【プレミア注目プレビュー】新年最初のビッグ6対決! 連戦第1ラウンドを制するのは?

2023.01.05 12:00 Thu
Getty Images
プレミアリーグ第19節、チェルシーvsマンチェスター・シティが、日本時間5日29:00にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。共に逆転でのトップ4、3連覇を目指すブルーズとシチズンズが3日間で公式戦2試合を戦う連戦第1ラウンドだ。
PR
中断前のリーグ戦を3連敗という最悪な形で終えた8位のチェルシー(勝ち点25)。再開初戦では不調のボーンマス相手に2-0の快勝を収めてリスタートを飾ったが、前節は降格圏に沈むノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームで大苦戦。FWスターリングの幸運なゴールで先制に成功したが、後半は攻守両面で強度を増したホームチームを前に、防戦一方の展開を強いられて1-1のドロー。試合後に「1ポイント以上は不公平」とポッター監督が認めたように、勝ち点1を持ち帰るのが精いっぱいの低調な内容となった。
今冬の移籍市場ではFWフォファナ、DFバディアシル、MFアンドレイ・サントスと逸材3選手に加え、MFエンソ・フェルナンデスとFWムドリクという若手ビッグタレントの獲得に動き、後半戦での巻き返しを図る。しかし、今節先に試合を戦った4位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点35)とのポイント差は2桁に広がっており、これ以上の取りこぼしは許されない崖っぷちの状況だ。

一方、3連覇を目指す2位のシティ(勝ち点36)は、ホームでブレントフォードに思わぬ敗戦を喫して中断期間へ。再開後はEFLカップでリバプール、リーグ戦でリーズに勝利を収めて仕切り直しに成功。ただ、前節のホームゲームでは下位に低迷するエバートン相手にFWハーランドのゴールで先制しながらも追加点を奪い切れない内に追いつかれ、手痛い1-1のドローとなった。

チェルシーに比べてパフォーマンス自体に悲観すべきものはなく、負傷者のトラブルも抱えていないが、前節終了時点で絶好調の首位アーセナル(勝ち点43)とのポイント差は「7」に。さらに、気付けばニューカッスルやユナイテッドとのポイント差も縮まっており、対戦相手同様にこれ以上の勝ち点逸は許されない。幸い、2日前に行われたアーセナルとニューカッスルの直接対決はドローに終わっており、ここで勝てれば今後の戦いを優位に進めることも可能だ。
なお、今週末に行われるFAカップでも対戦する両チームは、2カ月前に行われたEFLカップで今季初対戦。互いにローテーションを採用した中、FWマフレズとFWアルバレスのゴールによってシティが2-0の勝利を収めている。ちなみにポッター監督とグアルディオラ監督は前者のブライトン時代を含め通算8度対戦しており、シティ指揮官が7勝1敗と圧倒的な戦績を収めている。

◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケパ
DF:アスピリクエタ、チャロバー、チアゴ・シウバ、ククレジャ
MF:マウント、ジョルジーニョ、コバチッチ
FW:ツィエク、ハヴァーツ、プリシッチ

負傷者:GKメンディ、DFフォファナ、リース・ジェームズ、チルウェル、MFカンテ、ロフタス=チーク、FWブロヤ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては軽傷組のメンディとロフタス=チークが間に合わず、引き続き7選手が不在となる見込み。
システムに関しては[4-3-3]、[4-4-2(4-2-3-1)]、[3-4-2-1]と複数の布陣を使い分けているが、直近で継続している[4-3-3]を予想。ただ、より守備的に戦う場合は[3-4-2-1]に変更する可能性も考えられる。

スタメンに関しては採用するシステム次第ではあるが、低調な出来に終わったフォレスト戦から幾つかのテコ入れを予想。振るわないパフォーマンスのクリバリ、スターリングに代えてチャロバー、ツィエク。ザカリア(マウント)に代えてコバチッチの復帰とみる。

◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ストーンズ、アカンジ、カンセロ
MFデ・ブライネ、ロドリ、ギュンドアン
FW:ベルナルド・シウバ、ハーランド、フォーデン

負傷者:DFルベン・ディアス、ラポルテ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはルベン・ディアスが欠場となり、背中に軽傷を抱えるラポルテはギリギリまで状態を見極めることになる。

スタメンに関してはウォーカーとカンセロの両サイドバック、フォーデンら徐々にコンディションを上げてきたW杯帰りの主力の先発復帰を予想。ただ、バックラインではアケとリコ・ルイス、前線ではグリーリッシュ、マフレズにも十分チャンスがあるはずだ。

★注目選手
◆チェルシー:DFチアゴ・シウバ
Getty Images

ベテランDFが怪物ストライカー封じに挑む。38歳というキャリア晩年を過ごしながらも、チェルシー、ブラジル代表で常に安定したパフォーマンスを継続するチアゴ・シウバ。加入3年目となった今季は負傷者の多さも影響し、チームとして最も困難な状況が続くが、個人としては安定感を欠くディフェンスラインで傑出したパフォーマンスを披露している。

今回の一戦に向けては今季リーグ戦15試合21ゴールと驚異的なペースでゴールを量産するハーランドをいかに封じるかが、ホームチーム勝利のカギを握る。本来であれば、フォファナやクリバリというフィジカルアスリートにその対応が期待されるところだったが、前者はケガ、後者はシーズン序盤以降はパフォーマンスレベルを落としており、やはり頼りになるのは百戦錬磨の守備者だ。

単純なフィジカル勝負では圧倒的に分が悪いが、経験に裏打ちされたポジショニング、プレーリードで“柔よく剛を制す”守備対応を期待したい。また、攻撃面では相手の前線からの強度の高いプレスに対して、ジョルジーニョやマウントと共にパスの配球役としての活躍も求められるところだ。

◆マンチェスター・シティ:MFベルナルド・シウバ
Getty Images

再びの退団希望発言の中で試される忠誠心。昨夏、退団希望を公言してバルセロナ行きも噂された中、最終的に残留を選択した28歳MF。心機一転ピッチ上では相変わらずの存在感を示しているが、直近の母国メディアのインタビューでは「これからの目標を隠すつもりはない。もし他の場所で何か良いものを感じられれば、新しいプロジェクトに参加する」と今季終了後の退団希望とも取れるコメントを残した。

これにより、再び去就問題が再燃するポルトガル代表MFだが、前日会見でグアルディオラ監督は「彼はキープレーヤーであり、ピッチ内外でとても重要」と、改めて信頼を強調。さらに、「彼はトップサイドに対して信じられないほどのプレーヤーであり、決定的なゲームでは本当に信頼できる」と、今回のチェルシー戦での活躍に期待を寄せる。

その言葉通り、ビッグマッチで存在感を放つ勝負強いプレーメーカーは、持ち味である献身性、相手の隙を突く狡猾なプレーでチームを勝利に導き、指揮官の信頼に改めて応えられるか。

PR
関連ニュース

「あれがファウルなら11人で試合を終えられない」 幻の逆転弾を巡ってポチェッティーノ監督が不満

チェルシーは27日のプレミアリーグ第35節でアストン・ビラのホームに乗り込み、2-2のドローに終わった。 残りわずかのシーズンで来季の欧州カップ戦出場権を目指すチェルシー。4位ビラに0-2で折り返す展開を強いられたが、後半にノニ・マドゥエケとコナー・ギャラガーの連続ゴールで追いついた。 そうしてタイムアップを迎えたわけだが、90+5分にも右CKの流れからファーのブノワ・バディアシルが折り返すと、アクセル・ディザジがゴール。劇的な逆転勝ちかと思われたが、OFRで認められず。 その理由は競り合ったバディアシルのトライがファウルだったためで、納得がいかずのチェルシー陣営は試合が終わるや否や審判に抗議。バディアシルとマドゥエケはそれぞれイエローカードを受けた。 イギリス『スカイ・スポーツ』によると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督もイギリス『TNT Sports』で「試合を観た者なら、誰もががっかりしていることだろうね」と不満をぶちまけた。 「主審は信じられないし、ばかげている。受け入れ難いよ。2週間前の(FAカップ)準決勝ではハンドがあったのに、PKを取らず、レフェリーもチェックしなかった」 「イングランドのフットボールにダメージを与えるもので、痛ましいし、ビラの選手たちも、ファンもどうしてゴールが取り消されたのかわからなかったと思う」 「彼らはファウルだと言うが、あのチャレンジから何が起こったのか。ああいうチャレンジのたびにファウルになるのなら、11人で試合を終えられないだろう」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】アストン・ビラvsチェルシー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="jqJQv4QjB8c";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.28 18:20 Sun

アストン・ビラvsチェルシーは白熱ドロー…最終盤のOFRは議論の対象か【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第35節、アストン・ビラvsチェルシーが27日にビラ・パークで行われ、2-2のドローに終わった。 週明けにカンファレンスリーグ(ECL)準決勝のオリンピアコス戦を控える4位のアストン・ビラは、9位のチェルシーとのビッグマッチに臨んだ。前節、ボーンマス相手に3-1の逆転勝利を収めて2連勝のエメリのチームはその試合から先発1人を変更。ディアビに代えてサスペンション明けのドウグラス・ルイスを復帰させた。 対するチェルシーはFAカップ準決勝敗退に加え、第29節延期分ではアーセナルに0-5の屈辱の惨敗を喫して公式戦連敗。今季無冠が確定すると共に、来季のヨーロッパ出場権争いにおいても崖っぷちの状況に。その惨敗からのリバウンドメンタリティが試された一戦では先発3人を変更。ヘルニアの手術を実施したエンソ・フェルナンデス、ディザジ、ギルクリストに代えてチャロバー、チアゴ・シウバ、コンディション不良から回復したパーマーを起用した。 注目の名門対決は開始早々に動く。開始4分、相手ボックス手前でのボール回しから左のハーフスペースで縦に運んだパウ・トーレスが左サイド深くに走り込むディーニュへパスを通す。そして、ディーニュのグラウンダーの折り返しに反応したマッギンのダイレクトシュートがDFククレジャに当たって大きくコースが変わると、ゴール右隅に決まった。 結果的にオウンゴールとなったものの、見事な崩しから先制に成功したアストン・ビラは、早くもヘッドダウンするアウェイチームに対して畳みかける攻めを見せていく。そして、引き続き左サイドを起点に良い形を作り出すと、15分にはカウンターからマッギンとのパス交換でワトキンスが枠内シュートに持ち込む。 一方、難しい入りとなったチェルシーだったが、ワンチャンスを生かしてゴールに迫る。16分、カイセドが背後を狙うジャクソンへ浮き球のスルーパスを通すと、そのままボックス内に持ち込んだジャクソンがGKマルティネスの肩口を抜くチップキックでゴールネットを揺らす。だが、VARのレビューの結果、微妙なオフサイド判定でゴールは取り消しとなった。 早い時間帯の同点ゴールは逃したものの、ここからチェルシーが押し込んでシュートまで持ち込む場面が増え始めた中、アストン・ビラにアクシデント発生。そ径部を痛めたティーレマンスがプレー続行不可能となり、27分にディアビがスクランブル投入された。 自分たちの時間帯で同点に追いつきたいチェルシーは34分に再びのビッグチャンス。波状攻撃からボックス左のククレジャが上げたクロスをゴール前のジャクソンがヘディングシュート。だが、枠の右隅に向かったボールは惜しくも右ポストを叩いた。 枠に救われてピンチを凌いだアストン・ビラは、決定力を欠くアウェイチームに対してゴールの奪い方を見せつける。42分、相手ボックス付近でのルーズボールの競り合いを続けて制すと、ペナルティアーク左でキャッシュから足元にパスを受けたロジャーズがDFの股間を抜く右足シュートをニア下に突き刺し、2試合連続ゴールとした。 現状のチーム状況を表した前半を経て試合はホームチームの2点リードで後半に突入。アストン・ビラは前半ハムストリングを気にしていた守護神マルティネスを下げて控えGKオルセンを頭から投入した。 後半は右サイドのマドゥエケを起点に押し込む展開に持ち込んだチェルシーが優勢に進めていくと、62分に1点を返す。相手陣内右サイドでの潰しからショートカウンターに持ち込むと、ボックス内でギャラガーが潰れたこぼれに反応したマドゥエケがボックス中央から左足のシュートを流し込んだ。 これで完全に勢いづくチェルシーがハーフコートゲームを展開し続ける中、何とか水際で2失点目を耐えるアストン・ビラ。75分にはベイリー、ドウグラス・ルイスを下げてジエゴ・カルロス、イローグブナムを同時投入。5バックの形で逃げ切りを図る。 だが、後半終盤の攻防の中で押し切ったのはアウェイチーム。81分、ボックス手前右でマドゥエケからパスを受けたギャラガーが相手の緩い寄せを察知して早いタイミングで左足を振り抜くと、絶妙なコントロールシュートがゴール左上隅に突き刺さった。 これで2-2のイーブンに戻った試合は白熱。エメリ監督も失点直後にディアビを下げてドゥランを投入し再び攻撃への意識を強めると、ここからオープンな攻防が続く。 互いに際どいシーンを作り出す中、後半アディショナルタイムにはチェルシーに続けてビッグチャンスが舞い込む。94分、相手のディフェンスラインと完全に入れ替わったパーマーがボックス内でGKと一対一を迎えるが、得点ランキングトップのブルーズのエースはこのシュートをGKオルソンの身体に当ててしまい、痛恨の決定機逸に。 さらに、このプレーで得た右CKの流れではファーに流れたクロスに反応したバディアシルがジエゴ・カルロスに競り勝って浮き球のクロスを供給。これをディザジが頭で押し込んだ。だが、劇的逆転ゴールかに思われたこのプレーに対してオンフィールド・レビューが入ると、バディアシルのジエゴ・カルロスに対するプッシングが取られてゴールが取り消しとなった。 そして、前後半で大きく主導権が入れ替わった一戦は2-2のドロー決着となり、互いに勝ち点1ずつを分け合う形となった。 2024.04.28 06:20 Sun

今週末のチェルシー、パーマーが復帰へ 「彼なしだと少し苦労する」

チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマーが今週末に復帰を果たす。 今季を通じて苦しむチェルシーのなかで、移籍1年目からここまでの公式戦42試合で25得点13アシストと大活躍のパーマー。プレミアリーグではトップタイの20ゴールを決める。 そんなパーマーを欠き、先の第29節延期分でアーセナルと対戦したチェルシーは0-5の大敗。ダービー戦で大きな傷を負って、27日にアストン・ビラとの敵地戦となる第35節に臨む。 イギリス『フットボール・ロンドン』によると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督いわく、今節もリース・ジェームズら不在の戦いになるようだが、パーマーが復帰するという。 「(パーマーが復帰?) イエスだ。コールはここ数日、良いトレーニングをしている。明日には準備ができ、スカッド入りすると思う」 また、パーマー依存が叫ばれるチーム状況も「いくら話しても、それが現実だ」と潔く認め、こう語っている。 「コールは我々にとって非常に優れた選手であり、キーとなる選手。彼なしだと少し苦労する。それは隠しきれない現実だ」 2024.04.27 12:25 Sat

【プレミアリーグ第35節プレビュー】今季2度目のノースロンドンダービー! シティはフォレスト相手に5連勝狙う

先週末に行われた変則開催の第34節はアーセナルとリバプールがいずれも快勝。ただ、ミッドウィーク開催となった第29節延期分はアーセナル、マンチェスター・シティが勝利した一方、リバプールがマージーサイド・ダービーで痛恨の敗戦。三つ巴の争いから一歩後退する形となった。 昨シーズンに続きアーセナルとシティの一騎打ちの様相を呈す最終盤のリーグタイトル争いにおいて、今節はその行方を左右するノースロンドン・ダービーが開催される。 5位のトッテナム(勝ち点60)は、13日に行われた前々節でニューカッスル戦相手に0-4で敗戦し、2年連続セント・ジェームズ・パークで惨敗。4位のアストン・ビラ(勝ち点66)との暫定勝ち点差が6ポイントに広がった。後半戦に入って以降、対戦相手の徹底した対策を上回ることができず、勝ち点3奪取に苦戦。現状でも自力でのトップ4フィニッシュの可能性は残しているが、3強に加えてチェルシーとのダービーを残すなどアストン・ビラに比べて厳しい日程となっており、ここからの逆転は至難の業だ。その最終盤の重要な戦いに弾みを付けると共に、宿敵の優勝阻止を狙う上でホーム開催のダービーでの勝利は必須だ。 対するアーセナル(勝ち点77)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに2-0の完勝。さらに、第29節延期分ではホーム開催のチェルシーとのダービーに5-0の歴史的大勝。DFホワイトとMFハヴァーツの2ゴール共演など5ゴールを挙げた上、相手に一矢報いることも許さない完璧なパフォーマンスを披露。70分過ぎに多くの主力をベンチに下げる余裕の采配もみせ、今回のダービーに万全の状態で臨む構えだ。現状ではシティの取りこぼしが逆転優勝に必須となるが、このダービーを制することができれば、マンチェスター・ユナイテッド戦を除き比較的勝ち点3獲得が容易な相手と対戦するため、敵地での大一番を制して望みを繋げたいところだ。 スパーズの後押しを期待しつつ、今節での首位浮上を目指すマンチェスター・シティ(勝ち点76)は、残留圏内ギリギリの17位に位置するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う。先週末はMFベルナルド・シウバのゴールによってチェルシーとのFAカップ準決勝を1-0で制したグアルディオラのチームは、第29節延期分ではブライトンとのアウェイゲームに4-0で完勝。DFウォーカーの2アシストにMFフォーデンの2ゴールなど自慢の攻撃が機能し、リーグ戦では4試合ぶりのクリーンシートも達成した。残留に向けてなりふり構わぬ戦いを見せるフォレストとのアウェイゲームは決して簡単な試合とはならないが、現状のパフォーマンスを鑑みれば確実に勝ち点3を敵地から持ち帰る可能性は高そうだ。 その2強の取りこぼしを期待しつつ、わずかな逆転優勝の可能性に賭ける3位のリバプール(勝ち点74)は、8位のウェストハムとのアウェイゲームに臨む。第29節延期分のエバートンとのマージーサイド・ダービーでは課題の決定力不足に加え、セットプレーの拙い守備から2ゴールを奪われて敵地グディソン・パークで0-2の完敗となった。その厳しい敗戦から中2日のランチタイムキックオフという過酷な状況で臨む、難敵ハマーズとのアウェイゲームではFWサラーやFWヌニェスら攻撃陣の奮起に期待しつつ、バウンスバックの勝利を期待したい。フェイエノールトのスロット監督招へいへ大きな進展が見られる中、スタメン復帰も見込まれるMF遠藤航ら新指揮官に向けた各選手のアピールにも注目だ。 週明けにカンファレンスリーグ(ECL)準決勝のオリンピアコス戦を控える4位のアストン・ビラは、9位のチェルシーとのビッグマッチに臨む。前節はボーンマス相手に先制を許したものの、FWロジャーズ、FWディアビ、FWベイリーと2列目のアタッカー陣のゴールによって3-1の逆転勝利。2連勝でトッテナムとの勝ち点差を広げることに成功。エースFWワトキンスの抜群の存在感に加え、駒が揃う守備陣の安定感が光る。 対するチェルシーはFAカップ準決勝敗退に加え、第29節延期分ではアーセナルに屈辱の惨敗を喫して公式戦連敗。今季無冠が確定すると共に、来季のヨーロッパ出場権争いにおいても崖っぷちの状況だ。今回の一戦に向けてはコンディション不良でダービーを欠場したMFパーマーの復帰は朗報だが、MFエンソ・フェルナンデスがヘルニアの手術で今季終了、MFチュクエメカ、FWスターリングが新たに負傷と、引き続き厳しい台所事情での戦いとなる。難所ビラ・パークでの一戦は厳しい戦いとなるが、公式戦連敗ストップへ気概を示したい。 FAカップ優勝と共にリーグ戦でのEL出場権確保を目指す6位のマンチェスター・ユナイテッドは、降格圏の19位バーンリー相手に久々のリーグ連勝を狙う。チャンピオンシップ(2部)のコヴェントリー・シティ相手に3点差を追いつかれる失態を演じながらも、PK戦を制して宿敵シティが待つFAカップ決勝に駒を進めた赤い悪魔。また、第29節延期分では最下位のシェフィールド・ユナイテッドに2度先行を許す不甲斐ない戦いに終始したものの、MFブルーノ・フェルナンデスの2ゴール1アシストの活躍で4-2と逆転勝利し、リーグ5戦ぶりの白星を収めた。前節、そのブレイズとの裏天王山に快勝して残留への望みを繋いだバーンリーとのホームゲームでは一部主力の復帰が見込まれる中、確実に勝ち点3を取り切りたい。 残留争いではシェフィールド・ユナイテッドに今節での降格の可能性。7位のニューカッスル戦で勝ち点3を逃した場合、残り試合すべてで勝利しても最多勝ち点は「25」となるため、17位のフォレスト(勝ち点26)に新たな勝ち点剥奪処分といった処分が科されない限り、逆転は不可能となる。その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウン(勝ち点25)は、12位のウォルバーハンプトンから何とか勝ち点3をもぎ取ってシティ戦で取りこぼし濃厚なフォレストを上回りたいところだ。 ◆プレミアリーグ第35節 ▽4/27(土) 《20:30》 ウェストハム vs リバプール 《23:00》 フルアム vs クリスタル・パレス マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー ニューカッスル vs シェフィールド・ユナイテッド ウォルバーハンプトン vs ルートン・タウン 《25:30》 エバートン vs ブレントフォード 《28:00》 アストン・ビラ vs チェルシー ▽4/28(日) 《22:00》 ボーンマス vs ブライトン トッテナム vs アーセナル 《24:30》 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 2024.04.27 12:00 Sat

ひと足先にシーズン終了のエンソが手術成功 「注射や薬で誤魔化してきたけど…」

チェルシーのアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが手術を受け、成功を報告した。 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)で代表の優勝に貢献するとともに、最優秀若手選手に輝き、昨年冬にチェルシー入りのエンソ。今季はチームの調子がなかなか上がらないなか、公式戦40試合で7得点3アシストの数字を残す。 だが、先日に鼠径ヘルニアの痛みと付き合いながらのプレーが明らかとなり、今年6月に迫るコパ・アメリカの出場を睨み、このタイミングでの手術を決断。チェルシーからはその手術成功とともに、今季終了がアナウンスされている。 そして、エンソ本人も自身のインスタグラムにベッドでの近影を投稿するとともに、痛みに苦しんだ日々を振り返りながら再起を誓った。 「神のおかげもあり、手術のすべてが成功したをお知らせする。半年ほど痛みを引きずり、この手術を受ける必要があった。注射や薬で誤魔化してきたけど、数週間前から効果もなくなっていって、痛みがますますひどくなり始め、トレーニングやプレーをするにつれ、煩わしいほど悪化してしまったんだ」 「試合に絡むのをやめたくなかったんだけどね。代表のときのように、チェルシーのジャージを着てプレーするときもベストを尽くそうとしたけど、もう我慢できなかった。メッセージや、励まし、愛をありがとう。みんなに大声で今まで以上に強くなって戻ってくると約束する。くれぐれもご自愛ください」 2024.04.27 10:40 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly