今季初のセビージャダービーは痛み分け…好調ベティス優勢もラキティッチが意地のゴラッソ【ラ・リーガ】

2023.11.13 05:33 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第13節、セビージャvsレアル・ベティスが12日にサンチェス・ピスフアンで行われ、1-1のドローに終わった。
PR
15位のセビージャと6位のベティスによる今シーズン最初のエル・グラン・デルビ。
第10節からディエゴ・アロンソ新監督を招へいも、ここまで公式戦1勝2分け3敗と監督交代の結果が出ていないセビージャ。前節は後半半ばに退場者を出したセルタ相手にドロー止まり、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナルに0-2の完敗と厳しい状況でホーム開催のダービーに臨んだ。なお、ヘスス・ナバスやラキティッチら重鎮がスタメン起用も、コンディションに問題を抱えるセルヒオ・ラモスはベンチスタートとなった。

対するベティスは開幕数試合では思うように結果を残せずにいたが、9月下旬以降は公式戦11試合無敗と復調。前節はマジョルカに2-0、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではアリス・リマソール相手に4-1と公式戦5連勝で敵地でのダービーを最高の形で迎えた。なお、昨季途中にセビージャと袂を分かった絶好調のイスコが古巣の本拠地初帰還となった。

セビジスタの熱狂的な空気とは裏腹に比較的静かな入りとなった今季最初のダービー。ここ最近の調子を反映するようにベティスが押し気味に試合を進めるなか、15分にはセットプレーの二次攻撃からベジェリンのミドルシュートが相手DFにディフレクトしてゴールネットを揺らす。だが、早い時間帯の先制点かに思われたこの場面はFKを蹴ったタイミングでのギド・ロドリゲスのオフサイドによってゴールは認められず。
その後はセビージャも押し返して一進一退の攻防となるが、30分過ぎにベティスにビッグチャンス。右サイドのイスコがボックス左に走り込むミランダへ絶妙な斜めのパスを供給。これをミランダがスライディングシュートで合わすが、GKドミトロビッチの好守に遭う。さらに、すぐさまこぼれ球を蹴り込みにいくが、ここは枠を捉え切れない。

前半終盤にかけてはベティスがイスコを起点にボックス付近で際どいシーンを幾度か作り出したが、セビージャの守備陣も身体を張った対応で最後のところはやらせず。試合はゴールレスでの折り返しとなった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。ただ、より効果的な崩しを見せるベティスは57分、イスコの見事な中央突破からボックス手前でボールを引き取ったアジョセ・ペレスに決定機。巧みな切り返しでDFを外して左足を振り抜くが、このシュートは惜しくも右ポストを掠める。

後半半ばを過ぎて互いに選手交代で流れに変化を加えようとするなか、先にゴールをこじ開けたのはベティス。72分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でサインプレーからイスコがクロスを供給。GKドミトロビッチのパンチングが短くなったところに詰めたアジョセ・ペレスが右足ダイレクトシュートを叩き込んだ。

守勢のなかで耐え切れずに先制を許したセビージャだったが、頼れるベテランMFが鮮烈なゴールを決める。79分、相手陣内中央左で仕掛けたルケバキオから横パスを受けたラキティッチがペナルティアーク手前で右足を一閃。鋭いシュートがゴール左上隅の完璧なコースを射抜いた。

このゴラッソで振り出しに戻った試合は、後半終盤にかけてダービーらしい球際の激しさとよりオープンな攻防が繰り広げられる。だが、互いに相手の集中した守備を崩し切るまでには至らない。ミドルの名手グデリが終盤に放ったシュートも枠を捉え切れず、今季最初のエル・グラン・デルビは1-1のドロー決着となった。

PR
関連ニュース

キケ・サンチェス監督の今季限りでの退任が正式発表…セビージャ会長「彼の多大な努力に感謝したい」

セビージャは18日、キケ・サンチェス・フローレス監督(59)が今季限りで退団することを発表した。 セビージャは混迷を極めた今シーズン、ホセ・ルイス・メンディリバル、ディエゴ・アロンソと2人の指揮官を解任。その後、昨年12月中旬にキケ・フローレス監督を招へい。 16位でチームを引き継いだ同監督の下、ここまでのリーグ戦は8勝4分け8敗の戦績を残し、チームは12位に浮上。最低限のノルマであるプリメーラ残留を決めていたが、クラブ首脳陣は来シーズンも指揮を任せる考えはないようで、今季終了のタイミングで袂を分かつ決断を下した。 18日に記者会見に臨んだホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長は、キケ・フローレス監督に対して以下のように感謝を述べた。 「昨夜10時頃、キケと話をした。そして、契約満了となる6月30日まで、キケがトップチームのヘッドコーチを務めることを発表するのは、今が適切なタイミングだということで合意した」 「来シーズンは監督を続けないことは、彼自身から聞いているはずだ。彼の多大な努力に感謝したい。彼が来たとき、クラブは非常に困難な状況にあったが、彼は何時間ものハードワークを通じて、我々をそこから救い出してくれた。彼は必要なことを的確にやってくれた。困難な時期に懸命に働いてくれた彼に、もう一度感謝したい。彼はいつでもセビージャで歓迎されるだろう」 2024.05.19 07:30 Sun

退団発表に苦言呈したヘスス・ナバス、セビージャと半年契約締結! 12月末で現役引退、その後セビージャで役職に就くことに「給与は財団に寄付する」

セビージャからの退団が発表されたスペイン代表DFヘスス・ナバス(38)だが、クラブと生涯契約を結ぶこととなった。セビージャが発表した。 セビージャの下部組織育ちのヘスス・ナバスは、2013年7月にマンチェスター・シティに完全移籍。2017年8月にセビージャに復帰していた。 クラブ通算688試合の出場を誇るヘスス・ナバスだが、今シーズン限りで契約満了。そして、16日にチームからの退団が発表されていた。 しかし、この退団は考えてもいなかったことだとヘスス・ナバスは自身のX(旧ツイッター)で想いを綴り、「悲しい1日だった。こんな日が来るとは思ってもみなかった」とし、チームを去る決断は自分が下せると約束されていたと明かした。 衝撃の結末となったヘスス・ナバスだが、この声明が影響したのか、セビージャは一転して永久契約を結ぶことを発表。2024年12月31日まで選手としてプレーし、その後は希望する職種にクラブでつけることでホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長と合意したという。 ヘスス・ナバスはクラブを通じてコメントしている。 「僕はセビージャの会長からの提案に、ポジティブに答えることに一瞬の躊躇いもなかった。僕はネルビオンで引退したい。ネルビオンでプレーし続けたい。僕のセビージャ、僕は恋に落ちた存在との繋がりを喜んで受け入れる」 「僕の願いであり、会長にも伝えているが、チームを助けるために移行期間として12月までプレーし続ける。僕がシャツを着てブーツを脱ぐ決意をするのはその日だ」 「僕はいつもそうすることを夢見ていた。セビージャの選手の格好で、もう1つ、この数カ月間、プロサッカー選手としての最後の数カ月は、会長と合意した給料は受け取らないことになるが、財団に寄付される。これは僕の決定であり、ファンには全ての詳細を伝え、透明性を尊重してもらいたい」 2024.05.18 23:33 Sat

セビージャ退団のヘスス・ナバス、愛するクラブとの不本意な別れに苦言「何の連絡もなかった」

スペイン代表DFヘスス・ナバスがセビージャ退団への想いを明かしている。 セビージャの下部組織出身で、2003年11月にファーストチームデビューを飾ったナバス。2013年7月からは一度マンチェスター・シティへ移ったが、2017年8月には古巣へ戻り、セビージャでの通算出場数はクラブ最多の688試合を誇る。 そんなクラブレジェンドのナバスだが、6月には現行契約が満了。16日には今シーズン限りでの退団がクラブから発表された。 25日に行われるラ・リーガ最終節のバルセロナ戦がセビージャでのラストマッチとなるキャプテンは、X(旧ツイッター)にて今回の退団の経緯を説明。不本意な結果であることを明かした。 「悲しい1日だった。こんな日が来るとは思ってもみなかった。自分が下した決断を踏まえれば、正直に言わなければならない。自分でも信じられないが、実際に起こったたことだ。ずっと前から(退団が)決まっていたと言われているのを読んだが、失礼を承知の上で明かすと、そんなことはなかった」 「僕にとって退団を考えるのがどれだけ難しいことかは、親しい友人しか知らない。セビージャは僕にとっての心のクラブだが、僕に契約延長を提案すべき人たちからは何の連絡もなかったからだ」 「僕がこの決断を伝えた後、(クラブが)しばらく様子を見ることもなかったという事実に直面するのは、さらに辛いことだ」 「望む限り好きなだけここにいていいと言われ続けていたが、シーズン終了後に残留の可否を問う電話があるのかどうかという不安を晴らしてくれる人は誰もいなかった」 また、ナバスはクラブ愛ゆえにキャリアの多くの時間をセビージャで過ごしたとのこと。直近の3月の代表ウィークでもスペイン代表の一員としてプレーしていた38歳は、ユーロ2024を目前に控えることもあり、まだ新たな所属先を定めていないようだ。 「最後に辛い話をする。より良いオファーがあるから退団するのだとも言われたが、もしそれが理由だとしたら、キャリア全体を通してこの心のチームと共にあることはなかっただろう」 「今は所属するチームはない。なぜなら、セビージャで名誉ある仕事をしてきたように、将来的にもサポートしていきたいと考えている国のため心身を集中させたいからだ」 2024.05.18 12:28 Sat

セビージャが今夏監督交代へ…来季も契約残すキケ・フローレス監督は退任濃厚

セビージャは来シーズンに向けて監督交代に踏み切るようだ。スペイン『エスタディオ・デポルティボ』が報じている。 セビージャは混迷を極めた今シーズン、ホセ・ルイス・メンディリバル、ディエゴ・アロンソと2人の指揮官を解任。その後、昨年12月中旬にキケ・サンチェス・フローレス監督(59)を招へいした。 16位でチームを引き継いだ同監督の下、ここまでのリーグ戦は8勝4分け8敗の戦績を残し、チームは12位に浮上。最低限のノルマであるプリメーラ残留を決めている。 ただ、セビージャの首脳陣は2025年まで契約を残すキケ・フローレス監督に来シーズンの指揮を任せる考えはないようで、今季終了のタイミングで袂を分かつことになるようだ。 『エスタディオ・デポルティボ』によると、すでに後任候補は決定しており、ラス・パルマスのガルシア・ピミエンタ監督の招へいに動く構えだという。 バルセロナ出身でバルセロナのカンテラで指導者キャリアをスタートしたピミエンタ監督は、昨シーズンにラス・パルマスを昇格に導く手腕を発揮。昇格1年目の今シーズンは後半戦に失速も、チームは現状14位の残留圏内に位置している。 2024.05.17 18:30 Fri

クラブ最多出場誇るセビージャの主将ヘスス・ナバス、今季限りでの退団決定

セビージャは16日、スペイン代表DFヘスス・ナバス(38)の今シーズン限りでの退団を発表した。 セビージャのキャプテンを務めるナバスはクラブの下部組織出身で、当時18歳の2003年11月にファーストチームデビュー。マンチェスター・シティへ移籍する2013年7月までに公式戦393試合に出場し、2度のUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ/EL)制覇を含む6つのタイトルを獲得した。 シティでもプレミアリーグ制覇などを経験すると、2017年8月には古巣セビージャへ4年ぶりに復帰。そこからの7シーズンでクラブ通算出場数を最多となる688試合まで伸ばし、ELではさらに2度頂点に立った。 契約最終年となる今シーズンは、ここまで公式戦35試合でプレーし2ゴール7アシストを記録。25日に行われるラ・リーガ第38節のバルセロナ戦がセビージャでのラストゲームとなる。 2024.05.16 21:53 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly