【ラ・リーガ注目プレビュー】バルサ完全復調で好勝負必至の今季3度目のエル・クラシコ!
2022.03.20 12:00 Sun
ラ・リーガ第29節、レアル・マドリーvsバルセロナが、日本時間20日29:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。勝ち点差は大きく開いたものの、ブラウグラナの完全復調で好勝負必至の今季3度目のエル・クラシコだ。
直近のマジョルカ戦ではそのPSG戦の消耗が懸念されたものの、ベンゼマのドブレーテとFWヴィニシウスのゴールによって3-0と快勝。ラ・リーガ4連勝と最高の状態でホームでの伝統の一戦を迎えることになった。
一方、チャビ体制移行後はチームとしてのフィロソフィーを取り戻したものの、前線のコマ不足によって思うように勝ち点を積み重ねることができなかったバルセロナ(勝ち点51)。しかし、今冬の移籍市場での4選手の補強によって課題を克服すると、直近のラ・リーガでは4試合中3試合で4ゴールを挙げるなど、攻撃の破壊力を取り戻し、今季最長の4連勝を達成。
また、直近のヨーロッパリーグ(EL)では難所イスタンブールでMFペドリのゴラッソ、FWオーバメヤンのゴールによって2-1の逆転勝利。苦しみながらもベスト8進出を決めた。中2日でのアウェイ連戦と、中5日のホームチームを前にコンディション面のディスアドバンテージは否めないが、良い精神状態で敵地へ向かえるはずだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、アラバ、ナチョ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、イスコ、ヴィニシウス
負傷者:DFメンディ、FWベンゼマ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前節のマジョルカ戦でそれぞれふくらはぎ、内転筋を痛めたベンゼマとメンディの欠場が決定している。
スタメンに関する最大の焦点はベンゼマの代役だ。今季のエース不在時にはヨビッチ、マリアーノ、ベイル、イスコらがセンターフォワードの代役を担っているが、いずれもここ最近はほとんどプレータイムを得られていない。アンチェロッティ監督とは悩みどころだが、経験豊富なイスコかベイルの起用が有力か。また、クロースのポジションにバルベルデかカマヴィンガ、右ウイングにアセンシオではなくロドリゴを起用するプランも想定される。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
GK:テア・シュテーゲン
DF:ダニエウ・アウベス、アラウホ、ピケ、ジョルディ・アルバ
MF:ペドリ、ブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング
FW:デンベレ、オーバメヤン、フェラン・トーレス
負傷者:DFユムティティ、バルデ、デスト、MFセルジ・ロベルト、FWアンス・ファティ、アブデ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはアンス・ファティ、セルジ・ロベルトら長期離脱組に加え、直近のガラタサライ戦で左太ももを痛めて負傷交代したデストが欠場となる。
スタメンに関しては中2日での試合となるため、各自のコンディション次第で入れ替えも考えられるが、前述の11人を予想。ただ、アラウホのところにエリック・ガルシア、フレンキー・デ・ヨングに代わってガビ、デンベレかフェラン・トーレスに代えてアダマ・トラオレを起用する可能性も十分にある。
★注目選手
◆レアル・マドリー:MFルカ・モドリッチ
ビッグマッチで強烈な存在感放つマエストロ。成長を続けるバルベルデ、今季鳴り物入りでの加入となったカマヴィンガを抑えて、今季もカゼミロ、クロースと共に黄金の中盤を形成する36歳のクロアチア代表MF。さすがに、全試合でのフル稼働は難しくなっているが、今季前半戦のクラシコやマドリード・ダービー、スーペル・コパ決勝といったビッグマッチにおける勝負強さは、まさに圧巻の一言だ。
とりわけ、直近に行われたPSG戦では主役の座こそハットトリックのエースに譲ったが、圧巻の個人技で演出した2点目、メッシからのボール奪取など八面六臂の活躍を披露。未だ世界最高峰の万能型MFであることを、改めて知らしめた。
エース不在で臨む今回のクラシコでは誰が代役に入るにしても、前線での収まりやチャンスメーク、決定力の部分で苦戦は必至。攻撃は必然とヴィニシウスを中心とするサイドからの仕掛けとなるが、サイド一辺倒では改善傾向にあるバルセロナの守備攻略は困難だ。したがって、自身やクロースを中心にうまく前線の選手を使いながら中央で攻撃の起点役を担いたい。対戦相手ではペドリ、ガビと次代を担うインテリオールが躍動を見せているが、まだまだ主役の座を譲るわけにはいかない。
◆バルセロナ:DFダニエウ・アウベス
チャビ・バルサの戦術上のキーマン。低迷する古巣に5年ぶりの帰還を果たした百戦錬磨の38歳DFは、得点やチャンスを量産するFWオーバメヤンやFWフェラン・トーレス、FWアダマ・トラオレのアタッカー3選手と共にチームを上位に押し上げている原動力の一人だ。
以前の在籍時は攻撃的なラテラルとしてサイドアタックをけん引する役目を担ったが、現在は偶然背負うことになった「8番」の背番号が示すようなゲームメーカーとしての存在感が光る。その卓越した戦術眼、ボールスキル、パスセンスを武器に偽サイドバックの役割を担うブラジル代表DFは、適宜内と外を行き来しながらボールの循環をスムーズにし、チャンスと見ればフィニッシュの局面に顔を出して決定的な仕事を果たす。
また、イメージを共有できるガビやペドリの若武者2人に加え、デンベレやトラオレと異なるタイプの前線の選手の特徴を早くも把握し、絶妙なサポートで持てる能力以上のものを引き出している。
そのチャビ・バルサの戦術上のキーマンの一人であるベテランDFは、今回のクラシコではセレソンの頼もしい後輩であるヴィニシウスを、対人対応で無類の強さを見せるDFアラウホのサポートを受けつつ、メンタル面の駆け引きを含めてきっちり封じ、攻撃ではビルドアップの起点、高精度のクロスからの決定機演出が期待される。
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アンチェロッティ監督の下で開幕から安定した戦いを見せるマドリー(勝ち点66)は、2位のセビージャ以下に10ポイント差を付けて首位を快走。チャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン(PSG)戦では1stレグを0-1のスコア以上の内容で惨敗したが、ホームでの2ndレグではFWベンゼマの圧巻のトリプレーテで逆転し、劇的な形でベスト8進出を果たした。一方、チャビ体制移行後はチームとしてのフィロソフィーを取り戻したものの、前線のコマ不足によって思うように勝ち点を積み重ねることができなかったバルセロナ(勝ち点51)。しかし、今冬の移籍市場での4選手の補強によって課題を克服すると、直近のラ・リーガでは4試合中3試合で4ゴールを挙げるなど、攻撃の破壊力を取り戻し、今季最長の4連勝を達成。
また、直近のヨーロッパリーグ(EL)では難所イスタンブールでMFペドリのゴラッソ、FWオーバメヤンのゴールによって2-1の逆転勝利。苦しみながらもベスト8進出を決めた。中2日でのアウェイ連戦と、中5日のホームチームを前にコンディション面のディスアドバンテージは否めないが、良い精神状態で敵地へ向かえるはずだ。
なお、昨年10月に行われたラ・リーガでの前回対戦、今年1月のスーペル・コパ準決勝の直近の対戦を含め、マドリーがクラシコ5連勝中だ。仮に、今回の一戦で勝利した場合、1962年から1965年の間に記録した6連勝に並ぶため、バルセロナとしては是が非でも屈辱を避けたいところだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、アラバ、ナチョ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、イスコ、ヴィニシウス
負傷者:DFメンディ、FWベンゼマ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前節のマジョルカ戦でそれぞれふくらはぎ、内転筋を痛めたベンゼマとメンディの欠場が決定している。
スタメンに関する最大の焦点はベンゼマの代役だ。今季のエース不在時にはヨビッチ、マリアーノ、ベイル、イスコらがセンターフォワードの代役を担っているが、いずれもここ最近はほとんどプレータイムを得られていない。アンチェロッティ監督とは悩みどころだが、経験豊富なイスコかベイルの起用が有力か。また、クロースのポジションにバルベルデかカマヴィンガ、右ウイングにアセンシオではなくロドリゴを起用するプランも想定される。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲン
DF:ダニエウ・アウベス、アラウホ、ピケ、ジョルディ・アルバ
MF:ペドリ、ブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング
FW:デンベレ、オーバメヤン、フェラン・トーレス
負傷者:DFユムティティ、バルデ、デスト、MFセルジ・ロベルト、FWアンス・ファティ、アブデ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはアンス・ファティ、セルジ・ロベルトら長期離脱組に加え、直近のガラタサライ戦で左太ももを痛めて負傷交代したデストが欠場となる。
スタメンに関しては中2日での試合となるため、各自のコンディション次第で入れ替えも考えられるが、前述の11人を予想。ただ、アラウホのところにエリック・ガルシア、フレンキー・デ・ヨングに代わってガビ、デンベレかフェラン・トーレスに代えてアダマ・トラオレを起用する可能性も十分にある。
★注目選手
◆レアル・マドリー:MFルカ・モドリッチ
Getty Images
ビッグマッチで強烈な存在感放つマエストロ。成長を続けるバルベルデ、今季鳴り物入りでの加入となったカマヴィンガを抑えて、今季もカゼミロ、クロースと共に黄金の中盤を形成する36歳のクロアチア代表MF。さすがに、全試合でのフル稼働は難しくなっているが、今季前半戦のクラシコやマドリード・ダービー、スーペル・コパ決勝といったビッグマッチにおける勝負強さは、まさに圧巻の一言だ。
とりわけ、直近に行われたPSG戦では主役の座こそハットトリックのエースに譲ったが、圧巻の個人技で演出した2点目、メッシからのボール奪取など八面六臂の活躍を披露。未だ世界最高峰の万能型MFであることを、改めて知らしめた。
エース不在で臨む今回のクラシコでは誰が代役に入るにしても、前線での収まりやチャンスメーク、決定力の部分で苦戦は必至。攻撃は必然とヴィニシウスを中心とするサイドからの仕掛けとなるが、サイド一辺倒では改善傾向にあるバルセロナの守備攻略は困難だ。したがって、自身やクロースを中心にうまく前線の選手を使いながら中央で攻撃の起点役を担いたい。対戦相手ではペドリ、ガビと次代を担うインテリオールが躍動を見せているが、まだまだ主役の座を譲るわけにはいかない。
◆バルセロナ:DFダニエウ・アウベス
Getty Images
チャビ・バルサの戦術上のキーマン。低迷する古巣に5年ぶりの帰還を果たした百戦錬磨の38歳DFは、得点やチャンスを量産するFWオーバメヤンやFWフェラン・トーレス、FWアダマ・トラオレのアタッカー3選手と共にチームを上位に押し上げている原動力の一人だ。
以前の在籍時は攻撃的なラテラルとしてサイドアタックをけん引する役目を担ったが、現在は偶然背負うことになった「8番」の背番号が示すようなゲームメーカーとしての存在感が光る。その卓越した戦術眼、ボールスキル、パスセンスを武器に偽サイドバックの役割を担うブラジル代表DFは、適宜内と外を行き来しながらボールの循環をスムーズにし、チャンスと見ればフィニッシュの局面に顔を出して決定的な仕事を果たす。
また、イメージを共有できるガビやペドリの若武者2人に加え、デンベレやトラオレと異なるタイプの前線の選手の特徴を早くも把握し、絶妙なサポートで持てる能力以上のものを引き出している。
そのチャビ・バルサの戦術上のキーマンの一人であるベテランDFは、今回のクラシコではセレソンの頼もしい後輩であるヴィニシウスを、対人対応で無類の強さを見せるDFアラウホのサポートを受けつつ、メンタル面の駆け引きを含めてきっちり封じ、攻撃ではビルドアップの起点、高精度のクロスからの決定機演出が期待される。
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