クロース3年ぶり復帰のドイツが開始7秒弾などでフランスに完勝! レ・ブルーは対ドイツ連敗…【国際親善試合】

2024.03.24 06:52 Sun
Getty Images
国際親善試合のフランス代表vsドイツ代表が23日にグルパマ・スタジアムで行われ、アウェイのドイツが0-2で勝利した。

ユーロ2024本大会で優勝候補筆頭に挙がるフランスは、最終調整の場となる今回のインターナショナルマッチウィークでドイツ、チリ代表と対戦。ユーロ開催国との今回の一戦に向けては84試合連続出場中だった鉄人グリーズマンが離脱し、守護神メニャンや一部主力がベンチスタートとなったものの、ムバッペやデンベレ、チュアメニ、クンデら豪華なメンバーがスタメンに名を連ねた。
一方、自国開催ユーロで優勝が至上命令となるドイツ。ナーゲルスマン体制で試行錯誤の戦いが続く中、今回のインターナショナルマッチウィークではフランス、オランダ代表という強豪相手に本大会へ繋がるパフォーマンスを目指した。青年指揮官はこの一戦で3年ぶりの代表復帰となったクロースを早速起用。負傷の守護神ノイアー代役にテア・シュテーゲンを起用し、その他ではリュディガーやギュンドアン、ヴィルツ、ムシアラ、ハヴァーツら主力を並べた。

注目の強豪対決はキックオフ直後にいきなりゴールが生まれる思わぬ入りに。ドイツはキックオフのプレーでクロースが後ろに下げるふりからすかさずターン。バイタルエリア中央で浮いたヴィルツに縦パスを通すと、そのままペナルティアーク付近まで運んだヴィルツが右足を振り抜くと、DFウパメカノにディフレクトしてドライブシュートの形となったシュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットに突き刺さり、開始7秒での電光石火の先制点となった。

開始早々のゴールで勢いづくドイツが以降もしばらく押し込むが、徐々に落ち着きを取り戻したフランスも押し返していく。ただ、互いに相手の堅い守備を前に簡単にはボックス内へ侵入できない。
それでも、デンベレとムバッペが存在感を放ち始めると、20分以降はフランス優勢の展開に。その中でレ・ブルーの両翼は再三深い位置に侵入し、ドイツの守備を揺さぶっていく。そして、中央のテュラムを含めて際どいシュートを放っていったが、GKテア・シュテーゲンを中心に要所を締めるドイツの守備をこじ開けることは叶わなかった。

すると、後半もドイツが立ち上がりにゴールをこじ開ける。49分、相手陣内左サイドのタッチライン際でボールを受けたヴィルツが内側に運び、右からのダイアゴナルランで背後を狙ったムシアラに完璧な縦パスを通す。ムシアラはボックス左でGKサンバをかわして冷静にマイナスの折り返しを入れると、フリーのハヴァーツが冷静に左足シュートを突き刺した。

前半同様に入りに失敗して2点のビハインドを負ったフランスは、デンベレ、チュアメニの連続シュートで反撃の姿勢を示す。さらに61分には一気に4枚替えを敢行。リュカとクンデの両サイドバックをより攻撃的なテオ、クラウスに変更し、存在感を欠いたザイール=エメリ、テュラムに代えてカマヴィンガ、ジルーをピッチに送り込んだ。

この交代で流れを変えたいデシャンのチームだったが、ムバッペの個人技以外に攻め手を見い出せず。クロースやギュンドアンにうまくゲームをコントロールされる。

一方、殊勲のゴールスコアラーのヴィルツとハヴァーツ、ギュンドアン、ムシアラと2列目や前線の選手を入れ替えたドイツはヒューリッヒ、ミュラー、ウンダブ、フュルクルクを投入。前がかる相手を引っくり返すと、ミッテルシュタット、ミュラー、ウンダブと続けて決定機を作り出すが、ここはGKサンバの圧巻の連続セーブに阻まれて3点目を奪えず。

それでも、ホームチームに一矢報いるゴールを許さずにクリーンシートで締めくくったドイツが、結果・内容伴った敵地での勝利を収めた。一方、グリーズマン不在が大きく響いたフランスはルディ・フェラー暫定体制の前回対戦に続いて対ドイツ2連敗となった。
関連ニュース

フランス代表選出のコマンが左ヒザを負傷? 状態次第でユーロ出場危機か

バイエルンのフランス代表FWキングスレー・コマンは、ユーロ2024出場に暗雲が立ち込めているようだ。 今シーズン、バイエルンで公式戦27試合出場5ゴール3アシストの成績を残したコマン。しかし、中盤以降は度重なるケガに苦しめられており、4月に右足の内転筋を負傷すると、そのまま試合に出場することなくシーズンを終えた。 それでも、フランス代表のディディエ・デシャン監督は6月から開催するユーロのメンバーにコマンを選出。状態には不安が残るも、大会開幕までには復帰できると見込んでの選出だった。 しかし、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、コマンは20日のリハビリトレーニング中、左ヒザを負傷した模様。まだ状態については明確な診断が下っていないものの、ケガの度合いによってはユーロ出場が厳しくなる可能性がある。 今シーズンは無冠に終わったバイエルンで厳しい時期を過ごしただけに、心機一転ユーロでの活躍が期待されていたが、果たして。 2024.05.21 16:20 Tue

疲労骨折のチュアメニはCL決勝間に合わずか…ユーロに臨むデシャン監督はプランBも準備

レアル・マドリーのフランス代表MFオーレリアン・チュアメニの状態が懸念されている。 マドリーは9日、チュアメニの左足の負傷を報告。検査の結果、中足骨の疲労骨折があることが確認されたと発表している。 マドリーではラ・リーガのラスト2試合と6月1日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝のドルトムント戦を残しており、フランス代表の一員として戦うユーロ2024も間近。代表指揮官のディディエ・デシャン監督はユーロに間に合うと判断し、16日に発表した25名のメンバーの中にチュアメニを加えている。 しかし、フランス『レキップ』によると、チュアメニはアメリカの専門医の診察を受けるため大西洋を横断。CL決勝のドルトムント戦には間に合わない見込みで、6月17日に行われるユーロ開幕節のオーストリア代表戦も欠場する可能性があるという。 現状ではフランス代表メンバーにとどまる予定のようだが、デシャン監督は大会でのフル稼働が叶わない場合に備えてプランBも準備。マルセイユのMFジョルダン・ヴェレトゥの招集を検討しているようだ。 2024.05.18 13:34 Sat

サウジでプレーするコートジボワール代表MF、サプライズ招集カンテへの懐疑論を一蹴…「フランス人が認めるカンテが見られるはず」

サウジアラビアのアル・イテファクでプレーするコートジボワール代表MFセコ・フォファナが、同リーグでプレーするMFエンゴロ・カンテのフランス代表サプライズ選出に対する私見を語った。フランス『レキップ』が伝えている。 フランスサッカー連盟(FFF)は16日、ユーロ2024に臨む同国代表メンバーを発表した。 その25名の招集リストの中でサプライズとなったのが、2022年6月以来の代表返り咲きとなった33歳MFだ。 度重なる負傷によってパフォーマンスを落としたチェルシー時代晩年、現在はサウジアラビアのアル・イテハドでプレーしている点、今大会出場国においても屈指のタレントを誇るレ・ブルーの選手層を考えれば、今回の招集には否定的な見方も強い。 そういった中、昨シーズンまでRCランスの絶対的な主力として活躍し、今シーズンはカンテ同様にサウジ・プロフェッショナルリーグでプレーするフォファナは、未だトップレベルにある同選手の招集が理にかなったものであるとの持論を語った。 「カンテはいつも僕に感銘を与えてくれた。今シーズン彼とは2度対戦したけど、彼はまだ同じレベルにあると言えるよ。信じられないほどの激しさを持った男だ。直近の対戦で、僕が最も注目したのは彼のリーダーシップだった。彼のチームにはたくさんの離脱者がいたけど、その中で彼のプレー、走り、オーラなど、彼の存在がとても重要だったことがよくわかったよ」 「正直なところ、彼はまだまだ力を失っていない。ボールを奪い返す能力、ゲームビジョン、期待感。彼は信じられないほどのメンタリティを持った素晴らしいプレーヤーで、自分自身に多くを要求し、リラックスするためにここに来たわけではない。そして、ここの人々もそれを感じているし、彼はとても人気があるんだ」 さらに、今年始めのアフリカ・ネーションズカップでは主力としてコートジボワール代表の優勝に貢献した29歳MFは、自身と同じくカンテが来る重要なトーナメントでレ・ブルーを成功に導く役割を果たすと考えている。 「第一に、彼の持つ経験だ。今のフランス代表にはとても優れた若手が何人かいることを誰もが知っているけど、エンゴロはそのクオリティと模範を示す能力の両方の点において理想的なプレーヤーだ。カンテのいるレ・ブルーの方が強いことはわかっているし、カンテは多くの人に自分の意見を聞かせて、敬意を持たせられる」 「彼がトーナメントの激しさに耐えられるかどうかという点では、もちろん大丈夫さ。多くの人が考慮していない重要な点がある。それは、彼が非常に高温多湿な都市(ジェッダ)でプレーしているということだよ。あそこでプレーするのは体力的に本当に大変なんだ。何よりも、今シーズンの出場試合数(42試合)に注目してほしい。僕らはリーグ、カップ戦、大陸トーナメントと、ヨーロッパと同じように試合を積み重ねてきた。彼のレベルについては何の疑いもない。フランス人が認めるエンゴロ・カンテが見られるはずさ」 2024.05.17 17:54 Fri

カンテがサウジからサプライズ復帰! フランス代表の招集メンバーにPSG新生FWも【ユーロ2024】

フランスサッカー連盟(FFF)は16日、ユーロ2024に臨む同国代表メンバーを発表した。 6月14日にドイツで開幕するユーロでも優勝候補と目され、挑むフランス。2000年大会以来の欧州制覇を目指すなか、25選手のメンバーリストを公表した。 そのなかで、エンゴロ・カンテがサプライズ復帰に。現在はサウジアラビアでプレーする33歳MFだが、2022年6月以来の代表返り咲きを果たしている。 また、パリ・サンジェルマンで台頭を遂げるブラッドリー・バルコラが初選出。負傷中のリュカ・エルナンデスの代わりはフェルラン・メンディとなった。 同じくオーレリアン・チュアメニとキングスレー・コマンも負傷中だが、こちらは大会に間に合うとの見込みから、メンバーに入った。 フランスはグループステージでポーランド代表、オランダ代表、オーストリア代表と対戦する。 ◆メンバー一覧 GK ブライス・サンバ(RCランス) マイク・メニャン(ミラン/イタリア) アルフォンス・アレオラ(ウェストハム/イングランド) DF ダヨ・ウパメカノ(バイエルン/ドイツ) ウィリアム・サリバ(アーセナル/イングランド) バンジャマン・パヴァール(インテル/イタリア) フェルラン・メンディ(レアル・マドリー/スペイン) ジョナタン・クラウス(マルセイユ) イブラヒマ・コナテ(リバプール/イングランド) テオ・エルナンデス(ミラン/イタリア) ジュール・クンデ(バルセロナ/スペイン) MF ウォーレン・ザイール=エメリ(パリ・サンジェルマン) エンゴロ・カンテ(アル・イテハド/サウジアラビア) エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリー/スペイン) ユスフ・フォファナ(モナコ) アドリアン・ラビオ(ユベントス/イタリア) アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー/スペイン) オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリー/スペイン) FW ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン) ランダル・コロ・ムアニ(パリ・サンジェルマン) キングスレー・コマン(バイエルン/ドイツ) マルクス・テュラム(インテル/イタリア) キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン) ウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン) 2024.05.17 09:30 Fri

U-23日本代表、パリ五輪直前に開催国フランスとの対戦決定! タレント軍団との戦いに大岩剛監督「非常に重要な機会になる」

日本サッカー協会(JFA)は16日、パリ・オリンピックに出場するU-23日本代表が、本大会直前にU-23フランス代表と対戦することを発表した。 AFC U23アジアカップで見事に優勝を果たした日本。8大会連続12回目のオリンピック出場を決めていた。 厳しい最終予選を突破した日本だが、パリ・オリンピック直前にフランスのトゥーロンで開催国であるフランスとの対戦が決定した。 試合は7月17日(水)の28時5分にキックオフ。テレビ放送に関しては現在調整中とのことだ。 U-23フランス代表には、パリ・サンジェルマン(PSG)のFWブラッドリー・バルコラやニースのMFケフラン・テュラム、ボルシアMGのMFクアディオ・マヌ・コネ、リヨンのFWラヤン・シェルキ、レアル・マドリーが獲得に動いているとされるリールのDFレニー・ヨロなど豊富なタレントが揃っており、優勝候補の一角でもある。 大岩剛監督は今回の対戦決定に対してJFAを通じてコメントしている。 「パリ・オリンピック2024開催国のU-23フランス代表との対戦は、我々がオリンピック本大会を勝ち上がるための試金石として非常に重要な機会になると考えています」 「また、本大会前最後の試合になるので、我々のグループがこれまで積み上げてきたものを最終確認しながら、本大会第1戦を良い形で迎えられるよう、目の前の一戦の勝敗にもこだわって臨みたいと思います。6月に予定しているU-23アメリカ代表戦を含めて、限られた時間の中で最大限の準備を進めていきます」 2024.05.16 18:58 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly