【ラ・リーガ第27節プレビュー】アスレティックvsバルサの上位対決! ヴィニシウスは因縁メスタージャに乗り込む

2024.03.01 19:00 Fri
アスレティックvsバルサの上位対決
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アスレティックvsバルサの上位対決
先週末に行われた第26節では競り勝ったレアル・マドリーを始め、ジローナ、バルセロナと上位3チームが揃って勝利。その一方で、アトレティコ・マドリー、アスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダと第2集団が揃って勝ち点を取りこぼす結果となった。
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3月最初に行われる今節では5位のアスレティック・ビルバオと3位のバルセロナによる上位対決、FWヴィニシウスが因縁のメスタージャに乗り込む首位のレアル・マドリーと、9位のバレンシアが対峙する2つの名門対決に注目が集まる。
バルセロナは前節、難敵ヘタフェのハイライン・ハイプレスをものの見事に攻略して4-0の圧勝。主砲レヴァンドフスキの連続ゴールこそストップしたが、得点力不足の改善に守護神テア・シュテーゲン復帰後初のクリーンシートと最高の内容でのリーグ連勝となった。コパ・デル・レイ準々決勝で敗戦した難所サン・マメスでのタフなアウェイゲームとなるが、対戦相手は3日前にアトレティコとのコパ準決勝の激闘を戦っており、3-0の勝利での決勝進出で勢いはあるものの、コンディション面、メンタル面の部分で優位に進められる可能性は高い。改善傾向のある攻撃に加え、ウィリアムズ兄弟を中心に強烈な相手のサイドアタック、カウンターに対応したい。

首位のレアル・マドリーは前節、徐々に安定してきたセビージャ相手に苦戦を強いられながらも、途中投入のMFモドリッチのスーペルゴラッソを守り切ってウノセロ勝利。きっちりと白星を取り戻した。週明けにRBライプツィヒとのチャンピオンズリーグ(CL)のリターンレグを控えるなかで臨むアウェイゲームでは、難所メスタージャに乗り込む。いくつかのポジションでのターンオーバーが見込まれるが、きっちり勝ち切りたい。なお、昨年5月に行われた同カードではヴィニシウスに対する再三の人種差別行為が大きな騒動に発展し、改めてフットボール界の差別撲滅への契機となる一戦となった。ヴィニシウスのパフォーマンスに注目しつつ、問題が発生しないことを願いたいところだ。

2位のジローナはコパ決勝進出に沸く16位のマジョルカ相手にに連勝を狙う。前節のラージョ戦は前半に相手の堅守攻略に手を焼いたが、後半立ち上がりのMFツィガンコフの先制点、後半半ばの相手の退場によって一気に優位に試合を運ぶと、後半アディショナルタイムにはFWサヴィオがトドメのドブレーテを記録し、3-0の完勝となった。残留争い脱出へ勝ち点がほしいマジョルカとのアウェイゲームは決してラクではないが、連敗ストップの良い流れにのってきっちり連勝を達成したい。
公式戦3試合未勝利と失速傾向にある4位のアトレティコは、前節アスレティックに完勝した6位のベティスとのアウェイゲームに臨む。前節、最下位のアルメリア相手に2度のリードを守り切れず、厳しい2-2のドローに終わったシメオネのチームは、逆転突破を目指したコパ準決勝でもアスレティックに0-3で完敗。エースFWグリーズマンの不在が響いた攻撃面の停滞に加え、直近2試合連続複数失点と守備面にも問題を抱える。その厳しい敗戦から中2日で臨むベティス戦も難しい試合になることは間違いないが、逆境でこそ力を発揮するコルチョネロスらしい戦いぶりで公式戦4試合ぶりの白星を手にしたい。

MF久保建英を擁する7位のレアル・ソシエダは、コパ準決勝敗退からのバウンスバックを期して15位のセビージャ戦に臨む。前節のビジャレアル戦で1-3の完敗を喫したラ・レアルは、コパのマジョルカ戦をPK戦の末に敗戦。復帰したFWオヤルサバルのゴールで同点に追いつき、延長戦ではDFティアニーによる勝ち越しゴール奪取かに思われたが、ゴールラインを割ったか否かの微妙な判定によって“幻”に終わる不運もあって厳しい敗退となった。週明けには0-2からの逆転を目指すCLのパリ・サンジェルマン(PSG)を控えるが、まずは公式戦連敗をストップしたい。久保のベンチスタートの可能性を含めイマノル監督の用兵にも注目だ。

その他では開幕未勝利が続くアルメリアと17位のセルタによる残留争い直接対決、激戦必至のヘタフェvsラス・パルマスにも注目したい。

《ラ・リーガ第27節》
▽3/1(金)
《29:00》
セルタ vs アルメリア

▽3/2(土)
《22:00》
セビージャ vs レアル・ソシエダ
《24:15》
ラージョ vs カディス
《26:30》
ヘタフェ vs ラス・パルマス
《29:00》
バレンシア vs レアル・マドリー

▽3/3(日)
《22:00》
ビジャレアル vs グラナダ
《24:15》
アトレティコ・マドリー vs ベティス
《26:30》
マジョルカ vs ジローナ
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs バルセロナ

▽3/4(月)
《29:00》
オサスナ vs アラベス

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先週末に行われた第35節はノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、ノッティンガム・フォレストに辛勝したマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、リバプールはウェストハムに痛恨のドロー。この結果、熾烈優勝争いからリバプールが最初に脱落する形となった。また、残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドが3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定した。 5月最初に行われる第36節ではリバプールの脱落で一騎打ちの形となった首位のアーセナル(勝ち点80)、2位のマンチェスター・シティ(勝ち点79)の優勝争いがもちろん最大の注目ポイントだ。 土曜のランチタイムキックオフに臨むアーセナルは、10位のボーンマスをエミレーツ・スタジアムで迎え撃つ。前節、アウェイ開催のノースロンドン・ダービーを2つのセットプレーと、FWサカの見事な個人技によって3-2と勝ち切ったアーセナル。守護神ラヤの軽率なミスなどもあって後半に1点差まで追い上げられたものの、要所を締める守備、決めるべきところで決め切る、勝てるチームの試合運びで重要なダービーで連勝を飾った。 ただ、ランチタイムキックオフ特有の難しさに加え、重要な連戦を終えた直後の格下相手の試合はある意味で落とし穴になりやすく、優勝争いの重圧を含めて難しい試合になることは間違いない。さらに、相手のボーンマスは直近ウォルバーハンプトン、ブライトンに2試合連続で完封勝利を収めるなど好調を維持している。より先制点が重要となる試合において得意のセットプレーと共に、サカやFWハヴァーツ、FWトロサールらの勝負強い働きを期待したい。 2位のシティはそのアーセナルの結果を把握した状況で、11位のウォルバーハンプトンとのホームゲームに臨む。前節のフォレスト戦はいずれも前後半の半ばに奪ったDFグヴァルディオル、FWハーランドの2ゴールによって2-0の勝利を収めたが、試合内容に関しては今季の中でも最も苦しんだ部類に入る厳しいものだった。相手のメリハリの利いたプレスにボールロストを繰り返し再三のカウンターでチャンスを作られた。仮にFWウッドらの決定機逸がなければ、敗戦の可能性もあった。それでも、結果的に2-0の勝利を収めたことで、ポジティブに課題と向き合えるはずだ。 その反省を踏まえて臨む今回のホームゲームは前回対戦で開幕連勝をストップされた因縁の相手、ウルブスとのリベンジマッチとなる。FWペドロ・ネトというキーマン不在も、直近のルートン・タウン戦で7試合ぶりの白星を挙げた侮れない相手に対しては、復帰戦でゴールを挙げたハーランドに加え、体調不良からの回復が見込まれるMFフォーデン、DFルベン・ディアスの復帰を追い風に勝ち切りたい。 共にシーズン最終盤を前に夢破れた感のある3位のリバプール(勝ち点75)と、5位のトッテナム(勝ち点60)は、バウンスバックの白星を目指して激突する。 マージーサイド・ダービーでの屈辱の敗戦に加え、前節はウェストハム相手に一時逆転に成功しながらも、リードを守り切れずに2-2のドローに終わったリバプール。数字上の可能性は残されているものの、現状上位2チーム両方が複数試合で取りこぼす可能性は低く、逆転での優勝は絶望的と言わざるを得ない。それはファン・サポーターを含め関係者全員が重々承知だが、クロップ体制をできるだけ良い形で締めくくるため勝利を積み重ねたい。アンフィールドでリーグ3戦ぶりの白星を目指す一戦は、誤審問題によって今季初黒星を喫したスパーズという因縁の相手だけにそのリベンジを含めしっかりとした戦いを見せたい。とりわけ、ハマーズ戦で指揮官との口論がクローズアップされたエースFWサラーの奮起に期待したいところだ。 一方、トッテナムはそのリバプール以上に厳しい状況に陥る。ニューカッスル戦での0-4の惨敗、前述のダービーでの敗戦に加え、ミッドウィーク開催の第26節延期分ではチェルシーに0-2の敗戦を喫し、今季2度目のリーグ3連敗となった。多くの離脱者の影響が大きかった1度目の3連敗とは異なり、今回の3連敗ではメンバー、日程面を含めて言い訳ができず、より深刻だ。これによって、7ポイント差の4位アストン・ビラを抜く可能性は限りなく低くなっており、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的だ。逆に、EL出場権争いでも下位に迫られており、何とか不振を抜け出して最低限のノルマを達成したいところ。伝統的に相性が悪いアンフィールドでの一戦に加え、中2日という日程面でのディスアドバンテージも大きいが、序盤戦の逆境時に見せたような不屈のメンタリティを取り戻し、少なくとも難所から勝ち点を持ち帰りたい。 チェルシーのアシストによって悲願のCL出場に近づいたアストン・ビラだが、カンファレンスリーグ(ECL)ではオリンピアコス相手の準決勝1stレグでまさかの2-4のスコアで敗戦。ボールを持たされる苦手の展開の中で相手の主砲エル・カービにハットトリックを許すなど大量失点を喫した上、後半終盤のMFドウグラス・ルイスのPK失敗が痛恨。2点のビハインドを背負って週明けに敵地で行われる2ndレグに臨む形となった。そのECLに万全の状態で臨む上では大幅なターンオーバーを実施したいところ。前回対戦で6-1の圧勝を収めた上、直近2分け4敗と絶不調の12位ブライトンの状態を鑑みれば思い切ったメンバーで臨めるはずだが、エメリ監督の用兵に注目だ。 スパーズ相手に会心のシーズンダブルを決めて8位に浮上したチェルシーは、9位のウェストハムとのシックスポインターに臨む。トッテナム戦ではいずれもセットプレーからDFチャロバー、FWジャクソンが奪ったゴールを、多くの主力を欠く急造守備陣が粘りの守備で守り抜く2-0の快勝となった。ただ、継続性に大きな問題を抱えるチームだけに、前節リバプール相手にドローに持ち込んだハマーズとのダービーに向けては少なくない懸念もある。 6位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のアウェイゲームで14位のクリスタル・パレスと対戦する。前節、降格圏の19位バーンリー相手に終盤のPKによる失点で勝ち点2を取りこぼした赤い悪魔。その失態の影響もあってか、今週に入っては監督人事に加え、スカッドの大幅刷新と外野が騒がしくなっており、何とかピッチ上の結果で沈静化を図りたい。ただ、対戦相手のパレスは直近のフルアム戦こそ引き分けたものの、その直前にリバプール、ウェストハム、ニューカッスルを連破するなどグラスナー監督の戦術浸透で最も調子が良いチームのひとつだ。その難敵に直近の数試合のようにわきの甘さを見せれば、食われる可能性は十二分にある。MFブルーノ・フェルナンデスを中心にしっかり気持ちを引き締めて臨みたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートンと、残留争いを脱した15位のエバートンによるボトムハーフの直接対決、残留争いとEL出場権を左右する19位のバーンリーvs7位のニューカッスルのカードにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第36節 ▽5/3(金) 《28:00》 ルートン・タウン vs エバートン ▽5/4(土) 《20:30》 アーセナル vs ボーンマス 《23:00》 ブレントフォード vs フルアム バーンリー vs ニューカッスル シェフィールド・ユナイテッド vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/5(日) 《22:00》 ブライトン vs アストン・ビラ チェルシー vs ウェストハム 《24:30》 リバプール vs トッテナム ▽5/6(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド 2024.05.03 20:00 Fri

【ラ・リーガ第34節プレビュー】2位の座懸けたジローナvsバルセロナ! CL控えるマドリーはカディス戦

先週末に行われた第34節ではアスレティック・ビルバオとの上位対決を制したアトレティコ・マドリーを始め、レアル・マドリー、バルセロナ、ジローナの上位4チームが順当に勝利。また、最下位のアルメリアが5節を残してのセグンダ降格が決定した。 5月最初に行われる第34節は、3位のジローナ(勝ち点71)と2位のバルセロナ(勝ち点73)による2位の座を懸けたカタルーニャ自治州ダービーに大きな注目が集まるところだ。 ジローナは前節、敵地でラス・パルマスと対戦。試合序盤に与えたPKを守護神ガッサニーガのビッグセーブで凌ぐと、前半半ばに獲得したPKはFWドフビクが止められるも、こぼれに詰めたDFダビド・ロペスのゴールで先制に成功。後半にはこの試合2度目のPKを今度はドフビクがきっちり決めて4試合連続ゴールを達成。その後、相手の反撃を凌ぎ切って2-0の勝利。リーグ連勝で今回の大一番を迎えることになった。4-2で快勝した前回対戦に比べ相手の状態は上がっており、ホームとはいえ簡単なゲームとはならないが、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場と2位でのスーペル・コパ出場権獲得に向けてシーズンダブルを決めたい。 対するバルセロナは前節、ホームでバレンシアと対戦。チャビ監督の来季続投が決まった直後ということもあり、より注目が集まった名門対決は前半半ばにMFフェルミン・ロペスのゴールで先制するまでは良かったが、守護神テア・シュテーゲン、DFアラウホの軽率なプレーもあって逆転を許した。それでも相手守護神ママルダシュヴィリの退場で前半終了間際に数的優位を手にすると、後半に主砲レヴァンドフスキが圧巻の直接FKを含めトリプレーテを達成。4-2で競り勝ってクラシコ敗戦を払拭すると共に、今回のジローナ戦へ弾みを付けた。順位を考えれば敵地でドローでも問題はないが、前回対戦の屈辱を晴らす上でしっかりとリベンジを果たしたい。 週明けにバイエルンとのCL準決勝2ndレグを控える首位のレアル・マドリーは、ホームに降格圏の18位カディスを迎え撃つ。敵地で行われた1stレグはMFクロースの圧巻のアシストからFWヴィニシウスのゴールで先制し、前半は冷静にゲームをコントロール。だが、後半序盤に立ち位置を変えた相手に連続失点を喫し逆転を許した。それでも、FWロドリゴが獲得したPKをヴィニシウスが決め切り終盤に追いつくと、2-2のドローと悪くない結果で初戦を終えた。その運命の第2戦に万全の状態で臨むべく、今回のカディス戦はMFギュレルのゴールでウノセロ勝利を収めた前節レアル・ソシエダ戦と同じく大幅なターンオーバーが見込まれる。この試合では守護神クルトワの戦列復帰も期待されており、さらなるコンディション改善が求められるDFミリトンやギュレルと共にそのパフォーマンスに注目。優勝に向けて勝ち点を積み上げつつ、バイエルン戦へ弾みを付ける試合にしたい。 前節、アスレティックとのシックスポインターを制した4位のアトレティコは、これで勝ち点差を「6」に広げてCL出場権確保へ大きく前進。FWニコ・ウィリアムズに対する一部サポーターの人種差別虐待行為でホーム2試合のスタンド部分閉鎖という事件も起きてしまったが、堅い展開の中でツキも味方に3ゴールを重ねて勝ち切った点は評価に値する。ただ、今回の一戦は苦手のアウェイで、且つ残留に向けて勝ち点が必要な16位のマジョルカというタフな相手との対戦となるため、ある意味でアスレティック戦以上に難しい試合になりそうだ。堅守速攻を徹底してくる相手に対して、アタッキングサードでの崩しのアイデア、セットプレーを追求して勝ち切りたい。 そのアトレティコに敗れた5位のアスレティックは、難所コリセウムで10位のヘタフェとのタフな戦いでバウンスバックの白星を狙う。今季のアトレティコのアウェイ戦績を考えれば、まだまだ逆転の可能性は残されているだけに自分たちの戦いに集中したい。4試合未勝利が続くリーグ戦では全試合で失点し、複数得点を奪い切れていない部分で攻守両面での改善が求められる。 MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、14位のラス・パルマス相手に4試合ぶりの白星を目指す。前節は主力温存のマドリー相手にイーブンの試合を見せながらも、味方のファウルで取り消された久保の幻の恩返しゴールを含め運や決定力の問題で勝ち切れず。また、この一戦に向けては主力MFスビメンディが左足大腿部の負傷によって欠場となり、中盤の構成力の部分で難しい試合を強いられそうだ。その中で引き続きスタメン起用が見込まれる久保にはチャンスメークと共にゴールという決定的な仕事を期待したい。 《ラ・リーガ第34節》 ▽5/3(金) 《28:00》 ヘタフェ vs アスレティック・ビルバオ ▽5/4(土) 《21:00》 レアル・ソシエダ vs ラス・パルマス 《23:15》 レアル・マドリー vs カディス 《25:30》 ジローナ vs バルセロナ 《28:00》 マジョルカ vs アトレティコ・マドリー ▽5/5(日) 《21:00》 オサスナ vs ベティス 《23:15》 セルタ vs ビジャレアル 《25:30》 バレンシア vs アラベス 《28:00》 ラージョ vs アルメリア セビージャ vs グラナダ 2024.05.03 19:00 Fri

【ECL準決勝プレビュー】EL優勝経験ある同胞指揮官対決、本間至恩在籍ブルージュは昨季準優勝チームと対峙

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝の1stレグが2日に開催される。ファイナル進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。 ◆準決勝1stレグ ▽5/2(木) 《28:00》 アストン・ビラ vs オリンピアコス フィオレンティーナ vs クラブ・ブルージュ ◆EL優勝経験のある同胞指揮官対決 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆アストン・ビラ◆ 【4-2-3-1】 GK:オルセン DF:キャッシュ、コンサ、パウ・トーレス、ディーニュ MF:ドウグラス・ルイス、マッギン MF:ベイリー、ディアビ、ロジャーズ FW:ワトキンス 出場停止:GKマルティネス ◆オリンピアコス◆ 【4-2-3-1】 GK:ツォラキス DF:ロジネイ、レトソス、カルモ、オルテガ MF:シキーニョ、エッセ MF:フォルトゥニス、オルタ、ポデンセ FW:エル・カービ 出場停止:MFノトイ、ヨルゴス・マスラス 共に初の決勝進出を懸けた一戦は、共にセビージャでヨーロッパリーグ(EL)制覇の経験があるウナイ・エメリ、メンディリバルのスペイン人指揮官対決となる。 セビージャ、ビジャレアルで通算4度EL制覇を成し遂げたエメリ率いるアストン・ビラは、優勝候補として臨んだ今大会でも安定したパフォーマンスを披露。準々決勝ではリール相手に2戦合計4-4のイーブンに持ち込まれたが、PK戦ではホームのリールサポーターへの煽りで2枚目のカードをもらって今回の一戦の不在が決定したものの、カタールW杯でアルゼンチン代表を優勝に導いた守護神マルティネスの活躍で勝ち抜け。順当に4強入りを決めた。 また、国内リーグではトッテナムとの熾烈なトップ4争いが続く中、直近4戦無敗と好調を維持しており、得失点差やトッテナムの今後の対戦カードを鑑みればクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性は高い。その素晴らしいシーズンに花を添えるためにも、ECLのタイトルを獲得したい。直近のチェルシー戦は2点リードの余裕の展開からあわや逆転負けという難しい戦いを強いられたが、攻撃陣は好調を継続しており、ホーム開催のこの一戦ではワトキンスや絶好調のロジャーズを中心に自慢の攻撃で押し切りたい。 対するオリンピアコスは準々決勝で今大会出場チーム屈指のタレントを擁するフェネルバフチェと対戦。ホームでの1stレグを3-2で競り勝ったが、難所イスタンブールでの2ndレグに0-1で敗れて2戦合計3-3で延長戦に持ち込まれた。その相手の守護神はカタールW杯でも圧倒的なPKストップの能力を示したリヴァコビッチだったが、U-21ギリシャ代表GKツォラキスがクロアチア代表GKを上回る圧巻のパフォーマンスを披露し、チームを準決勝の舞台に導いた。 ディエゴ・マルティネス、カルバリャルの解任を経て今季3人目の指揮官として招へいされたメンディリバル新監督の下で復調し、首位と3ポイント差の3位まで盛り返したチームだが、逆転優勝は他力本願の面もあり、自力で獲得可能なこのタイトルは是が非でもほしい。タレントの質を鑑みると劣勢は必至となるが、昨季セビージャをEL優勝に導いたメンディリバル監督の手腕に期待だ。 ◆昨季準優勝チームvs本間在籍のベルギー強豪 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆フィオレンティーナ◆ 【4-2-3-1】 GK:テラッチアーノ DF:ドゥドゥ、ミレンコビッチ、ラニエリ、ビラーギ MF:ボナヴェントゥーラ、マンドラゴラ MF:ニコラス・ゴンサレス、ベルトラン、クアメ FW:ベロッティ ◆クラブ・ブルージュ◆ 【3-5-2】 GK:ジャッカーズ DF:サビー、オルドニェス、メシェレ MF:マイヤー、オニェディカ、ヴェトレセン、ヴァナケン、スクラシ FW:ジュグラ、イゴール・チアゴ 共に初優勝を目指すフィオレンティーナとクラブ・ブルージュは、今回が初対戦となる。 昨季決勝でウェストハムに屈したフィオレンティーナは、その悔しさを晴らすべくグループステージから安定した戦いをみせ、2シーズン連続のベスト4進出。準々決勝ではビクトリア・プルゼニの堅守に手を焼き、2戦共に90分間ではゴールをこじ開けられず。それでも、延長戦をFWニコラス・ゴンサレス、DFビラーギの2ゴールで制した。 国内の戦いではコッパ・イタリア準決勝でアタランタ相手に無念の敗退となったが、直近のセリエAではサッスオーロ相手に大量5ゴールを挙げて5-1の圧勝。現在、8位と逆転でのヨーロッパ出場権確保は微妙なところだが、今回の一戦にしっかりと弾みを付けた。 一方、クラブ・ブルージュは準々決勝でPAOKを相手に初戦を1-0、第2戦を2-0といずれも快勝し、ベルギー勢史上初となるベスト4進出を成し遂げた。 国内リーグではレギュラーシーズンを4位で終えたものの、プレーオフ1では5勝1分けの無敗で2位と好位置に付ける。直近は公式戦7連勝中とフィオレンティーナとの地力の差はあるものの、コンディションやチーム状態を鑑みれば十分に戦えるはずだ。MF本間至恩の出場は難しいものの、MFヴァナケンやFWジュグラとFWイゴール・チアゴの強力2トップらの活躍に期待だ。 2024.05.02 20:30 Thu
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