J入会“継続審議”レイラック滋賀が2位浮上! ラインメール青森も4位キープ…運命の11月26日最終節へ【JFL第29節】

2023.11.20 14:25 Mon
JFLも次節で最終節に
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JFLも次節で最終節に
18〜19日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第29節の7試合が各地で行われた。

◆新宿 0-1 V大分 (18日)
Jリーグ入会が承認されて以降、1勝4敗と苦しい戦いが続き、来季のJ3参入が消滅したクリアソン新宿。前節で連敗を「4」で断ち切ったが、今節は“ホーム”味の素フィールド西が丘でヴェルスパ大分に敗れている。

16分、スルーパスに抜け出したV大分FW半田航也の巧みなチップシュートで被弾。観衆1191人を集めた今季のホーム最終戦だったが、反撃もむなしく0-1で試合終了。最終節は26日、優勝決定済みのHonda FCと敵地で対戦する。

◆浦安 4-1 ミネベア (18日)
昇格組の浦安は前節で無敗が「16」でストップし、JFL初優勝の可能性も消滅。ただ、今季のホーム最終節となった今節、下位のミネベアミツミFCに4発快勝を収めた。

まずは34分、敵陣でのボール奪取からFW井上翔太郎が運び、鋭い切り返しから左足を振り抜いて先制。59分にはFW峯勇斗のビューティフルボレー、70分にはMF伊藤純也のPK弾で追加点。85分にはFW林容平がゴール前で相手のクリアをブロックしてネットを揺らす。

終了間際に1点を返されたが、今季最多の4得点で快勝。昇格組でありながら“Jへの門番”的役割の一翼を担い、最終節を残して6位以内を確定させた浦安…人工芝の本拠地「ブリオベッカ浦安競技場(浦安市舞浜)」をJFLで使用できないなか、来季への足がかりとなる白星だ。

◆ソニー 1-3 マルヤス (19日)

今節最大の注目カードと呼んで差し支えのなかったソニー仙台FC(2位)vsFCマルヤス岡崎。前半にFW塩谷仁のヘディング弾で先制したマルヤスは48分、塩谷が今度はミドルで追加点をゲットする。

ソニーは73分、中央を崩して最後はMF池内龍哉の右足弾で1点差に。しかし78分、マルヤスは途中出場FW前田央樹が滞空時間の長いジャンプからヘディング弾を流し込んで追加点。結局、マルヤスが敵地でソニーを1-3と下す。

これによってソニーが3位に後退し、Jリーグ入会「継続審議」のレイラック滋賀が最終節を前にして2位に浮上した。

◆滋賀 2-0 枚方 (19日)

滋賀県勢初のJリーグ参入、そして来季のJ3参入へ、県民の夢を乗せて走り続けるレイラック滋賀。今季も一筋縄ではいかない戦いが続いてきたが、J入会を承認されていた新宿とヴィアティン三重が脱落したなか、「継続審議」滋賀は粘り強くここまで生き延び、いよいよ大前提の「JFL2位以内」を自力で確保できるところまできた。

FCティアモ枚方との関西勢対決となった今節、58分にFW榎本大輝が左から鋭いカットインを披露し、最後はボックス手前で右足を一閃。これが決まって一歩前に出る。最少リードを保って迎えた85分には、左CKがファーに流れ、MF海口彦太の足に当たってネットへ。滋賀は観衆2105人を集めたホーム最終戦で2-0と勝利を収めている。

この結果、滋賀はソニーと勝ち点「43」で並び、得失点差「+10」がソニーの「+8」を上回り2位に浮上。最終節は26日、敵地でのヴィアティン三重戦…非常に楽しみだ。

◆青森 2-1 武蔵野 (19日)

なお、滋賀と同じく「継続審議」のラインメール青森も東京武蔵野ユナイテッドFCに勝利。最終節1試合を残して4位をキープし、勝ち点は「42」…こちらも「JFL2位以内」の可能性を残す。最終節は26日、敵地で鈴鹿ポイントゲッターズと対戦する。

◆沖縄 1-0 V三重 (19日)

前節終了時点で最下位確定が限りなく濃厚となっていた昇格組・沖縄SV。ともに昇格した浦安がリーグ4位の得点力(40得点)で躍進する一方、沖縄はリーグ最少の18得点。失点は浦安が「35」、沖縄は「37」…攻撃に課題を残したまま、この時期まで来てしまった印象だ。

とはいえ、前節は90+5分のラストプレーで滋賀から勝ち点1を拾い、V三重と対戦した今節は90+6分のゴールで1-0と勝利…スコアラーは2試合連続でDF安藝正俊。左CKに頭で合わせ、実質的なラストプレーでの決勝点となった。

最下位(15位)の沖縄が気になるのは最終節。14位・武蔵野との直接対決となるが、勝ち点「3」差の一方、得失点差は武蔵野の「-7」に対し、沖縄は「-19」。よもやの大勝を収めない限り、地域CL2位との入替戦(12月2日or3日)へ進むこととなる。1年での地域リーグ降格は避けたいところだ。

◆JFL第29節
[11月18日]
クリアソン新宿 0-1 ヴェルスパ大分
ブリオベッカ浦安 4-1 ミネベアミツミFC
[11月19日]
ラインメール青森 2-1 東京武蔵野ユナイテッドFC
高知ユナイテッドSC 2-2 鈴鹿ポイントゲッターズ
ソニー仙台FC 1-3 FCマルヤス岡崎
レイラック滋賀 2-0 FCティアモ枚方
沖縄SV 1-0 ヴィアティン三重

※今節試合なし
Honda FC

◆順位表(11/19時点)
1位:Honda FC | 50pt/+23(優勝)
2位:レイラック滋賀 | 43pt/+10
3位:ソニー仙台FC | 43pt/+8
4位:ラインメール青森 | 42pt/+7
5位:ブリオベッカ浦安 | 42pt/+5
6位:ヴェルスパ大分 | 39pt/-1
7位:高知ユナイテッドSC | 37pt/+4
8位:FCマルヤス岡崎 | 37pt/+2
9位:ヴィアティン三重 | 34pt/+3
10位:クリアソン新宿 | 34pt/-6
11位:鈴鹿ポイントゲッターズ | 33pt/-8
12位:ミネベアミツミFC | 31pt/-9(全28試合消化)
13位:FCティアモ枚方 | 31pt/-12
14位:東京武蔵野ユナイテッドFC | 29pt/-7
15位:沖縄SV | 26pt/-19
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開幕4連敗の浦安が武蔵野撃破でついに今季初白星! 首位高知は鈴鹿をねじ伏せて開幕5連勝【JFL第5節】

6〜7日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第5節の8試合が各地で行われた。 ◇浦安 2-1 武蔵野 開幕4試合連続で0-1の敗戦中だったブリオベッカ浦安と、開幕4試合で勝ち点7を積み上げた横河武蔵野FC。 ここまで得点さえなかった浦安は45+1分、右CKの混戦から古巣対戦となったMF岩出拓也が蹴り込んで先制。後半頭の47分には、速攻からMF山崎広大が右足シュートを流し込んで追加点。効率よく2点を奪う。 その後1点を返され、終盤には数的不利を迎えた浦安だが、なんとか逃げ切って今季初白星に。今節での最下位脱出はならずも、待望の勝ち点3をゲット。次節は栃木シティとのアウェイゲームだ。 ◇新宿 2-0 栃木C 浦安同様開幕4試合未勝利だったクリアソン新宿は、今季昇格で関東サッカーリーグ1部時代からのライバルである栃木シティを撃破。 味の素フィールド西が丘で行われた一戦は59分、MF石井圭太がボックス外から内巻きの右足ミドルを突き刺して先制。終盤の86分には、前がかりになる栃木Cを尻目に速攻を仕掛け、一度は減速も、最後はゴール前の混戦からMF中山雄登が蹴り込んで追加点となった。 互いに関東1部時代の2021年以来となった対戦を制した新宿。今季初白星の勢いで、次節は敵地でアトレチコ鈴鹿も撃破したい。 ◇滋賀 0-1 V大分 昨季3位でJ3参入を逃したレイラック滋賀と、2020年のJFL王者・ヴェルスパ大分。滋賀は開幕4試合で2勝1分け1敗と及第点ギリギリの船出になり、対するV大分は開幕4戦未勝利だ。 ともにJ参入を見据えるなか、この対戦は是が非でも勝ち点3が欲しいところ…均衡を破ったのは敵地に乗り込んだV大分。11分、MF堀研太が倒されて得たPKをFW中村真人が蹴り込む。 追いかける滋賀は58分、DF井出敬大がプレー中断中の暴力行為で一発レッドに。審判団が3分近く協議した末、レッドカードが提示された。 これで数的不利となった滋賀は最後まで1点が遠く、最少失点での黒星に。2試合未勝利となった。V大分は今季初白星で13位浮上だ。 ◇高知 2-0 鈴鹿 16チーム中唯一の開幕4連勝で首位を突っ走る高知ユナイテッドSCと、開幕2勝2敗の新生・アトレチコ鈴鹿。 勢いと完成度で他の15チームを凌駕する高知は17分、MF佐々木敦河が右から上げた低いクロスに、昨季天皇杯で勝利の横浜FCからレンタル加入したMF宇田光史朗がスライディングで飛び込んで先制。19歳宇田はキャリア初得点だ。 さらに65分、鈴鹿のビルドアップを刈り取り、カウンターを発動。佐々木のスルーパスに抜け出したのは、前節栃木C戦で2得点のFW東家聡樹。GKとの一対一を制し、右足シュートを流し込んだ。 地元出身の背番号「10」佐々木が2アシストで勝ち点3をもたらした高知は開幕5連勝。5試合で12得点2失点が眩しい…今後の観客動員増にも期待が膨らむ。 ◇枚方 1-0 Honda 昨季王者のHonda FCが、敵地でFCティアモ枚方に敗れて今季初黒星。毎年スロースターターのHondaではあるが、今季は開幕戦で勝利後、3試合連続ドローからの今季初黒星に。 この間、ゴールは第1節と第2節で1得点ずつの計「2」得点のみ。今節含め、直近3試合ノーゴールだ。昨季10得点のエースFW岡﨑優希も今季ノーゴール…Jへの門番は厳しい戦いが続く。 ◆JFL第6節 ▽4月6日(土) ブリオベッカ浦安 2-1 横河武蔵野FC FCマルヤス岡崎 1-2 ヴィアティン三重 ▽4月7日(日) クリアソン新宿 2-0 栃木シティ レイラック滋賀 0-1 ヴェルスパ大分 高知ユナイテッドSC 2-0 アトレチコ鈴鹿 沖縄SV 2-1 ラインメール青森 FCティアモ枚方 1-0 Honda FC ミネベアミツミFC 0-0 ソニー仙台FC ◆順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点15 | +10 2位 沖縄SV | 勝ち点11 | +6 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点10 | +3 4位 ソニー仙台FC | 勝ち点7 | +1 5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点7 | ±0 6位 横河武蔵野FC | 勝ち点7 | ±0 7位 レイラック滋賀 | 勝ち点7 | ±0 8位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点6 | ±0 9位 Honda FC | 勝ち点6 | ±0 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点6 | -1 11位 栃木シティ | 勝ち点6 | -2 12位 ラインメール青森 | 勝ち点5 | -1 13位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点5 | -2 14位 ミネベアミツミFC | 勝ち点5 | -3 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点4 | -8 16位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点3 | -3 2024.04.07 17:30 Sun
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