柏が後半ATの武藤弾で劇的逆転勝利!コロナ8人逆境の京都は武田のJ1初ゴールも実らず【明治安田J1第24節】

2022.08.06 20:41 Sat
©︎J.LEAGUE
明治安田生命J1リーグ第24節、京都サンガF.C.vs柏レイソルが6日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、2-1でアウェイの柏が逆転勝ちを収めた。

中断前のサンフレッチェ広島戦、代表ウイーク明けのガンバ大阪戦と、2試合連続で追い付いてのドローとなっている京都。3日間で選手8名が新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性判定となる苦しい条件下、前節から先発を7人入れ替えた[3-4-2-1]でスタートした。
一方、3連敗のち3連勝と好調の柏は、キーマンのマテウス・サヴィオと日本代表DF大南がベンチからも外れた。ルーキーの土屋がJ1初出場を飾り、中盤の一角を務めた。

ボックス手前右から武田が左足でのフィニッシュを見せた立ち上がりの京都は序盤からペースを握ると、早々の7分にゲームを動かす。中盤の自陣右寄りで豊川がファウルを受けると、この日は右のウイングバックに入った福岡がクイックリスタートで武富を狙って一気に前線へ。対角へのパスは、古巣対戦となった高橋に対応されたが、GK佐々木も飛び出しており、ゴールはがら空きの状態に。こぼれ球を武田が蹴り込んでネットを揺らした。

武田のJ1初ゴールでさらに勢いづいた京都は20分にも分厚い攻撃を仕掛け、松田のシュートが弾かれたところに詰めれば1点というシーンを作る。ただ、柏もこれをしのいでカウンターに転じ、ドッジがボックス内からシュート。GK上福元にセーブを強いた。
すると、飲水タイム明けの25分。柏は京都のプレスを高橋が縦パスでひっくり返すと、右サイドのスペースへ出たボールは、ドッジと本多の走り合いとなる。ドッジの推進力に圧を感じた本多はバックパスを選択すると、これが前に位置取っていたGK上福元の頭上を越えてしまい、オウンゴールとなった。

互いに鋭い攻撃を繰り出しつつ、同点で迎えた後半は京都の武富が51分にマーカーをずらしつつ、ボックス手前左から右下隅を狙う際どいシュートを放つも、GK佐々木のファインセーブに阻まれた。また、このプレーの直前にアタッキングサードで相手をかわそうとした荻原が着地の際に左足首を捻り、担架でピッチを後に。54分にメンデスとの交代を余儀なくされた。

64分に椎橋の地の這うようなミドルを見せた柏は、相手の足が止まり始めたこともあり、次第にボールを握る時間が増加。ブロックには遭うものの、フィニッシュに至るシーンも数多く作る。

流れを取り戻したい京都はピーター・ウタカに加え、J1通算200試合出場となる大前も投入。さらに、足を痛めた先制点の武田に代わり、山田がピッチへ送り出された。

オープンな展開となった終盤にはアンジェロッティやウタカなど、両チーム途中出場選手がフィニッシュシーンを作るも、枠を捉えられずにアディショナルタイムへ突入。引き分けかと思われた最終盤、試合は劇的な幕切れを迎える。

目安の5分を過ぎた追加タイム8分、椎橋のスルーパスから相手ディフェンスラインの背後を取った武藤がボックス右での一対一を迎えると、シュートはGK上福元の股間を抜けてゴールに吸い込まれた。

これが決勝点となり、柏が逆転勝ちで4連勝を達成。一方の京都は、5試合勝利から遠ざかっている。

京都サンガF.C. 1-2 柏レイソル
【京都】
武田将平(前7)
【柏】
OG(前25)
武藤雄樹(後53)
関連ニュース

【Jリーグ出場停止情報】DOGSOで一発退場の磐田DFリカルド・グラッサや川崎F・エリソン、FC東京・小泉慶らが出場停止

Jリーグは7日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 J1では4選手が出場停止。MF小泉慶(FC東京)、FWエリソン(川崎フロンターレ)、DFリカルド・グラッサ(ジュビロ磐田)、DF原田亘(サガン鳥栖)が出場停止となる。 リカルド・グラッサは、6日に行われたJ1第12節の東京ヴェルディ戦で一発退場。「相手陣内ハーフウェーライン付近で、ドリブルをしていた相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止め、決定的な得点機会を阻止した行為は、「著しい反則行為」に該当する」と判断され、1試合の出場停止処分が下された。 また、J2では徳島ヴォルティスのDFエウシーニョのみが出場停止、J3ではDF佐古真礼(いわてグルージャ盛岡)、西山拓実(SC相模原)、DF舘野俊祐(FC大阪)、生駒稀生(奈良クラブ)、弓場堅真(FC今治)が出場停止となる。 【明治安田J1リーグ】 MF小泉慶(FC東京) 第13節 vs柏レイソル(5/11) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWエリソン(川崎フロンターレ) 第13節 vs北海道コンサドーレ札幌(5/11) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFリカルド・グラッサ(ジュビロ磐田) 第13節 vsサガン鳥栖(5/11) 今回の停止:1試合停止 DF原田亘(サガン鳥栖) 第13節 vsジュビロ磐田(5/11) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DFエウシーニョ(徳島ヴォルティス) 第15節 vs栃木SC(5/12) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 DF佐古真礼(いわてグルージャ盛岡) 第14節 vsY.S.C.C.横浜(5/18) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF西山拓実(SC相模原) 第14節 vsガイナーレ鳥取(5/19) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF舘野俊祐(FC大阪) 第14節 vsカターレ富山(5/18) 今回の停止:1試合停止 DF生駒稀生(奈良クラブ) 第14節 vsFC岐阜(5/18) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF弓場堅真(FC今治) 第14節 vs福島ユナイテッドFC(5/18) 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 <span class="paragraph-title">【動画】磐田リカルド・グラッサが東京V戦の終盤にDOGSOで一発退場</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="r_Gi58dDKcs";var video_start = 413;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.08 10:40 Wed

昨季ニューヒーロー賞の早川隼平が岡山に武者修行! 今季浦和では出番なし…「必ず成長して帰ってきます」

ファジアーノ岡山は7日、浦和レッズからU-19日本代表MF早川隼平(18)の育成型期限付き移籍加入を発表した。加入期間は2025年1月31日までで、浦和との公式戦は出場不可。背番号「39」をつける。 浦和のアカデミーから昇格2年目の左利きドリブラーはまだ2種登録だった昨年4月のルヴァンカップでトップチームデビューを果たし、その次の節で初ゴール。同年8月にプロ契約を結ぶと、そのルーキーイヤーからルヴァンカップで大会史上最年少となる17歳10カ月でニューヒーロー賞に輝いた。 脚光を浴びる存在となり、U-19日本代表にも招集される注目株だが、今季のここまで出番なし。このタイミングで現在の明治安田J2リーグで上位につける岡山に武者修行する運びとなった。 新天地では「早くチームに馴染み、掲げているJ1昇格を達成するために全力で戦います。一緒に戦いましょう。よろしくお願いします」とコメント。浦和を通じては武者修行先での成長を誓った。 「今シーズンは、みなさんの前でプレーすることができず、非常に悔しいです。最高のスタジアムの、最高のファン・サポーターのみなさんの前でもう一度プレーするために、必ず成長して帰ってきます」 2024.05.07 18:40 Tue

出場10分の神戸時代も「クールで素晴らしかった」 36歳マタが次なる現役続行先を探る

元スペイン代表MFフアン・マタ(36)が古巣マンチェスター・ユナイテッドのインタビューでこれまでとこれからに言及した。 かつてスペイン代表としてワールドカップを制したほか、クラブレベルでもバレンシアやチェルシー、ユナイテッドで活躍したマタ。昨夏にガラタサライとの契約が切れると、同年9月からヴィッセル神戸に活躍の場を移した。 名手の加入とあって大いに注目されたが、J1リーグ1試合の途中出場にとどまり、プレータイムしてたったの10分間に。チームは初のJ1リーグ制覇を遂げたが、堅守速攻のスタイルでは輝く場所が限られ、半年で退団した。 神戸時代は思った以上に試合に絡めず、フリーの状況が続くが、その日本での経験も含め、ユナイテッド退団後のキャリアに満足しているようだ。 「正直に言って、とても良かったよ。まずトルコのイスタンブールでガラタサライでプレーし、異なる文化と国を知り、リーグ優勝もした」 「あそこではとても良い気分だったよ。そして、それから日本だ。素晴らしい国だった。日本の文化から多くを学ばせてもらったんだ」 「わずか4、5カ月という短い期間ではあったけど、そこでもリーグを制した。だから、クールで、素晴らしかったというのが正直なところだ」 そうして「次はどこでプレーするか考え中だ。これからもプレーし続けたいし、ゲームを楽しみたい」と現役続行の意思を示すと、新天地の決め手を明かした。 「僕はまだゲームを楽しめているし、情熱だってある。フィジカル的にも、メンタル的にも良い感覚があるけど、最後となるであろう次のステップを意味のあるものにしたい」 「ただプレーするためではなく、ピッチの内外で刺激を受け、感化される場所でね。今はまだ旅の途中で、待って、聞いて、考えて、正しい決断を下したいけど、まだプレーしたい」 「僕は試合が好きだし、楽しめなくなるか、ケガだったりでやれなくなるまでは辞められない」 2024.05.07 16:40 Tue

FC東京が寺山翼の右ヒザ内側側副じん帯損傷を発表 先発の新潟戦で負傷

FC東京は7日、MF寺山翼の負傷を報告した。 順天堂大学から入団して2年目の寺山。明治安田J1リーグではここまで2試合に出場中だが、4月27日に行われ、今季初先発だった第10節のアルビレックス新潟戦で負傷した。 チームドクターの診察で右ヒザ内側側副じん帯損傷と診断。全治は8週間~10週間の見込みとなっている。 2024.05.07 14:40 Tue

浦和が川崎F戦で物品投げ込みのサポーター1名を無期限入場禁止に 「悔しさと憤りを感じずにはいられません」

浦和レッズは7日、自チームサポーターの違反行為と処分を発表した。 当該サポーターによる違反行為は3日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレ戦が終了した後に起こり、浦和の選手一同が自チームの応援エリアに挨拶をしに向かったところ、応援に用いる大旗を投げたという。 そのサポーター1名は自身が所属するグループのリーダーも含め、クラブの競技運営本部スタッフによる対面での事情聴取などを経て、レディースやアカデミーを含む国内外を問わずの無期限入場禁止に。浦和はこの一件を謝罪し、改めて再発防止に努めるとした。 「改めまして、この度は試合運営管理規定違反行為の発生を未然に防ぐことができず誠に申し訳ございませんでした」 「私どもがそうした努力を行うことは当然の務めであり、美辞麗句で飾り立てるべきものでないことを承知しておりますが、多くのファン・サポーターのみなさまや社外関係者のみなさまがクラブと共に、再発防止のために意識を高め、互いに声を掛け合うなどして安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現を浦和レッズ全員で目指そうと行動してくださっている最中にこうした事案が発生してしまったことに対し、悔しさと憤りを感じずにはいられません」 「しかしながら、今回の事案によって安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に向けた覚悟が揺らぐことは絶対にありません。引き続き矢印を自らに向け、再発防止施策への注力と、違反事案に対する適時適正且つ毅然とした対応を徹底し、安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に全力を投じてまいります」 2024.05.07 10:35 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly