逆転レバークーゼンが劇的ベスト4進出! 伊藤洋輝復帰も失点関与のシュツットガルトは敗退…【DFBポカール】

2024.02.07 06:55 Wed
Getty Images
DFBポカール準々決勝、レバークーゼンvsシュツットガルトが6日にバイ・アレーナで行われ、3-2で勝利したレバークーゼンが準決勝進出を決めた。なお、シュツットガルトのDF伊藤洋輝はフル出場。DFチェイス・アンリとMF原口元気の出場はなかった。
PR
開幕から公式戦無敗を継続するブンデスリーガ首位のレバークーゼンは、下部カテゴリーの相手との対戦が続いたポカールで初めてブンデスリーガ勢との対戦となった。今週末のリーグ戦でバイエルンとの天王山を控えるなか、シャビ・アロンソ監督はGKをコヴァルに入れ替えたものの、ジャカやグリマルド、ヴィルツ、シックといった主力を起用した。
一方、ブンデスリーガで3位と健闘するシュツットガルトは、2回戦でウニオン・ベルリン、ラウンド16でドルトムントを撃破し、ベスト8に進出。優勝候補筆頭との対峙となったこの試合ではアジアカップ帰りの伊藤がウンダブやアントン、ヒューリッヒら主力と共にスタメンで起用された。また、チェイス・アンリがベンチ入りを果たした。

立ち上がりからホームのレバークーゼンがボールを握るものの、睨み合いが続く形で試合が進んでいく。そういったなか、両チームを通じて最初のシュートが先制点となった。

11分、シュツットガルトは右CKの場面でキッカーのスティラーが左足インスウィングの正確なボールを入れると、DFタプソバを振り切ってファーに走り込んだアントンがコースを狙ったヘディングシュートを右隅へ突き刺した。
いきなりビハインドを背負ったレバークーゼンはすぐさま反撃を開始。ジャカとヴィルツを起点に中央から背後、サイドにボールを供給し揺さぶりをかける。なかなか効果的にフィニッシュまで持ち込めずにいるなか、23分にはフリンポンがボックス右に抜け出しかけると、DF伊藤と交錯。このプレーでPKをアピールも伊藤がボールにチャレンジしたとの判断でノーファウルの判定に。

したたかなシュツットガルトのプレーや幾つかのジャッジにフラストレーションを溜めるレバークーゼンだが、前半終盤に入ってようやく良い形で押し込んでいく。そして、42分にはボックス手前右の好位置で得たFKからグリマルドの直接FK、セットプレーの二次攻撃からゴール前のシックのシュートと続けてゴールに迫るが、いずれもGKニューベルの好守に阻まれる。

その後、前半終了間際にはカウンターから果敢な攻撃参加でボックス左に侵入した伊藤に決定機が訪れるが、左足のシュートは手前のサイドネットを叩いてアウェイチームの追加点とはならなかった。

迎えた後半、アグレッシブな入りを見せたレバークーゼンが早い時間帯に追いつく。50分、ボックス手前左で相手の短いクリアを回収したアンドリッヒが短い右への持ち出しから完璧な右足のコントロールシュートをゴール右上隅へ突き刺した。

ここからレバークーゼンの時間がしばらく続いたが、勝ち越しゴールを奪ったのはシュツットガルト。58分、レバークーゼンのビルドアップに強い制限をかけて高い位置でスティラーがボールを奪うと、ミロの斜めのグラウンダーパスをボックス中央で受けたヒューリッヒがゴール左隅に右足のシュートを突き刺した。

これで再び追う展開となったレバークーゼンは64分にシック、ホフマンを下げてボルハ・イグレシアス、アドリを同時投入。すると、スペイン人指揮官の交代策が即同点ゴールをもたらした。

66分、ハーフウェイライン付近の左サイドでボールを引き出したヴィルツが背後を狙うアドリへ絶妙なスルーパスを供給。DF伊藤をスピードで振り切ってボックス内まで持ち込んだアドリが冷静に左足のシュートを流し込んだ。

2-2のイーブンに戻った試合は追いついたレバークーゼンペースで進むが、シュツットガルトもウンダブがボックス内で際どいシュートを放つなど押し返す場面も作り出す。

その後も拮抗した展開のまま試合は後半最終盤に。延長戦突入も想定されたが、ブンデスリーガが首位チームが土壇場で底力を発揮した。90分、左CKの二次攻撃からボックス手前右のヴィルツが絶妙なクロスを供給すると、大外でDF伊藤の背後から飛び出したターが頭で合わせた。

そして、土壇場で逆転に成功したレバークーゼンがこのまま3-2でクローズし、2度のビハインドを撥ね返してベスト4進出を決めた。

◆DFBポカール準々決勝

▽2/6
レバークーゼン 3-2 シュツットガルト

▽2/7
《28:45》
ザールブリュッケン(3) vs ボルシアMG

▽1/30
ザンクトパウリ(2) 2-2(PK:3-4) フォルトゥナ・デュッセルドルフ(2)

▽1/31
ヘルタ・ベルリン(2) 1-3 カイザースラウテルン(2)

※()内は所属カテゴリー

PR
関連ニュース

レバークーゼンがリーグ史上初の無敗優勝達成! 公式戦51戦無敗でアタランタとのEL決勝へ【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ最終節、レバークーゼンvsアウグスブルクが18日にバイ・アレーナで行われ、2-1で勝利したレバークーゼンがブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げた。 シャビ・アロンソ体制2年目で開幕から圧倒的な強さを見せたレバークーゼンは、ここまでリーグ33戦27勝6分けの無敗を継続。第29節のブレーメン戦で悲願の初優勝を達成した後も緩みを見せず、前節のボーフム戦の5-0の圧勝で公式戦無敗記録を「50」の大台に乗せると共に、史上初の無敗優勝に王手をかけた。 22日にアタランタとのヨーロッパリーグ(EL)決勝を控える中、シャビ・アロンソ監督はベンチスタートのジャカ、ヴィルツを除く主力を起用し、偉業達成を狙った。 立ち上がりからボールを握って押し込むレバークーゼンは、思わぬ形から得たファーストチャンスをいきなりゴールに結びつける。 12分、相手のビルドアップに強い圧力をかけると、アドリがボックス内でボールの処理をもたついたGKコウベクからボール奪取。そして、ボックス中央でプレゼントパスを受けたボニフェイスが難なく無人のゴールへ流し込んだ。 幸先よく先制に成功したホームチームは、徐々に前へ出てきた相手の攻撃を撥ね返しながら危なげなくゲームをコントロール。すると、前半半ばには2点目を奪い切る。 27分、左CKの二次攻撃からボックス右のターが右足シュートを放つと、ゴール前でDFに当たってこぼれたボールをアンドリッヒが技ありのバックヒールで流し込んだ。 この2点目で無敗優勝に大きく近づいたレバークーゼンは、引き続きボールを動かして主導権を握りながらアンドリッヒのミドルシュートやフリンポンやホフマンの仕掛けでチャンスも創出。相手に決定機を与えることなく前半を終えた。 後半も同じメンバーで臨んだホームチームはホフマンのミドルシュートでいきなりゴールに迫るなど、押し込む入りに。だが、時間の経過と共にアウグスブルクに押し返されると、62分には中盤でのボールロストからアルネ・マイヤーのスルーパスに抜け出した18歳MFコムルにブンデスリーガ初ゴールを決められる。 これで1点差に迫られたことに加え、主力のプレータイムコントロールの意図もあったか、シャビ・アロンソ監督はシックやヴィルツ、ジャカ、インカピエとフレッシュな選手を投入。ここから攻撃のギアを上げると、アンドリッヒやジャカが際どいシュートでGKコウベクにファインセーブを強いる。さらに、78分にはボックス左で仕掛けたヴィルツがGKを抜きにかかるが、ここはコウベクの見事なリカバリーに遭う。 その後は守護神フラデツキーの好守で幾つかのピンチを凌ぎつつ、3点目を狙う攻撃陣が再三の際どいシュートを浴びせかけたが、圧巻のパフォーマンスを見せた相手GKコウベクを前に三度ゴールネットを揺らすまでには至らず。 それでも、このまま2-1で勝ち切ったレバークーゼンが今季28勝目を挙げてブンデスリーガ史上初の無敗優勝を達成。これで公式戦無敗記録を「51」に更新したシャビ・アロンソのチームは、22日にダブリンで行われるEL決勝のアタランタ戦で今季2冠目を狙う。 <span class="paragraph-title">【動画】レバークーゼンがシーズン無敗優勝を達成!大歓声のトロフィーリフト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="YCyrOpkANJA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.19 00:37 Sun

【ブンデス最終節プレビュー】王者レバークーゼン、ブンデス史上初の無敗優勝なるか

前節は王者レバークーゼンが10人となったボーフムを一蹴し、公式戦50戦無敗とした。迎える最終節、無敗優勝を懸けてレバークーゼン(勝ち点87)は10位アウグスブルク(勝ち点39)と対戦する。 前節ボーフム戦、15分に退場者を出したボーフム相手に5ゴールを挙げ、危なげない勝利としたレバークーゼン。無敗記録を更新した中、翌水曜にはヨーロッパリーグ決勝を控えるが、史上初のブンデスリーガ無敗優勝を成し遂げることはできるか。 14位ボーフム(勝ち点33)、15位マインツ(勝ち点32)、16位ウニオン・ベルリン(勝ち点30)、17位ケルン(勝ち点27)の4チームが絡む残留争いでは、残留プレーオフに回る16位に後退したウニオンが、EL出場権獲得を目指すMF堂安の8位フライブルク(勝ち点42)と対戦する。 ウニオンは前節ケルンとの残留争い直接対決を最終盤の2失点で痛恨の逆転負け。16位に後退して自動降格の危機にある。17位ケルンとは勝ち点差が3、得失点差が3あるが、ケルンがハイデンハイムに勝利してウニオンがフライブルクに敗れればその差は一気に詰まる。前節の敗戦で流れが変わった可能性があるが、ウニオンは踏ん張れるか。 対するフライブルクは前節ハイデンハイム戦、堂安のキャリアハイとなる今季6ゴール目で先制するも1-1のドロー。シュトライヒ監督が今季で退任する中、ホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかった。7位までに与えられることが濃厚なEL出場権確保へ、最終節を勝利で締めたい。 王者レバークーゼンの前に粉砕された14位ボーフム(勝ち点33)は11位ブレーメン(勝ち点39)と対戦。引き分けで残留決定となる中、レバークーゼン戦で退場者のあおりを受けて早々に交代となったFW浅野の爆発に期待したい。 そしてCL決勝に進出したドルトムントに3発快勝とした15位マインツ(勝ち点32)は12位ヴォルフスブルク(勝ち点37)と対戦。最終節を前に残留圏内に浮上したマインツはウニオンとの得失点差が12あることから引き分ければ残留確実という状況。ドルトムント戦の勢いを持続できれば降格は免れそうだ。 2位死守を目指すバイエルン(勝ち点72)はEL出場権確保を狙う7位ホッフェンハイム(勝ち点43)と、2位浮上を目指す3位シュツットガルト(勝ち点70)は残留を決めたDF板倉の13位ボルシアMG(勝ち点34)と対戦。 来月1日に行われるCL決勝への調整がメインの5位ドルトムント(勝ち点60)は最下位ダルムシュタット(勝ち点17)と対戦し、今季で引退する6位フランクフルト(勝ち点46)のレジェンド長谷部のラストマッチは4位ライプツィヒ(勝ち点64)との上位対決となっている。 ◆ブンデスリーガ最終節 ▽5/18(土) 《22:30》 ドルトムントvsダルムシュタット ウニオン・ベルリンvsフライブルク レバークーゼンvsアウグスブルク フランクフルトvsライプツィヒ ヴォルフスブルクvsマインツ ホッフェンハイムvsバイエルン ブレーメンvsボーフム シュツットガルトvsボルシアMG ハイデンハイムvsケルン 2024.05.18 12:00 Sat

MLS行き望むナチョはレバークーゼンも拒否? 渡米に向け水面下で奮闘中

レアル・マドリーのスペイン代表DFナチョ・フェルナンデス(34)はアメリカ行きに焦点を絞っているようだ。スペイン『Relevo』が報じた。 ユース時代から在籍したマドリーを今シーズン限りで去るとみられているナチョ。すでに首脳陣には退団の意思を伝え、アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)やサウジアラビアのサウジ・プロ・リーグ参戦が選択肢にあると言われている。 そんなナチョに対しては、ブンデスリーガ初制覇を果たしたレバークーゼンも興味を示していたとのこと。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)の戦いにも備えたいクラブは、経験豊富なベテランDFに接触を図ったというが、マドリー以外ではトップレベルでプレーするつもりのないナチョに断られたという。 ヨーロッパの第一線にとどまるつもりのないナチョが特に望んでいるのは、サウジアラビアではなくアメリカ行きとのこと。しかし、マドリーと同程度の給与を望んでいることが移籍の障壁になっているという。 MLSでは各チーム最大3枠の特別指定選手を除くサラリーキャップ制限が存在。リーグ全体で80人存在する特別指定選手のうち、センターバックの選手でその枠を埋めているのはわずか5人だという。 そもそも現時点で枠が空いているのはCFモントリオールとニューヨーク・レッドブルズ、ロサンゼルスFC(LAFC)の3クラブのみ。LAFCにはミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)が加わることが発表されたばかりだ。 特別指定選手契約以外で高給をもらう策、もしくは特別指定選手枠を空けるための策も他に存在するが、すんなりと解決しないことは確か。まずはラ・リーガの残り2試合とCL決勝に集中することになるが、自らの望む移籍を実現できるのだろうか。 2024.05.16 18:07 Thu

フリンポンは今夏レバークーゼン退団へ…ユーロ開幕前の早期去就決着か

レバークーゼンのオランダ代表DFジェレミー・フリンポン(23)は、ブンデスリーガ初優勝を置き土産に今夏ステップアップを果たすことになりそうだ。 2021年1月にセルティックから加入し、シャビ・アロンソ監督の下では右サイドのスペシャリストとして圧倒的な存在感を示すフリンポン。今シーズンはウイングバックを主戦場にサイドバック、2シャドーの一角でプレーし、公式戦44試合14ゴール12アシストを記録。開幕から公式戦50試合無敗を継続し、ブンデスリーガ初優勝にヨーロッパリーグ、DFBポカールで決勝進出を果たしたチームの原動力として活躍している。 クラブとしては当然のことながら右の翼の慰留に全力を注いでおり、選手自身は今夏の去就に関して固く口を閉ざしている状況だが、ドイツ『ビルト』は今夏の移籍が既定路線であると報じている。 レバークーゼンと2028年まで契約を残すフリンポンだが、現時点で4000万ユーロ(約67億7000万円)の契約解除条項が設定されているという。 その契約解除条項の詳しい失効の時期は不明だが、今夏の早い時期と見られており、マンチェスター・シティ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、バイエルンといった獲得を狙うビッグクラブは、ユーロ2024開幕前の早い段階で獲得に動く見込みだという。 2024.05.15 09:01 Wed

「スーパーなゴールになる可能性が」欧州新記録の50戦無敗、シャビ・アロンソ監督は無敗優勝に王手「非常に特別なこと」

レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が、アウグスブルク戦について振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 12日、ブンデスリーガ第33節でレバークーゼンはアウェイでボーフムと対戦した。 ここまで無敗を継続し、すでに初優勝を決めているレバークーゼン。公式戦で最後に負けた相手であるボーフムとのゲームは、緊張感も高まった。 立ち上がりこそ拮抗した展開となっていたが、15分にフェリックス・パスラックが一発退場。ボーフムが1人少なくなると、流れは一気にレバークーゼンに。すると41分にパトリック・シック、アディショナルタイムにビクター・ボニフェイスがゴールを奪い、前半を2点リードで折り返す。 後半はなかなかボーフムゴールを破ることができなかったが、76分に アミヌ・アドリ、86分にヨシプ・スタニシッチ、後半アディショナルタイムにはアレハンドロ・グリマルドにもゴールが生まれ、終わってみれば0-5の圧勝。シーズン無敗優勝まで、あと1試合となった。 今シーズン1度も負けていないレバークーゼンは、これで50試合無敗というヨーロッパの最長記録を更新。難しい試合を振り返ったアロンソ監督は、無敗でリーグ優勝を果たすことへ意気込んだ。 「レッドカードが出た後、試合は変わった。ボーフムが簡単な相手ではないことは、最初の15分間ですでに分かっていた」 「簡単な戦いではなかったが、結果には満足している。我々にとって重要だった。これで土曜日には、無敗でタイトル獲得というスーパーなゴールになる可能性がある。そんなことは今まで一度もなかった」 驚異的なシーズンを過ごすレバークーゼン。来週の最終節でホームにアウグスブルクを迎え、初めてマイスターシャーレを手にすることに。アロンソ監督は特別な瞬間になるとした。 「レバークーゼンでトロフィーを獲得することは、非常に特別なことだ」 「選手たちはシーズンを通して、高い集中力を持ってプレーしていた。この瞬間は選手たちにとって特別なものだ彼らをとても誇りに思っている」 なお、リーグ戦終了後の22日にはヨーロッパリーグ(EL)決勝でアタランタと、25日にはDFBポカール決勝でカイザースラウテルンと対戦。シーズン残り3試合を無敗で乗り越え、3冠達成となるのかにも注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】欧州新記録の50戦無敗を決めたレバークーゼン、ボーフムに圧勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j_GlqdRQhMQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.13 10:53 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly