39年間昏睡状態だった元フランス代表DFが73歳で他界…麻酔薬の投与ミスで植物状態に
2021.09.06 22:20 Mon
39年間にわたり昏睡状態であった元フランス代表DFであるジャン=ピエール・アダムス氏が他界した。73歳だった。
ニースでは公式戦140試合以上に出場。フランス代表としても22試合に出場しているセンターバックだった。
そのアダムス氏は、1982年3月にヒザの腱を損傷。手術のために入院。しかし、入院したリヨンの病院ではストライキを起こし、多くのスタッフが不在だったという。
その病院では、アダムス氏の他、8人の患者を同時に治療。その際、アダムス氏は研修医によって治療されていたが、その研修医は「任された仕事をしていなかった」と後に告白していた。
アダムス氏は15カ月後に退院し、その後は妻により自宅で看病を受けていた。
植物状態となってしまったアダムス氏を妻のベルナデッタさんは必死に看病。夫の生命維持装置の電源をオフにすることなど一度も考えず、しっかりと看病を続けてきた。
およそ40年に渡り、毎日アダムス氏の世話をし、服を着替えさせ、食事を準備し、プレゼントも贈ることを忘れず、話しかけてもいたという。
かつて所属したニーム、ニース、PSGもそれぞれ哀悼の意を示している。
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アダムス氏は、セネガルにルーツを持つフランス人で、ニームやニース、パリ・サンジェルマン(PSG)などでもプレー経験がある。そのアダムス氏は、1982年3月にヒザの腱を損傷。手術のために入院。しかし、入院したリヨンの病院ではストライキを起こし、多くのスタッフが不在だったという。
その病院では、アダムス氏の他、8人の患者を同時に治療。その際、アダムス氏は研修医によって治療されていたが、その研修医は「任された仕事をしていなかった」と後に告白していた。
混乱が起きていた病院では、麻酔科医と研修生の間で多くのミスが頻発。アダムス氏は、麻酔薬の投与ミスにより昏睡状態となり、心停止状態に。脳に損傷を受けることとなってしまった。
アダムス氏は15カ月後に退院し、その後は妻により自宅で看病を受けていた。
植物状態となってしまったアダムス氏を妻のベルナデッタさんは必死に看病。夫の生命維持装置の電源をオフにすることなど一度も考えず、しっかりと看病を続けてきた。
およそ40年に渡り、毎日アダムス氏の世話をし、服を着替えさせ、食事を準備し、プレゼントも贈ることを忘れず、話しかけてもいたという。
かつて所属したニーム、ニース、PSGもそれぞれ哀悼の意を示している。
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