとしてピッチ上のパフォーマンスに集中できるか。 一方、そのバルセロナ相手のシーズンダブルによって悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したジローナ。ただ、その目標達成で少し気が抜けたか、直近2試合はアラベス、ビジャレアル相手に1分け1敗で3位に転落。バルセロナとは4ポイント差、4位のアトレティコとは2ポイント差となった。難所メスタージャに乗り込む9位のバレンシア戦では残り2試合での熾烈なピチーチ争いに身を置く得点ランキング首位のFWドフビクの再爆発に期待だ。 来季のELとカンファレンスリーグ(ECL)争いでは8位のビジャレアル(勝ち点51)に逆転でのECL出場権獲得の可能性が残されているが、実質ソシエダ、ベティスの2チームに絞られており、今回の直接対決の結果が来季の両チームがいずれのコンペティションで戦うかを決めることになる。 MF久保建英を擁するソシエダは前節、3試合ぶりのスタメン復帰を果たした日本代表MFの見事なアシストからFWアンドレ・シウバが決めたゴールを最後まで守り切ってウノセロ勝利。2試合ぶりの白星を飾った。最終節にアトレティコとの対戦を控えるため、来季EL出場へ敵地で勝利必須のベティスとの直接対決では、状態を上げる久保の決定的な仕事を期待したい。 残留争いではカディスvsラス・パルマス、マジョルカvsアルメリア、グラナダvsセルタの3カードの結果次第で今節でのカディスの降格が決定する。 直近ヘタフェ、セビージャ相手の連勝で逆転残留へ粘りを見せるカディス(勝ち点32)は、17位のマジョルカ(勝ち点36)と4ポイント差に接近。また、16位のセルタ(勝ち点37)とは5ポイント差と残り2試合で連勝できれば逆転残留も可能だ。 そういった中、今節は14位のラス・パルマス(勝ち点38)とのホームゲームを戦うことになり、3連勝達成の可能性は十分にある。ただ、マジョルカは最下位のアルメリア、セルタは19位のグラナダとすでに降格が決定した相手との対戦となるため、両者の結果次第で勝利を収めても降格が決定する状況だ。 6月1日にドルトムントとのCL決勝を控える首位のレアル・マドリーは、ビジャレアルとのアウェイゲームでリーグ10連勝を狙う。前節はDFリュディガーをスタメンから外したものの、ほぼ主力を起用としたアラベスとのホームゲームをFWヴィニシウスのドブレーテの活躍などでマニータの完勝。攻撃陣の躍動に加え、GKルニンとCLファイナルのスタメンの座を争う守護神クルトワが圧巻のパフォーマンスを披露し猛アピール。実りある内容での勝利となった。アウェイ開催となる今節は再びターンオーバーの可能性が高いが、逆転でのピチーチを狙うベリンガムらが貪欲にゴールを目指して勝ち点3を目指すことになる。 前節、ヘタフェ相手にFWグリーズマンのトリプレーテの活躍で3-0の快勝を収めたアトレティコは、12シーズン連続のCL出場権獲得に成功。今節は3位の座も意識しながら、13位のオサスナとのアウェイゲームに臨む。 《ラ・リーガ第37節》 ▽5/18(土) 《28:00》 アラベス vs ヘタフェ ▽5/19(日) 《26:00》 アトレティコ・マドリー vs オサスナ アスレティック・ビルバオ vs セビージャ バルセロナ vs ラージョ ベティス vs レアル・ソシエダ カディス vs ラス・パルマス マジョルカ vs アルメリア グラナダ vs セルタ バレンシア vs ジローナ ビジャレアル vs レアル・マドリー 2024.05.18 19:00 Sat

【ラ・リーガ第36節プレビュー】今季最後のミッドウィーク開催! トップ4争い&降格残り1枠決着も

先週末に行われた第35節ではアルメリアに続くグラナダのセグンダ降格が確定。また、トップ4争いではアトレティコ・マドリーが勝ち点3を積み重ねた一方、アスレティック・ビルバオが勝ち点1に留まってこちらも大勢が決しつつある状況だ。 今シーズン最後のミッドウィーク開催となる第36節は、2位争いとトップ4争い、残り1枠を巡る残留争いに注目したい。 前節、レアル・ソシエダとの上位対決を2-0で制し、2位再浮上に成功したバルセロナ(勝ち点76)は、最下位アルメリア相手の連勝で2位死守を狙う。ソシエダ戦ではFWラミン・ヤマルの前半終盤のゴールで先制したものの、以降はGKレミロの好守に苦しめられた。それでも、後半終盤にFWハフィーニャが決めたPKでダメ押しに成功し、難敵相手に勝ち切った。公式戦5試合ぶりのクリーンシートも達成した最下位相手のアウェイゲームでは隙を見せることなく勝ち切りたい。 前々節の直接対決を制して2位浮上となったジローナだが、アラベスと対戦した前節は2度のリードを守り切れず、後半アディショナルタイムにMFグリディにドブレーテを決められて痛恨の2-2ドロー。わずか1節で3位に転落した。前節、セビージャとの接戦をFWセルロートのドブレーテで3-2と競り勝った9位のビジャレアルとのホームゲームでは4試合連続複数得点中の得点力ある相手の攻撃を封じつつ、接戦をモノにしたい。 前節セルタとのホームゲームを、後半終盤にMFデ・パウルが決めたゴラッソを守り切って2試合連続ウノセロ勝利を収めた4位のアトレティコ(勝ち点70)。これで5位のアスレティック(勝ち点62)とのポイント差を「8」に広げ、今節の勝利で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決まる。そのコルチョネロスは、10位のヘタフェとのマドリード自治州ダービーに挑む。3-3の壮絶な打ち合いを演じた前回対戦ではホーム連勝記録を「20」でストップされており、アウェイでのリターンマッチではその借りを返したいところ。直近数試合でやや湿りがちなグリーズマン、モラタ、デパイといったストライカー陣の活躍を期待したい。 アルメリア、グラナダの降格が決定した中、残り1枠を巡る残留争いでは残留圏内と5ポイント差の18位カディス(勝ち点29)に今節での降格の可能性。その崖っぷちのカディスは、12位のセビージャとのタフなアウェイゲームに臨む。前節のヘタフェ戦ではMFアルカラスが決めたPKを最後まで守り切るウノセロ勝利で5試合ぶりの白星を手にしたが、今節敗れて上位のセルタ(勝ち点34)、ラージョとマジョルカ(勝ち点35)、ラス・パルマス(勝ち点37)が勝ち点を伸ばした場合に降格が決定する。リーグワーストの24ゴールと得点力に大きな課題を抱える中、ヘタフェ戦同様に粘り強い戦いが求められる。 ドルトムントとのCL決勝に向けて、今節もコンディション調整が最優先事項となるレアル・マドリーは、残留が確定している11位のアラベスと対戦。前節はセグンダ降格が決定したグラナダ相手に、DFフラン・ガルシアの初ゴールにMFギュレル、MFブラヒム・ディアスのドブレーテの活躍によって4-0の圧勝。その後、シベーレス広場でのラ・リーガ優勝セレモニーも実施し、良いムードでベルナベウでの一戦に臨む。ドルトムント戦に向けて守備陣を中心にイタリア人指揮官にとって悩ましい状況が続く中、リーグ9連勝を目指しての戦いとなる。 MF久保建英を擁するソシエダは、バルセロナ戦の敗戦で7位に転落した中で6ポイント差で8位のバレンシアとのホームゲームに臨む。前述のバルセロナ戦ではビハインドを背負ったこともあり、ボール保持率で相手を上回って攻撃でもチャンスは作ったものの、アタッキングサードの精度不足が敗戦の一因となっており、連戦で先発復帰も期待される久保やFWオヤルサバルらの活躍に期待だ。 《ラ・リーガ第36節》 ▽5/14(火) 《26:30》 オサスナ vs マジョルカ 《28:30》 レアル・マドリー vs アラベス 《29:00》 ジローナ vs ビジャレアル ▽5/15(水) 《26:30》 セビージャ vs カディス ラージョ vs グラナダ 《29:00》 セルタ vs アスレティック・ビルバオ ヘタフェ vs アトレティコ・マドリー ▽5/16(木) 《26:30》 ラス・パルマス vs ベティス 《28:30》 アルメリア vs バルセロナ 《29:00》 レアル・ソシエダ vs バレンシア 2024.05.14 19:00 Tue

【プレミアリーグ第37節プレビュー】優勝左右するユナイテッドvsアーセナル! シティ&リバプールは曲者と対峙

先週末に行われた第36節はアーセナル、マンチェスター・シティの2強が揃って快勝。さらに、リバプールもトッテナムとのビッグマッチを制し、残り2節での逆転優勝にわずかな望みを繋いだ。 ヨーロッパ主要リーグの優勝チームが続々決定するも、依然として混迷極まる覇権争いが続くプレミアリーグは延期分を除き残り2節となった。そういった中、今節はマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルのビッグマッチを含め3強がいずれもタフな相手と対戦。タイトルレースを左右する一節となりそうだ。 首位のアーセナルは前節、曲者ボーンマス相手に幸運な2つの判定もありながらも勝ち点3に相応しいパフォーマンスをみせ、3-0の快勝を収めた。これでリーグ4連勝を達成し、最終盤に急失速した昨季の教訓を見事に生かしてリーグテーブルの最上位をキープ。悲願のリーグ制覇は1試合未消化で1ポイント差のシティ次第ではあるものの、チームとして残り2試合を勝ち切って天命を待ちたい。 その悲願達成へ最後の障害となるのが、難所オールド・トラッフォードで行われる赤い悪魔との今季最後のアウェイゲームだ。シティ戦を除き今季ビッグ6相手のホームゲームで負けていない難敵との一戦において、勝ち点3を持ち帰るためにはチームとしての勝負強さが試されることになる。 一方、優勝争いを左右する立場となる8位のユナイテッド。宿敵シティとのFAカップ決勝を残しており、その優勝でヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得は可能だが、リーグ戦で何とかより上位でフィニッシュしたい。とりわけ、前節はクリスタル・パレス相手に敵地で0-4の惨敗を喫しており、怒れるホームサポーターの前でリバウンドメンタリティを示したい。なお、テン・ハグ監督の今季限りでの解任が既定路線として報じられるなど苦境が続くチームだが、DFマルティネスとFWラッシュフォードの主力2選手のチームトレーニング復帰という朗報も届いている。 宿敵のアシストを期待しつつ、今節の首位浮上を目指すシティは、13位のフルアム相手に今季最長の7連勝を目指す。前節、前回対戦で敗れたウォルバーハンプトン相手にFWハーランドの圧巻4ゴールによって5-1とリベンジを果たしたグアルディオラのチーム。今回の対戦相手はそのノルウェー代表FWが前回対戦でハットトリックを達成したお得意様だけに、勝ち点3と共に大量得点を奪って得失点差にもこだわった戦いを見せたい。 今節はマンデーナイト開催となる3位のリバプールは、前述の2強の結果次第で優勝の可能性が潰えた状況での戦いとなるが、クロップ体制で最後のアウェイゲームとなる4位のアストン・ビラとの上位対決で連勝を狙う。前節のトッテナム戦はMF遠藤航ら主力を下げた後半半ば以降の連続失点で冷や汗をかいたが、FWサラー、FWガクポ、MFエリオットの3選手がいずれも1ゴール1アシストを記録するなど攻撃陣の久々の爆発で4-2の快勝。リーグ3戦ぶりの白星を手にした。そのスパーズ戦から中7日と休養十分で臨むビラ・パークでの試合では相手を圧倒するパフォーマンスを期待したい。 対するアストン・ビラは、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝敗退に、今季初の公式戦3連敗という苦境の中で難敵をホームで迎え撃つ。前節、不調のブライトンに0-1で敗れて7戦ぶりの白星を献上したエメリのチームは、2-4からの逆転を目指したオリンピアコスとの2ndレグでも0-2で敗戦した。チーム久々のタイトル獲得の可能性が潰えた中、残り2試合ではトップ4死守に全力を注ぐ構えだ。1試合未消化の5位トッテナムとのポイント差は「7」だが、シティとの延期分を引き分けで終えた場合、7ポイントを積む可能性は十分あり、且つ自分たちの最終節は絶好調のクリスタル・パレスとのアウェイゲームという点を考えると、何とか今回のリバプール戦で勝ち点を拾いたい。 リバプールのアシストを期待しつつ、わずかに残された逆転トップ4へ望みを繋ぎたいトッテナムは、19位のバーンリーとホームで対戦する。今季初の4連敗と最終盤に入って絶不調のポステコグルーのチームだが、前節の後半終盤はFWリシャルリソンを中心に久々に躍動感のあるパフォーマンスを見せており、その流れを今回の一戦に生かしたい。引き分け以下で1年での降格が決定する相手に対して、大量得点を挙げることができれば、翌々日に試合を行うアストン・ビラにより大きな重圧もかけられる。 逆転でのヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のチェルシーは、勝利で自力残留を決められる17位のノッティンガム・フォレストとのタフなアウェイゲームに臨む。前節、絶不調のウェストハムとのダービーをFWジャクソンの2ゴールの活躍などで完勝したブルーズ。これでダービー連勝を飾ったチームは、FWエンクンクやDFグストといった一部主力も戦列に復帰。良いチーム状態で3連勝を目指すアウェイゲームに臨めるはずだ。 同じく熾烈なEL出場権争いに身を置く6位のニューカッスルは、週中にマンチェスター・ユナイテッドとのシックスポインターを控える中、11位のブライトン相手に3連勝を目指す。直近2試合では降格圏のシェフィールド・ユナイテッド、バーンリーにいずれも4ゴール以上を挙げて大勝しており、その攻撃力を生かして押し切りたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンと、モイーズ体制でのホームラストゲームを戦う9位のウェストハムが対峙する一戦にも注目だ。 ◆プレミアリーグ第37節 ▽5/11(土) 《20:30》 フルアム vs マンチェスター・シティ 《23:00》 ボーンマス vs ブレントフォード エバートン vs シェフィールド・ユナイテッド ニューカッスル vs ブライトン トッテナム vs バーンリー ウェストハム vs ルートン・タウン ウォルバーハンプトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 ノッティンガム・フォレスト vs チェルシー ▽5/12(日) 《24:30》 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル ▽5/13(月) 《28:00》 アストン・ビラ vs リバプール 2024.05.11 12:00 Sat

【ラ・リーガ第35節プレビュー】久保建英がバルサに挑む! 優勝マドリーは降格迫るグラナダ戦

先週末に行われた第34節ではレアル・マドリーの2シーズンぶり36度目の優勝が決定。これにより、残り4試合では上位争い、ヨーロッパ出場権争い、残留争いにより多くの注目が集まる。 今節の最注目カードはマンデーナイトに行われる3位のバルセロナと6位のレアル・ソシエダの上位対決だ。 バルセロナは前節、2位攻防戦となったジローナとのカタルーニャ自治州ダービーに2-4で敗戦。DFクリステンセン、FWレヴァンドフスキのゴールによって2度リードを手にしたが、ミス絡みの2失点目で2-2のイーブンに戻されると、そこから2ゴールを叩き込まれ、前回対戦と同じスコアでの厳しいシーズンダブルを喫し、3位に交代した。 これにより、クラブ財政において重要な来季のスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場権獲得はライバルの取りこぼしが必須の厳しい状況となった。その敗戦からのバウンスバックを図るチャビのチームは、直近の公式戦4試合連続で複数失点が続く守備の改善を図りつつ、ラ・レアルのソリッドな守備攻略へ好調のレヴァンドフスキの活躍に期待したい。 一方、ソシエダは前節、ラス・パルマス相手にオウンゴール、FWベッカーのゴールによって2-0の快勝。MFスビメンディ、DFスベルディアの負傷離脱に加えてMF久保建英のコンディションは懸念材料だが、何とかチーム一丸となった戦いで格上相手に連勝を狙いたい。古巣相手に躍動が期待される久保に関してコンディションの改善が確認されており、スタメンか途中投入かは不明だが、プレーできる状況にあるようだ。 前節、カディス戦での3-0の快勝とバルセロナの敗戦によって4節を残してのプリメーラ制覇を決めたマドリーは、王者として初めて臨む一戦で19位のグラナダとのアウェイゲームに臨む。2シーズンぶりの優勝に加え、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ではバイエルン相手に劇的な逆転勝利を収め、ウェンブリーへの切符を手にした。初戦を2-2のドローで終えた中、後半半ばに先制点を奪われる厳しい展開となったが、途中投入のFWホセルが土壇場の88分と91分に奪った連続ゴールによって2-1の逆転。最高の1週間を過ごすことになった。 今後は6月1日に控えるドルトムントとのCL決勝に向けたコンディション調整が最優先事項となるため、今回の一戦では大幅なターンオーバーが見込まれるが、守護神クルトワやDFミリトンなど虎視眈々とCL決勝への出場を目指す実力者たちが指揮官へのアピールに向けてしっかりとしたパフォーマンスを見せるはずだ。なお、対戦相手のグラナダは残り4試合で17位のマジョルカと11ポイント差となっており、この試合で引き分け以下に終わった場合、3節を残してのセグンダ降格が決定する。 前述のバルセロナとのダービーで会心の勝利を収め、悲願の来季CL出場が確定した2位のジローナは、ここからボーナスとなるスーペル・コパ出場権確保を目指す。そして、今節は3連勝で11位に順位を上げてきたアラベス相手に4連勝を狙う。この試合ではバルセロナ戦でリーグ戦20ゴールの大台に乗せ、ピチーチ争いでトップに立つ主砲ドフビクの活躍にも期待だ。 リーグ連勝で4位死守へ順調に勝ち点3を重ねるアトレティコ・マドリーは、残留へ勝ち点を積みたい15位のセルタとのホームゲームに臨む。前節はマジョルカ相手にFWリケルメの見事なミドルシュートで上げたゴールを最後まで守り切ってウノセロ勝利。追加点に課題を残したが、公式戦14試合ぶりのクリーンシートはポジティブな要素だ。セルタ戦では引き続き無失点にこだわりつつ、得意のホームゲームで攻撃陣も躍動といきたい。 そのアトレティコを6ポイント差で追走する5位のアスレティック・ビルバオは13位のオサスナ相手に連勝を狙う。前節はDFジェライ、DFパレデスとセンターバック2人が退場するアクシデントに見舞われたが、守護神ウナイ・シモンが驚異的なパラドンを連発し、FWイニャキ・ウィリアムズが挙げた2ゴールを守り抜いた。両主力センターバックをサスペンションで欠くこの一戦ではウィリアムズ兄弟が牽引する攻撃陣の働きが重要となる。 その他ではヨーロッパ出場を争う7位のベティスや8位のバレンシア、残留へ崖っぷちの18位カディスの試合や、ビジャレアルvsセビージャの名門対決にも注目したい。 《ラ・リーガ第35節》 ▽5/10(金) 《28:00》 アラベス vs ジローナ ▽5/11(土) 《21:00》 マジョルカ vs ラス・パルマス 《23:15》 ビジャレアル vs セビージャ 《25:30》 グラナダ vs レアル・マドリー 《28:00》 アスレティック・ビルバオ vs オサスナ ▽5/12(日) 《21:00》 カディス vs ヘタフェ 《23:15》 アトレティコ・マドリー vs セルタ 《25:30》 バレンシア vs ラージョ 《28:00》 ベティス vs アルメリア ▽5/13(月) 《28:00》 バルセロナ vs レアル・ソシエダ 2024.05.10 19:00 Fri
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