恐るべし35歳の韋駄天! 名古屋が永井謙佑の90分裏抜け逆転弾で札幌を撃破、3連敗からの3連勝に【明治安田J1第6節】

2024.04.03 21:30 Wed
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3日、明治安田J1リーグ第6節の北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパスが札幌ドームで行われ、アウェイの名古屋が1-2で勝利した。スケールダウンが否めず開幕5戦未勝利&4連敗で最下位の札幌と、3連敗から2連勝の名古屋。札幌は6失点惨敗の前節でボランチ起用だった馬場を最終ラインに戻し、名古屋は主審の裁定が物議を醸しながら勝利した前節から先発6人を変更だ。
ともに前節から中3日、やはり札幌がボールを回し、名古屋は敷き詰めたブロックから速攻を狙う立ち上がり。後者は最前線の36歳パトリックが抜け目なくプレッシングを意識する。

札幌は13分、浮き玉にボックス内へ走った菅が名古屋GKランゲラックとの一対一を迎えるが、必死に足を伸ばしたDFにブロックされて打ちきれず。

20分、名古屋はパトリックと前線で連動するルーキー倍井。パトリックのポストプレーでパスを受けると、少し持ち出してボックス外から際どい右足シュートを放つが、惜しくも枠の外。
24分には札幌のチャンス。鈴木のワンタッチ浮き玉に抜け出した浅野が、ボックス右で切り返してDF1枚を剥がす形に。しかし、利き足と逆の左で放ったシュートは力を込めれず枠上へ。

札幌はさらに27分、小林がボックス手前から放った左足シュートは、名古屋DF吉田に当たってポストに弾かれCKに。ハンドの有無がVARで確認されるも、吉田はお咎めなし。

徐々に良い流れの札幌はほどなくして先制。

30分、小林の的確なサイドチェンジを起点にバイタルエリアへ押し込んだ札幌攻撃陣。ボックス右で受けた浅野が巧みなコントロールでスルーパスを出すと、最終ラインから駆け上がるは馬場…勢いそのままに右足シュートを突き刺した。

馬場のJリーグ初得点で先手を取った札幌は、嬉しい今季初の先制点に。ただし、受け身になるには早すぎる。なるべく早く追加点が欲しい。

名古屋は45分、ロングフィードに走った倍井が小刻みなドリブルから左足クロス。早めのテコ入れでパトリックと交代で入った永井のヘディングにピンポイントとはいかず、シュートは大きく枠上へ。

45+2分には最終ライン3枚の右、三國ケネディエブスがドリブルで果敢に持ち上がって1枚剥がすが、その後の選択肢に悩み、バックパスでスローダウン。直後に前半終了を告げる笛が鳴り響く。

と、停滞感拭えぬ名古屋だったが、53分に永井が倒されてPKを獲得。キッカーは森島…右足シュートは札幌GK菅野に阻まれるも、正面に弾かれたボールを落ち着いてヘディングで流し返した。

同点とした名古屋。この勢いで逆転まで持っていきたいところだが、ホームで今季初白星が欲しい札幌も譲らず、やや膠着した展開へ。

札幌はビルドアップ時から前線に人数を割き、長く押し込めば5人が最前線で横並びになることも。対する名古屋も5バックのため、気の利いたワンプレーがない限り、崩すのは難しい。

気づけば時計の針は80分を過ぎ、徐々に少なくなっていく残り時間…勝利の女神は、突如として名古屋に微笑んだ。

90分、札幌のゴールキックから始まった名古屋の逆転弾。中盤での競り合いを拾った名古屋の河面がワンタッチで札幌最終ラインの背後へ浮き球を蹴ると、走るは35歳となった韋駄天・永井…一発で裏を取り、GK菅野との一対一を絶妙ループで制し、美しくネットを揺らした。

これが決勝点となった名古屋が1-2で逆転勝利。我慢強く戦って敵地で勝ち点3、見事、開幕3連敗からの3連勝となった。

札幌は痛恨の5連敗だ。

北海道コンサドーレ札幌 1-2 名古屋グランパス
【札幌】
馬場晴也(前30)
【名古屋】
森島司(後10)
永井謙佑(後45)

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