ユナイテッドvsスパーズはドロー決着! ホームで2度追いつかれた赤い悪魔はラトクリフ卿御前試合飾れず【プレミアリーグ】

2024.01.15 03:32 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第21節、マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナムが14日にオールド・トラッフォードで行われ、2-2のドローに終わった。
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8位のユナイテッド(勝ち点31)は前節、ノッティンガム・フォレストに敵地で1-2の敗戦を喫し、2023年の戦いを終えた。それでも、直近のFAカップでは3部のウィガンに2-0で快勝し、ひとまずバウンスバックに成功した。そして、サー・ジム・ラトクリフ氏が初観戦した新年最初のホームゲームでは前回対戦で敗れた難敵相手に勝ち点3奪取を狙った。テン・ハグ監督はそのウィガン戦から先発1人を変更。マクトミネイに代えて体調不良から回復したエリクセンを起用。また、負傷明けのマルティネス、カゼミロがベンチに復帰した。
対する5位のトッテナム(勝ち点39)は前節、満身創痍の状況のなかでリーグ7戦無敗の絶好調ボーンマスに3-1の勝利。前々節のブライトン戦の敗戦からのバウンスバックに成功し、2023年の戦いを締めくくった。さらに、直近のFAカップではバーンリーに1-0と競り勝って公式戦連勝を飾った。上位戦線に踏みとどまるため勝ち点3必須の対ビッグ6戦では、バーンリー戦から先発4人を変更。負傷のベン・デイビスとロ・チェルソに加え体調不良のクルゼフスキがベンチを外れたほかエメルソンがベンチスタートに。代わって負傷明けのファン・デ・フェンとロメロ、新天地デビューのヴェルナー、ホイビュアが起用された。

互いに前から圧力をかけ合うアグレッシブな入りを見せたなか、開始早々にいきなりスコアが動く。

3分、GKオナナからのロングスローを起点にカウンターを仕掛けたユナイテッドはブルーノ・フェルナンデスが背後を狙う左サイドのラッシュフォードへミドルレンジの正確なパスを通す。ボックス内でのカットインはDFのカバーに遭うが、こぼれ球が中央のホイルンドの足元にこぼれると、短く左に持ち出したデンマーク代表FWがニア上へ強烈な左足シュートを突き刺した。
やや不運も重なっていきなりのビハインドを背負ったトッテナムだが、今季ここまで全試合でゴールを挙げている攻撃的なチームは慌てることなくボールを握って押し返していく。

流動的なポジションチェンジによってサイドでうまく深い位置を取って際どいクロスを幾度か良い形を作り出すと、セットプレーから早い時間帯に追いつく。19分、左CKの場面でキッカーのペドロ・ポロが右足インスウィングのクロスを入れると、中央でマークを外したリシャルリソンが冷静にコースを狙ったヘディングシュートを右隅に突き刺した。

1-1の振り出しに戻った試合はボールを握って押し込むトッテナム、カウンターで応戦するユナイテッドという構図の下で一進一退の攻防に。

安定したボール保持にカウンタープレスが嵌って良い押し込み方を見せるものの、なかなか攻め切れないアウェイチーム。これに対して焦れずにカウンターからの一発を狙うホームチームが再び前に出る。

40分、中盤でのボール奪取からカウンターに転じたユナイテッドはボックス手前左でB・フェルナンデスからパスを受けたラッシュフォードがボックス中央のホイルンドに当てて密集でリターンパスを受けると、鋭いひざ下の振り抜きから正確な右足シュートをゴール右隅に流し込んだ。

これで再び追う展開となったトッテナムは前半終了間際にスキップの絶妙なスルーパスに抜け出したヴェルナー、ペドロ・ポロの正確な右CKからロメロと続けてビッグチャンスが訪れるが、前者はシュートミス、後者は至近距離からのヘディングシュートがクロスバーを叩いて追いつくことはできなかった。

ホームチームの1点リードで折り返した後半は互いに前半と同じメンバーでスタート。すると、前半同様に開始早々にスコアが動いた。46分、ゴールキックからのリスタートでロメロから中盤のスキップへの縦パスで一気に局面を打開。左サイドのスペースを狙うヴェルナーにボールが渡ると、内側への運びでタメを作ったドイツ代表FWが冷静に中を確認して横パス。勢いを持ってボックス内に侵入したベンタンクールがそのままゴール左まで持ち込んで強烈な左足シュートでニアを抜いた。

ヴェルナー初アシストから生まれたベンタンクールの今季初ゴールによって早々に試合を振り出しに戻ったスパーズは、前半の戦いを教訓に被カウンターのリスクを管理しつつ、より積極性が出てきたヴェルナーを起点に再三のセットプレーからチャンスを窺う。

一方、後半はなかなかカウンターを繰り出せずに守勢が続くユナイテッドは続けて選手交代を敢行。エリクセンを下げてマクトミネイ、62分にはエバンスを下げて負傷明けのマルティネスをピッチに送り込んだ。

後半半ばを過ぎると、試合は徐々に膠着。ゲームの主導権はアウェイチームにあるものの、なかなか効果的にフィニッシュまで持ち込めない。そういったなか、ポステコグルー監督は80分を過ぎてヴェルナー、スキップを下げてブライアン・ヒル、新加入のドラグシンを投入。中盤に控え不在のなかで[3-4-3]に並びを変えた。

2-2のイーブンのまま最終盤に突入。互いに消耗戦色濃い展開のなかで土壇場の94分にホームチームに勝ち越しのチャンス。左サイドにポジションを移していたガルナチョの正確な右足インスウィングのクロスに反応したボックス中央でフリーのマクトミネイがヘディングシュートを放つが、これは無情にもクロスバーの上を越えた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、打ち合いとなったユナイテッドとトッテナムの強豪対決は痛み分けに終わった。

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