ムバッペ2発のPSGが連勝でベスト8進出! 久保建英はフル出場もCL無得点で敗退…【CL】

2024.03.06 07:00 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、レアル・ソシエダvsパリ・サンジェルマン(PSG)が5日にレアレ・アレーナで行われ、アウェイのPSGが1-2で勝利。この結果、2戦合計1-4としたPSGの準々決勝進出が決定した。なお、ソシエダのMF久保建英はフル出場した。
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先月14日にパルク・デ・プランスで行われた1stレグは後半にムバッペ、バルコラがゴールを挙げたホームのPSGが2-0のスコアで先勝した。
敵地での初戦を落としたソシエダは、直後のマジョルカ戦で公式戦6試合ぶりの白星を奪取。しかし、以降のラ・リーガ2試合ではビジャレアル、セビージャに連敗。コパ・デル・レイ準決勝ではマジョルカにPK戦の末に屈し、公式戦3連敗で今回のリターンレグを迎えることになった。イマノル監督は一部主力温存で2-3の敗戦となったセビージャ戦からGKレミロ、スベルディア、スビメンディを除く先発8人を変更。久保やオヤルサバル、ル・ノルマン、メリーノといった主力が復帰した。

一方、内容面に課題を残しながらも地力の差を見せつけて先勝に成功したPSG。以降のリーグ戦では1勝2分けとやや失速傾向にあるものの、メンバーを入れ替えながら今回の重要な一戦にしっかりと照準を合わせてきた。ルイス・エンリケ監督は0-0のドローに終わったモナコ戦から先発5人を変更。デンベレ、バルコラ、ザイール=エメリらが復帰したほか、ヌーノ・メンデスが今季CL初出場となった。

互いに前線の配置に若干の変化を加えて臨んだなか、早い時間帯のゴールがほしいホームチームが前から圧力をかけながらアグレッシブな入りを見せる。
しかし、時間の経過と共にアンカーのヴィティーニャ、トップ下のデンベレを起点にリズムを作り始めたPSGが2トップの左に入ったムバッペの個人技を活かして効果的にフィニッシュへ繋げていく。

開始10分にはボックス左ライン際をえぐったムバッペのプルバックに反応したバルコラのシュートはGKレミロの好守に阻まれるが、2度目のチャンスをゴールに繋げた。15分、中央左のデンベレからパスを受けたムバッペがボックス左で2度のマイナス方向の切り返しでDFスベルディアを外して右足を振り抜くと、これがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。

前回対戦に続くエースの一撃で先手を奪ったPSGは、相変わらずビルドアップに安定感はないものの、要所で良い形で前向きな中盤の選手にボールが繋がると、そこから縦に速い攻撃を仕掛けていく。29分にはショートカウンターから右サイド深い位置でバルコラが入れたグラウンダークロスを中央に走り込んだムバッペが右足ダイレクトで合わす。だが、枠の右下隅を捉えたシュートはGKレミロの左足を使った見事なセーブに阻まれた。

一方、ソシエダは中盤で食えそうな場面は幾度となくあるものの、それをうまくカウンター、フィニッシュに繋げることができない。また、遅攻の局面では集中した相手の守備に手を焼き、効果的な前進ができず。その後、前半終盤には右サイドの久保が際どいクロスに得意のカットインからの左足シュートで見せ場を作ったが、前半を決定機なしで終えることになった。

迎えた後半、PSGはバルコラを下げてイ・ガンインをハーフタイム明けに投入。対するソシエダは前半と同じ11人で臨んだ。

前半同様にラ・レアルが前から圧力をかけてボールを奪いに行く展開となるが、3点のアドバンテージで余裕を持ったパス回しが可能となったPSGにいなされる場面が目立つ。

すると、後半もパリのエースがゴールをこじ開ける。56分、ベラウドからの絶妙な縦パスをハーフウェイライン付近のファビアン・ルイスがレイオフ。イ・ガンインがすかさず背後を狙うムバッペに繋ぐと、そのままボックス内まで運んだ背番号7がGKレミロとの駆け引きを制してニア下へ右足シュートを流し込んだ。

これで2戦合計0-4となり、大勢が決したなか、60分過ぎに両ベンチが動く。ソシエダはベッカーとブライス・メンデスを下げてバレネチェア、トゥリエンテスを同時投入。PSGは当初の予定通り、負傷明けのメンデスを下げてムキエレを投入。これでリュカが左サイドバックにポジションを移した。

逆転突破は絶望的なものの、ホームで意地を見せたいラ・レアルはここから攻勢を強める。63分には投入されたばかりのトゥリエンテス、バレネチェアのコンビでゴールネットを揺らすが、これは際どいオフサイドで認められず。さらに、ようやく押し込む形を作り出してオヤルサバルを起点にフィニッシュに繋げていく。

その後、互いに交代カードを使い切って臨んだ後半最終盤の攻防では久保を起点に幾度か際どいシーンを作ったホームチームが意地を見せる。89分、波状攻撃から右サイド深くでこぼれ球を回収した久保からパスを受けたトゥリエンテスが高速クロスを入れると、GKドンナルンマがはじいたボールをゴール前のメリーノが左足ボレーで叩き込んだ。

ホームチームが一矢報いたものの、試合はこのまま1-2でタイムアップを迎え、2戦連発のエースの活躍が光ったPSGが連勝でベスト8進出。一方、ラウンド16敗退の久保は今大会を悔しい無得点で終えることになった。

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