【CLラウンド16プレビュー】瀬戸際バイエルンの逆転か、ラツィオの逃げ切りか

2024.03.05 18:00 Tue
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、バイエルンvsラツィオが日本時間5日29:00にキックオフされる。3週間前に行われた1stレグではラツィオがFWインモービレのPKによる決勝弾で1-0と先勝していた一戦だ。
PR
敵地での1stレグでは前半こそ押し込む時間が大半で悪くなかったものの、トゥヘル監督のハーフタイム明けの2列目の配置転換が全くハマらず攻撃が停滞。その結果、DFウパメカノの退場&PK献上があり、終わってみれば枠内シュート0という惨状に。
ホームで逆転突破を目指すバイエルンだが1stレグ後、格下ボーフムに敗れて公式戦3連敗を喫した。この不振を受けてフロントはトゥヘル監督の今季限りでの退任を決定。退任発表後のライプツィヒ戦はFWケインの追加タイム決勝弾で勝利して連敗を止めたが、直近のフライブルク戦は2-2のドローに持ち込まれ、煮え切らない戦いが続いている。ここで敗退するようなことがあれば、シーズン終わりを待たずしてトゥヘル監督の首が飛びかねないが、瀬戸際で耐えることはできるか。

一方、ホームで行われた1stレグを守勢の展開ながら後半半ばにロングカウンターの流れでPKを獲得し、そのPKによる決勝点で先勝したラツィオ。ただバイエルン相手の金星で勢いが付くかと思われたが、こちらも決して良いチーム状態にはない。バイエルン戦後のセリエAでは上位勢との戦いが続いたとはいえ、1勝3敗と黒星が先行している。直近のミラン戦では最終的に8人になってしまう大荒れの試合を演じたが、何とか切り替えてバイエルン戦に臨めるかがポイントとなる。

◆バイエルン◆
【4-2-3-1】

(C)CWS Brains,LTD.

▽予想スタメン
GK:ノイアー
DF:ライマー、デ・リフト、キム・ミンジェ、アルフォンソ・デイビス
MF:キミッヒ、ゴレツカ
MF:サネ、ミュラー、ムシアラ
FW:ケイン
負傷者:DFブイ、マズラウィ、サール、MFコマン
出場停止者:DFウパメカノ
守備陣に負傷者が集中している中、1stレグで退場のウパメカノが出場停止で欠場する。センターバックはダイアーが務める可能性があり、ボランチには進境著しいパブロビッチが入る可能性がある。負傷明けのサネが間に合わなければ直近のフライブルク戦同様、テルが2列目に入るか。

◆ラツィオ◆
【4-3-3】

(C)CWS Brains,LTD.

▽予想スタメン
GK:プロベデル
DF:マルシッチ、マリオ・ヒラ、ロマニョーリ、ヒサイ
MF:ゲンドゥージ、カタルディ、L・アルベルト
FW:イサクセン、インモービレ、フェリペ・アンデルソン
負傷者:DFパトリック
出場停止者:なし

勝利した1stレグのスタメンがベースになるものと思われる。カタルディではなくベシーノがアンカーに入る可能性がある。

★注目選手
◆MFジャマル・ムシアラ(バイエルン)
Getty Images

逆転突破のためにはゴールが必要なバイエルンとしては主砲ケインと共にムシアラの活躍が欠かせない。直近のフライブルク戦でもタイトなボックス内で圧巻のドリブルシュートを決めており、不振のバイエルンにおいてケインと共に輝きを放ち続けている。サネのコンディションが万全でないことからチャンス創出が期待できるのはムシアラが筆頭になるだけに21歳の双肩に逆転突破の命運が懸かっている。

◆DFマリオ・ヒラ(ラツィオ)
Getty Images

対するラツィオはバイエルンを1stレグ同様、シャットアウトすれば1999-2000シーズン以来2度目のベスト8進出となる。そのカギを握るのは守護神プロベデルと共に1stレグでも好守備を見せていたスペイン人DFのマリオ・ヒラだ。レアル・マドリーの下部組織出身であるセンターバックは、昨季ラツィオ入り。昨季は4番手のセンターバックの立ち位置を崩せずにいたが、今季途中よりケガ人の影響もあって先発に抜擢されると見事そのチャンスを掴んだ。11月下旬以降、戦術眼、ビルドアップに長けた持ち味を生かしてセンターバックの主軸となったマリオ・ヒラが1stレグ同様、ラツィオを勝利に導けるかに注目だ。

PR
関連ニュース

監督招へいで失敗続きのバイエルン、前指揮官フリックと交渉…本人も復帰に前向きか

バイエルンがハンジ・フリック前監督(59)の呼び戻しに動いているようだ。 トーマス・トゥヘル監督が今季限りで退任するため、次期監督探しが注目どころのバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督を本命視する報道からはじまり、招へいとなれば復帰となるドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督や、オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督が挙がったが、いずれも不調に終わった。 後任選びが難航中のバイエルンだが、ドイツ『スカイ』によると、今度はフリック氏に白羽の矢。両者の間ですでに交渉が始められ、昨年9月にドイツ代表監督の座を追われてからというもの、フリーの状況が続くフリック氏も前向きだという。 フリック氏は2019-20シーズン途中からバイエルンを率いると、ブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグ(CL)のタイトルを導き、見事に3冠を達成。翌シーズンのブンデスリーガも制したが、そのシーズンをもって退任した。 ちなみに、フリック氏がバイエルンで再び指揮を執るとなれば、元ドイツ代表FWのミロスラフ・クローゼ氏をアシスタントコーチの1人として置く構想があり、元GKコーチのトニ・タパロヴィッチ氏もスタッフに入閣させる計画もあるそうだ。 現在のバイエルンはフリック氏の一次政権下から首脳陣も刷新され、当時不仲とされたハサン・サリハミジッチ氏やカール・ハインツ・ルンメニゲ氏もクラブを後に。バイエルンの監督探しはフリック氏の復帰で決着となるのだろうか。 2024.05.11 14:45 Sat

負傷続きのニャブリ、左太もも肉離れで母国開催のユーロ出場ピンチ

左太もも肉離れで再離脱となったバイエルンのドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがユーロ出場の危機にあるようだ。ドイツ『キッカー』が報じている。 ニャブリは8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのレアル・マドリー戦に先発出場。しかし、相手との接触のない場所で左太ももを痛めると、プレー続行不可能となり27分にピッチを後にした。 同箇所は4月9日に行われたCL準々決勝1stレグのアーセナル戦で痛めた部位。約1カ月にわたる離脱から、1日のCL準決勝1stレグのマドリー戦で復帰した矢先の重傷再発となった。 今季4度目の離脱で残り2試合となったブンデスリーガ出場は当然絶望の上、キッカーは6月に母国で開催されるユーロ2024への出場も厳しくなったと報じている。 なお、ドイツ代表候補メンバーの発表は16日に行われる。 2024.05.11 07:00 Sat

PSVがリーグ優勝に貢献のバイエルンMFティルマンを完全移籍で買い取り

PSVは10日、バイエルンのアメリカ代表MFマリク・ティルマン(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月までの4年間となっている。 昨夏、レンタルでPSVに加入した攻撃的MFのティルマンはトップ下や左ウイングを主に務めた中、エールディビジで26試合に出場9ゴール11アシストと活躍。6季ぶりのリーグ制覇に貢献していた。 また、ベスト16に進出したチャンピオンズリーグでは全8試合に出場。3アシストをマークしていた。 PSVへの完全移籍加入を受けてティルマンは「PSVに長く在籍できることが決まってとても嬉しく思う。移籍初年度のシーズンは最高のものになったから今後も同じようにトロフィーを獲得できればと願っている。正しい場所に居ると思うし、ここで成長できている」と居心地の良さを口にした。 2024.05.11 06:30 Sat

ミランが最終ライン強化へ重要会談、チャウ代理人と補強候補についても協議

ミランが最終ラインの強化へ、重要な協議に臨んだという。 スクデット奪還失敗に今季無冠、ステファノ・ピオリ監督(58)の退任が確実なミラン。オリヴィエ・ジルーが退団する最前線とともに、最終ラインの再編も迫られている。 イタリア『カルチョメルカート』によると、9日、ドイツ代表DFマリック・チャウ(22)の代理人がミラン本社を訪問。代理人は序盤戦で躍動もケガに苦しんだチャウについて、来季以降の起用法など、様々な見解をミランに求めたという。 実はこの代理人、ミランが獲得候補に挙げるヴォルフスブルクのフランス人DF、マクサンス・ラクロワ(24)のエージェントも兼務。 ミランはアントニオ・ドッタヴィオSDがラクロワ獲得に熱を入れているとされ、今回の代理人訪問は、ラクロワに関するかなり踏み込んだ内容の協議も兼ねたもの。やはりヴォルフスブルクの若きディフェンスリーダーが欲しいようだ。 最新の情報では、ラクロワにはユベントスも関心を寄せ、ヴォルフスブルクは移籍金3000万ユーロ(約50億3000万円)を求めているとのこと。チャウがバイエルンとレアル・マドリーから狙われていることも含め、重要な代理人との協議になったが、収穫やいかに。 2024.05.10 14:35 Fri

マドリー戦で負傷交代のニャブリが今季4度目の離脱に…

バイエルンは9日、ドイツ代表FWセルジュ・ニャブリが再離脱したことを発表した。 ニャブリは8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのレアル・マドリーに先発出場。しかし、27分に相手との接触のない場所で左ふくらはぎを痛めると、プレー続行不可能となりピッチを後にした。 試合後にインタビューを受けたトーマス・トゥヘル監督は、交代したニャブリの状態について以下のようにコメントした。 「以前と同じように太ももを痛めてしまった。回復にはしばらく時間がかかると思う」 ニャブリは、4月9日に行われたCL準々決勝1stレグのアーセナル戦で左ハムストリングを負傷。約1カ月にわたる離脱から、1日のCL準決勝1stレグのマドリー戦で復帰したが、実戦3試合目で再離脱することとなった。 2024.05.10 07:00 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly