遠野大弥が古巣相手に1G1A! HTで一時中断も川崎Fが粘る福岡を退け5連勝【明治安田J1第19節】

2021.04.14 21:23 Wed
©︎J.LEAGUE
14日、明治安田生命J1リーグ第19節の川崎フロンターレvsアビスパ福岡が等々力陸上競技場で行われ、3-1で川崎Fが勝利した。川崎FがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するため、前倒しで行われた試合。川崎Fは中2日、福岡は中3日でのゲームとなる。
川崎Fはここまで無敗で首位を快走中。前節はFC東京都の“多摩川クラシコ”となったが、2-4で勝利した。その試合からスタメン5名を変更。ジェジエウ、ジョアン・シミッチ、家長昭博、レアンドロ・ダミアン、三笘薫が外れ、登里享平、脇坂泰斗、小林悠、知念慶、長谷川竜也が入った。

対する福岡はガンバ大阪、セレッソ大阪とアウェイゲームで連続ドロー。アウェイ3連線となる中、スタメンは7名変更し、村上昌謙、ドウグラス・グローリ、志知孝明、田邉草民、北島祐二、金森健志、ブルーノ・メンデスが外れ、杉山力裕、宮大樹、輪湖直樹、カウエ、石津大介、渡大生、フアンマ・デルガドが入った。

コレクティブな守備を見せる福岡と、圧倒的な破壊力を見せる川崎Fの対戦。試合は13分に川崎Fがチャンス。ボックス手前でボールを持った脇坂が左へ展開。長谷川がボックス内左からクロスを送ると、ファーサイドの小林が左足でボレー。これはGK杉山がセーブ。こぼれ球に知念が詰めるとクリアしたボールが小林の下へ。これを再び狙うが、わずかに枠を外れる。
さらに17分には、ボックス手前で登里のパスを受けた山根が知念へ繋ぐと、知念は狭いところをドリブルで縦に突破。そのまま自らシュートを放つが、GK杉山がセーブする。

川崎Fが押し込み続けると19分に先制。右CKから脇坂がクロスを送ると一度はクリア。これを古巣対決の遠野が拾うと、ボックス手前から豪快に右足一閃。これがフアンマ・デルガドのクリアを物ともせずにネットに突き刺さり、遠野のゴールで川崎Fが先制する。

先制された福岡は20分に宮のフィードをフアンマ・デルガドが競り合うと、こぼれ球をフアンマ・デルガドが浮き球のパス。これを走り込んだ石津がボレーで狙うが、枠を捉えられない。

その後は停滞した中で、前半アディショナルタイムに渡が自陣から中央をドリブルで突破。川崎Fは3人で囲むと最後は谷口が倒してしまい、イエローカードが提示される。前半ラストプレーとなったFKのチャンス。これをエミル・サロモンソンが右足を振り抜くと、これがゴール左隅に決まり、福岡が同点に追いついて前半を終える。

劇的な展開で試合を折り返し、福岡が一気に攻め込みたいところだったがハーフタイム明けにアクシデント。雷雨が強くなったことを受けて、後半スタートが20分ほど遅れることとなった。

一時的に中断したものの後半がスタート。福岡は吉岡に代えて金森健志を投入し、攻撃に厚みを持たせにいく。

そんな中、後半も川崎Fが押し込む展開に。すると55分に敵陣でこぼれ球を拾うと、そのまま攻勢に出る。右サイドに展開し山根がボックス右からクロス。ファーサイドへのクロスはGK杉山がパンチング。しかし、これが遠野の下にこぼれるとシュート。最後は知念が合わせてネットを揺らし、川崎Fが追加点を奪う。

リードを奪われた福岡は、同点ゴールのエミル・サロモンソンと渡を下げ、湯澤聖人とブルーノ・メンデスを投入。フアンマ・デルガド、ブルーノ・メンデスを前に並べて攻勢に出る。

飲水タイムを挟み75分には川崎Fがメンバー交代。長谷川、小林を下げて三笘薫、家長昭博を投入する。

追いつきたい福岡は79分にフアンマ・デルガドがこぼれ球に反応しシュート。しかし、GK丹野がセーブする。81分にも福岡がチャンス。ロングボールに対応しようとした谷口が滑って流れ、金森が受けようとするが、GK丹野がしっかりと飛び出してクリアする。

82分にも押し込む福岡がチャンス。右CKから前がクロスを送ると、サインプレーで後方から走りこんだ輪湖がダイレクトボレー。しかし、これは枠の左に外れる。

終盤にはレアンドロ・ダミアンを入れて、さらに圧力を増す川崎Fは86分にチャンス。相手のパスを読んでいた谷口がダイレクトで縦パス。これをレアンドロ・ダミアンが受けると、すぐに前へ。走り込んだ三笘がシュートも福岡がブロックする。

リードする川崎Fは最後まで時間を使わずに3点目を目指してプレー。敵陣でのプレータイムを長くしてリスクを回避。するとアディショナルタイム5分、最後尾のジェジエウからパスを受けた山根が相手のプレスをかわしながらドリブルで進行。ボックス手前でレアンドロ・ダミアンにパスを出すと、ヒールでリターン。ボックス内で受けた山根がニアに蹴り込み、試合を決定づける3点目を奪った。

王者の強さを最後に見せつけた川崎F。福岡はラストプレーのCKでGK杉山も上がるがタイムアップ。川崎Fが最後まで手を緩めずに3-1で勝利し5連勝となった。

川崎フロンターレ 3-1 アビスパ福岡
【川崎F】
遠野大弥(前19)
知念慶(後10)
山根視来(後50)
【福岡】
エミル・サロモンソン(前48)

1 2
関連ニュース

町田の生え抜きMF樋口堅、再び沖縄SVへ武者修行 「全てをぶつけて来ます」

FC町田ゼルビアは26日、MF樋口堅(20)の沖縄SVへの育成型期限付き移籍を発表した。移籍期間は2025年1月31日までで、2024シーズンは町田と対戦する公式戦に出場できない。 樋口は神奈川県相模原市出身で、町田の育成組織育ち。ジュニアユース、ユースと昇格し、2種登録選手を経て、2022年にトップチームへ昇格した。 昇格初年度にJ2リーグでプロデビューを果たすも、それ以来は出場なし。2023年8月には日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVへ武者修行し、JFLで7試合に出場、地域リーグとの入れ替え戦も戦った。 今シーズンはJ1へ昇格した町田に戻ったが、メンバーに入れない日々が続く中、再び沖縄SV行きを決断。樋口は両クラブを通じてコメントしている。 ◆沖縄SV 「もう一度沖縄SVで戦うチャンスを頂けたこと、僕に関わってくださった全ての方に感謝しています。この恩を結果という形で返すために戦います。そしてチームの目標達成のために全ての力を注ぎ一日一日、成長していきます。共に戦ってください。よろしくお願いします」 ◆FC町田ゼルビア 「今シーズン、FC町田ゼルビアに戻ってきて、自分自身が積み上げてきたものを表現しようと思いましたが、自分の力が足らなかった、この数カ月間でした」 「そのなかでも、たくさんの方々に支えられて過ごしてきました。僕に寄り添い続けてくださった全ての方に感謝しています。自分と向き合い続けて見えた、強さも弱さも全てを沖縄SVでぶつけて来ます。引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」 <span class="paragraph-title">【写真】町田から再び沖縄SV行きの樋口堅</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">【樋口堅選手 育成型期限付き移籍のお知らせ】<br><br>この度、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E5%A0%85?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#樋口堅</a> 選手が、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B2%96%E7%B8%84SV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#沖縄SV</a> へ育成型期限付き移籍することが決定しましたのでお知らせいたします。<br><br>いってらっしゃい、ケン!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/8Fr7m9B0H3">https://t.co/8Fr7m9B0H3</a><a href="https://twitter.com/hashtag/FC%E7%94%BA%E7%94%B0%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%A2?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FC町田ゼルビア</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/zelvia?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#zelvia</a> <a href="https://t.co/vZoP6CSlUb">pic.twitter.com/vZoP6CSlUb</a></p>&mdash; FC町田ゼルビア (@FcMachidaZelvia) <a href="https://twitter.com/FcMachidaZelvia/status/1783768224896823784?ref_src=twsrc%5Etfw">April 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.26 17:47 Fri

今季のJリーグ、後半戦日程は7月19日に発表! 来季のACLE、ACL 2出場クラブは一部未定

Jリーグは26日、2024シーズンの明治安田Jリーグに関して、後半戦の日程を7月19日(金)の17時に発表することを発表した。 今シーズンからJ1、J2、J3が全て20クラブで構成されているJリーグ。各リーグで熱戦が繰り広げられ、シーズン序盤は例年以上に混戦状態となっている。 J1とJ2は第29節、J3は第26節までの日程が発表されていた中、9月以降の試合に関して、J1は残りシーズンの開催日とキックオフ時間、J2とJ3はキックオフ時間が未発表となっていた。 なお、7月19日で全ての情報が出揃うことに。2024-25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)に出場するヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に出場するサンフレッチェ広島に関しては、ACL試合日前後の日程はACL抽選会後に確定することとなる。 2024.04.26 17:17 Fri

【Jリーグ出場停止情報】琉球FW野田隆之介はルヴァンカップ3回戦欠場に

Jリーグは22日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 今回はミッドウィークに行われたルヴァンカップが更新対象に。FC琉球からはFW野田隆之介が累積警告で1stラウンド3回戦を欠場する運びとなった。 レッドカードを受けた奈良クラブFW関口智也も処分対象だが、こちらはチームの敗退に伴って、今週末の明治安田J3リーグで1試合出場停止となった。 【明治安田J1リーグ】 DFハ・チャンレ(名古屋グランパス) 第10節 vs浦和レッズ(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DF蜂須賀孝治(ブラウブリッツ秋田) 第12節 vs横浜FC(4/28) 今回の停止:1試合停止 MF前田椋介(水戸ホーリーホック) 第12節 vs藤枝MYFC(4/27) 今回の停止:1試合停止 DFンドカ・ボニフェイス(横浜FC) 第12節 vsブラウブリッツ秋田(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF川島將(藤枝MYFC) 第12節 vs水戸ホーリーホック(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW松田力(愛媛FC) 第12節 vsヴァンフォーレ甲府(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW関口智也(奈良クラブ) 第11節 vsY.S.C.C.横浜 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦 vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦 vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.04.26 10:40 Fri

甲府が鳥栖GKコ・ボンジョを登録ウィンドーの例外適用でレンタル! 「全力で戦いたい」

ヴァンフォーレ甲府は25日、サガン鳥栖から韓国人GKコ・ボンジョ(22)の期限付き移籍加入を発表した。背番号は「32」。加入期間は2024年7月8日までとなる。 今回の移籍登録にあたっては登録ウインドーの例外適用に関する申請をJリーグに行い、適用が承認。規約に則り、負傷中のGK渋谷飛翔を抹消して、コ・ボンジョの登録を申請したという。 コ・ボンジョは2023年に韓国の大学から鳥栖入り。新天地を通じて「ヴァンフォーレ甲府の勝利に貢献出来るよう、努力を惜しまず全力で戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」と語った。 一方の鳥栖では「この移籍は自分自身をさらに成長させるための決断です。サガン鳥栖のプライドを持ち、もっと成長した姿で帰って来れるよう全力で戦ってきます」としている。 甲府では渋谷のほか、GK河田晃兵も負傷。直近の明治安田J2リーグ2試合ではGK山内康太の出場が続いている。 2024.04.25 18:20 Thu

札幌がキム・ゴンヒの交通事故を報告…本人に厳重注意、全体で安全運転を再徹底へ

北海道コンサドーレ札幌は25日、FWキム・ゴンヒの交通事故を報告した。 キム・ゴンヒは25日午前の札幌市内にて自家用車で練習場に向かう途中、右折して本線に合流しようとしたところ、右方向から直進の乗用車と接触。事故発生後、速やかに警察等へ連絡して事故処理を行うとともに、相手は救急車にて病院に行き、無事を確認しているという。 クラブは「怪我をされた方の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とし、キム・ゴンヒへの厳重注意とともに、全選手およびクラブ関係者に安全運転の取り組みを再徹底していくと続けた。 韓国代表としても3キャップのキム・ゴンヒは2022年夏に水原三星ブルーウィングスから完全移籍加入。3シーズン目の今季はここまでJリーグYBCルヴァンカップの1試合に出場している。 2024.04.25 15:55 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly