防戦一方のユナイテッドは敵地でドロー…後半ATにマウント加入後初ゴールも逃げ切れず【プレミアリーグ】

2024.03.31 07:18 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第30節、ブレントフォードvsマンチェスター・ユナイテッドが30日にグリフィン・パークで行われ、1-1のドローに終わった。
PR
6位のユナイテッドは、直近1分け5敗と不振に陥る15位のブレントフォード相手にリーグ連勝を狙った。
前々節にエバートンを2本のPKで撃破したテン・ハグのチームは、FAカップ準々決勝でリバプール相手にFWアマドの劇的なゴールで4-3の勝利。良い形でインターナショナルマッチウィークの中断に入った。そういった中、中断明け初戦ではそのリバプール戦と全く同じスタメンを採用。さらに、カゼミロとマルティネスの主力2人がベンチに入った。
ボールを握って押し込むユナイテッド、[5-3-2]のブロックを敷いてロングカウンターを狙うブレントフォードと予想通りの構図の下で試合が進んでいく。

立ち上がりはユナイテッドが良い形で押し込んだが、15分を過ぎた辺りからはブレントフォードが得意のセットプレーから波状攻撃を仕掛けて押し返すことに成功。24分にはウィサのスルーパスで中央を突破したトニーに決定機が訪れるが、ボックス中央で放った右足シュートは惜しくも左ポストを叩いた。

このチャンスをモノにできなかったものの、前半半ばから終盤にかけてはホームチームが完全に試合の主導権を掌握する。相手を自陣に引き込む形から2トップを起点としたロングカウンターが面白いように嵌ると、その流れで得たセットプレーから幾度も際どいシーンを作り出す。
32分にはイェンセンのクロスをザンカがドンピシャのヘディングで合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、セットプレーでのルーズボールへの鋭い反応から連続してシュートを浴びせかけたが、最後のところで決め切ることはできなかった。

内容では圧倒されながらも最低限のイーブンで試合を折り返したユナイテッド。巻き返しを図る後半に向けては前半終盤に足を気にしていたヴァランを下げてマグワイアをハーフタイム明けに投入した。

立ち上がりは押し込むことに成功したユナイテッドは、ブルーノ・フェルナンデスやダロトのミドルレンジからのシュート、オフサイド気味ながらゴール前に抜け出したホイルンドの一対一と決定機を作り出した。

だが、後半も時間の経過と共に押し返されると、ヤルモリュク、ルイス=ポッターの連続シュートを守護神オナナがビッグセーブで凌ぐなどピンチの場面が増えていく。

流れを変えたいテン・ハグ監督はガルナチョを諦めてアントニー、右ハムストリングを痛めたリンデロフに代えてマルティネスを投入。これに対してブレントフォードもウィサ、ヤルモリュクに代えて切り札のエンベウモ、ダムスゴーアの投入で攻撃に変化を加えていく。

この交代でよりパワーを出したホームチームは、トニーの抜け出しからのシュート、セットプレーからのエンベウモのシュートでゴールに迫ったが、際どいオフサイドとクロスバーに阻まれる。

その後、80分にはメイヌー、ラッシュフォードを下げてカゼミロ、マウントを同時投入した赤い悪魔はこれで流れを変えるまでには至らなかったが、結果的にこの交代策が先制点をもたらす。

96分、相手ボックス付近でのルーズボールの競り合いでマクトミネイがうまく潰れると、こぼれを回収したカゼミロがボックス左のマウントにラストパス。これを元チェルシーMFが冷静に左足でゴール右隅に流し込み、待望の加入後初ゴールを奪って見せた。

苦しみながらも見事な勝負強さを発揮しての勝利かに思われたが、フットボールの神様は不公平を許さない。99分、パワープレーに出たブレントフォードはゴッドスの浮き球パスをボックス右でトニーが収めて冷静に折り返すと、ドフリーのアイェルが冷静にゴールネットへ蹴り込んだ。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、終始ブレントフォードぺースで進んだ一戦は1-1のドロー決着となり、今節ライバルが共に勝利した中、ユナイテッドにとっては痛い勝ち点逸となった。



PR
1 2
関連ニュース

ユナイテッド相手に4得点完勝、好調C・パレス指揮官はチーム称賛「自信を持っている」

クリスタル・パレスのオリバー・グラスナー監督が、ビッグクラブ相手の完勝を喜んだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 6日、ホームでマンチェスター・ユナイテッドとのプレミアリーグ第36節を迎えたC・パレスは、12分にマイケル・オリーズのゴールで先制すると、ハーフタイム前にもジャン=フィリップ・マテタに得点が生まれて2点差に。後半も低調な相手チームに対してタイリック・ミッチェルとオリーズのゴールでリードを広げると、最後まで失点を許さず4-0で勝利した。 プレミアリーグ5試合負けなしと好調のチームを率いるグラスナー監督は、改善点はまだ多くあると強調しつつも選手たちの姿勢を称えている。 「前半の我々はあまり良いプレーをしていなかった。中央がオープンになることが多すぎて、彼らにスペースを与えてしまっていたと思う。それでも、チームは非常に効率的であり、非常に素晴らしいゴールを決めた」 「ハーフタイム、我々は2つか3つの修正を図ったが、選手たちはそれに耳を傾けてくれたと思う。後半はずっと良くなり、コントロールし、多くのチャンスを作り、素晴らしいゴールを決められた。これは素晴らしい勝利だ」 「ここには良い選手、良いチームスピリット、そして良いファンが存在する。ただ、常に謙虚ではあってほしい。降格圏まであと5ポイントだったのは、それほど昔のことではないのだ」 「今、選手たちは自信を持っている。我々は順調に進んでいるが、改善すべき点はまだたくさんあるだろう。ただ、選手たちのキャラクターは称賛に値するよ。彼らは初日から私を信頼してくれたし、耳を傾け、努力し、トレーニングに一生懸命取り組んでくれた。今の彼らは、その褒美をもらっている感じだ」 2024.05.07 09:55 Tue

「すごく残念」 エリクセンが4失点惨敗を真摯に受け止める…「選手として責任取る」

マンチェスター・ユナイテッドのデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが敗戦の弁を述べた。 8位ユナイテッドは6日の第36節でクリスタル・パレスとアウェイで対戦し、0-4の敗北。ジョニー・エバンスこそ復帰したものの、ハリー・マグワイアが負傷離脱し、センターバックの総崩れが続くなか、大黒柱のブルーノ・フェルナンデスも欠き、散々な結果に終わった。 これが公式戦にして6試合ぶりの黒星だったが、チェルシーに抜かれて8位に後退する痛い1敗となり、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場も危うい状況に。フル出場したエリクセンはイギリス『BBC』で厳しい結果に言及した。 「すごく残念だ。僕らはオフを挟んでだったけど、本調子ではなかった。これが現状だ。ケガ人の状況は変えようがない」 「この状況を打破するためにはピッチでやれることをやるしかない。今日は誰とプレーするかは問題じゃなかった。誰もがもっとうまくやれたはず。それで結果がどうなったかはわからないけどね」 「僕らは十分じゃなかった。できる限りのことをやろうとしたけど、足りなかったんだ。僕らは選手として責任を取る」 2024.05.07 09:50 Tue

なす術なき大敗劇に「私がその責任を負わないとだが…」 テン・ハグ監督からはチームに苦言も

マンチェスター・ユナイテッドがこのプレミアリーグ最終盤に大敗だ。 8位ユナイテッドは6日の第36節でクリスタル・パレスとアウェイで対戦。ジョニー・エバンスこそ復帰したものの、ハリー・マグワイアが負傷離脱し、センターバックの総崩れが続くなか、大黒柱のブルーノ・フェルナンデスも欠くと、攻守にわたってピリッとせず、0-4の敗北を喫した。 これが公式戦にして6試合ぶりの黒星だったが、来季の欧州カップ戦出場に向けてはチェルシーに抜かれ、8位後退の痛い1敗に。カゼミロのセンターバック起用も裏目に出て、散々な結果に終わったエリク・テン・ハグ監督は試合後のイギリス『スカイ・スポーツ』で自軍を酷評した。 「明らかにパフォーマンスが低くく、我々が望む動きじゃなかった。十分じゃないのは明らかで、がっかりしている。ファンが後ろにいてくれたわけだし、我々も戦い続けるべきだった」 また、「選手が5人もいて、あのようなゴールを許すなんてあってはならない。守り方も明確に指示していたのだから。選手たちがピッチでそれをやらず、叩かれた。2人の選手が1人の選手に向かっていったり、非常にお粗末な守りだった」と最終的に4失点の守りにも落胆の言葉を続けた。 ともあれ、改めて自身の進退も騒がれそうだが、「私は戦い続ける。自分にできる最善の方法でチームを準備した。それでは十分じゃなく、はるかに十分じゃなかったし、私がその責任を負わないといけないが、エネルギーとし、日曜日の試合に向けて備えていくつもり」と述べている。 2024.05.07 09:20 Tue

ウェストハムがモイーズ監督の今季限りでの退任を発表

ウェストハムは6日、今シーズン限りでデイビッド・モイーズ監督(61)が退任することを発表した。 ウェストハムでは2017年11月に一次政権を築き、2019年12月の再任から現在に至るモイーズ監督。マンチェスター・ユナイテッド時代に評判を大きく下げたキャリアだが、ウェストハムでは2022-23シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)でフィオレンティーナを下し、43年ぶりにクラブにタイトルをもたらした。 今シーズン限りでの退任の決まったモイーズ監督は、公式サイトで以下のようにコメントしている。 「ウェストハムでの4年半は素晴らしいものだった。クラブは、私が2019年に復帰したときよりも強くなっている」 「私がウェストハムに復帰したとき、クラブは降格圏の1つ上に位置していたが、そこから3シーズン連続でヨーロッパに進出することができたのは、素晴らしい結果だ」 「クラブを残留に導いた後、チームをプレミアリーグで6位、7位に導き、昨年6月にヨーロッパ・カンファレンスリーグのタイトルを獲得したときは、クラブにとって43年ぶりとなるビッグタイトルを手にすることができ、とても嬉しかった」 「この4年半を支えてくれた選手たち、そして彼らが成し遂げたすべての成功に感謝したい、私は皆と一緒に仕事をするのが本当に楽しかった」 「私の後任者、会長、選手、スタッフ、ファン、そしてウェストハムのすべての人たちの未来が素晴らしいものになるよう祈っている」 なお、後任についてクラブは“選考を始めている”とのコメントにとどめたが、イギリス『BBC』は昨年8月までウォルバーハンプトンを指揮していたフレン・ロペテギ氏(57)と監督就任で合意に至ったと報じていた。 2024.05.07 07:00 Tue

好調C・パレスに惨敗のユナイテッドが公式戦6試合ぶりの黒星…【プレミアリーグ】

マンチェスター・ユナイテッドは6日、プレミアリーグ第36節でクリスタル・パレスとアウェイで対戦し0-4で敗戦した。 同節に4位アストン・ビラが勝利したため、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した8位ユナイテッド(勝ち点54)は、前節ドローに終わったバーンリー戦からスタメンを2人変更。コンディション不良のブルーノ・フェルナンデスとトレーニング中に負傷したマグワイアに代わり、マウントとエバンスがスタメンで起用された。 リーグ戦4試合負けなしの14位C・パレス(勝ち点40)に対し、ユナイテッドは12分に失点を許す。右サイドからのスローインを中盤で受けたオリーズがドリブルで2人をかわしボックス中央から侵入。左足で放ったがシュートがゴール右隅に吸い込まれた。 先制を許したユナイテッドは27分、左CKをファーサイドのカゼミロが頭で折り返すと、このボールがゴール前でホイルンドと競り合ったGKのファンブルを誘い、そのままゴールに吸い込まれた。しかし、これはGKヘンダーソンに対するホイルンドのファウルを取られ、ゴールは取り消された。 前半半ば以降は膠着状態が続いたが、ユナイテッドは40分に追加点を許す。中盤でのボールの奪い合いからリチャーズが縦にパスをつけると、これを受けたマテタがDFエバンスをかわしてボックス左まで侵攻。ニアサイドに強烈なシュートを突き刺した。 2点ビハンドで前半を終えたユナイテッドは、53分に後半最初の決定機を迎える。バイタルエリア右で獲得したFKからエリクセンがクロスを供給すると、カゼミロがヘディングシュート。右ポストに跳ね返ったボールを再び反応したカゼミロがゴールに押し込んだが、これはオフサイドの判定でゴールは認められず。 1点が遠いユナイテッドは、その5分後に再び失点する。58分、ショートコーナーの流れからオリーズが右クロスを入れると、このセカンドボールをバイタルエリア右で拾ったウォートンが再びクロス。これをファーサイドのアンデルセンが折り返すと、最後はゴール前に走り込んだミッチェルが右足で押し込んだ。 失点が止まらないユナイテッドは、66分にもカゼミロが自陣ボックス右横でムニョスにボールを奪われると、マイナスのパスをボックス右で受けたオリーズがゴール右にシュートを突き刺した。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、最後までスコアは動かず。4失点で惨敗のユナイテッドは、公式戦6試合ぶりの黒星となった。 2024.05.07 06:10 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly