【ECLプレビュー】堂安PSVがレスターと4強懸けて対峙! ローマはノルウェー王者と再戦

2022.04.07 18:30 Thu
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準々決勝の1stレグが7日に開催される。ベスト4進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。
PR
◆ECL準々決勝 1stレグ
▽4/7(木)
《25:45》
フェイエノールト vs スラビア・プラハ
《28:00》
ボデ/グリムト vs ローマ
レスター・シティ vs PSV
マルセイユ vs PAOK
◆堂安のPSVがレスターに挑む!
Getty Images

MF堂安律を擁するPSVはプレミアリーグの強豪レスター・シティを相手にベスト4進出を目指す。

ヨーロッパリーグ(EL)3位敗退組のPSVは、ラウンド16でデンマークの強豪コペンハーゲンと対戦。ホームでの1stレグは思わぬ打ち合いとなった中、途中出場の堂安の大会初ゴールなどで2度のビハインドを追いついたホームチームが4-4のドローに持ち込んだ。敵地での2ndレグでは引き続き拮抗した戦いが予想されたものの、地力の差を見せつけたPSVが4-0の大勝を収め、終わってみれば2戦合計8-4と大差を付けての勝ち上がりとなった。

ただ、国内リーグでは直近のトゥベンテ戦での痛恨の3-3のドローによって連勝が「6」でストップし、首位アヤックスとのポイント差が広がり、逆転でのエールディビジ制覇に黄色信号が灯る。そのため、17日にそのアヤックスとの決勝を控えるKNVBカップと共に、今大会により力を注ぎたいところだ。
なお、コペンハーゲンとの2試合で1ゴール1アシストの結果を残した堂安は、リーグ戦でも3試合連続でスタメン出場しており、今回の一戦でスタートから出番が与えられる可能性は高そうだ。相手のMFバーンズ、DFカスターニュ(トーマス)という強力な左サイドに対して、攻守両面でのハードワークが求められるところ。

対するレスターはラウンド16でスタッド・レンヌと対戦。ホームでの初戦をMFオルブライトン、FWイヘアナチョのゴールで先勝するも、敵地での2戦目では1-2の敗戦。だが、長期離脱明けのDFフォファナが挙げた価値あるゴールによって2戦合計3-2での勝ち抜けとなった。

プレミアリーグでは序盤からの低迷が響き、来シーズンのUEFAコンペティション出場が絶望的な10位に甘んじている。今回の一戦に向けても主砲ヴァーディ、MFエンディディといった主力不在の厳しい状況だが、MFマディソンやバーンズ、MFティーレマンスといったタレントの力で難敵相手に勝ち切り、優勝チームに与えられるEL出場権獲得を狙いたい。

◆優勝候補ローマがノルウェー王者にリベンジ期す
Getty Images

優勝候補筆頭もここまで圧倒的な力を発揮し切れていないローマは、グループステージで対峙したノルウェー王者のボデ/グリムトとの再戦で真の実力を示したいところだ。

ローマは前ラウンドでオランダの中堅クラブ、フィテッセと対戦。戦前は余裕の勝ち上がりも予想されたが、敵地での初戦をMFセルジオ・オリベイラのゴールで辛くも1-0で先勝。迎えたホームでの2ndレグでは相手のスーパーゴールで2戦合計スコアをタイに戻され、延長戦まで持ち込まれそうになったが、エースFWエイブラハムの土壇場のゴールで追いつき、2戦合計2-1のスコアでの薄氷の勝ち上がりとなった。

国内リーグではモウリーニョ仕込みの堅守を武器に、今季最長の10戦無敗と好調を維持。ただ、目標とするトップ4フィニッシュに向けては4位のユベントスと5ポイントの差があり、ここからの逆転は至難の業。そのため、クラブにとって久々のタイトルとなるECL初代王者の座は譲れない。

今回の準々決勝では、グループステージで1-6の大敗という屈辱を味わい、ホームでのリベンジマッチも2-2のドローで終えたボデ/グリムトと再び相まみえることに。

今回の初戦は極寒の環境、人工芝への適応に苦しんだ敵地での一戦となるが、その惨敗時は大きくメンバーを落としており、MFペッレグリーニ、エイブラハムといった主力を遠征メンバーに入れたこの一戦では本来の実力を発揮し、対ボデ/グリムト初勝利を目指す。

一方、イタリア屈指の名門を相手に返り討ちを狙うボデ/グリムトは、歴史的な6-1の大勝に貢献した主砲ボッタイムら主力数人が今冬に去ったものの、プレーオフでセルティック、ラウンド16でAZを破った実力は本物だ。地の利を生かせる初戦で勝利を得られれば、ベスト4進出の可能性は十分にあるはずだ。

◆マルセイユ&フェイエノールトが優位か
Getty Images

マルセイユvsPAOK、フェイエノールトvsスラビア・プラハの2つのカードでは初戦をホームで戦う、マルセイユ、フェイエノールトが実力的に優位か。

リーグ・アンでパリ・サンジェルマンに次ぐ2位に位置するマルセイユは、智将サンパオリの存在に加え、FWミリク、MFパイエ、MFゲンドゥージ、FWジェンギズ・ウンデル、DFサリバら各国代表クラスの好タレントを擁しており、途中参加となった今大会においてもしっかりと実力を示している。

一方、フェイエノールトもエールディビジではアヤックス、PSVに次ぐ3位に位置しており、今大会では6勝2分けの無敗を継続中。ビッグクラブ注目のMFティル、FWシニステラ、MFコクチュの若手に加え、FWブライアン・リンセンが好調を維持する攻撃陣の破壊力は抜群だ。

ただ、ここ最近多くのタレントを輩出しているスラビア・プラハも、チェコ代表で主力に連ねるタレントやFWオラインカと劣らぬ戦力を持っており、マルセイユvsPAOKに比べて拮抗した戦いが予想される。

PR
関連ニュース

PSV陣営が6季ぶりオランダ1部制覇を確信、L・デ・ヨングが3試合残して1年を振り返り「素晴らしいシーズンだったよ」

PSV陣営が6シーズンぶりのリーグ制覇を確信する。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジで首位を走るPSVは25日、第31節でヘーレンフェーンに8-0と圧勝。無惨なまでに実力差を見せつけ、3試合を残して2位フェイエノールトと勝ち点「9」差に。両チームの膨大な得失点差から優勝確実となった。 ◆優勝争い 1位 PSV | 勝ち点84 | +86 | 31試合 2位 フェイエノールト | 同75 | +56 | 31試合 近年アヤックスとフェイエノールトに覇権を譲っていたなか、17-18シーズン以来6季ぶりとなる王座奪還…元バルサで主将の元オランダ代表FWルーク・デ・ヨングは、今季リーグ戦31試合27得点14アシストと大暴れ。今節も1得点のエースは試合後、晴れやかに早くも1年を振り返る。 「素晴らしいシーズンだったよ。1年の頭から本当に良いスタートを切り、誰もがあの時からこうなることを確信していたはずだ。今日? ああ、そんななかでも今季最高のゲームだよ」 今節2得点で今季累計10得点としたMFフース・ティルも「全ての条件が揃った僕らをオランダ国内で打倒できるチームはなかったということ。エールディビジNo.1のチーム。少なくとも今季はね」とコメント。主将の隣で笑顔を見せる。 第31節までに27勝3分け1敗。上田綺世加入の昨季王者フェイエノールトを最後まで寄せ付けなかったPSVだ。 2024.04.26 13:10 Fri

PSVがデスト慰留に動く! 昨夏にバルサから買取OP付きローン

PSVがアメリカ代表DFセルジーニョ・デスト(23)の慰留に努めているようだ。 バルセロナでは思ったようにいかず、ミラン行きの昨季に続くローンで昨夏からPSVに活躍の場を求めたデスト。エールディビジで首位を走り、2017-18シーズン以来の優勝に迫るチームで、ここまで公式戦37試合で2得点7アシストと重要なピースと化す。 スペイン『マルカ』によると、ゼネラルマネージャー(GM)のマルセル・ブランズ氏は出演した『Studio Voetbal』で「我々は先週、彼や代理人と交渉をした。正しい方向に進んでいるよ」と水面下での交渉を認めたという。 デストは当初こそPSV残留の意思が薄く、「我々は(残留に向けて)彼を説得しなければならなかった」とのことだが、今では本人が意欲的になり、「PSVにもっと長くいるために話し合いたがってくれた」そうだ。 そんなデストだが、21日のクラブによって、前日のトレーニングで長期避けられずのケガをした旨が明らかに。メディアでは来季にも影響必至の見方もあるが、ブランズ氏は復帰後の活躍も見込み、残留を願った。 「どうなるかは見てみないとだが、我々は信じているし、再び調子を取り戻してくれるはず。彼をPSVにとどめたいと強く思っている」 なお、バルセロナからのローン移籍は買取オプション付き。額は1000万ユーロ(約16億4000万円)といわれる。 イギリス『The Athletic』によると、痛めたのはヒザで、来る夏のコパ・アメリカを棒に振り、最大9カ月の戦線離脱となりうるという。 2024.04.23 15:35 Tue

バカヨコ売却を想定するPSV、モロッコの次世代ウインガーらを後釜候補に

PSVがベルギー代表FWヨハン・バカヨコ(20)の後釜を選定中だ。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 今夏のステップアップが噂されるバカヨコ。16歳でアンデルレヒトからPSV入りした右ウインガーは、トップ昇格2季目の今シーズンから定位置を確固たるものとし、公式戦43試合で11得点14アシストを記録する。 行き先として最近よく挙がるはドルトムントで、市場価値は推定4000万ユーロ(約65億5000万円)。売りならそれなりの売却益が見込めるPSV、後釜はオランダ1部経験者にするようだ。 まず、1月も獲得を目指していたエクセルシオールのU-23モロッコ代表FWクハイブ・ドリウエシュ(21)。オランダ生まれの両翼をこなせる右利きウインガーで、今季は残留争い中のチームでリーグ戦24試合4得点5アシストを記録している。 PSVは1月に300万〜400万ユーロ(約4億9000万〜6億5000万円)のオファーを固辞されるも、ドリウエシュとエクセルシオールの契約は25年末までのため、今夏同額で再オファーなら獲得可能ではないかと見込まれている。 一方、オランダ『Eindhovens Dagblad』は、「PSVはバカヨコ退団ならイルビング・ロサーノが右ウイングへスライドすることも可能」との前提を置きつつ、「若手有望株だけではなく、ビッグネームも欲しがっている」と報じる。 こちらによると、バカヨコの後釜候補にヘーレンフェーンで今季リーグ戦29試合7得点8アシストのノルウェー代表FWオサメ・サハラウィ(22)もリストアップされているようだが、優先順位はドリウエシュの方が上。 ただ、前述のように、ドリウエシュ獲得に300万~400万ユーロ以上を注ぎ込む気が一切なし。この若手でダメなら、思い切って脂が乗った中堅〜ベテランのウインガーを獲りにいく、という方針も存在するとみられている。 2024.04.12 17:10 Fri

NEC佐野航大がPSVの連続無敗止める逆転ゴール! 小川航基欠場試合で大仕事

佐野航大と小川航基を擁するNECナイメヘンがエールディビジで大金星だ。 6位につけるNECは30日の第27節で首位のPSVとホームで対戦。小川がメンバー外となるなか、佐野はトップ下でフル出場し、大仕事をやってのけた。 20分にリードを許したNECだが、43分のPKで追いつくと、佐野が49分に逆転弾。メース・フーデマーカースのシュートを相手GKが弾いたところを詰めた。 今季の佐野にとって3月2日に行われた第24節以来の公式戦3ゴール目でひっくり返したNECは63分にダメ押し。3-1の逆転勝ちで、2試合ぶりの白星を掴んだ。 なお、PSVはこれが今季のリーグ戦初黒星。リーグ戦での敗北は昨年1月24日のエメン戦以来となった。 <span class="paragraph-title">【動画】NEC佐野航大がPSV撃破の逆転弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="nl" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/NECPSV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#NECPSV</a> 3-1 <a href="https://t.co/3DtRcjXjKD">pic.twitter.com/3DtRcjXjKD</a></p>&mdash; N.E.C. Nijmegen (@necnijmegen) <a href="https://twitter.com/necnijmegen/status/1774211775187022031?ref_src=twsrc%5Etfw">March 30, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.31 13:05 Sun

チャンス活かせずCLラウンド16敗退…PSV指揮官は「試合の入りが悪かった」

PSVのピーター・ボス監督が、チャンピオンズリーグ(CL)敗退を嘆いた。『UEFA.com』が伝えている。 PSVは13日、敵地で行われたCLラウンド16・2ndレグでドルトムントと対戦。ホームでの1stレグを1-1で終えた状況で迎えた一戦、立ち上がりにいきなり失点を許すとその後も防戦の時間帯が続く苦しい展開に。後半はポスト直撃のシュートを放つなどチャンスを作り攻勢に回るも、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を許し0-2で敗れた。 2戦合計スコア1-3でCLラウンド16敗退となったボス監督は落胆を露わにし、チャンスを活かすことができなかったと敗因を分析している。 「試合の入りが悪かったと思う。それでも30分後には流れを掴めたが、残念ながらプレッシャーもありゴールを奪えなかった。ゲームを支配しつつも、ラストパスがうまくいかなかったんだ。少々不運もあっただろう。今日ここで負けたことについては大きな痛手だ。CL敗退はいつだってとても辛い」 「我々のセンターバックはフリーになるシーンが多かったが、それは他の場所で数的不利になることを意味していた。そこで、ピッチ全体で1対1の局面を作れるよう切り替えたところ、状況はずっと良くなったと思う」 「後半はとても良いプレーができており、何度も相手ボックス内に入りこめた。だが、決定力は必ずしも高くなく、ラストパスも十分ではなかった。シュートがポストに当たったり、最後のチャンスが枠を外れたりしてしまっており、こういうチャンスをものにすべきだっただろう」 2024.03.14 10:40 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly