セリエA最下位のブレシアが軽率…活動停止中での不要な呼び出しに非難

2020.03.18 14:40 Wed
Getty Images
セリエAで最下位に沈んでいるブレシアが、空気を読めない行動を取り非難を浴びている。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。
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昨シーズンのセリエBで優勝し、セリエAに昇格したブレシア。かつてのスターだった元イタリア代表FWマリオ・バロテッリを復帰させるなど手を尽くしたものの、現在最下位で降格の危機に瀕している。
加えて、新型コロナウイルス(COVID-19)がイタリア国内で蔓延。リーグ戦が中断しており、不要な外出を避けるように政府も命じている中、ブレシアも28日までトップチームの活動を停止すると14日に発表していた。

そんな中、ブレシアは今シーズン途中に監督を解任されていたエウジェニオ・コリーニ氏、ファビオ・グロッソ氏を呼び出していたとされ、イタリアのサッカーコーチ協会(AIAC)から痛烈な批判を受けていた。

「AIACは、ブレシアが解雇されていた監督やトレーナーに対して行った深刻で無責任な行為を非難します」
「3月28日までのトップチームの活動を停止するとクラブの公式サイトでも発表していたにも関わらず、技術スタッフやトレーナー、オブザーバーを不可解に呼び出しましたた。エウジェニオ・コリーニ氏、ファビオ・グロッソ氏は、シーズン中にすでに解雇されていました」

「この呼び出しは、契約の遂行における常識、正しさ、誠意に反し、完全に非合法な手段です」

チームが稼働していない中で、謎の呼び出しをしたという件を指摘されたブレシア。すると、クラブは声明を発表し、両名を呼び出していないと反論した。

「ブレシアは、3月18日のトルボレ・カザーリア・スポーツセンターへの呼び出しに関して、技術スタッフやトレーナーに対して行いました」

「この呼び出しは、シーズン中に解雇された1人目、2人目の監督には送られていません」

「会議の理由は、現在の健康状態を考慮し、選手1人のトレーニング、または2人の選手のグループで実施する可能性に関して、数週間検討された事実に基づいてのものです」

「日毎に分け、スポーツセンターの全面に配置しました」

「このような活動を計画し、選手とメンバーの最大限の安全を確保することを目的とし、ブレシアと契約下にあるスタッフを含む全てのリソースを活用することが適切であると考えました」

「ブレシアは、全ての人の健康を保護するため、職場で行われる行動に関し、大臣令で示された全ての安全対策を遵守することを保証します」

イタリアでは17日の時点で新たに3500人が新型コロナウイルスに感染し、累計で3万1506人となったとのこと。死者も345人増え、合計2503人となり、未曾有の被害が発生している。

どのような理由であれ、この状況下で健康を最優先できなかったことは、非難されても仕方ないだろう。

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