自分だったら泣くかも…ドルトの“黄色い壁”がスボティッチに最大級の敬意

2020.02.03 17:35 Mon
Getty Images
フットボーラーとサポーターの絆はかくも美しい。素直にそう思わせてくれる場面が、先週末のブンデスリーガで訪れた。
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その美しい瞬間を演出してくれたのが、ドイツきっての熱狂的なサポーターが揃うボルシア・ドルトムントと、BVBのレジェンドの1人である元セルビア代表DFネヴェン・スボティッチだ。
スボティッチは2008年、当時の指揮官ユルゲン・クロップと共にマインツからドルトムントに加入。以降、2018年にサンテチェンヌに完全移籍するまでドルトムントの最終ラインを支え、ブンデスリーガ連覇を達成するなど近年のクラブ黄金時代の礎となった。

そして現在、ウニオン・ベルリンでプレーするスボティッチは、1日に行われたブンデスリーガ第20節でかつての本拠地シグナル・イドゥナ・パルクに2度目の凱旋を果たした。

同試合で先発フル出場を果たすも試合は0-5の大敗となったが、その試合後にスボティッチは生涯忘れることができないような特別な経験をすることになった。
同試合後、“黄色い壁”と評される熱狂的なBVBサポーターが陣取る南スタンドからの呼びかけを受けて、スボティッチはゆっくりと歩を進めながら慣れ親しんだゴール裏へ。すると、熱狂的なサポーターはドルトムント時代の同選手のチャントで歓迎。さらに、スボティッチの音頭で勝利時に行う万歳三唱を行い、スタジアムは試合中以上とも言える盛り上がりを見せた。

その後、ドイツ『スカイ』のフラッシュインタビューに応じたスボティッチは、古巣サポーターが自身に示した最大級の敬意に感激するとともに感謝の言葉を口にした。

「それは以前にも一度(ケルンへのレンタル移籍時)経験したが、今回2度目の経験となったよ。僕の人生における最高の瞬間のひとつとなったよ」

「僕はドルトムントに対して家族のような感情を抱いているんだ。彼らと共に過ごした美しい時間は僕の心の中にある記憶に深く刻まれている」

今回の素晴らしい瞬間はひとえに長年クラブのため懸命に戦い続け、人格者としても知られるスボティッチの存在あってこそだが、レンタル移籍していたケルン時代に続く2度目の凱旋でもこれだけの歓迎を示したBVBサポーターのレジェンドへの忠誠心は並外れたものといえるはずだ。

◆自分だったら泣くかも…


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