どよめくスタンド、選手も拍手…改めて感じさせられたイニエスタの偉大さ、誰もを魅了し続けた“天才”の意思を日本サッカーは継げるか
2023.06.07 21:40 Wed
◆ピッチで見せたイニエスタらしさ
試合が始まり、イニエスタは積極的にボールに絡んでいく。攻撃的なポジションで出場も、ゲームメイクをするために下り目のポジションを取ることも多かった。
「まだまだプレーを続け、ピッチに立ち続けたいという思いはある」
退団会見でイニエスタは語ったが、今シーズンはチームのスタイルも変わり、出番が大きく減っていた。ただ、この日のイニエスタは、らしさを出し続けていた。
同じく出番が減少した元バルセロナのMFセルジ・サンペールと近い距離を保ち、ビルドアップに参加。細かくパスを繋ぐ、バルセロナで培ってきたスタイルを見せた。
時には長い距離のスルーパスを背後に出すこともみせ、ゴール前に顔を出すシーンも何度かあった。ゴールチャンスもあったが、相手のGKイニャキ・ペーニャがしっかりと仕事をし、期待された結果は得られなかったが、久しぶりにイニエスタらしいプレーを見たような気がする。
ファンもそれを感じたのか、イニエスタがボールを持てばスタンドはどよめき、パス、トラップ、相手をかわす動きにも声が上がった。神戸でのデビュー戦で多くの人が見た驚きは、終わりが近づいた今でも、改めて多くの人に伝わったのだろう。それに応えようとしたのか、イニエスタもらしさを見せ続けた。
そして、それはバルセロナの選手にとっても同じだったのだろう。前半が終了した際には、ダニ・ロドリゲスがピッチから下がる際にイニエスタと話し込んでいた。何を話したかは不明だが、偉大なるラ・マシアの先輩を前に、話したいことがあったのだろう。
さらに、81分にイニエスタがピッチを後にする際にも、多くの選手がイニエスタと握手。そして、スタンドから拍手が送られるだけでなく、バルセロナの選手たちも惜しみない拍手をイニエスタに送った。それだけ、バルセロナにとって大きな存在であるということだ。
最大の見せ場となったのは、ピッチを出たところでチャビ監督が待っていたこと。2人が抱擁し、イニエスタとバルセロナの戦いは終わった。
試合後には、バルセロナから選手たちのサインと名前、背番号「8」が入った、今シーズンのバルセロナのユニフォームが送られた。イニエスタのために、バルセロナもしっかりと準備をしてきた中、特別な一戦はバルセロナの勝利で幕を閉じた。
©️CWS Brains,LTD.
試合が始まり、イニエスタは積極的にボールに絡んでいく。攻撃的なポジションで出場も、ゲームメイクをするために下り目のポジションを取ることも多かった。
「まだまだプレーを続け、ピッチに立ち続けたいという思いはある」
退団会見でイニエスタは語ったが、今シーズンはチームのスタイルも変わり、出番が大きく減っていた。ただ、この日のイニエスタは、らしさを出し続けていた。
同じく出番が減少した元バルセロナのMFセルジ・サンペールと近い距離を保ち、ビルドアップに参加。細かくパスを繋ぐ、バルセロナで培ってきたスタイルを見せた。
時には長い距離のスルーパスを背後に出すこともみせ、ゴール前に顔を出すシーンも何度かあった。ゴールチャンスもあったが、相手のGKイニャキ・ペーニャがしっかりと仕事をし、期待された結果は得られなかったが、久しぶりにイニエスタらしいプレーを見たような気がする。
ファンもそれを感じたのか、イニエスタがボールを持てばスタンドはどよめき、パス、トラップ、相手をかわす動きにも声が上がった。神戸でのデビュー戦で多くの人が見た驚きは、終わりが近づいた今でも、改めて多くの人に伝わったのだろう。それに応えようとしたのか、イニエスタもらしさを見せ続けた。
そして、それはバルセロナの選手にとっても同じだったのだろう。前半が終了した際には、ダニ・ロドリゲスがピッチから下がる際にイニエスタと話し込んでいた。何を話したかは不明だが、偉大なるラ・マシアの先輩を前に、話したいことがあったのだろう。
さらに、81分にイニエスタがピッチを後にする際にも、多くの選手がイニエスタと握手。そして、スタンドから拍手が送られるだけでなく、バルセロナの選手たちも惜しみない拍手をイニエスタに送った。それだけ、バルセロナにとって大きな存在であるということだ。
最大の見せ場となったのは、ピッチを出たところでチャビ監督が待っていたこと。2人が抱擁し、イニエスタとバルセロナの戦いは終わった。
試合後には、バルセロナから選手たちのサインと名前、背番号「8」が入った、今シーズンのバルセロナのユニフォームが送られた。イニエスタのために、バルセロナもしっかりと準備をしてきた中、特別な一戦はバルセロナの勝利で幕を閉じた。
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