マウコムがゼニトデビュー戦で人種差別被害に…
2019.08.05 14:40 Mon
バルセロナからゼニトに完全移籍したブラジル代表FWマウコムが、ゼニトデビュー戦で人種差別被害に遭った。ロシア『Sports』が伝えている。
マウコムは今月2日、4000万ユーロ(約47億4000万円)+最大500万ユーロ(約6億円)のボーナスという条件でバルセロナからゼニトに完全移籍した。
そして、4日にホームで行われたロシア・プレミアリーグのFCクラスノダール戦がゼニトでのデビュー戦となった。マウコムは0-0で迎えた後半の72分に途中交代でピッチに投入されたが、その際にホームのサポーターグループから同選手に対する人種差別と思われるバナーが掲げられていたようだ。
『Sports』が伝えるところによれば、そのバナーには「我々の“伝統”への忠誠を示してくれて、ありがとう、リーダー(クラブ首脳)」という意味合いの文章が書かれていたという。
一見すると、何の問題もない文章に見えるが、サポーターグループの指す“伝統”という言葉は、同クラブが黒人選手を所属させないという意味合いがあるという。そして、その“伝統”に反するマウコムの補強に対する皮肉として前述のバナーを掲げていたようだ。
「我々は決して人種差別主義者ではない。我々にとって黒人選手の不在が、このクラブの伝統だと考えており、クラブのアイデンティティを強調したいという意図を持っているだけだ」
「我々はヨーロッパ主要都市における最北端のクラブであり、これまで南アメリカやアフリカ、オーストラリア、オセアニアとの精神的な繋がりを持っていない。そういった意味でゼニトにはより精神的な繋がりの強いプレーヤーだけにプレーしてほしいと考えているだけだ」
なお、ゼニトは現在、ブラジル人DFドウグラス・サントス、コロンビア代表MFウィルマル・バリオスという黒人系選手が在籍。過去にも数人の黒人系選手が在籍していた。
マウコムは今月2日、4000万ユーロ(約47億4000万円)+最大500万ユーロ(約6億円)のボーナスという条件でバルセロナからゼニトに完全移籍した。
『Sports』が伝えるところによれば、そのバナーには「我々の“伝統”への忠誠を示してくれて、ありがとう、リーダー(クラブ首脳)」という意味合いの文章が書かれていたという。
一見すると、何の問題もない文章に見えるが、サポーターグループの指す“伝統”という言葉は、同クラブが黒人選手を所属させないという意味合いがあるという。そして、その“伝統”に反するマウコムの補強に対する皮肉として前述のバナーを掲げていたようだ。
なお、同サポーターグループは以前に以下のようなマニフェストを発表していた。
「我々は決して人種差別主義者ではない。我々にとって黒人選手の不在が、このクラブの伝統だと考えており、クラブのアイデンティティを強調したいという意図を持っているだけだ」
「我々はヨーロッパ主要都市における最北端のクラブであり、これまで南アメリカやアフリカ、オーストラリア、オセアニアとの精神的な繋がりを持っていない。そういった意味でゼニトにはより精神的な繋がりの強いプレーヤーだけにプレーしてほしいと考えているだけだ」
なお、ゼニトは現在、ブラジル人DFドウグラス・サントス、コロンビア代表MFウィルマル・バリオスという黒人系選手が在籍。過去にも数人の黒人系選手が在籍していた。
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