新生・韓国はタイとホームでドロー…小倉勉新監督率いるシンガポールは中国相手に2点差追いつき初勝ち点【2026W杯アジア2次予選】

2024.03.21 23:58 Thu
Getty Images
2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループC第3節の韓国代表vsタイ代表が21日に行われ、1-1のドローに終わった。

韓国はアジアカップ2023での成績不振や内紛騒動の影響によってクリンスマン前監督を解任。U-23韓国代表を指揮していたファン・ソンホン監督を暫定指揮官に据え、ホーム開催のタイ代表戦に臨んだ。
予選3連勝を狙う新生韓国は今回の一戦にエースでキャプテンのソン・フンミン、キム・ミンジェ、イ・ジェソンら主力を起用した一方、そのエースとの衝突によって国民の反感を買ったイ・ガンインはベンチスタート。[4-3-3]の3トップは右からチョン・ウヨン、ソン・フンミン、チュ・ミンギュという並びとなった。

立ち上がりにスパチャイ・ジャイデッドの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされた韓国だったが、以降はボールを握って押し込む展開に。決定機には至らずもアタッキングサードでの仕掛けやコンビネーションからフィニッシュに繋げていく。31分にはボックス手前左の好位置で得たFKをソン・フンミンがグラウンダーのシュートで直接狙うが、ここはGKの好守に遭う。

それでも、優勢に進める韓国は42分、猛スプリントで左のポケットに抜け出したイ・ジェソンの丁寧なプルバックを、ニアに走り込んだソン・フンミンが左足で右隅に流し込んで先制に成功した。
追加点は奪えずも上々の内容で試合を折り返した韓国は、後半も優勢に進めていく。53分にはチョン・ウヨンが強烈な左足のミドルシュートで相手ゴールを襲うが、GKに触られたボールは惜しくもクロスバーを叩いた。

すると、61分にはボックス手前右でミケルソンが放った右足シュートをゴール左に走り込んでいたスファナット・ムエアンタに見事にワンタッチでコースを変えられて同点ゴールを奪われる。

この失点直後には渦中のイ・ガンインらを投入し、勝ち越しゴールを目指して猛攻に打って出る。しかし、ソン・フンミンのゴールがオフサイドとなるなど、押し込みながらもゴールをこじ開けることができず。

そして、試合はこのまま1-1でタイムアップを迎え、ファン・ソンホン新体制の初陣はドローに終わった。

また、グループCのもう1試合、シンガポール代表vs中国代表は2-2のドローに終わった。

西ヶ谷隆之前監督を解任し、昨季まで東京ヴェルディでヘッドコーチを務めていた小倉勉監督を新指揮官に据えたシンガポール。

その初陣では中国のエースであるウー・レイに前半2ゴールを奪われる厳しい展開となったが、日本人指揮官は冷静な修正と交代策で流れを変えると、いずれも途中投入のファリス・ラムリ、ヤコブ・マーラーのゴールによって同点に追いついた。この結果、新体制初陣で今予選初の勝ち点を手にしている。

韓国代表 1-1 タイ代表
【韓国】
ソン・フンミン(前42)
【タイ】
スファナット・ムエアンタ(後16)
関連ニュース

Jリーグからは町田FWデュークが選出、ベテラン勢が大量復帰! オーストラリア代表25名が発表【2026W杯アジア2次予選】

フットボール・オーストラリア(FFA/オーストラリアサッカー連盟)は29日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア予選に臨むオーストラリア代表メンバーを発表した。 グラハム・アーノルド監督は今回25名を招集。JリーグからはFWミッチェル・デューク(FC町田ゼルビア)が招集を受けた。 また、ニューカッスル・ジェッツのFWアポストロス・スタマテロプロスが初招集。また、アデレード・ユナイテッドの18歳FWネストリー・イランクンダも正式に招集を受けている。 その他、GKローレンス・トーマス(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)、DFアジズ・ベヒッチ(アル・ナスル)、FWマーティン・ボイル(ハイバーニアン)、FWマシュー・レッキー(メルボルン・シティ)らベテランが復帰した。 2次ではすでに突破が決定しているオーストラリア。6月6日にはアウェイでバングラデシュ代表、同11日にはパレスチナ代表とホームで対戦する。 今回発表されたオーストラリア代表メンバーは以下の通り。 ◆オーストラリア代表メンバー25名 GK ジョー・ガウチ(アストン・ビラ/イングランド) ローレンス・トーマス(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ) ポール・イッツォ(メルボルン・ビクトリー) DF アジズ・ベヒッチ(アル・ナスル/サウジアラビア) ジョーダン・ボス(ウェステルロー/ベルギー) ライアン・ストレイン(セント・ミレン/スコットランド) キー・ロールズ(ハート・オブ・ミドロシアン/スコットランド) キャメロン・バージェス(イプスウィッチ・タウン/イングランド) ゲシン・ジョーンズ(ボルトン/イングランド) ハリー・サウター(レスター・シティ/イングランド) アレッサンドロ・チルカーティ(パルマ/イタリア) MF ジョシュ・ニスベット(セントラルコースト・マリナーズ) アルディン・フルスティッチ(ヘラクレス/オランダ) キャメロン・デブリン(ハート・オブ・ミドロシアン/スコットランド) コナー・メトカーフ(ザンクト・パウリ/ドイツ) ジャクソン・アーバイン(ザンクト・パウリ/ドイツ) キアヌ・バッカス(マンスフィールド・タウン/イングランド) FW クシニ・イェンギ(ポーツマス/イングランド) マーティン・ボイル(ハイバーニアン/スコットランド) ミッチェル・デューク(FC町田ゼルビア/日本) マシュー・レッキー(メルボルン・シティ) アダム・タガート(パース・グローリー) ダニエル・アルザニ(メルボルン・ビクトリー) ネストリ・イランクンダ(アデレード・ユナイテッド) アポストロス・スタマテロプーロス(ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツ) 2024.05.29 13:30 Wed

町田で活躍するFWオ・セフンが韓国代表初招集! 名古屋DFハ・チャンレも29歳で初招集【2026W杯アジア2次予選】

大韓サッカー協会(KFA)は27日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨む韓国代表メンバー23名を発表した。 アジアカップではベスト4入りを果たすも、チーム内に内紛があったこともあり、マネジメントに疑問を投げかけられたユルゲン・クリンスマン監督が退任。3月は後任監督が決まらず、U-23韓国代表のファン・ソンホン監督が指揮を執っていた中、今回も新監督が決まらず、キム・ドフン暫定監督が指揮を執る。 韓国はグループCに入っており、すでに2次予選突破を決定済み。6日に4位のシンガポール代表と、11日に2位の中国代表と対戦し、両者の命運を握る存在となる。 この2試合に向けては主軸であるFWソン・フンミン(トッテナム)やMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)、MFイ・ジェソン(マインツ)、FWファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン)らが順当に選出された。元ヴィッセル神戸のMFチョン・ウヨン(アル・ハリージュ)も久々の復帰を果たした。 一方で、DFキム・ミンジェ(バイエルン)は足首の負傷により招集外。FWチョ・ギュソン(ミッティラン)も右ヒザの手術をこのオフに行うこととなり、招集されなかった。 また、7名が韓国代表に初招集。FC町田ゼルビアでプレーするFWオ・セフンや名古屋グランパスのDFハ・チャンレらが初招集。Jリーグ組からはGKソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)も招集されている。 今回発表された韓国代表メンバーは以下の通り。 ◆韓国代表メンバー23名 GK チョ・ヒョヌ(蔚山HD FC) ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ/日本) ファン・インジェ(浦項スティーラース) DF クォン・ギョンウォン(水原FC) パク・スンウク(金泉尚武FC) チョ・ユミン(シャールジャFC/UAE) ハ・チャンレ(名古屋グランパス/日本) キム・ジンス(全北現代モータース) イ・ミョンジェ(蔚山HD FC) ファン・ジェウォン(大邱FC) チェ・ジュン(FCソウル) MF パク・ヨンウ(アル・アイン/UAE) チョン・ウヨン(アル・ハリージュ/サウジアラビア) ファン・インボム(ツルヴェナ・ズヴェズダ/セルビア) ホン・ヒョンソク(ヘント/ベルギー) ペ・ジュノ(ストーク・シティ/イングランド) イ・ジェソン(マインツ/ドイツ) ソン・フンミン(トッテナム/イングランド) ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン/イングランド) オム・ウォンサン(蔚山HD FC) イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン/フランス) FW チュ・ミンギュ(蔚山HD FC) オ・セフン(FC町田ゼルビア/日本) 2024.05.27 13:05 Mon

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

J1首位・町田初の日本代表選手誕生! 2年3カ月ぶり招集のGK谷晃生「町田を代表してプレーしてきます」

FC町田ゼルビアから史上初となる日本代表選手が誕生した。 24日、日本サッカー協会(JFA)は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦、シリア代表戦に臨む日本代表メンバーを発表した。 9月から始まるアジア最終予選に向けた大事な2試合。すでに2次予選を突破している中、FC町田ゼルビアのGK谷晃生が2023年2月以来の復帰となった。 ガンバ大阪時代に招集を受けていた谷。東京オリンピック世代でもあり、日本の守護神候補でもあった中、2023年8月にベルギー2部のデンデルへ期限付き移籍。今年1月に町田へ期限付き移籍で加入することとなった。 町田では正守護神となり、ここまで明治安田J1リーグで14試合に出場。チームはリーグ最少タイの11失点で、初のJ1挑戦ながら首位に立っている。 チームの首位に大きく貢献している谷は、クラブを通じてコメントしている。 「昨年の3月以来のSAMURAI BLUE(日本代表)メンバーに選出していただき非常に嬉しく思うと共に、より危機感と責任感を持って取り組んでいきたいです」 「そして家族・チームメイトやスタッフ・チーム関係者含め沢山の方々へ改めて感謝をしたいと思います。FC町田ゼルビアからSAMURAI BLUE(日本代表)への選出が初めてということで、町田を代表してプレーしてきます」 2024.05.24 18:10 Fri

パリ五輪世代の活動がある中での鈴木唯人、久保建英の日本代表招集理由は? 山本昌邦ダイレクター「招集できないという結論に現状至っている」

日本サッカー協会(JFA)は24日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦、シリア代表戦に臨む日本代表メンバーを発表した。 すでに2次予選は突破を決めている日本。9月から始まる最終予選に向けた準備の2試合となる中、森保一監督は数人の入れ替えを行ってメンバーを招集した。 森保監督は「良い形で2次予選で連勝して締めくくると同時に、9月から始まる2026年の北中米W杯に向けたアジア最終予選を戦っていく上で、良い準備につなげられるように、この6月シリーズの2戦を戦いたいと思っています」と6月の2試合について言及。「この2戦で選手を試す部分、そしてシステムを試すところ、戦術的に全体的に浸透度を上げていき、最終予選に繋げていけるように活動したいと思います」と、チームのブラッシュアップもしたいと意気込んだ。 その中で、6月にはパリ・オリンピック出場を決めたU-23日本代表がアメリカ遠征を行う中、五輪世代のMF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF鈴木唯人(ブレンビー)が招集を受けている。 U-23日本代表の活動に参加しても良い状況であったが、山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクターが理由を説明。クラブとの交渉の問題だとした。 「SAMURAI BLUEが最優先ということは基本中の基本になります。今回は久保、鈴木唯人がこちらに招集になりましたが、A代表が最終予選に向けて良い準備をする中で、その力がある選手は招集すると思っています」 「鈴木唯人、久保に関しては、長い時間をかけてU-23の招集をクラブと継続的に丁寧にやってきました。そんな中で、鈴木、久保に関しては、FIFAのルールでIW(インターナショナル・マッチウィーク)以外での招集はできません。その中で、クラブが招集できないという結論に現状至っています。こちらに専念して、9月のW杯最終予選に備えるという形になっています」 パリ・オリンピックそのものが、強制力を持って選手を招集できず、クラブの同意の元での活動となる中、ソシエダ、ブレンビーとの交渉が現段階ではまとまらず、久保と鈴木に関してはオリンピックにも出場できない可能性が高い。 森保監督もこの件について言及。「まずは活動においてはA代表が優先というところから招集させていただくということと、パリ・オリンピックに出場可能な選手も含めて、A代表で招集できるかどうかという候補の選手がいる中、オリンピックに出られる年齢の選手もFIFAルールの中でオリンピックに参加できるかどうかという交渉をすでにしていただいている中で、現在のところで出られる、出られないというところで決めさせていただきました」とコメント。「大岩監督との話はしっかりできていると思っています」と、U-23日本代表の大岩剛監督とも話ができており、その上での招集となったと語った。 今回のメンバー選考の基準については「選手を試すというか、コンディションの部分等々を見させてもらうというところ、個々のところを見つつも、これまでやってきたの再確認とさらに積み上げていくという部分。選手と共にチームでさらにやっていけるようにしていければと思います」とコメント。「戦術的にもこの2試合の中、そしてゲーム中も戦ってみなければわからないと思いますが、成長に繋がる戦術的な幅を広げるトライは、1試合1試合の中でも、2試合通してもやっていければと思っています」と、9月への準備をしていくとした。 2024.05.24 14:35 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly