【セリエA第23節プレビュー】スクデットの行方占う首位攻防のイタリア・ダービー

2024.02.03 07:15 Sat
Getty Images
前節はイタリア・ダービーを直前に控えた中、インテルがフィオレンティーナにウノゼロ勝利。一方でFWミリク退場で10人となったユベントスがエンポリに引き分け、1試合消化の少ないインテルが首位を奪還した。そして迎える第23節、首位攻防のイタリア・ダービーが行われる。
PR
インテル(勝ち点54/1試合未消化)は前節、フィオレンティーナに苦戦しながらも守護神ゾマーの好守、エースFWラウタロの一撃で接戦を制した。MFチャルハノール、MFバレッラが不在だった中、MFアスラニが決勝弾をアシストと代役がしっかりと仕事をする良い流れの中、主力が復帰してベストメンバーで臨めるイタリア・ダービーを制し、首位堅守となるか。
一方、ユベントス(勝ち点53)は前節エンポリに痛恨のドローで2位に逆戻り。前半序盤に数的不利となった中、後半頭にFWヴラホビッチの4戦連発弾で先制したものの、MFバルダンツィにミドルを叩き込まれ、勝ち切るには至らなかった。格下相手に勝ち点2を落とす格好となったが、切り替えて首位奪還となるか。ここ2試合欠場していたMFラビオとFWキエーザは復帰が見込まれている。

2強を追う3位ミラン(勝ち点46)は13位フロジノーネ(勝ち点23)と対戦。ミランは前節、MFロフタス=チークがドッピエッタの活躍も2度のPK失敗もあってボローニャに痛いドロー。連勝が4で止まった中、2強が潰し合う間隙を縫って今節は勝利を取り戻しておきたい。

デ・ロッシ体制連勝スタートとして5位に浮上したローマ(勝ち点35)は18位カリアリ(勝ち点18)と対戦。ローマは前節、最下位サレルニターナに2-1で逃げ切り勝利。デ・ロッシ体制初陣のヴェローナ戦同様の試合展開となった中、勝ち切った。試合内容は芳しくないものの結果が出ていることをポジティブに今節も格下相手にしっかりと勝ち点3を積み上げたい。ユベントス戦でゴールを挙げた新戦力のバルダンツィはベンチ入りが予想されている。
ナポリ相手に膠着のゴールレスドローに終わった6位ラツィオ(勝ち点34/1試合未消化)は4位アタランタ(勝ち点36/1試合未消化)と対戦。ナポリ戦ではFWインモービレ、FWザッカーニ不在も響いて攻撃が単調になってしまったラツィオ。連勝は4で止まってしまったが、公式戦6試合負けなしと捉えてチャンピオンズリーグ出場権を争うことになりそうなアタランタとのシックスポインターに臨みたい。

一方、FWクワラツヘリアを欠いたナポリもラツィオ同様に攻撃が低調だった。その9位ナポリ(勝ち点32/1試合未消化)は16位ヴェローナ(勝ち点18)と対戦。出場停止が明けるクワラツヘリア、FWシメオネの活躍でゴールをこじ開け、次節ミラン戦に臨みたい。

◆セリエA第23節
▽2/2(金)
レッチェ 3-2 フィオレンティーナ

▽2/3(土)
《23:00》
エンポリvsジェノア
《26:00》
フロジノーネvsミラン
《28:45》
ボローニャvsサッスオーロ

▽2/4(日)
《20:30》
トリノvsサレルニターナ
《23:00》
ナポリvsヴェローナ
《26:00》
アタランタvsラツィオ
《28:45》
インテルvsユベントス

▽2/5(月)
《28:45》
ローマvsカリアリ

PR
関連ニュース

終盤に畳みかけたインテルがフロジノーネに5発圧勝【セリエA】

インテルは10日、セリエA第36節でフロジノーネとのアウェイ戦に臨み、5-0で圧勝した。 前節サッスオーロにシーズンダブルを許した王者インテル(勝ち点89)は、ラウタロやチャルハノール、バストーニら主力を半数ほどベンチスタートとした中、テュラムとアルナウトビッチの2トップで臨んだ。 降格圏の18位ウディネーゼと2ポイント差の16位フロジノーネ(勝ち点32)に対し、守勢の入りとなったインテルは9分、スーレのミドルでGKゾンマーを強襲される。 それでも19分、高い位置でボールを奪った流れから先制する。ディマルコのスルーパスをボックス左で引き出したテュラムのクロスにフラッテージが合わせた。 その後もリトリートしながら試合を進めるインテルは25分、ブレシャニーニの強烈なミドルをGKゾマーが好守で阻止。さらに41分のシェディラのシュートがバーに直撃した中、1点のリードで前半を終えた。 迎えた後半開始4分、ヘイニエルのミドルでGKゾンマーを強襲されたインテルは、52分にもピンチ。クアドラードのボールロストでピンチを招くと、ヴァレリにボックス手前から際どいシュートを打たれた。 さらに56分、ロングカウンターを受けた流れからゾルテアにGKゾンマーを強襲されたインテルだったが、2分後にCKからビセックのヘディングシュートがバーに直撃すると、60分に追加点。 ボックス右でバレッラのスルーパスを引き出したフラッテージのクロスをフリーのアルナウトビッチが難なく押し込んだ。 その後、ゴールを挙げたフラッテージとアルナウトビッチを下げる余裕を見せたインテルは78分にブキャナンに移籍後初ゴールが生まれると、80分にはラウタロが2月末以来となるゴールを決めて4-0。 止まらないインテルはテュラムにもゴールが生まれて終わってみれば5発圧勝としている。 2024.05.11 05:43 Sat

ニコロ・バレッラ27歳 昇給付き新契約で名実ともにカルチョの象徴へ

インテルのイタリア代表MFニコロ・バレッラ(27)が、名実ともにカルチョを象徴する1人となる。『フットボール・イタリア』が伝える。 キャリア2度目のスクデットに輝いたバレッラ。南イタリアはサルデーニャ島で生まれ育ち、故郷のカリアリでプロとなった27歳だ。 インテル加入から4年。1年目から公式戦46試合、48試合、52試合、そして今季も45試合出場とフル稼働し続け、明確な「ケガでの欠場」は4年間でたった1試合のみ。 そのプレースタイルもピッチを縦横無尽に駆け回る、いわゆるボックス・トゥ・ボックス。必要とあらばゴール前へ顔を出し、昨季まで3年連続で2桁アシストを記録している。 27歳を迎え、フットボーラーとして脂が乗ったバレッラ。その市場価値は全イタリア人中No.1の推定7500万ユーロ(約125億9000万円)となっている。当然の評価だろう。 そんなバレッラ、先日インテルのハビエル・サネッティ副会長も「必ずサインする」と宣言した通り、2029年6月までの契約延長がまもなく完了、アナウンスできる見通しに。 これに伴い、ボーナス含め、年俸も総額700万ユーロ(約11億7000万円)までアップ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』いわくボーナスは「バレッラなら容易に達成するもの」らしく、セリエAのイタリア人でNo.1の高給取りになることが事実上決まったという。 現セリエA・イタリア人No.1の年俸は、チームメイトのDFアレッサンドロ・バストーニで550万ユーロ(約9億2000万円)とのこと。 バストーニとの優劣などないが、3月にイタリア代表で初めてゲーム主将も担ったバレッラは、名実ともにカルチョを象徴する存在となる。 2024.05.10 18:35 Fri

インテル保有もレンタル生活続く22歳アグメ、武者修行先セビージャでの活躍が転機に?

インテルが元U-21フランス代表MFルシアン・アグメ(22)との契約を更新する見通しだが、手元に残す可能性は高くないようだ。スペイン『Relevo』が伝えている。 インテル保有で今年1月からセビージャへレンタル移籍中の若手セントラルハーフ、アグメ。今季序盤戦はインテルで1試合4分間のプレーにとどまり、通算4度目の武者修行に出た。 セビージャ加入後はすぐに出場機会を貰い、2月中旬から1カ月ほど負傷離脱も、チームはアグメ復帰後のラ・リーガ5試合(先発3試合/途中出場2試合)で4勝1分けと好調。アグメは開幕から低迷してきたセビージャにおいて、派手さはなくとも良いインパクトとなっている。 そんなアグメ、セビージャへのレンタル移籍は、2025年6月までとなっているインテルとの契約が、2年間延長されることが事実上内定した上でのものだった模様。 インテルとしては、これまでレンタル移籍でたらい回しにしてきたアグメの売却を常時想定しているようだが、セビージャは買い取りオプションの満額支払いが難しいとも伝えられる。 ただ、すでに重要な戦力。インテルとの契約延長を把握してか、レンタル期間延長を模索し、まずはアグメ本人を説得中だそうだ。 その一方、セビージャでの活躍は他クラブの興味もひいてしまった模様。すでにインテルへ完全移籍を前提としたいくつかの照会依頼が届いているとされる。 2024.05.10 18:05 Fri

ホアキン・コレアがインテル復帰へ 今季レンタル先で19試合0得点

元アルゼンチン代表FWホアキン・コレア(29)がインテルに復帰する。 J・コレアは2021年夏にシモーネ・インザーギ監督を追う形で、ラツィオからインテルへレンタル移籍。翌夏に完全移籍へ移行も、21-22シーズンも22-23シーズンもなかなか活躍できなかった。 インテル加入まで定着していたアルゼンチン代表も、カタールW杯本大会落選を境に完全フェードアウトとなり、今季は買い取り事項付きの1年レンタルでマルセイユへ。 再起を期す形でのリーグ・アンだが、ここまで公式戦19試合出場ノーゴールノーアシスト。昨年12月から今年1月にかけての負傷離脱以降は、ベンチで90分間過ごす試合が大半となってしまった。 イタリア『カルチョメルカート』によると、マルセイユは1000万ユーロ(約16億7000万円)の買い取り義務があったようだが、これは来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保した場合のみ。リーグ・アン残り2試合で9位にEL敗退、その達成は不可能となった。 今夏帰還が確実となったインテルとの契約は2025年6月まで。戻ればセンターフォワードでの序列は5番手と考えられ、インテルが年俸純額350万ユーロ(約5億8000万円)の今年30歳をどう扱うか…売却なら買い手を見つけねばならないとみられている。 2024.05.10 10:25 Fri

念願のCB起用にスクデット…インテル移籍で充実のパヴァール「バイエルンで全て勝ち獲ってしまってね」

インテルのフランス代表DFバンジャマン・パヴァール(28)があれこれ語った。 加入1年目でスクデットのパヴァール。前所属バイエルンでなかなか叶わなかった「センターバック起用」も叶えての栄冠…CLは獲れずも、充実の1年だったのではないだろうか。 まだシーズンは終わっていないが、状況も落ち着いたことでイタリア『La Repubblica』のロングインタビューに応じ、インテル加入の経緯、また指揮官について語った。 「バイエルンで獲れるタイトルは全て勝ち獲ってしまってね…。いち選手として変化が必要だったんだ。(昨夏)27歳の僕は、ドイツでの7年間を経て、新たな国への冒険を探した」 「たまたまミラノへ来て、友達と飛行機の中でおしゃべりするなかで生まれたのが『インテルへ行く』というアイデア。その時バイエルンを去る決意も自分の中で秘めてたし、インテルも僕を欲しがってくれるようになった」 「元々イタリア、セリエAの情熱的な雰囲気が好きだった。子どものころ、プレイステーションでインテルを使ってたのが懐かしいな。ハドリアヌス(アドリアーノ氏)の雄叫びもよく覚えているよ」 バイエルン時代からセリエA行きの願望を公言しつつ、いざやってきたインテル。他の選手同様、パヴァールもシモーネ・インザーギ監督への信頼が非常に厚い。 「インザーギは全ての称賛に値する。彼は選手と対話し、多くの自由を与えてくれるよ。3バックの守りは僕も経験済みだったけど、これまではカバーリングに重点が置かれた。インテルではピッチを行ったり来たりする」 「思うに、インザーギは『何事も過小評価しない男』。彼のメンタリティがインテルの仲が良い雰囲気を醸成している」 2024.05.08 16:45 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly